散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

仕事の旅(15)東京

2018年09月02日 21時10分16秒 | 飲み歩き・東京
今日は今にも雨が降ってきそうな湿度と空模様である。近場で済ませようかと思ったが、日曜日の築地に近い東銀座とあってはなかなかいい店もなく、事前調査しておいた銀座6丁目の立ち飲み「D」へ。ビルの2階に上がろうとすると、階段に座り込んでいる小僧がおり、どうも雰囲気は良くない。

店内に入り、飲み物は酎ハイにしよう。おっと、キャッシュオンデリバリーということで、カウンターの皿に千円札を置く。食べ物はそうだなあ、マカロニサラダとハムカツ、超オーソドックス商品で行くか。

マカロニサラダはすぐ到着。端っこにちょっとだけ醤油、ちょっとだけソースをかけてつまみにする。



ハムカツは薄めのハム使用(それがいいのだ)。これにはソースをたっぷりかけよう。



日曜日は銀座もさすがに人気が少ない。3人組の先客がありがたかったが、今一つ盛り上がらない雰囲気(店主も一人だから無口だしなあ)で、軽く切り上げることにした。



続いて、銀座8丁目の「VP」へ。とにかく急速に多店舗展開しているチェーン店だが、メニューが安定していて、安いことには定評がある。

カウンターの一角に立ち、私の好きな紅茶割りでスタート。つまみはカツオ叩きと冷やしトマトを注文。カツオ叩きは200円という値段の割にはたっぷりの量がうれしい。この間、広島で食べたけれども、それとそんなに違いはないのではないかな。



冷やしトマトは暑いときに野菜が食べたくなると注文するメニュー。これで口と体を冷やしながら酒を飲むのだ。



ということで、今日も安定の「VP」なのだが、近くで飲食店のバイトをしているらしい、妙にこなれた隣の若造が気に障る(私ももう単なる頑固オヤジだな)。こいつが鬱陶しくて、ここも1杯で勘定してもらう。



さて、酒は2杯だが、つまみを4品食べて少し腹がいっぱいになってきたなあ。夕立の可能性もあるし、何か買ってホテルに戻ろうか。

と、東銀座方面に向かうと、時々来る銀座のバー「B」が開店していることに気が付いた。そうか、日曜日もやっているのか? 店に入り、最初の一杯はお手頃、角ハイだ(400円)。



次は少し重厚なものをということで、ウイスキーを進めてもらった所、シングルトン12年(グレンオード)を飲むことになった。アルコール度数はそれほどでもないが、わりにしっかりしたオーソドックスな味。これで満足感がわいてきた。

 

これを進めてくれたバーテンダー氏はかなり若手なのだろう。注文や勘定が重なったときは余裕がなくて冷や冷やしたが、いい酒を勧めてくれた。トイレに行ってから「ご馳走様でした」と声をかけて、ホテルに戻る。



ホテルではシャワーを浴びた後、キャラメルムースのコーヒーゼリーを食べ(何を食べているのだ)、おつまみチキンタンドリー風味と酎ハイで軽くやってから寝る。明日の朝は通勤にあまり時間がかからないので、少しはゆっくりできそうだ。

 

しかし、最近のコンビニはアルコール度数9%の飲み物が多くて困る。コンビニの酒だけで済ませる人間はこれでいいのかもしれないが、他所で飲んでいる人間にはこれは強力すぎるのだよなあ。



「仕事の旅」という割には、今日は日曜日なので仕事なしとタイトルに偽りありだ。明日からちゃんと仕事しよう。

仕事の旅(14)東京

2018年09月02日 16時55分28秒 | ART
■出光美術館「江戸名所図屏風と都市の華やぎ」。
「江戸名所図屏風」:江戸湾から新橋などを経て江戸城、そして寛永寺までを描いた屏風。あらゆる人とあらゆる風俗が登場する作品。人はコミカルな感じに描かれており、「ウォーリー」をほうふつとさせる。
「江戸名所有楽図屏風」:こちらは人物のリアリティが格段にあるが、どちらが良いというものでもない。
英一蝶「四季日待図巻」:一蝶が三宅島に流されたときに描いた作品で、踊り・遊び・音曲・酒などあらゆる楽しみが描かれている。辛かったのか、一蝶。

「月次風俗図扇面」:描かれている人物は駆け足になっているようで、躍動感がある。
「歌舞伎・花鳥図屏風」:踊っている美人さん2人は双子か、姉妹か。
菱川師宣「江戸風俗図巻」:これは建物よりも人を中心に描いており、服の見本市のようだ。

いわゆる「洛中洛外図屏風」風の作品だけでなくバリエーションがあり、当時の名所・人物を堪能できた。




→出光美術館の休憩コーナーでは、いつも冷たい烏龍茶を飲むのだ。

■三の丸尚蔵館「春日権現記絵」。修理完成記念とあってカラフルな絵巻が展示されていた。この館は荷物ロッカーも椅子もないから、歩いて汗だくの身にはちょっと辛いね(改修するという噂を聞いたこともあるが)。




→皇居の濠には、水草大発生である。

■旧新橋停車場 鉄道歴史展示室「没後20年工業デザイナー黒岩保美」。列車やヘッドマークなどをデザインした人の作品展覧会。なんと、グリーン車のマーク(緑色の四つ葉のようなやつ)もこの人がデザインしたのだそうだ。

残念ながら展覧会以外にも館内すべて撮影禁止とあって、もう少し何とかならんのかという気がする。

■パナソニック汐留ミュージアム「河井寛次郎展」。
「桃図椀」:小ぢんまりした椀で、グレー? に黒茶の模様という地味な中に迫力がある。
「鉄辰砂草花図壺」:パリ万博グランプリ作品。本人は出す気がなかったのに、友人が出品したという作品。
「白地草花絵扁壺」:ミラノトリエンナーレグランプリ作品。こちらも友人が出品…。本人、すごく謙虚な人なのか、面倒くさがりなのか。

「三色打薬双頭扁壺」:口の部分が双頭になっており、なんとなくカエルの飛び出した目のようにも見える。ユーモラスな作品。
「灰釉筒描扁壺」:絵画でキュビスムの表現を用いたものを、さらにそのまま立体にしたような趣がある。
「木彫面」:彼の作品には彫刻の風味が感じられると思ったが、木彫の作品も結構作っていたようだ。絵画的なイメージも浮かんでくる。

陶芸のみならず、木彫、民芸家具、言葉(ちょっと怪しい)の作品に加え、本人のコレクションなども展示されていた。いろいろな面が見られたが、陶芸の大作をたっぷり見たかったようにも思う。

「小箱各種」



「呉洲泥刷毛目扁壺」



「木彫像」



ここで力尽きてホテル「VIH」にチェックイン。そろそろ17時だ、不要な荷物を部屋に残して、夜の街に出発する。


仕事の旅(13)東京

2018年09月02日 11時50分43秒 | 食べ歩き
3週連続出張の最後は、日曜日に出発である。疲れは取れていないが、やっと休日がくっつくことになった。普段会社に行く日よりよほど早く起きて、早く出発する。



エアポートに乗り新千歳空港へ。日曜日とあって空いている羽田行きの便に乗り込む。最近はほぼ満席に近い便にばかり乗っていたが、今回は3人横並びの席に私一人だ。朝ということもあり、寝ずに久々にドリンクサービスでコーヒーを頂いた。






→羽田空港は雨。

午前中に羽田空港に到着。モノレールで浜松町に向かい、さらに有楽町へ移動。そろそろ腹が減ってきたので、この辺で昼食としよう。

素晴らしく美味いものを食べたいわけでもなく、銀座の日曜日は閉まっている店も多いだろうと適当に飲食店街へ。予想通り、半分ほどの店が休みだったが、札幌ではまずないだろう、近江ちゃんぽんの店「CT」が気になり入店。やっぱり東京には全国の味が集まるよね。

自動販売機で食券を購入するという今一つなパターンだったが、一番オーソドックスな近江ちゃんぽんを注文。カウンター席でしばし待つ。

やってきたのは少し小ぶりの丼に醤油色の透明なスープ、上に野菜と豚肉が乗ったちゃんぽんだ。麺を引っ張り出してみると、かなり細くストレート、我々が想像するちゃんぽん(白湯、太麺、海鮮)とは相当違う。



食べてみると、ちゃんぽんというよりは東京の懐かしラーメン+タンメンの味わい。しかし、これはこれで十分に美味い。あっさりしたスープもいいし、炒め加減がピシッとしている野菜もいい。麺は北海道人には少し違和感があるかな。

まるで醤油タンメンのような気持ちで食べ進み、最後にちょっと胡椒をいれてスープを飲み、さらに締めに自家製ラー油を入れてみた。ラー油は味が強すぎたので、最初のうちに入れなくてよかったと思う。



昼食を終えて、歩いて皇居方面へ。