どうでもいいことですが、私のブログは前後の関連性があまりないので、今回から新しいブログを一番上に表示することにしました。
去年の菊花賞馬、ずっと前の三冠馬
凱旋門賞で3着に負けて帰ってきたと思ったらすぐさま天皇賞挑戦ということでびっくりしているところに種牡馬シンジケート51億円なんて話でさらに仰天したと思ったら薬物違反で凱旋門賞失格になりそうな話まで飛び出してきたディープインパクトですが、騒いでいるのはもちろん人間だけで、馬にとってはそんなことは文字通り馬耳東風ですし、問題も一過性に過ぎないでしょうからそのうち落ち着くに決まっていて、問題は残りのレースでどんな結果を出すかということと、種牡馬としてどんな子供を送り出せるかということです。もちろん周囲の人間と競馬会と競馬ファンにとっての問題ですけれども。
「ダービー馬はダービー馬から」というのはたしかイギリスの格言だったと記憶していますが、吉田善哉さんがあれほどダービーを勝ったことを喜んでいたダイナガリバーは、その後ダービー馬を生み出せずにいますし、マイナー血統で三冠馬になったシンボリルドルフはなぜか一点豪華主義で産駒トウカイテイオーがダービーを勝ちました。ディープインパクトはどうかというと、血統はサンデーサイレンスとノーザンダンサー系の牝馬ということで、サンデーサイレンスほどのアウトブリードではないものの、サンデーサイレンスの直仔の牝馬を除いて配合しやすい血統だと思いますし、伝説の名馬、ノーザンダンサー、ハイペリオン、ミルリーフそれにネアルコなどが小柄であったことを考えると、日本ダービーで出走馬中もっとも小柄であったディープインパクトも同じように大成功する可能性を秘めていると思います。ネアルコ、ハイペリオンというと世界的な根幹種牡馬でして、この2頭の血を受け継がないサラブレッドのほうが少ないくらいで、パッと思い出すのがミスタープロスペクターの祖父ネイティブダンサーですが、その祖先であるシックルの母がなんとハイペリオンの母と同じセレーネであることを考えると、競馬の不思議、血統の不思議を感じてしまいますね。ディープインパクトがこれらの仲間入りできるかどうかはわかりませんが、少なくとも4、5年後に生み出す産駒の1頭でもGIを勝てるといいですね。
サンデーサイレンス産駒の先輩種牡馬スペシャルウィークはシーザリオを、アドマイヤベガはキストゥヘヴンを、ダンスインザダークはザッツザプレンティとデルタブルースとツルマルボーイというGI馬をそれぞれを産出しています。サンデーサイレンス産駒で小柄というとステイゴールドを思い出しますが、まだそれほどの活躍馬を生み出せずにいます。小柄といえばライスシャワーも非常に小柄でしたが、ミホノブルボンやメジロマックイーンなどの強い馬を差し切って勝ったように精神力は並外れたものがありました。故障で種牡馬に慣れなかったのは残念ですが、同じロイヤルチャージャー系の小柄な馬としてディープインパクトやステイゴールドが種牡馬として成功するのを祈る気持ちです。ロイヤルチャージャーというと種牡馬として活躍しているのはほとんどがターントゥ系ですが、シンボリルドルフの祖父スピードシンボリの父はロイヤルチャージャーの直仔ロイヤルチャレンジャーでした。スピードシンボリには亡くなった調教師の野平祐二さんが乗っていて、孫のシンボリルドルフの調教師となりました。20年前の秋の天皇賞のパドックでは、野平さんがヨーロッパスタイルで正装して帽子をかぶり、岡部幸雄騎手となにやら話していたのがとても新鮮で上品で、思い出すたびに誇らしい、うれしい気持ちになります。競馬そのものの品格を向上させてくれたホースマン、それが野平祐二さんでした。
ということで懐古趣味もこれくらいにしておかないとディープでコアな競馬ファン以外は読むのをやめてしまいそうなんですが、今回の菊花賞は昨年に続いての三冠馬誕生なるかということが興味の中心になっているので、どうしても20年前のミスターシービーとシンボリルドルフの連続三冠馬誕生を思い出すことになります。本人は至って地味なのに騎乗ぶりは他に類を見ないほど個性的だった吉永正人騎手と、すでに名人の域に達していた岡部幸雄騎手。直接対決はことごとく後輩のルドルフに軍配が上がりましたが、ミスターシービーと松山厩舎、千明牧場のファンも多く、2頭とも種牡馬となり、その直仔同士が対決した皐月賞も、ルドルフの仔トウカイテイオーがシービーの仔シャコーグレイドの追撃を振り切って勝ちました。
もしメイショウサムソンが三冠馬となってジャパンカップなり有馬記念なりで先輩三冠馬と対決することになったら勝つのはおそらく先輩のほうかなと思ったり、それぞれ種牡馬となって産駒同士がGI競争で対決することになってもやっぱり勝つのは先輩の産駒かなと思ったりします。オペラハウスがサドラーズウェルズ系ということもあって、メイショウサムソンには凱旋門賞に出てほしかった。3歳だから56キロで出れたしヨーロッパのスタミナ勝負となると言わずもがなのスタミナ系がサドラーズウェルズなので、もしメイショウサムソンがディープインパクトに勝つチャンスがあるとすれば今年の凱旋門賞だと、ダービーの直後からそう思っていました。いまさらですけどね。
メイショウサムソンが三冠を達成する可能性はかなり大きいと思います。菊花賞は3,000メートルのレースですが、ペースによってスタミナ勝負になるときとならないときがあります。凱旋門賞のようにコース自体がタフでペース如何にかかわらずただ走っているだけでスタミナを消費する馬場と違い、日本の整備されたコースではスローペースの場合ほとんどスタミナをロスすることなく、最後の直線のヨーイドンでマイラーでも菊花賞の上位にこれることがあります。今日の菊花賞は多分武豊のアドマイヤメインが逃げることになりそうで、となるとスローペースが予想されますから、3コーナーから坂を下っての直線勝負でも十分上位にこれる可能性があります。というわけでいろんな馬にチャンスがあるので予想も難しい。
消去法
しかし馬券は買いたいので消去法で絞っていきます。まず前走が準オープンでもない条件戦に出走していた馬がいきなり上位に来ることは考えづらいので前走1000万の2枠の2頭3番シルククルセイダーと4番タガノマーシャル、3枠6番のネヴァブション、7枠15番のアクシオンは消しということになりました。前々走が500万の1枠2番ミストラルクルーズも同じような条件ということで消し。それから前走が休み明けで1秒以上負けた馬、こういう馬は仕上がりが遅れていると判断して、8枠17番のパッシングマークは消し。ダートしか勝っていない4枠8番のマンノレーシング、5枠9番のインテレットは消し。ローテーションのきつすぎる中1週の4枠7番マルカシェンク、夏に使い詰めの6枠11番トーセンシャナオー8枠16番のトウショウシロッコは消し。距離実績で2,000メートルを超す距離を一度も走ったことがないか走っても掲示板に載ったことのない3番、4番、7番、8番、9番、15番、17番(以上重複)、10番フサイチジャンク、18番ソングオブウインドは消し。
馬券
そうなると残ったのは5頭だけ。
1番トウホウアラン
5番アドマイヤメイン
12番メイショウサムソン
13番ドリームパスポート
14番アペリティフ
このうち3頭はダービーの1、2、3着馬で、残りの2頭は似たような成績でダービーが6、9着、京都新聞杯が1、2着で、本命サイドの3頭と穴馬2頭ということになりました。中心はダービー馬にするのが普通かもしれませんが、今日は直線の切れ味重視ということで、ドリームパスポートを本命にします。この馬は高田、安藤、デムーロ、四位、横山典といろんな騎手が乗っていますが常に結果を出しているところから素直な性格の馬と判断しました。素直なら折り合いがよくて長距離も大丈夫だろうという都合のいい判断です。
馬券はドリームパスポートからの馬単を4点、それにドリームパスポートからのマルチ三連単を36点。 今日は10万円くらいしか買えないので1点につき3,000円かな。本命サイドが来たらトリガミですが、それでも当たりは当たりなので十分です。