散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか高松(4)醤油豆

2018年09月08日 21時10分09秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
2軒目はいつものごとくバーへ。狸小路のようなアーケードのある商店街の一角に、バー「S」を発見し、入店。先客は2~3名とちょうど良い感じであった。カウンター奥の方の席に座り、まずはモスコミュールでスタート。



メニューを見ると、なかなかマニアックな感じが伝わってくる。焼酎ではある手法だが、ウイスキーと水をあらかじめ合わせておくグレンリベット前割りや、ウイスキーを燻製にして作るハイボールなど、面白いものは多い。



私はのどを潤したところで、「ウイスキーとカンパリのカクテルをお願いします」と頼んでみたところ、ラフロイグ10+カンパリ+何かを合わせたカクテルが出てきた。作るところが見えにくいのと、マスターには「他には何を入れたか忘れました」とごまかされたが、まさに私好みのカクテルである。



3杯目は「あまり凝り過ぎない、しかし変わった風味のあるウイスキーを」という注文に、ブレアソール1996が出てきた。そして「これはウイスキーに合うと思うので」と香川県の郷土料理、しょうゆ豆がついてくる。

 

なるほど、ウイスキーはスモーキーさはないが、なかなか複雑なフレーバーでいい。しょうゆ豆は何となく煮豆からの連想で甘いものを想像していたのだが、名前の通りの醤油味で、ウイスキーとの相性は良いように思う。何だか予想外の美味さだ。

竹鶴アンバサダーでもあるマスターといろいろ話をして、興味深い本も紹介してもらったので、これは札幌に帰ってから買うことにしよう。高松に住むことになったら、バーでこの店は外せないな。



初日なので無茶をせず、あずきバーと水を買ってホテルに戻る。


なぜか高松(3)刺身

2018年09月08日 18時49分39秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、いよいよ夜となり(まだ明るいが)、本日の一軒目は居酒屋「BT」へ。カウンター数席、テーブル2卓(だったか)の小ぢんまりとした店である。カウンター席に座り、ビールでスタート。

この店、通しは無いようだがすぐに出る料理を3品ほど作っているということで、マカロニサラダを頂くとするか(他2品はもずく酢と青菜の煮たものだったと思う)。



魚料理が良いらしいので、店の方と相談し、刺身盛り合わせでスタート。すぐにやって来たのはタコ、サヨリ、カンパチとちょっと珍しい感じの盛り合わせである。



早速食べて見ると、まずタコのムッチリとして、それでいて噛み切れる歯触りが素晴らしい。味わいも茹でたとはいえ全く抜けていない感じがする。サヨリは白身というよりは、少し青魚の風味がある綺麗な味。そして驚いたのがカンパチである。これほど歯ごたえのあるカンパチは今までに食べたことがない。たとえて言うなら、ナタデココというか(←美味そうに聞こえない)、何というか。そして脂がとても多いのだが、全く嫌味の無い味わいなのだ。

私史上、多分最高レベルの刺身に感動し、酒はすぐに金陵の燗酒を注文。この金陵という酒、あちこちに看板があり、金刀比羅宮の門前にも店舗があるなど、こちらでは有名な銘柄のようだ。食中酒としてピッタリの落ち着いた味わいである。

次は焼き魚ということで、種類を上げてもらった中から、ベラを塩焼で頂くことにしよう。



ベラは白身のあっさりした味。塩気もきつくなく、ほんのりとした味わいが良く分かる。酒も金陵をお代わりし、次は煮魚だな。今度も魚の種類を聞いた中から、メバルを選択。



おっと、豆腐がついてくるのが嬉しいね。メバルもまたあっさりした白身魚だが、煮付けとあって味の印象はかなり異なる。少し濃い味のものが欲しかったところなので、魚の頭の部分を含めて隅から隅まで食べつくす。

この店、常連さんが主体とあって、カウンターで知り合い同士の会話が弾む。ちょっと関西弁に近いような、それでいて圧力を感じないほんわかとした地元訛りでの会話は聞いていても面白い。地域柄なのか、突然源平合戦の話が始まったのには、ちょっと驚いた。



魚の美味さに満足して外に出るが、次の店に移動するのが嫌になるくらいの雨が降っている。少し様子を見てからアーケード街の方に移動する。


なぜか高松(2)到着

2018年09月08日 16時21分25秒 | ART
高松駅前からぶらっと歩いて出発。高松シンボルタワーは高さ151m、四国で最も高い建物だそうだ。



高松駅は開放的で明るい感じ。ここから繁華街方面に向かう。



まだ時間があるので、高松市美術館へ。

■高松市美術館「常設展示室1 181枚の記憶」。高松市美術館で開催された特別展を振り返る展示である。
青木陵子「ワイルドフラワーのたね」:繊細なドローイング。
小谷元彦「Arabesque woman with a heart」:黒い女性の体に朱の文様が入り、漆素材を思わせる立体作品。
須田悦弘「チューリップ」:展示室の入口に、彩色された木彫りのチューリップがさりげなく展示されている。
ヤノベケンジ「ガイガーチェック:ワールドワイドNo.5」:今話題のヤノベケンジ。瀬戸内国際芸術祭2016連携展覧会で展示されたもの。

また、過去に開催された特別展チラシ181枚が展示されており、「これ見たかったなあ」などと思うのも楽しいものである。展示室にはロダン「オルフェ」が展示されており、これはかなり迫力のある作品だった。

常設展示室2では、高松市出身の北原千鹿を中心とした「和とモダン」という金工作品の展示が行われていた。

美術館内の休憩スペースに座ると、小さいけれども日本庭園風のスペースがある。なかなか落ち着いた良い美術館だ。



街のど真ん中にあるというのも、重要なことだと思う。



繁華街、瓦町へ。この建物はバスターミナル兼ことでん瓦町駅兼ショッピングセンターである。ここで本を1冊購入。


なぜか高松(1)移動

2018年09月08日 14時47分50秒 | 旅日記
9月6日(木)未明に地震があり、その日は終日停電、交通関係も大混乱であった。やむを得ず6、7日は会社を休むことになってしまったが、これは公共交通機関が基本的にストップしているのだから(7日に札幌市営地下鉄は復旧したが、会社に行くような時間ではなかった)、やむを得ない。

6日に被害状況が分かってくるにつれ、私は思った。「地震も大変だが、私の夏休みはどうなるのだ!」ということだ。9月8日から夏休みということになるのだが、最初のうちは完全に諦めモードであった。対応手段として「10日からは普通に出勤し、別のタイミングで夏休みを取る」か「このまま夏休み入り。旅行はキャンセルし、可能な範囲で遊ぶ」の2つの選択肢が考えられた。

しかし、諦めきれない気持ちから情報を追っていると、8日のエアポートは動きそうだし、飛行機も飛びそうではないか。私の休みに合わせてくれて、インフラ各社さん申し訳ない(←そんな訳ないか)。ということで、会社に「こんな状況ですが、予定通り夏休みに入ります」という適当なメールを出しておいて、夏休みに突入してしまった。

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9月8日(土)は5時半頃起きて、朝食。その後、歩いて琴似駅へ。タクシーに乗ろうかとも思ったのだが、電話をすると30分後の配車は無理とのこと。但し、歩いていると空車のタクシーはそれなりに見かけたので、乗れないということも無かった模様。



普通列車は間引き運転だったが、エアポートは完全に時間通りに運行し、新千歳空港に到着。空港では先日来、飛行機の運航停止に伴い空港に止まらざるを得なかった人たちが結構いる。ちょうど起き出した直後とあって、直視するのが気まずい。何しろこちらは布団で寝ていたのでシャキッとしているし、飛行機も予約済なので、待たずに出発してしまうのだ。コンビニにはそこそこの行列ができており、遠目に見る棚の状況は欠品も多い様子だ。それでも、これだけ食べ物と飲み物を売っているのだから、ありがたいことには違いあるまい。

さて私はと言えば、羽田空港行きの飛行機も予定通りに出発し、11時過ぎに羽田到着。ここまで来ると、ニュースで地震の話は出ているものの、あたりを見回すと全くの平常状態。そりゃ、そんなもんだろうさ。

バスラウンジに移動し、いよいよ目的地への飛行機へ。と、もったいをつけてもタイトルでバラしているのだからしょうがあるまい。今回は四国の高松へと行くのである。初めての四国、初めての香川県、そして高松である。



バスに乗り込んで外に出る。羽田空港は果てしなく広く、天気はいい。

 

羽田からの飛行機がちょうど12時発と食事をとるタイミングがなく、売店で買ったカツサンドを機内で食べる。まあ、それなりの味。それから先日の仙台土産の笹かまぼこも食べる。冷蔵庫に入れておいても持ちそうになかったからなのだが、これが実に分厚いかまぼこで、夕食に備えて昼は軽めにする予定だったのに、腹にずっしりとこたえる。

 

高松空港からはバスで移動。約40分で今回宿泊するホテル「C」に到着。宿泊は12階で、窓から見える港の眺めはなかなかのものである。



荷物を下ろして、一息入れたら出かけるとするか。