三軒茶屋の世田谷パブリックシアターでの芝居「お勢、断行」が中止になってしまった。
新型コロナウイルスの流行を受けて感染の拡大を懸念したためだが、野田秀樹が案じている通り、劇場を閉鎖することは演劇の死につながるかもしれない。
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安倍晋三の対応を見ていると、演劇の死だけでなく、言論の死にも繋がりそうな悪い予感さえする。国家総動員法や治安維持法に代表される権力の横暴が再び行なわれるのではないだろうか。
それでなくても正義の味方の傾向がある国民性である。WHOがマスクの有用性を否定したにもかかわらず、電車の中でマスクをしていないだけで白い目で見られたり、咳をしただけで車両から追い出されそうになったり、緊急停止ボタンが押されたりする。
国会議員の中には憲法に緊急事態条項を設けようとする族さえいる。政権が緊急事態だと言えば国民は無条件に政権の言うことに従わなければならないという人権無視の考え方だ。
学校は休めと安倍晋三が言ったら、全国一斉に休む。その姿に全体主義の危険性を感じる。こういうことを言うと、国家の危機に何を言っているのだ、お前は非国民かと言われそうだ。そういう精神性はもはや国中に蔓延しているのかもしれない。非国民という言葉が日常的に使われるようになる日もそんなに遠くないと思う。