海賊対処法案、いわゆる海賊新法が衆院を通過しました。ソマリアやアフリカ沖での自衛隊の活動をいまよりもずっと自由にする法案です。どれくらい自由かというと、総理大臣の承認さえ得られれば自衛隊を自由に派遣でき、行動の制限はなくて、終了後に報告さえすればよいというくらい自由な訳です。総理大臣は承認して、事後に国会に報告するだけ。
これは相当に危険な事態だと、誰もが思うはずです。自衛隊はだれが見ても軍隊ですから、時の首相に承認されれば、防衛大臣は軍隊をどこにでも派遣できるし、派遣先の行動の制限がないということは、自由に人を殺すという、軍隊本来の行動が存分に出来るということです。
軍隊というのは、それはもう戦争のためにある集団ですから、人殺しを任務としています。三菱重工やトヨタ自動車、石川島播磨重工や川崎重工などの軍需産業と軍産複合体を結成して、国民の税金を湯水のように使って武器を揃えていますし、演習と称する無駄遣いで、弾薬を使いまくっています。彼らは早くどこかに行って人を殺したくて仕方がない狂気の集団です。沖縄の海兵隊が日常的に日本人女性をレイプしたり轢き殺したりしているのを見ても、軍隊というのは人殺しのための訓練の毎日で、誰もが精神に異常をきたしています。平和で人を殺す機会がなければ、町中の人を殺したり犯したりします。
自衛隊も軍隊ですから、例外ではありません。頭のおかしい集団と考えてまず間違いはありません。そういう集団を、国会の承認ではなく、時の総理大臣ひとりの承認で簡単に海外に派遣できる法案は、完全に文民統制に違反していますし、言うまでもなく憲法違反です。
こんな危険な法案が衆院を通過したというのに、マスコミはタレントの飲酒騒ぎばかり報じています。サンケイ新聞や読売新聞は、民主党も協力して法案を早く成立させるべきだという、新聞社とも思えない偏った報道をしています。
定額給付金に関しても、受け取りの手続きや街の評判ばかりを垂れ流して、本当に経済効果があるのかという点について掘り下げようとはしません。
日本という国はどこまでレベルが落ちれば気が済むのでしょうか?