散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

ちょこっと小樽(2)

2012年06月02日 22時14分09秒 | 飲み歩き・北海道内
小樽でもう一軒となると、最近ではここ以外考えられない、バー「A」へ。



また、いつもの名調子でマスターが迎えてくれた。1杯目はジンリッキーから。ライムの香りが際立っている。



2杯目以降は昔のカクテルブックを見ながら相談だ。ブランデーベースのボンベイを飲んでみることにした。レシピはブランデー+ドライベルモット+スイートベルモット+アブサン+ホワイトキュラソーで、ステアしてカクテルグラスへ。これはどっしりした、クラシックな味だ。

3杯目はマッカラン12年を使ったレディースカクテル。これ、ほぼ全てウィスキーにアブサン、アニゼット、ビタースという非常に強いレシピなのである。このカクテルに「レディース」という名前がついているのはなぜなのだろう。私はいつもいわゆる「レディース(女性暴走族)」のことを思い浮かべてしまうのだが、それよりも古いカクテルなのは間違いない。

4杯目でフィニッシュにしておこう。少し刺激のあるスティンガーだ。



途中からはママも到着。店のカウンターはいつしか集まってきたお客さんでほぼ満席だ。ジュークボックスでは「飛んでイスタンブール」「俺の小樽」をかけて、大満足の夜だった。

さあて、JRで琴似まで帰ろう。

ちょこっと小樽(1)

2012年06月02日 18時59分50秒 | 食べ歩き
美術館、文学館を見る合間に時間つぶし。

いつも小樽に来た場合、まず立ち寄るのがここ。今日は収穫なしだった。



日銀旧小樽支店の建物を使う金融資料館は、現在外壁工事中。今のところ部分開館だが、11月頃は全面的な閉館になるようだ。それにしても、爽快な青空だ。



運河の西側の方まで歩いてみた。



小樽文学館裏のエリア。まさかこの焼肉店が営業しているとは思わなかった。看板に明かりが入っているし、ちょうどお客さんが2名入って行ったのだ。



私は真っ当なビストロへ。肉のパテと野菜添え。みっしりした肉感、中央にはレバーペーストのような部分がある。



白ワインを飲みながら、主菜は骨付き羊のロースト。これはボリュームたっぷり。なによりもしっかり羊の味がする。



最後にはちみつのアイスクリーム入りコーヒーのデザート。甘いものを食べると、満足感が一段と増す。



アルバイト急募の張り紙があったが、店主一人では少々回しきれない感じがあるのが残念だった。外に出ると、まだ明るい。よし、もう一軒行くぞ。

20120602ギャラリー巡り

2012年06月02日 17時02分39秒 | ART
6/1 STV北2条ビル。

本日は三越→スカイホール→さいとう→富士フイルム→大通→道新→時計台→たぴお→大同→エッセ→大丸。
ここで小樽に移動し、小樽市民ギャラリー→小樽美術館→小樽文学館→オーセントギャラリーの計15か所。

■時計台ギャラリー「札幌時計台ギャラリーコレクション展 -版画-」。安田侃の版画14点、一原有徳1点の展示。安田作品はかなり見ている方だが、それでも珍しい作品があった。

■ギャラリーたぴお「HANA展」。あまり興味の湧かない画題のはずだが、なかなか面白かった。
かつやかおり「草原」:草原に置かれている舟の形のもの。いい雰囲気だ。
伊藤洋子「幸運の花」:小さな草花を描いた作品が5点。
阿部正子「貴妃の午睡」:花を大胆にクローズアップ。

■大同ギャラリー「しんか展」。見るべき表現は多い。

雰囲気を醸し出すために、快速電車ではなく普通で小樽へ移動。

■市立小樽美術館「中村善策記念ホール」。
「東京風景(赤坂見附)」:約5年前に見ていたか。国会議事堂やデパートらしき建物が描かれた、東京らしい風景。
「東京風景(四谷見附)」:1960年の作品なので、特別展望台ができる前の東京タワーが見える。

■市立小樽美術館「心の原風景-風土への賛辞 木嶋良治展」。小樽の不純物を取り去ったような風景を見ることができる。何となく陰鬱に見える作品も多いが、良く見ると空が青いものもあった。そんな日でも、小樽運河の色が青くなりきることはないので、それがやや暗い印象を与えるのだろうか。

「銭函の浜」:珍しく春めいた柔らかい色彩でえがかれている。
「凍る海」:舟の形がいい。立体のエキスを抽出したような描かれ方だ。
「冬の日」(1986):同名の作品が多いので、作成年を付与して見た。建物の壁が素晴らしい質感と色で描かれている。

「冬の日」(1997):北海製罐の建物が、軍艦島のような圧倒的な質量感を出して存在している。
「雪の日」:白い屋根の下にはオレンジや緑・青の色彩をひそませている。人が住んでいるかすかな暖かみとでも言おうか。
「サクレ・クール寺院」:小樽と一転、抜けるような青い空、植物の緑がさえる。

「ヴェネツィア」:建物に明るいエンジ色、緑、黄、青とさまざまな色を配し、太陽の明るさを表現しているのか。
「影」:運河に映る影を主役にした作品だろうか。今年の作品「雪ぐもり」とこの作品では、少し建物の表現が軽めになったかもしれない。



■市立小樽美術館「一原有徳記念ホール」。彼の作品を見て「まるで版画の般若心経や!」「まるで彗星都市帝国や!」と一人で表現を考えて遊ぶ。

■市立小樽文学館。本日から「没後百年 石川啄木と小樽啄木会」の展示がスタート。コーヒーを飲んでゆったり休憩。7/14~9/2には「テレビゲームと文学展」という企画展があるので、これはぜひ見に来なくては。