散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

20090627ギャラリー巡り

2009年06月27日 14時31分06秒 | ART
本日のギャラリー巡りは市民→エッセ→紀伊国屋→富士フィルムフォトサロン→たぴお→時計台→道新→大通→4プラ→スカイホール→さいとう→ivory→ARTスペース201→丸井→たまご→OYOYO→CAI02の17か所。ちゃんと回っているようだが、町の中心部以外で取りこぼしが多い。どうも最近もう一つ意欲不足だ。

■市民ギャラリー「第64回全道展」。



絵画の部。
道源綾香「リオの森」:左目を手で隠した意味ありげな女性像。
梅津美佳「真夜中の食卓」:ファンタジー調だが、甘さがそれほどない。
會田千夏「katari-jima 2009.6.10」:「katari-jima」と「windpipe-sleety」が合体したような世界。なるほどね。

本間洋子「宙-何処へ」:石化したような人物と狐? の姿が面白い。
岩永総子「街角の詩」:アライグマの着ぐるみを着た可愛い子。渡辺貞之の小鬼に近いものを感じる。
池田宣弘「seanick」:海の上を爽快に飛ぶ岩か。

神田一明「狂女」:女性の顔にはそれほど狂おしいものはでていないが、周りに物が散らばった様子が感情を表しているのだろう。
本城義雄「退化の海「アンモナイト」」:手前に横たわる裸体女性。中間にいつもの小物があり、その向こうに家と工場街であろうか。この方のテクニックを十二分に発揮し、新境地といえよう。
矢元政行「未完のモニュメント」:いつも大勢の人物が登場するが、うって変わって今回は少ない。一瞬、無人かと思われるほどだ。

宮地明人「paradox」:今回はソファに横たわる女性と、その後ろに立つ女性。目が危険だ。
石本本子「CHAOS・A・D」:14マス×16マスのエリアに区切られ、貝殻や紐を配置した所と、タロットカードのような図柄になっている所がある。
八子直子「Your Story」:子供の巨大な顔だが、立体化する工夫が一筋縄ではいかない表現になっている。

輪島進一「インフィニティー」:相変わらずやってくれた。
高田健治「焦心1」:顔と体がうっすら浮かび上がって見える。
石本久美子「北へ」:白黒の世界の中で、力尽きた人たちが無残に死んでいるのか。

彫刻の部。
春藤聡子「the out skirts of しろ」:木や蝋に偏執的な感じで小さなピンが刺さっている。
川上加奈「はこぶ人」:大きな荷物に逆に取り込まれてしまうような人。考えさせられる作品だ。

版画の部。
藤林峰夫「張碓の漁家」:こういうクラシックなのもないとダメだ。
北川佳枝「other still」:鉄壁を描いたものか。地味でいい。
大高操「ワイングラス」:リアルなグラスとトランペット。好みである。
安藤康弘「ヒトクローン」:蝶の標本を前に、化け物のような姿。面白い。

■時計台ギャラリー「鈴木吾郎古希・テラコッタ自選展」。浮遊感とふわっと丸い女性の形がのびのびして良い。深刻な像だけが芸術じゃない。

■スカイホール「第10回グループ環 絵画展」。堅実な具象風景画展。中村哲泰の作品が私の好みだ。

■ARTスペース201「林啓一 PAPER WORKS 2009 「シトロン」小さな夏の個展」。ペーパーワークと聞くと、人は何を想像するだろう。何の期待もせずに行ってみたが、実に素晴らしい作品展だった。言葉で書いてしまうと「紙を材料に、懐かしい風景・人物像を再現した」ということになってしまうのだが、そんな陳腐なものではない。どこを見ても完成されているプロの仕事というのは、溜息がでるものだ。

■OYOYO「OYOYO写真部写真展vol.2「全紙でドン!」」。この建物も6階まで来ると、ことのほか怖い。写真は小樽の飲み屋街があったなあ。





ビールを飲みに行こうと思ったが、店に振られて大通公園で缶ビール。今日も暑かった。

充実したそば定食

2009年06月27日 11時59分26秒 | 食べ歩き
今日の昼食は札幌駅北口側のそば「B」。そば定食にしてみた。ついてくるものは山菜炊き込みご飯、キュウリとゲソの辛子マヨ、ふきとあらの煮物、キンピラともり蕎麦である。





写真には写っていないが、炊き込みご飯はもっちりとボリューム感もかなりのものであった。この店は他に魚の定食も出しているため、その”あら”を効果的に活用したと思われる煮物も美味しい。

かなりの満腹感が感じられる昼食であった。

20090627最近読んだ本

2009年06月27日 09時08分47秒 | 読書
図書館の本棚のすべての段から1冊ずつ借りていくということをしていたのだが、それも終了した(小説の棚は除いた)。この先どうしようかと思ったが、また最初の棚から借りていくことにした。しかしさすがに全段から1冊借りるというのはやめにしたい。本棚単位に適当に何冊か借りていくことにしようと思う。

■「大潮の道」マイクル・スワンウィック
可能性も感じながら、悪いファンタジーっぽさが嫌だ(再読)。

■「プラスチック・ラブ」樋口有介
小説の、特に女性を書かせると上手い人だが、やはり長編の方が向いているか。技巧の問題というよりも、主人公の男女を最初は対立的に、それから徐々に近づいていくように書くので、ある程度の長さが必要だと思うのだ。

以下、図書館の5冊。
■「謎は解ける方が魅力的」有栖川有栖
映画エッセイは映画自体を見ていないと非常に厳しい。阪神応援エッセイは何の興味も持てない。

■「ウィキペディア革命」ピエール・アスリーヌ
全面的な否定論でも肯定論でもなく、割とバランスよく書かれているのではないか。ウィキペディア自体は、ジャンルに非常に偏りがあるが、サブカル関係は役に立つと思う。

■「封印されたミッキーマウス」安藤健二
様々な封印現象を改めて調査してみたルポ。あっさり書いているところもあり、調査が薄いなと最初は思ったが、読んでいるうちにそうでもない気がしてきた。特にタイトルになった「小学校のプールに子供達が描いたミッキーマウスを、ディズニーの訴えで消した」という話は面白いと思う。

■「ギネス世界記録2009JAPAN」
気楽に読むには悪くない。面白いと思ったのは、世界一小さい牛の彫刻。体調が8μm、高さが5μm。肉眼では見えないそうだ。

■「俺の旅」和田虫像
「裏モノJAPAN」で連載されていただけあって、下ネタも満載。普通に想像される旅ものエッセイとは一線を画している。

どんな本を読んできたの(小学校編)

2009年06月27日 08時52分25秒 | 読書
小学校の時って、あまり記憶がないのだよね。確実に間違いないのは、小学校2年生の時、学校でジュブナイル「謎の宇宙船強奪団」というのを読んだことだ。主人公がキャプテンフューチャーという科学のヒーローなのだが、子供の心鷲掴みである。その後、自分の家の本棚で早川文庫の「透明惑星危機一髪」(同じシリーズ)や創元推理文庫の「スカイラーク」シリーズを発見して、決定的にSFに目覚めたはずだ。

同じ小学校2年の誕生日の時に「暗黒星大接近」をシリーズの中で一番厚い本という理由で買ったら、ちょっと内容にがっかりした記憶がある。まだどんな作家が定評があるのか知らないため、ヴォークトの本を買ったら難解で困ったこともある。

その後、確か学校の図書館にあった子供向けのSFシリーズに「トリフィドの日」「銀河帝国の興亡」「ラルフ124C41+」などを片っ端から読んで、どんどん深みにはまっていくのである。いわゆる名作をうまく子供向けに処理していたんだよね。

推理小説はもちろん「ルパン」「ホームズ」「明智小五郎」の3シリーズからスタート。ここは趣味が分かれるところだと思うが、当時は「ルパン」(3世ではもちろんない)の大ファンであった。なんだか自由なところが良いのである。もっとも、後でホームズをよく読むと、彼もかなりの自由人であることがわかるのだが。いろいろ権利関係ではもめたらしいが「ルパン対ホームズ」なんてもう大興奮。ウルトラマン対ゴジラ(ジラースでなく)というレベルの対決だからなあ。

人から「推理小説で面白いものは」と聞かれて、大変困ったことがある。子供のころからこういう本を読み、さらに海外作品(クイーン、クリスティなど)、そして日本の近代作品(横溝正史、高木彬光、森村誠一など)、新本格などを経て今に至っているので、そういう基本的なお約束を理解していない人に推理小説を勧めるのは非常に難しいのだ。「十角館の殺人」だって、いちばんおもしろい所が分からないと思う。

さて、その他には少年少女文学全集のようなのも読んでいたし、学研の科学とか、小学校の高学年になってから星新一を発見したりというのが、この頃の読書経歴だったと思う。

巨星落つ

2009年06月27日 08時36分05秒 | Weblog
ファラ・フォーセットがお亡くなりになった(←そっちかよ)。

彼女の代表作というと「チャーリーズエンジェル」ということになるのだろうが、「2300年未来への旅(ローガンズラン)」にも出ていたらしい。思えばちょっとB級のSFドラマを昔はよくやっていたものである。記憶に残るところでは、

謎の円盤UFO
奥さまは魔女
バイオニックジェミー
600万ドルの男(元旦那がでてたのね)
超人ハルク
宇宙大作戦(やはり、カーク船長でなくては)
原子力潜水艦シービュー号
スペース1999
宇宙家族ロビンソン
猿の惑星
タイムトンネル
ナイトライダー

など、まだまだあるだろう。大幅に話がずれたが、ファラ・フォーセット、私は何となくファラ・フォーセット・メジャースと呼びたくなるのだ。離婚のためメジャースがとれてしまったのだね。

***
もちろんもう一人の有名な方がお亡くなりになったのも、衝撃的な話ではある。私の世代だと、「ビートイット」「スリラー」「バッド」などビデオ&音楽に驚いたものである。あまりの印象度に「ビートイット」のパロディ「イートイット」(アル・ヤンコビック)という作品まで作られたくらいだ。

また、タモリ倶楽部の空耳アワーで伝説となる「…パン! 茶! 宿直!」という作品ももう一度見てみたいものだなあ。