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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

ダーナ

2006年12月14日 | 仏教
 昨日ビハーラ(仏教版ホスピス)の会で、老人施設を訪問。
 開始時刻になっても担当住職が来ない・・・ホールには入所者の方々がお集まりというのに・・・
 やむなく、その場にいた坊守二人でおつとめ、法話することに・・・もう一人のS寺坊守が「私がおつとめ(お経)するから、法話お願いね」とさっさと美声で勤行を始め、私は突然、何を話したらいいか・・お経を称えつつ頭は、話の段取りで一杯。悪い頭をフル回転。
 
 おつとめ終えたS寺坊守の彼女と「交代で10分ずつ話そう」と提案し、マイクを握る私。 まあ、お年寄りの前で何とか場をつなぐことができました。

 遅れてビハーラの会代表のS寺住職H氏が登場。私がバトンタッチして、話かけていたS寺坊守と交代(おばちゃん達は「彼女の話がもっと聞きたかった」と)、H氏ご法話が始まりました。ふう
 突然のことであわてましたが、私なりの布施をさせていただきました。
 
 梵語ダーナ、漢字で「檀那(だんな)」は「布施」の意味です。
  
 あれ・・・夫を「だんな」と呼ぶのは、妻に布施をしろと言うことか
 日本で「檀那」は施主の意味で使われるから、布施とは、ちょっと違うけど、やはり同じことのような気も・・・

 「布施」と言うとお寺に差し出すお金、お経料みたいな誤解がありますが、布施もいろいろあるんです。

 僧侶が仏法をお伝えするのは「法施」
 お金や物を施すのが「財施」
 人に慰安を施す「無畏施」
 
「無財の七施」というのもあるんです。
1.顔施(げんせ)= あたたかい眼差し 
2.和顔悦色施(わげんえつじきせ)= にこやかな表情 
3.言辞施(ごんじせ)= やさしい言葉 
4.身施(しんせ)= 精一杯の行い 
5.心施(しんせ)= 慈しみ深い心 
6.床座施(しょうざせ)= 人にあたたかい席を 
7.房舎施(ぼうしゃせ) = 人を気持ちよく迎える心がけ

 いずれも「してやった」と恩着せがましく思うのは「ダーナ」にならないんです。
 「させていただいて、ありがとう」の気持ちが「ダーナ」・布施であります。

 

コメント (2)
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