散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか徳島(21)話好き

2018年09月11日 22時51分09秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
2軒目は川縁から繁華街に舞い戻り、バー「TK」へ。予習していたので、道に迷うことなく、まっしぐらに到着。



店に入ってみると先客無し。年配のマスターに「さっぱりした徳島らしいものを」とお願いすると、徳島産のクラフトジン、AWA GINを使ったジントニックが出てきた。柑橘系の香りが強めで、スッキリ飲みやすい味だ。

 

しかし、どこでも地元素材を使ったクラフトジンというのができるようになりましたな。

ここで若いバーテンダー氏が到着。後から来るところを見ると、こちらがマスターなのか?(後で、親子2代の店ということが分かった)。このお二人、どちらも話好きで、年配氏は飄々、若手氏は四国の人には珍しく、グイグイ来るタイプだ。

2杯目はウイスキーを選んでもらい、グレンリベットナデューラをストレートで。



四国四県はそれぞれ近しい県があり、徳島は大阪と近く、香川は岡山(確かにそうだった)、愛媛は広島、そして高知だけは向かい合う県がないので、東京を見ている、なんて話を聞く。

徳島には法要の際に1円玉を投げつける「投げ銭供養」と言うのがあるのだが、地元の方にとってはこの金額にもこだわりがあるらしい。あまりそのようなことを気にしない人は5万円、供養は大事なのでという人は30万円も使うケースがあるらしい。但し、30万円を両替してもらっても、1円玉は30万円分無いそうで、「あれは手数料で中抜きしていまして」とのことだった(マスターの話です)。

締めにもう一杯、タリスカーダブルマチュアードを頂く。



四国八十八カ所巡りの面白話などを聞きつつ、徳島のバーを堪能。いや、どこに行っても良いバーというのはあるもんだね。この後、またもや川を渡り、ホテルに戻る。



このホテルには大浴場があるので、そこで汗を流してから、アイスと酎ハイを楽しむ。

 



今どきのホテルは大浴場の混雑具合も部屋で分かるので、良いもんですなあ。


なぜか徳島(20)川縁

2018年09月11日 18時52分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ホテルを出発し、一旦繁華街方面へ。あらかじめ行く予定のバーを探しておくが、少々道に迷ったので、明るいうちに行っておいて正解だったと思う。その後、新町川を駅方面にわたり、近くの居酒屋「I」へ。





ほぼ開店と同時に入ったと思ったのだが、先客が2名。カウンター席だけと狭い店で、この後も常連らしき人が多く来ていたので、早く来て正解だったと思う。思いっきり昔からある居酒屋風なのだが、クラフトビール(しかもタップ)に力を入れている模様。



私は久々にハートランド生があるのを見たので、これにしよう。通しはインゲンと鶏を煮たもの。これは味付けが良いのと、鶏のしっかりした歯ごたえが素晴らしい。期待が高まる。



まずは通常メニューの焼き鳥(塩)と鶏レバー(タレ)。店をやっているのはご夫婦だけかと思ったが、焼鳥になると先代(おばあちゃん)が登場する模様。歩くスピードがゆっくりなので、大丈夫かと案じてしまったが、焼きの腕はさすがだ。この後も、結構焼き鳥注文が相次ぎ、先代はフル回転となっていた。





うむ、塩味、タレ、それぞれに美味い。鶏の鮮度も間違いないものだと思う。

次は本日のホワイトボードメニューから、しお煮付けを注文。このメニュー、沖縄のマース(塩)煮のようなものかと思っていたが、出てきたのを見て間違いに気がついた。これ、醤油煮じゃないか。



すると「しお」って何なのだ? となり調べて見ると、どうやらカンパチの幼魚らしい。それは味に間違いないよね。

となると酒は…、店主に燗にできる酒を相談した結果、徳島は芳水酒造の高柿木純米生原酒ムロカ中取りという大層な感じのを注文することになってしまった(値段はそうでもない)。飲んでみると、生原酒のフレッシュな感じと燗酒の風味が両立し、なかなか良いものであった。



つまみは胡瓜のぬか漬けがあったのでそれを頼み、悩んだ締めはだし巻き玉子にしてみた。



いや、これ大正解だよ。やはり西方面のだし巻きには、どうやっても勝てない気がする。



これで満足し、すっかり混雑してきた店をでた。日も落ち、すっかり川周辺は暗くなってきた。


なぜか徳島(19)徳島

2018年09月11日 16時10分28秒 | 旅日記
さて、ここから徳島に向かうということで、記事タイトルも変更。但し、通番は高松と連続ということにしよう。

高松駅から特急うずしおに乗って出発。平日の昼下がりのせいか、この特急なんと2両編成なのである。これだけ短い編成の特急は見たことがないが、車内はそれなりに近代的であった。

 

実は私のイメージの中では高松と徳島は相当近く、できれば普通列車にのって行きたいと思っていた。ところがルート検索をしてみると何と普通列車だと3時間近くかかるのだ(時間帯によっては2時間くらいらしい)。先の予定もあるため、1時間強で着く特急を選択してしまった。

高松徳島間はなかなか味わいのある風景。四国は小さいと思っていたが、いろいろあるなあ。







ということで、寝る間もなく徳島に到着。



駅前はそれなりに都会の感じだ(あっ! そごうがある!)。



まずホテルにチェックインして、荷物を下ろす。結構いい部屋になってしまったぞ。



3階と低層階なのも落ち着くね。窓から見える景色は徳島駅ビューだ。


なぜか高松(18)饂飩

2018年09月11日 14時09分14秒 | 食べ歩き
さて、ここにきてやっとうどんである。ホテルの朝食でちょっとだけ食べたが、今度は店でうどんを食べることにしよう。ミュージアムから今度は玉藻公園を避けてぐるっと回っていくうちに、うどんの店「O」を見つけた。ま、店の良しあしは分からないし、ここにするか。

店に入ると、一番手前におでんがあり、次にうどんを注文するコーナー、さらに天ぷら、いなり寿司を選ぶコーナーがあり、最後が薬味コーナーという半セルフ形式のようである。朝食でパンを一つしか食べていないので、腹が減って来た私は今日の定食ということで、かけうどんと三色丼、選べる小鉢(オクラを選択)というセットものにする。



やはりまずはうどんだ。麺は思ったほどコシが強いという感じではない。これは店の特徴なのか、打ち立てすぐではないためなのかはよく分からない。しかし、初めて讃岐うどんを食べた時にコシがありすぎて喉が詰まりそうになった経験からすると、このくらいの麺がちょうどいいなあ。出汁は結構塩気があるが、やはり美味い。濃厚な感じがする。

三色丼は鶏そぼろ、炒り卵、ほうれん草とごく素朴なものだったが、体がご飯を欲していた模様。なぜかやたらと美味い。オクラの小鉢も健康的でいい感じだ。

これで正解なのかどうか良く分からないが、とりあえずうどんを食べたのであった。



この後、ホテルで預かってもらっていた荷物を受け取り、高松駅から徳島に向かう。

なぜか高松(17)歴史

2018年09月11日 12時25分45秒 | ART
今日はホテルからすぐ近くにある、高松城址玉藻公園へ。城にはさほど興味がないのだが、ここを通り抜けて香川県立ミュージアムに行くつもりなのだ。それでも濠や城址を見れば、なかなか立派だなとは思う。

 

陳列館という建物があったので、入ってみよう。



讃岐を長く治めていた松平家の初代、松平賴重は徳川家康の孫であり、徳川光圀(水戸黄門)の兄で、大層な家柄なのである。この辺、高松市民は誇りに思っているのかな? 感じとしては穏やかな県民性に思えるので、余り声高に自慢しそうな気はしないのだが。

公園を抜け、重要文化財・高松城旧東之丸艮櫓を見て、古い橋(と言っても明治末期だったか)を抜ける。



香川県立ミュージアムに到着。まずは10周年記念コレクション展である、こちらから見て行こう。

■香川県立ミュージアム「目からうろこのミュージアム!」。テーマとして「金」「白と黒」「赤」「おもしろい形 ふしぎな形」と色と形に着目した展覧会のようである。

「木造十一面観音菩薩立像」:テーマ金では、個人蔵のいい仏像が出品されている。



吉原治良「作品(黒地に白円)」:テーマ白と黒では、地の黒だけが描かれ、白いドーナツ状の部分は塗り残された吉原の作品が目についた。歴史的な資料だけではなく、現代美術の作品もいくつか展示されている。
揚州周延「第二回内国勧業博覧会図」:テーマ赤では、赤の絵具が安く手に入るようになり、空まで赤くしてしまったこの作品が登場。
堀内正和「箱は空に帰っていく」:手に持ち上げられた箱の中に、さらに箱を持ち上げる手が作られた作品。これはおもしろい形の作品と言えよう。



市立美術館に行ったときにも思ったが、地方美術館では変に集めた印象派作品を見せられるより、地元作家の作品か館の企画展を見る方がよほど楽しい。



続いて、歴史展示を中心にした常設展へ。

「江戸講中燈籠」:石の基礎部を含めると7メートル近い燈籠。常設展ではなぜか写真撮影が限定されていたが、これは撮影可能だった。全体的に讃岐藩・丸亀藩の歴史は、北海道のそれとは違うよねえ。



他に小コーナーとして「アート・コレクション 人の姿I-顔-」があり、猪熊弦一郎、ルオーと共に、おそらく地元作家と思われる画家の自画像などが展示されていた。また「弘法大師空海の生涯と事績」では複製資料ばかりとはいえ、国宝・重文多数の展示で、図版でも見たことのない国宝など、興味を引いた。



それでは駅方面に戻りつつ、昼食場所を探そう。

なぜか高松(16)二日酔

2018年09月11日 09時17分28秒 | 食べ歩き
やってしまいました、二日酔い。バーではなるべく強すぎないものを飲んでいたつもりなのだが…。まあ、時間はあるのでゆっくり起き、8時に朝食。メニューは変わり映えしないので、今日は軽めに洋食で行こう。

サラダ、ベーコン、スクランブルエッグ、クロワッサン、フルーツヨーグルト、牛乳、グレープフルーツジュースと量も控えめに。



そしてゆっくりと活動開始。