散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか徳島(26)美女

2018年09月12日 22時16分30秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
徳島駅前から繁華街の外れまでは結構な距離がある。まあ、札幌-大通間くらいと思ってもらえばよいだろうか。次もまた、昨日のうちに場所を確認してあったバー「A」へ。まだ時間が早いようで、1番目の客となる。

飲み物はここでも徳島らしい何かをということで、青柚子とジンのミストと言うことになった。冷たく見た目に美しく、それでいてジンの味をなるべく殺さない飲み物だ。青柚子は香りがいいね。



少し旅行モードになっている私は、自分から口を開き札幌から来たことを話すと、地震は大丈夫でしたかという話になった。直接の被害はなく、交通機関が動くと同時に北海道を離れたので、さっぱり分からないよ、私は。

2杯目は「苦みのあるリキュールを使ったカクテルで」ということで、キナとジンを合わせたカクテルを作ってもらう。



おお、これはキナとジンだけをシェークしたとは思えない、まとまりがありつつ、バランスの取れたカクテルだね。苦みも思った以上にあり、ちょうどいい感じだ。

いろいろと私得意の「北海道寒さあるある話」をしながら、3杯目はボウモア10年をつかったロブロイ。ボウモアの度数があまり高くないので、じっくり飲める味わいとなった。いやあ、これで徳島の夜も最後だなあ~。



四国四県の性格を表す話で、「100万円あったら、香川の人は貯金に、徳島の人は商売の元手に、愛媛の人は服に使い、高知の人は飲んで使ってしまう」というのがあるのだそうだ。この四県の特徴シリーズ、他にもあるんだろうな。しかし、各県が決して仲が悪いようにも思えないのが、また四国の人の良い所ではなかろうか。

残念ながら5連続外飲みのため、さすがに疲れてきた。これで終了と言うことにしよう。今日も楽しく飲めた。

 

また歩いて駅前に戻る。



今日は大浴場に行くのも面倒だ。早めに寝よう。

 

なぜか徳島(25)大衆

2018年09月12日 18時54分44秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
大塚美術館でエネルギーを使い果たし、70分かけて徳島駅前まで戻って来た。しばしホテルで休憩してから、ホテルの裏手すぐにある居酒屋「YB」へ。ここは昼から飲めるらしいが、店を除くと結構先客がいる。いいじゃない、この大衆居酒屋の雰囲気は。



店に入りカウンタ席に座り、今日も最初の1杯だけビールでスタートだ。通しが無いようなので、早速、地どり(串)と刺身盛り合わせを注文。香川、徳島共に鶏肉料理が多いような気がするが、徳島名産なのが何と言っても「阿波尾鶏」である。色々な居酒屋の看板にも、この銘柄鶏の名前が書かれている。

ということで、ビールを飲みながら、まずは地どりでスタート。味付はおまかせだったのだが、疲れた体にはやっぱりタレが合うような気がするね。



刺身はハマチ、ヨコ(マグロの若いの)、イカだ。カットサイズが大きくて、札幌人ならわかるだろうが「うまいぞ、○○○、刺身がでかい」と歌いそうになってしまった。半分サイズにカットしてあると、つまみとしてありがたい感じなんだけどなあ。



次は私好みのつまみ、地鶏皮付き出しだ。鶏の皮部分(多少肉もついている)を甘辛味で煮たもので、かなり歯ごたえもあるためつまみとして長持ちするしろものだ。私はこういうのが好きなんだよね。



ここで酒は徳島の三芳菊本醸造を燗してもらうことにした。少し大衆寄りの燗酒だが、まずまず行ける。そしてちょっと珍しいうつぼ空揚げを注文。これは初めて食べることになるかな。



ご承知の通り、うつぼというのは白身魚で、皮の部分が入っているので多少ネッチリした歯ごたえがあるが、極めて食べやすい魚である。これもあっさり、サクサクと食べられる味だ。

酒をお代わりして、最後にタコぶつを食べることにしよう。これも身は厚いのだが、噛み切れずいつまでも口に残るということはなく、サックリサックリと食べられる。こちらの刺身にはすだち(カボス?)がついてくるのが基本だが、タコなどには汁を絞って食べると、変化があって良いのではなかろうか。



よし、かなり気力が戻って来た。徳島最後の晩もバーに行きますか。

なぜか徳島(24)昼食

2018年09月12日 15時33分33秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
大塚国際美術館で4フロア中2フロア見終わったところで昼食にしよう。美術館周辺には少ないながらも飲食店があるようだが、そこまで出る気にならない。館内にレストラン1つ、カフェが2つあるので、レストランの方へ。

メニューはそう豊富ではなく、海鮮系かイギリスフェアのローストビール辺りから選択することになる。そうだね、じゃあ「うずしお海鮮丼」というのにするかな。ちょうど団体客が入った直後で、タイミングが悪く、しばし時間がかかる。



やっとうずしお海鮮丼がやってきた。丼の上には鯛、海老、イカ、サーモン、いくらなど。吸い物には鯛のひれの部分とわかめが入っている。後はサラダ、漬物、番茶というセットだ。

少々残念なことに鯛は乾燥気味(人気メニューらしいので、あらかじめ切っておくのだろう)、しかも瀬戸内海でサーモンは無いよな(もっとも広島ではサーモンを養殖しているので、そういうものかもしれないが)。

後は自分でタレをかけるのではなく、ご飯にタレがかかっており、その上の刺身には味がついていないのだ。例えば寿司でご飯に醤油をつけ、魚介の部分に醤油をつけないということがあるだろうか。吸い物の方は鯛の味わいも出ており、なかなか美味かった。

ぜひ食べた人に改善の余地はないか、アンケートを取ってほしいように思うメニューである。


なぜか徳島(23)大塚

2018年09月12日 15時32分32秒 | ART
ホテルの前にある驚くほど広い横断歩道を渡り、バスターミナルへ。今日は路線バスで大塚国際美術館へと向かうのだ。しかし、トイレの無いバスに70分も乗るって、緊張するよね。



バスは大学前で下車する学生もいながら、ほとんど満席に近い状態でひた走る。そして10時半前に美術館前に到着。



入口を入ると長大なエスカレーターがあり、MOA美術館方式だなと思う。



それではここから長い道のりを行くことにしよう。大塚国際美術館は世界中の有名絵画作品を陶板で再現した美術館なのである。私は最初のうちこそ、どの程度の再現性なのだろう(なかなか優れものだった)ということが気になっていたのだが、途中からは複製であることは全く気にならなくなり、「おお、あの作品があったか」「これは外せないよね」と興奮しながら次々と作品を見て回るのであった。

結局、かなりすっ飛ばしながらも鑑賞には4時間半くらいかかり、最後はグッタリであった。美術館入館料が高いので知らない人は驚くと思うが(3240円)、一見の価値は間違いなくあると言っておこう。

あまりにも大量の作品群につい大量撮影となってしまったのだが(1日でカメラのバッテリ切れになった)、その中から私好みの10作をご紹介したい(偉そうだな)。

ミケランジェロ「システィーナ礼拝堂天井画および壁画」:これだけは私の好みはさておいて、壮大さで外せないのではないだろうか。



パルミジャニーノ「凸面鏡の自画像」:どうだ、この鼻につく自画像。歪んだ鏡に写ったものを描くあたり、ある種バロックの先駆と言っても良いのでは。



アルブレヒト・アルトドルファー「アレクサンドロス王の戦い」:ヨーロッパで最初の風景画を描いたと言われるアルトドルファー。下半分の執拗な描きこみが素晴らしい。



ヨアヒム・パティニール「冥界の渡し守カロンのいる風景」:地味なカロンと壮大な風景がいい。



イヴァン・クラムスコイ「見知らぬ女」:これ本当に名品だと思う。冷たいような、よく見るとそうでないようなまなざしである。



エドワード・バーン=ジョーンズ「黄金の階段」:バーン=ジョーンズ展でも来ずに、一度見たいと思っていたが、これで良しとするか。無表情な人物と分身の術のような描き方。ラファエル前派の最高傑作かと。



ローレンス・アルマ=タデマ「銀色のお気に入り」「お気に入りの習慣」:アルマ=タデマの神話的雰囲気の作品がいい。高い所にあったのが残念。



マックス・エルンスト「雨上がりのヨーロッパ」:エルンスト展を見に行ったくらいなので、好きな画家ではあるのだが、この大量展示の中でハッと目についた作品。やっぱりいいね、エルンスト。



ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「海に毒を流すキルケ」:日本じゃウォーターハウス、なかなか見れないからね。海に毒を流すという取り返しのつかない感じと思い詰めた目がいい。



ジョヴァンニ・セガンティーニ「悪しき母たち」:これ作品は知っていたけれども、セガンティーニだとは思っていなかった。彼はどちらかと言うと不自然に見えるほど明るい風景画を得意にしていると思っていたのだが、この何ともやりきれない、悲し気な風景は素晴らしいと思う。



いや、とにかく疲れた。再び70分かけて徳島駅前に戻る。

なぜか徳島(22)朝食

2018年09月12日 07時21分30秒 | 食べ歩き
昨日は結構飲んだような気もするが、風呂で汗を流したのが良かったのか、割と快調な目覚めである。7時に朝食。食べたものはご飯、味噌汁(鳴門生わかめ)、玉子焼き、鯖、ヒレカツ、ベーコン、ソーセージ、メンタイポテト、サラダ、かまあげしらす、昆布佃煮、オレンジジュース。



2ラウンド目はわかめご飯、フィッシュかつ、竹ちくわ、ラッキョウ、梅干し。徳島の地元の味がいくつか入っており、なかなかいい朝食だ。



最後にコーヒーを飲んで、一度部屋に戻る。今日は8時のバスで出発だ。