散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新年度の東京2(5)へべす

2019年04月06日 20時12分54秒 | 飲み歩き・東京
バーを出て、再び神田の繁華街方面に戻り、もう1軒くらい寄っておきたいな。しかしそこそこ人が出ているため、2軒ほど振られてから、思い切って大衆店も良いかと、かなり目立つ「TS」へ。

カウンター席に座るとメニューの表紙にあるへべすサワーが目に入り、即注文。へべすというのは、宮崎県原産の柑橘類で、サワーを飲んでみると、どの程度果汁が入っているか分からないが、さわやかで飲みやすい。



食べ物は軽めに冷奴、ねぎま、鶏皮、ぼんじりでスタート。冷奴は自家製豆腐らしく、なんとなく美味い気がする(もう酔っている)。焼物はまあまあかな。





それにしても若いサラリーマンらしい後ろのグループは、こんな時間から酷い酔っ払いがいるな。もう、ロレロレになっており、あからさまに酔っているもんな。さっき街中を歩いていた時に定年前後のおじさんサラリーマン軍団もいたが、こいつらの酔い方、奇声もひどかったなあ。私に迷惑がかからなければ良いのだが、煙草の次は酒撲滅と言われると困るんだよな。

注文第2弾は阿波のしずくハイボール(焼酎ソーダ割)、牛ハラミ串、鶏スープで締めることにしよう。牛ハラミ串はおろし+ニンニク風味で大変柔らかい。熱々の鶏スープでフィニッシュ。





お店のお姉さんの感じが良く、そこはありがたかった。外国の方のアルバイトのようだが、昨今の日本事情からすると、「よくこんなダメな国に来てくださって」とありがたくも申し訳ない気持ちになった。



ホテルに戻り、シャワーを浴び、しばらくするうちに腹いっぱいだったのが少しこなれたので、最後に缶酎ハイを飲んで寝る。明日は休みだから何もしなくて良いのだ。


新年度の東京2(4)オールド

2019年04月06日 19時01分17秒 | 飲み歩き・東京
さて、2軒目はバーにしよう。私が神田で良く行くバーは、土曜日は月1回だけの営業なのである。念のため見に行ってみたが、やっぱり今日は休み。そこから、他のバーがあるとにらんでいた方向に行くと、思っていたのとは違う店が見つかった。どんな店か分かりにくい「OB」というところだ。

入ってみると先客が3名。立ち飲みカウンターの上にあるメニューを見ると、マーテルとオールドパーそれぞれの飲み比べセットがある。よし、まずはオールドパー飲み比べセットだな。



出てきたのはスペリオール18年、クラシック18年、15年1871リミテッドエディションの3杯である(もちろん少量)。オールドパーってもっと枯れたイメージがあったのだが、意外と味にパンチがある。



その後も2名ほど客が来るが、結構なウイスキー好きが多いらしい。話を聞いているとオールドボトルを注文する人が多いらしく、しかも19時までは30%オフなのだそうだ。ずいぶん安いが、この店大丈夫か?

私の2杯目は懐かしのニッカキングスランドを注文だ。これが定価500円、ハッピーアワー中につき350円なのである。久しぶりに飲んだキングスランドはほんのりとした甘みと、しっかりしたモルトのベースが感じられる味。昔はこういうのが普通にあったのだな・・・。



水もかなり飲んだが、ウイスキーばかりなので少し酔いが回ってきた。ここはまたいつか来ることにしようと勘定をしてもらうと、なんと1050円。そうか、飲み比べセットの方も30%オフなのか。普通、こういうお得メニューは割り引かないのが一般的なのだが。

この店、本店は京都にあり、博多にも支店を出しているらしい。いつまで古いボトルの在庫が続くのか分からないが、面白い店だった。

 

新年度の東京2(3)食堂的

2019年04月06日 18時03分55秒 | 飲み歩き・東京
そろそろホテルに向かいますかということで、上野から神田へ。一旦ホテルにチェックインして重い荷物を下ろす。



少し休憩したところで、早速街に繰り出そう。

一軒目は見た目食堂ながら、全員飲んでいるという「TK」へ。喫煙席は奥、禁煙席は手前としっかり分煙されており、私は手前のカウンター席に座る。飲み物はまず酎ハイを頼むと、パイナップルがささったジョッキがやってきた。酎ハイには甘味が無く、パイナップルは甘酸っぱい。これはいいサービスかも。



食べ物はマグロブツ、ニラ玉を注文。先にマグロブツがやって来た。特別素晴らしくもないが、程よい感じ。



続いて焼きたてのニラ玉が来る。この店は中華の炒め物にも定評があるらしく、的確な味。美味い。



第2弾は燗酒と周りの人が頼んでいる焼物にするかな。メニューには1本づつでも注文可能とあったので、お勧めらしいつくね、豚バラを1本づつ頂くことにしよう。店のお姉さんたちはさほど愛想は良くないが、動きは機敏である。変に客となれ合っているよりは、少しドライなくらいが私にとっては望ましい。

などと言っている間に、焼物が到着。つくねは練り物っぽい見た目だが、食べてみると意外とふんわりしていて、美味い。豚バラは外側の焦げ目と脂のうまさを両立させる仕上り。焼鳥専門店以外の焼鳥ってあまり頼まないのだが、メニューに掲げてあるのだから、ちゃんとしているよね(この前の静岡でも思った)。



今日は何軒か行ってみたいので、まずはこのくらいにしておくか。


新年度の東京2(2)東寺

2019年04月06日 16時25分47秒 | ART
とりあえず小腹を収めて浜松町から上野に移動。今日は東京国立博物館に行こう。上野駅の公園口で降りると、普通ではないくらい人が多い。何かイベントがあるのかと思ったら、そうか花見か。私は博物館の方が混雑していなければ良いのだが…

しかし、暖かい。いや、急いで歩くとむしろ暑い。やっぱりコートを持ってこなくてよかったかな。汗を拭きつつ東博に着き、チケットを購入。「国宝東寺 空海と仏像曼荼羅」「両陛下と文化交流」展のダブル購入である。まとめてお得なチケットは無く、それぞれ100円引きで購入。



■東京国立博物館「国宝東寺 空海と仏像曼荼羅」。まずはこちらからだ。
「五大尊像」:サイケにも見える色彩が素晴らしい。国宝。
「蘇悉地儀軌契印図」:法印を結んだ手の形の参考書。とてもそんなところで指が曲がらないような形もあるし、GoodJob!の形、F〇〇〇の形、OKマークもあるのだ。
「天蓋」:おそらく普通の状態では決して見ることができないのだろう。天女が描かれているが、青木繁が参考にしたのではないかと思われるような感じだ。国宝。

「女神坐像」:神像は割と雑なケースもあるが、しっかり作られた迫力ある坐像だ。こちらは「麗子像」のモデルになったのではと思わせる。国宝。
「武内宿禰坐像」:着ていたはずの服が無くなっており、ツルンとしている。国宝。
「東宝記 巻二」:東寺の寺誌である。立体曼陀羅の配置図が描かれている。国宝。

「兜跋毘沙門天立像」:久しぶりにお会いするスーパースターだ。周りからも「カッコいい」の声、多数である。国宝。
「両界曼陀羅図(種子曼荼羅)」:仏の姿ではなく、梵字を使った曼荼羅図。
「五大虚空蔵菩薩坐像」:それぞれ獅子、迦楼羅、孔雀、象、馬に乗った菩薩。重文。何か一人だけ実在しないのに乗っているね。

さて、最後の部屋が立体曼陀羅だ。
「帝釈天騎象像」:写真撮影可能とあって大人気。確かに美男である。国宝。



「降三世明王立像」:シヴァ神とその妻を踏みつけにするのはいかがかと思うが、カッコいいなあ。国宝。
「金剛夜叉明王立像」:目が5個ついているお顔がいい。国宝。
「持国天立像」:本体も良いが、邪鬼が格別である。頬杖をついて踏まれており(いや、むしろ踏ませており)、「今度の持国天、バランスまだまだだね」くらい言っていそうだ。国宝。
「増長天立像」:こちらの邪鬼は正面から見ると尻を見せて、これまた余裕の踏まれっぷりである。国宝。

今日は28国宝見ることができて、満足である。会場も最初の方の「風信帖」「御請来目録」のあたりは混雑していたが、それ以降は展示物が大きいのもあって、割と見やすかった。入場制限なども無しである。

東博平成館をちょっとだけ見て、本館に移動。



■東京国立博物館「両陛下と文化交流 日本美を伝える」。
酒井抱一「花鳥十二ヶ月図」:安定した美しさ。10月の柿の色彩が良かった。
岩佐又兵衛「小栗判官絵巻」:巻頭フルカラーとでも言いたくなる、素晴らしい色彩。全体で15巻320mあるんだそうだ。さすがに会場では2m幅くらいの展示であった。
伝土佐光則「源氏物語図画帖」:肉眼では見えないが、モノキュラーで見るときわめて細い目、鼻がスッと描かれている。口のところにはわずかに朱がさしているように見える。細やかな傑作だ。

全体的には少々展示数が物足りない感もあるが、上記3作は実に素晴らしいものだと思う。

この後、恒例の東博常設展を見てグッタリし、美術鑑賞を切り上げる。

新年度の東京2(1)うどん

2019年04月06日 13時00分16秒 | 食べ歩き
6時に目が覚めて8時半頃出発。東京の最高気温が20度を超えるということで、コートを着ずに、タクシーでJR琴似駅に向かう。しかしながら気温は3度ということで、電車を待つわずかな間も寒い。



電車に乗り込むとやっと寒さも収まった。土曜日とあって琴似から座ることができ、そのまま新千歳空港へ。普段、午後イチに出社しなければならない時よりも1時間ほど遅い飛行機に乗る。飛行機の混雑度合いも大したことは無いが、1時間ほど寝て羽田空港に到着。


→新千歳空港を上空から。

羽田からはモノレールで浜松町に移動。いつものことながら、この辺で昼食を取っておきたい。昼を過ぎているし、夜もあるので重厚な昼食は避けて、カレーくらいにしておくかな。と思ったが、カレー店の前の券売機のところにいる連中が異常なほどもたもたしている。

店そのものも混雑しているようなので方針転換し、さぬきうどんの店「M」へ。こちらは混雑が全くなく、ざるうどんと鶏天を購入。薬味コーナーで青ネギとショウガを少しとって、席へ。

さっそくつゆにつけて食べるうどんは、かなりもちもちしている。途中からネギ、さらにゴマ(席にあった)、ショウガを投入して食べ、後半はつゆに鶏天を浸して食べた。甘めのつゆが薬味と天ぷらから出た油で変化していく。



あまりさぬきうどんを食べない私だが、麺と汁は美味かった。鶏天は揚げ置き状態だったので、柔らかいのはいいが、味はもう一つであった。