平安ステークスのドラゴンファイヤーは、まったく馬を読み違えました。穴狙いなら4番クワイエットデイから人気馬という買いかたもあったはずで、今回の馬券はどうにも思い切りに欠けた情けない馬券でした。
今週末は東京新聞杯と根岸ステークスです。東京のマイル戦とダートの1400メートル戦。いずれも先行有利。買うかどうかはメンバーを見て決めます。マイネルスケルツィはどちらに出るのでしょうか。
さて、本題の競馬、今日はアメリカジョッキークラブカップです。アメリカ嫌いの私としては、レース名に少し引っかかるところはありますが、それはさておき、有馬記念で4コーナーで落馬寸前まで躓くという決定的な不利がありながら直線よく伸びて6着に入ったドリームパスポートでここは大丈夫でしょう。
◎ドリームパスポート
〇エアシェイディ
▲シルクネクサス
△アドマイヤメイン
△トウカイトリック
△ブラックアルタイル
平安ステークスはドラゴンファイアーで軸は何とか。相手は多少穴を狙って3連単を。
◎ドラゴンファイヤー
〇クワイエットデイ
▲サトノスローン
△ロングプライド
△フェラーリピサ
1ドル360円の頃、神戸だか函館だかの夜景が「100万ドルの夜景」として喧伝されていて、100万ドルというと3億6000万円でしたから、子供の私は、夜景の電気代が一晩に3億6000万円もかかるんだと思って、何故か感心しました。
その後値上りして「1000万ドルの夜景」と、いきなり10倍の値段になって、その時はすでに1ドルが360円ではなくなっていたので1000万ドルといっても36億円まではいきませんが、それでも一晩の夜景の電気代が10億円以上もかかる訳でして、「100万ドルの夜景」に比べて3倍の金額ということになります。いくらなんでも電気代がそんなには違わないだろうと思い、そこではじめて「100万ドルの夜景」とか「1000万ドルの夜景」とかいうのは電気代のことではなく、夜景の価値を金額で比喩的に表現したものかもしれないと気付いた訳です。そしてその後何年も、あれは比喩的表現なのだと思っていました。
ところが、最近テレビでライトアップされたサグラダファミリアの映像を見て、ふと「100万ドルの夜景」という言葉を思い出し、そこでネットで検索してみると、どうやら比喩ではなかったみたいで、この言葉が生まれた当時の金額で100万ドル以上の電気代がかかっていたとのこと。「1000万ドル」についても、やはり1000万ドル以上かかっていたようです。そうすると「100万ドルの夜景」という言葉の真意は、この夜景には100万ドルの電気代がかかっているのだすごいだろうという成金趣味の自慢か、こんな夜景に100万ドルもの電気代をかけやがってという批判なのか、あるいは一晩の夜景に100万ドルも費すことができるようになったという戦後復興の感想なのか、またはそれらが入り混じったものなのか判然としませんが、単純に夜景のことを表現したものではないことだけはたしかで、意外に奥深い言葉なのかもしれないと感心したという訳です。
「情けは人のためならず」という言葉の意味もずっと誤解していましたし、「役不足」の反対語が「役者不足」であることも最近知ったばかりです。「100万ドルの夜景」がやっぱり電気代のことだったと知って、まだまだ意味合いを取り違えている言葉が沢山あり、知らないまま死んでいくのだなと思いました。
酒と言えば、芋焼酎の「魔王」を楽天で買って知己に送りました。一升瓶で16000円。税金と送料を含めて17430円。私は九州出身ですが、焼酎はあまり飲まなかったし、東京に出てきてからも焼酎は飲む気になれなかった。ウーロンハイやレモンサワーが流行ったときも、そんなふうに本来の味を誤魔化してまでして飲むくらいならビールやウィスキーを飲む方がましだと思っていました。
しかし最近の焼酎ブームでは芋焼酎や栗焼酎で飲み口がいい乙類が主流となっていまして、遅れ馳せながら飲んでみたところ、本当にすっきりと飲みやすい。飲んだのは「ダバダ火振」の古酒でしたが、これが焼酎?と思うほど、焼酎についてのイメージが一新されました。「ダバダ火振」は栗焼酎というどちらかと言えば珍しい部類なので、あるいはこの焼酎だけが飲みやすいのかなという疑問がありました。しかしその疑問も、昨秋の姪の結婚式の後で飲んだ「魔王」によって払拭されました。オンザロックにしてほんの少し水を加えてよく混ぜると芋の微かな甘い香りと滑らかな喉越しにいくらでも飲めてしまいます。これはかなり美味しい焼酎だと思って東京に戻ったときに値段を見ると、やっぱり高い。なにしろ、焼酎の一升瓶が日本酒の名酒として名高い八海山純米大吟醸の倍の値段もするのですから、九州で安い甲類の焼酎しか知らなかった私にとって、ある意味で大変なカルチャーショックでした。
以来、ビールと日本酒、ときどきワイン、たまにウィスキーだった私のアルコール生活は、焼酎とビール、ときどきワイン、たまにウィスキー、稀に日本酒というふうに変わりました。焼酎はビールみたいに食欲を刺激しないのであまり食べないで済むという利点があります。しかし焼酎自体のカロリーが高そうだし、ビールと違ってフェイクカロリーでもなさそうなので、ビールを焼酎に替えたからといって、それで痩せるとは限りません。飲みたいものを飲みたいときに飲む生活ができるのは有難いことですが、そこに焼酎というバリエーションが加わってますますアルコール生活が充実し、ますますダイエットから遠ざかりそうな気がしています。
元旦の午後に僅かに曇ったのを除くと、正月の間東京は雲一つない快晴で、風もなく快適でした。しかし全国の天気を見るとかなり荒れていて、地域格差が天気にも象徴的に現れたかのようでした。吹雪で外に出られずひっそりと閉じ籠っている以外にない地方の人々に対し、小春日和の賑やかな街をのんびり散歩する都会の人々という構図です。
実際に三が日でも東京ではお店は結構開いていて、食事や日用品を買うのには困りません。シャッター通りが続き、コンビニが撤退する地方の状況とは対照的です。この格差を思うたびに憲法の「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という条文を思い出します。この条文を守ろうとするなら、格差があるときにそれを調整してなるべく平等にするのが政治の役割となります。豪華な議員宿舎について「住みたければ国会議員になればいい」と発言するような傲慢さでは困るのです。地方が寂れて不便だからといって「だったら東京に住めばいい」と、田舎に住む高齢者に対して言える人はいません。また、田舎に住む人々も都会に移り住むことなど望んではいません。田舎には都会にない魅力があったり、幼馴染みや親戚が住んでいたり、代々受け継いだ土地や家屋があったりします。簡単に投げ出せるものではありません。しかし小泉や安倍政権はそこら辺の事情は一顧だにせず、次のような考え方を国民に喧伝しました。
田舎の人は都会に移り住めばいい
貧しい人はもっと頑張ればいい
仕事のない人は見つければいい
田舎に住んでいるのは自己責任
貧乏なのは自己責任
仕事がないのは自己責任
そして市場原理主義による弱者切り捨て政策によって格差社会を実現したのです。これでは、ずっと働いて税金を納めてきた、地方に住んでいる無職の貧しい老人が切り捨てられてしまいます。何のためにこの絶望的な時代を生きてきたのかわかりません。もちろん、賛同したのはそれで儲かる大企業経営者たち、税制で優遇されるお金持ちたちでした。経団連のオテアライがその代表です。この人は、追従大臣の舛添が「家族団欒法案」と表現を変えて誤魔化し、国民を騙そうとした残業代ゼロ法案を、何も考えていない安倍政権に強力に押して成立させようとしたり、自社のキヤノンで偽装請負をしていることで有名です。
大企業には利益追求だけではなく、それなりの社会的責任があります。それを理解していないと商品の偽装や改竄をしてまで利益を優先し、それがバレて消費者の信用を失い、または当局の追及を受けて営業停止や上場廃止、役員の辞任や訴追という事態に陥ることになります。老人や身体障害者などの、自分の会社の客にも労働者にもなりそうにない人たちのための予算を徹底して削減し、大企業が儲けるためだけの予算を組ませようとロビー活動をする冷血たちがなるべく早く刑務所に放り込まれることを、全国の弱い人々は心から願っています。そういう連中と組んで私腹を肥やし、自分の保身と目先の利益、次の選挙で当選することだけに汲々として、国民の税金を湯水のように浪費する自民党の政治家ともども、早く野垂れ死んでほしいことも、併せて祈っています。
中山の金杯はエアシェイディから。こちらも相手は4頭で、馬連と3連単を買います。
中山金杯
◎エアシェイディ
〇サイレントプライド
▲シルクネクサス
△アドマイヤフジ
△アサカディフィート
あけましておめでとうございます。
2008年の最初の記事です。
最近聞いた「モンスターペアレント」という言葉から、いろいろ連想してみた雑感を書いてみます。
モンスターペアレント
子供のことで学校に無理難題を押しつけたり過度な要求をしたり回答できない質問をして回答を強要したりする親たちのことです。福岡では女性教師が自殺しました。死んでお詫びをしたのですね。この女性教師にクレームを突きつけた親たちはさぞ満足していることでしょう。こんな状況では誰も教師になりたがらない。それでなくても少子化で子供が少ないわけですから、教師になってもそんなに需要がない訳で、教師の数、学校の数も減少していくでしょうね。モンスターペアレントというリスクを負う訳ですから、塾の授業料はますます高額になって庶民の子供は塾に行けなくなります。金持ちは高学歴で更に高収入、貧乏人は低学歴の肉体労働で更に低収入になります。
モンスタープレグナント
産婦人科医に無理な注文をつけ、または訴える妊婦や出産後の女性のことです。「母子ともに健康」という言葉があるように、出産は大変なもので、子供が死んだり畸形だったり母親が死んだりすることが珍しくない訳です。出産とはそういう危険を伴うものだという認識はあるのに、自分がそうなったら産婦人科医を訴える。だから誰も産婦人科医になりたがらない。助産婦のなり手もいない。これからは庶民には手の届かない超高額の出産費用を産婦人科医に払えるお金持ちだけが子供を作るようになるかもしれません。安いお金で出産の補助をしてそれで訴えられるくらいなら、高額の請求をしようと思うのは当然の成り行きで、保険が利かない医療ですから厚生労働省は文句を言いません。ますます子供を作りにくい社会になっていくんでしょう。
モンスターユーザー
所謂クレーマーです。自分は客だ。金を払うのだ。だから何でも要求できるのだ。ちょっとでも不満があるとすぐに、金返せ!!
お客を相手の仕事はみんな奴隷化するでしょう。仕事の時間は人格を放棄して傲慢で理不尽な客に尽くさなければなりません。ストレスが溜まります。だから自分が客になったときはここぞとばかりに無理難題を押しつけてストレスを発散する訳です。そしてそれでも満足できないときは、金返せ!! 日本は誰もが客商売をしたがらない国になるでしょう。自動販売機で中華料理が出てきたりするようになります。
さまざまな分野でモンスターナントカという人間たちが誕生し、社会はまるで戦場のようになってしまうでしょう。狭量で不寛容な人間ばかりの国になります。自殺者は更に増加し、年間10万人以上となるでしょう。もっとかもしれません。鬱病患者、ホームレスも急増します。犯罪は10倍以上になるでしょう。逆に犯罪検挙率は十分の一以下になるでしょう。弱気な正直者は病気になりホームレスになり自殺し、自分だけが正しいと考える独善的で傲慢なクズばかりがのさばる国になるのです。
アメリカは既にそうなっていて、世界にそれを押し付けました。グローバルスタンダードというのがそれです。地球温暖化防止の京都議定書にサインしなかった狭量さが世界中の人々の心の中に広まって、人類は地球の歴史から姿を消します。考えてみれば人類の歴史は、辺鄙な場所にオープンした飲食店みたいで、最初だけ珍しさからお客が来ますが、後はずっと右肩下がりで、最後はお店を畳むことになります。人類の店仕舞いも近いでしょう。