酒場放浪

月曜日からヘビーな打ち合わせだった。これはもう流れで、同僚のＴ君と一杯飲みに行くことになった。「酒場放浪記」ファンの彼なので、一度行ってみたかった４丁目会館にある居酒屋「Ｙ」に行ってみよう。

まずは黒ビールを注文。食べるものはタコとトマトのマリネ、天ぷらかまぼこ、ビーフシチューだ。クラシックな作りの居酒屋には珍しいが、この店はビーフシチューが名物だと聞いていたのだ。

飲み物を燗酒にチェンジし、ビーフシチューへ。これがボリュームたっぷり、肉はトロトロ、実にうまい。ある種の煮込みと思えば、日本酒との相性も悪くない。晩飯を食べぬままに２２時になっているので、一人一皿あっても良いくらいだった。



酒を追加し、おでん（すじ、豆腐、ガンモ）も追加。これまたしみじみと美味しい。辛子だけでなく、ちょっと甘めの辛子味噌もあり、これも付けてみるとなかなかフィットする。オッサンのＴ君とは、酒場放浪記と昔の野球選手（阪急の山田、山口、足立、巨人の柴田、高田、柳田、末次、広島の北別府、江夏、ロッテの木樽…）の会話で盛り上がった。



勘定も安かったし、しんみり飲むにはいい店だ。また、４丁目会館もいつまでもある訳ではないだろう。タクシーで帰るにはちと遠いＴ君を地下鉄のあるうちに返して、私はすすきののバー「Ｎ」へ。

１杯目にハイボールを頼むと、ジョニ黒ソーダ割り＋ラガヴーリン１６年が登場。さすが好みを分かっている。０時を回り、もうこれで帰らなくてはの２杯目はウィドウズキス。カルヴァドス＋シャルトリューズヴェール（本来はジョーヌ？）＋ベネディクティン＋ビタースの少し甘めの強烈な味のカクテル。

これはとどめを刺されるのにピッタリだなあと、タクシーで帰宅。