新設の重賞阪神カップの記念すべき第1回は残念ながら馬券を外してしまいました。勝ったフサイチリシャールを外していては馬券は当たりません。それにしても、フサイチの芦毛馬はリシャールといい、パンドラといい、どこか掴みどころのない馬が多い気がします。いかにも走りそうな感じのときに凡走して、今回はさすがに無理だろうというときに走ります。強いのか弱いのかよくわかりません。
芦毛馬というと真っ先に思い出すのは吉永正人が乗っていたシービークロスですなんていうと少し古すぎますが、オグリキャップやメジロマックイーン、ビワハヤヒデなんかはわりと堅実に走った記憶があります。ホワイトストーンやホクトヘリオスなんて馬もいました。ホクトヘリオスは追込み馬で、直線でいつも追込んで来るんですが僅かに届かず3着になることが多かった。いや、実際に多かったのかどうかは定かではないのですが、そういうイメージでした。そしてごくたまに勝つと、いつもの成績を知っているファンの間から拍手が起きたものでした。そういえばホクトヘリオスを「お手馬」にしている知人もいましたね。
「お手馬」というのは同じ馬に同じ騎手がいつも乗っているとき、騎手にとってのその馬を「お手馬」と呼びますが、競馬ファンの間ではある馬が出走するたびに必ず馬券を買ってしまう馬のことを「お手馬」と呼んでいます。もっとも最近ではあまりそういう呼び方をしないのかもしれません。馬に対する思い入れよりも客観的にレースを分析するドライなファンが増えたんでしょうか。ま、競馬は馬券だという真実は昔も今も同じです。
さて、本日は有馬記念当日です。馬券は金持ちが勝つ、というのは昔からの真実ですが、その意味は金持ちはお金には拘泥しますが、細かい金額を追うよりも自分の予想に気兼ねなくお金をつぎ込めるので、配当に目がくらんで予想と違う馬券を買って損する貧乏人たちよりは当たる確率が高いということです。
今日のレースはお金持ちは当然ディープインパクトの単勝、次にディープインパクトからの馬連、それから馬単を買うくらいでしょうか。多分三連複や三連単は買いません。しかし私のような貧乏人はディープインパクトからの低い配当だとあまり多くの金額は望めないので、お年玉代わりの払戻金を期待するならどうしても三連単や、場合によってはディープが負ける馬券も買いたくなります。
というわけで、お金のない私は少しだけひねった馬券を買いたいと思っています。
例によって消去法で絞っていきます。
前走で1秒以上負けた、
アドマイヤメイン
スウィフトカレント
トーセンシャナオー
それから11ヶ月も休んでいて、しかも大レース勝ちの実績のない、
アドマイヤフジ
天皇賞とジャパンカップの両方に出走、完敗の、
コスモバルク
今年一度も勝っていなくて、しかも大レース勝ちの実績のない、
ウインジェネラーレ
天皇賞の後、もう一度レースに出走、ローテーションのきつい、
スイープトウショウ
ダイワメジャー
秋になってからドリームパスポートに完敗の、
メイショウサムソン
ということで残るは5頭だけ。
1番 ポップロック
2番 デルタブルース
3番 ドリームパスポート
4番 ディープインパクト
9番 トウショウナイト
これらの馬の比較ですが、ここには出走していないアイポッパーを基準にしてみると、春の天皇賞ではアイポッパーはディープインパクトに1.5秒完敗。宝塚記念ではさらに離されて2.2秒完敗。しかし目黒記念ではポップロックと0秒差。アルゼンチン共和国杯ではトウショウナイトと0秒差。ポップロックはデルタブルースとメルボルンカップで0秒差。
ということは、4番ディープインパクトから1.5秒から2.2秒あとに1番、2番、9番がゴールすることが予想されます。さらにポップロックとデルタブルースは前走より斤量がそれぞれ4キロ、1キロ増加しますし、海外遠征で2戦連続の長距離GⅠに出走した疲れも心配。トウショウナイトはGⅠ実績が不十分で、この3頭ではまず逆転は無理。
ディープインパクトがどうもあまり中山競馬場が得意でないことを加味しても、肉薄できそうなのは3番ドリームパスポートただ1頭、ということになりそうです。他の馬は頑張っても3着までと決め付けてしまいます。そうなると3着候補にダイワメジャーやスイープトウショウ、コスモバルクが再浮上してきそうな感じもします。
そんなわけで、ジャパンカップの反省も忘れて、もう一度「お手馬」のドリームパスポートで勝負しようと思います。馬券は、
馬連
3番ドリームパスポート-4番ディープインパクトの1点。5万円。
馬単
3番ドリームパスポート→4番ディープインパクトの1点。5万円。
3連単 フォーメーション
1、2着を3番と4番、3着を9番、1番、2番、5番、6番の
計10点で各1万円。
合計20万円の勝負です。貧乏人にできるのはこれくらいかな。