本日は、芸術の森美術館→プラニスホール→たぴお→時計台→犬養→サンピアザ水族館→新さっぽろ→レタラの8か所。3連休だと、少々珍しい所にも足を伸ばせるなあ。
■芸術の森美術館「札幌美術展パラレルワールド冒険譚」。今日の札幌は快晴。芸術の森の入口を歩いていると、なぜか青空に月が目立っていた。
一原有徳「SOP(2)」:この作品を見ると、H・G・ウェルズの「タイムマシン」に登場する、80万年後の地球のことが頭に浮かぶ。
一原有徳「ブラックホール」:こちらを見ると思い浮かぶのが、グレッグ・ベアの「永劫」だ。
矢元政行「遊園楼」:本来バベルの塔を建てようと思ったはずなのに、そこにいる人たちには、もう天を目指す心がなくなっているのだ。
平向功一「末裔たちの午後~序章」:こちらは、クレーンや梯子にバベルの塔を建て続けよう、という意思の名残りは感じられるのだが、人びとがいなくなっているのだ。
平向功一「午後の訪問者」:タワーを周回する飛行物体にも人の姿はない。きっと自動操縦なのではあるまいか。
浅井憲一「The Midnight Circus」:鉄の立方体に6本の足を持ち、合体分離可能な生命体が展示室中にいる。今度はハミルトン「宇宙囚人船の反乱」に登場する、キュービックスを思い出した。
坂東史樹「真昼の星々-樽前小学校体育館での記憶-のための模型」:誰でも思い出すだろう、懐かしい体育館の模型である。きれいな板張りの床には、苔が生えてきている。写真撮影時はシダを使ったそうで、何となくマンモスフラワーみたいだったりして。
久野志乃「We found a boat」:舟の前に立つ少女。ここから壮大な物語が始まるのかもしれないし、素晴らしい物語が終わった瞬間に私は立ち会っているのかもしれない。
久野志乃「ふたつの透明な山」:物語が始まる所に引かれるのか、いや旅が始まる所に引きつけられるのか。
久野志乃の作品が最後の真っ白い部屋に展示されていたのが良かったが、一原有徳の展示コーナーがちょっと狭いのが残念だった。作品を見て、いくつかSF小説を連想したのだが、何か人間には「普遍的な異世界感」というものがあるのではないかと思った。
■プラニスホール「ふるさとの入口 半農版画家イマイカツミ絵画展」。もちろん全駅ではないが、北海道のJR線ごとに、駅舎の画が大量に並んでいる。懐かしい駅もあれば、「こんな駅あったっけ?」というものもある。
■時計台ギャラリー「GEM木版画展」。
佐藤一「室蘭港」:工業地帯なのに、どこか暢気な風景がいい。
すすきの駅から豊平川を越える。
■ギャラリー犬養「古林玲美展 mosaic days」。3センチ角くらいの小さな版画を大量に並べた作品。何の形という訳ではないが、私にはプレパラートにとらえられた標本のように見える。
「うごめくa」「b」「c」:緑と茶、青を中心にした作品だ。
「あかつき」「ほむら」:今度は赤色を中心にした作品。
「夜の帳6」「7」:今度は下に空白があるので、色彩が上から降ってきているようだ。この作品にはいろいろな色が満遍なく使われている。
■サンピアザ水族館。半額券があったので、初めて行ってみることにした。そこそこ面白い展示があるので、(半額なら)大満足である。
非常に分かりにくいが、青いものの上に乗っている、真ん中の白っぽいひらひらが、フリソデエビという奴なのである。
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こちらはサラサエビという種類。今回はエビ・カニを特集しているようであった。
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■新さっぽろギャラリー「亀井由利 個展」。白と黒をベースに、茶系統を使う所までは何となく予想できたが、赤、緑、さらにオレンジや青をわずかに使って、思わぬカラフルな世界になっていた。