お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

柳のように

2006年12月13日 | 仏教
 作家の五木寛之氏が、佐賀龍谷学園の講演会で話されて印象に残っている言葉・・・氏の著書にも出てきますが、心を木に例えた表現があります。

 太い硬い木は、丈夫そうに見えるが、風雪を受けると、案外ポキッと簡単に折れてしまう。一見弱そうな柳の木だが、風の吹くままゆられ、積雪の重みにも垂れ下がって耐え、雪解けを待って折れない。(原文の主旨だけ書かせていただきました)

 講演を聴いて、さすが作家ならではの例えと表現力と感動いたしました。
 ご承知の通り、五木寛之さんは浄土真宗を学ばれた方で、根底に親鸞聖人の教えをお持ちです。

 ドライに頑張るのはカッコイイけど、プライドが高すぎるとポキッと折れてしまうかもしれない。

 ウエットで、ぶざまかもしれないが、悲しいときは素直に泣く・・・
 泣くことも癒しだそうです。思い切り泣いた後、新しい自分が見えてくる。
 
 避けようのない風雪を泣いて受け入れた後、やがて春も来るんだということでしょうね。風雪があるからこそ、春の喜びもより大きい。
 その時は重かった雪も、のりこえた後に「思い出」に変わってゆくのだと思います。

 柳のようにしなやかな心で生きてゆけたら・・・理想ですね。
 

 
コメント
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