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お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

宗派の違い

2007年01月18日 | 仏教
 他の宗教(キリスト教・イスラム教など)が、まず「神ありき」から始まる教えとするならば、仏教はまず「今ここに生きている私」から始まると思います。

 四苦八苦の現実の苦悩からの解脱、それが「悟り」。
 悟りに目覚めたものが「仏」。
 しかし、この世で現実に悟りを得、仏と成られたのはお釈迦様だけ。

 我々凡夫には、この世で、この身のまま、真理を「悟る」なんてことは、まず無理・・・(だからこの世では、悟りという結果ではなく、それに向かって生きる仏道が尊い「私の生きる道」だと思っています)

 お釈迦様は最初「悟り・仏法」を説くことをためらわれた。悟りの内容を話したところで一般の者には、わからないだろうと。

 しかし思い直して、たくさん「仏法」=悟りに到る道 を説いてくださった。
その人、その人に応じて仏道を説いてくださった。だから、たくさんの教法(お経)があります。

 その数ある教法の中から、自分だけでなく、人もが「救われる=悟りにいたる 仏道」を選びとって、勧めてくださったのが、各宗派の宗祖の方々。

 それぞれ仏法の解釈・味わい方があるとしても、ご本人たちは、あくまでお釈迦様の仏法を勧められたのであり、自分の新説をとなえて「教祖」になったわけではありません。

 だから、彼らは「宗祖」であって「教祖」ではないのです。

 私は浄土真宗だから、親鸞さん贔屓になるのですが、親鸞さんは極めて謙虚。
 人の批判ではなく、自分のことを「罪悪深重の凡夫」と自覚されていた。

 教えを請う人を「弟子」などと言わず、皆、仏の前では同朋・仲間だと思われていた・・・生活も取り繕うことなく、本音で生きられた。  ステキ

 その方が勧めてくださる教えだから、本物だと思います。素直に頭が下がります。

 
 



 
 
コメント (2)
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