散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

かなり高級なカルヴァドス

2012年10月06日 20時18分40秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日は久々に36号線を渡って南側へ。バー「Z」を訪問してみた。開店数分前にフライング入店してしまい、バーテンダーSさんを焦らせてしまった。

1杯目は「ウイスキーらしいカクテルを」ということで、ウイスキーマックが登場。ジンジャーワインを飲むのは久しぶりだ。

2杯目はテキーラ+カルーアのブレイブブルというのを飲んでみた。カルーアはすぐカルーアミルクを連想してしまうので、私にとっては「子供かよ!(子供は飲んじゃいけません)」とか「コーヒー牛乳かよ!」と思えるものなのだが、これはかなり大人の味だった。テキーラの風味とカルーアの濃厚なコーヒー味ががっぷり組み合ったカクテルだ。



3杯目はやっちゃったよ、シャトー・ド・ブルイユ・ロイヤルというカルヴァドス。特に可能性のある原酒を選別し、30年以上の熟成年数ばかりで作ったものらしい。



まず、香りが恐ろしく良いね。ツンとする感じが皆無で、甘く柔らかい芳香が立ちあがってくる。飲んでみると、わりといさぎの良いさっぱりした味だが、やはり香りの良さが延々と続くのである。

他の客がいなかったので、カウンターにある本を読んだり、Sさんと話をしてのんびり。まだ時間はそう遅くもないが、今日はこの位で帰ることにしよう。

洗練された焼鳥

2012年10月06日 19時00分12秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
昨日のテレビを見ていて焼鳥が食べたくなり、すすきの界隈の鳥やき「S」へ。開店すぐに店に入って見ると、あの名物店主がいないので、ちょっと驚いた。後で聞くと入院しているらしく、どうやら本日は代打の職人さんが入っているようだ。

まずは、あの美しい鳥皮から。飲み物はレモンサワーにしてみた。



うむ、脂臭さのないシャープな味。続いてこれまた名物の鳥正肉(写真なし)を注文。こちらはいい具合に味が乗っている。

何回かこの店には来たことがあるのだが、初めて食べる椎茸ふたみ焼というのを注文。



もちろん火は通っているのだが、生々しい椎茸の味と中に詰めたスパイシーなすり身の味がピッタリだ。タラリタラリと肉汁が皿に落ちるのがもったいない。なるほど納得の名物である。

飲み物を燗酒に切り替えて、タレものが食べたくなりレバーを注文。





これも外せない手羽先を注文。脂が強めのものはコショウが効いている。



中休みにネギ。



また塩味を入れておきたくなり、ハツを注文。内臓臭さは無い。



締めに向けて豚正肉。これは味にパンチがある。



そして最後はつくね。写真には写っていないが、うずら玉子がついている。



いつもの店主でないので、ちょっと焦ったが、全体的に味は変わらなかったのでホッとした。しかし、決して若い店主ではないはずなので、この先はどうなるものやら。

20121006ギャラリー巡り

2012年10月06日 16時09分40秒 | ART
本日は近美→市民→創→三越→スカイホール→さいとう→ivory→富士フイルム→CAI02→道新→時計台→たぴお→大同→紀伊国屋→大丸の15か所で時間切れ。

■北海道立近代美術館「藤田嗣治と愛書都市パリ」。とにかく目が疲れた。
藤田嗣治「日本昔噺」:浦島太郎、天女の羽衣、養老の滝、姥捨て山などが入った挿絵本である。これがランス市立図書館から来ているのだ。
藤田嗣治「八景」:分かったのは富士山、清水寺など。
藤田嗣治「海龍」:藤田の線をビュランの切れるような線で見事に再現した彫師もすごい。

藤田嗣治「目隠し遊び」:個人蔵の絵画。金箔をはったような背景に5人の女性がカラフルな服を着て揺れるようにたっている。ちょっと彦根屏風の人物造形を思わせるところがある。
藤田嗣治「家族の肖像」:本人68歳の自画像が中心。後ろの年配の男性と、17歳と書いてあるように見える女性は誰なのか。

この他、海外の画家としてはボナール、シャガール、パスキン、コクトー、ピカソ、ヴラマンク等など、多数の挿絵本が出品されていた。



■北海道立近代美術館「これくしょん・ぎゃらりい」。
パスキン「キュビスト風の女性像」:彼が一時手がけていた、キュビスム的作品。
ジョルジュ・ファーヴル「ビール「ティタン」」:巨人がジョッキを持つビールのポスター。ジョッキのラベルにはまた同じ構図が描かれており、その図の巨人もさらにジョッキを持っているという無限構図が面白い。他にも帯広美術館のポスターが5点あり、作品の貸し借りはいいことだと思う。
藤田喬平「空に舞う」:2階のガラス展示コーナーにある。白鳥が空に舞い上がるとも、水のしぶきが瞬時にして凍ったようにも見える面白い作品だ。

■市民ギャラリー「第54回学生美術全道展」。
松原明季美「閑寂2」(2は正しくはローマ数字):雪が残る港に人気のない漁船が停泊している。岩内港か。
鈴木祥代「仰ぐ」:見あげているのは工事現場の小屋だろうか。急角度が緊迫感を生んでいる。
新田聡美「avestruz」:蒼穹に伸びる3匹のダチョウの首。

赤澤慶二郎「風の前の灯心」:ヘビの前にトンボが1匹。画面の9割をおおうヘビの圧力が感じられる。
足立悠「不惑」:マンガチックながら独特の叙情が感じられる作品。
山本華香「あおたん」:青い隙間からニュッと伸びる足。手前にも青の紫陽花が描かれている。

ということで、私の中では今回は岩内高校とおといねっぷ高校の対決となった。

■スカイホール「札幌大谷大学・短期大学部 美術研究会展」。
笹村美穂「自宅二丁目居酒屋通り」:本棚を飲み屋街に見立てた作品。焼肉店、バー、「酒乱」という居酒屋が描かれている。

■ivory「北江里菜展「目覚め」」。私の好みとしてはリリカルシフトを、できるだけ避けてほしい気がする。
「はるかな国」:木の根にも、多足動物にも見えるカラフルな物体が描かれている。
「予感のカルテット」:手前には小さな草花。その茎の部分が白ぬきになっており、逆に存在感を感じさせる。遠くには生物の群体だろうか、岩だろうか。

■CAI02「石倉美萌菜 個展 「さぁ この先どうしよっか」」。
「ポジティブ君」:展示室の天井まである巨大作品。画の中でも2階をぶち抜いた巨大なポジティブ君が描かれている。私の見立てでは、多分彼はイヤな奴だ。
「募金箱」:2段重ねの募金箱の上段は作者本人への募金箱。底にいくつか穴があいていて、一部が下段の東日本大震災義捐金募金箱に落ちるというもの。
「なにがわかってないのかわかんない」:街に寝そべって、周りのものを適当に圧迫しながら、おにぎりを食べる女。無自覚な人類を見立てたものか。

作品解説のパロディのような音声作品があるのだが、ぜひこれを聞いて作品への想いを知るべきだと思う。面白い展覧会だった。

■時計台ギャラリー「第三十六回北海道抽象派作家協会秋季展」。
鈴木悠高「イエロー&グリーン」:さらに青い色も使っており、暖色を除いて色々な色彩が登場。急速に画面上の強弱がついてきた。この先どこへ行くのか。
林教司「種子C」:種子であると共に、異星の月の出でもある。

■大同ギャラリー「浅川茂展「遠い日々の心象 1980-2012年」。約30年に渡る作品から、比較的小さなものを選りぬいて個展を開催したとのこと。
「黒い花」:これは最近作。抽象に近い「物を描かずに描く」という感じなのだが、色彩も練られているせいか安心して鑑賞できる、いい作品だ。

久々に

2012年10月06日 11時11分46秒 | 食べ歩き
今日はタイミングにより、久々に「Y」食堂にやってきた。いつもはラーメンと行く所だが、肉そばを注文してみた。予想が外れたのか、注文を取るおばちゃんの復唱にも一瞬の戸惑いがあったようだ。



肉そばが到着。やや麺が弱いのだが、ツユが美味しい。豚肉のコクがでて、いつもより少し脂分が強くなっている。