バレークイーンは5歳の時にフサイチコンコルドを生んで、ダービー馬の母となりました。キャリア2戦、7番人気での勝利でした。コンコルドという馬名からの連想でしょうが、三宅アナウンサーの「音速の末脚」という実況は、暫くの間話題になりました。その13年後、18歳の時に生まれたのがアンライバルドで、皐月賞を制して堂々の1番人気でダービーを迎えます。距離については、バレークイーンの父がスタミナの代名詞サドラーズウェルズであることから考えても、ダービーは余裕で通過するでしょう。木曜日から降り続いている雨が多少心配ではありますが、他馬も同じ条件なので大丈夫だと思います。
新馬戦は1800メートルの勝ちタイムが1分51秒7と遅かったものの、レースの上がりが34秒2という強烈な内容で、1馬身1/4差の2着がリーチザクラウン、2馬身差の3着が、オークスで異次元の強さを見せたブエナビスタでした。スローペースの上がり勝負というヨーロッパの競馬みたいなレースでした。上がりタイムが最も速かったのはブエナビスタの33秒5で、とても2歳牝馬の末脚とは思えません。次いで2番目に速かったのがリーチザクラウンの33秒6で、アンライバルドは33秒8でした。この比較からすると、リーチザクラウンは皐月賞では中段につけたまま動けずに終わったものの、ダービーで巻き返すだけのポテンシャルは十分に備えていると思われます。
そのリーチザクラウンを暮れのラジオニッケイ杯で4馬身差に切って捨てたのがロジユニヴァースで、アンライバルドと同じく2冠馬ネオユニヴァース産駒です。現在のところ2番人気ですが、この馬の場合は去年の7月に新馬を勝った後に秋の札幌で重賞を勝ったときの馬体重が26キロ増で、ラジオニッケイ杯の時はそれからさらに10キロ増、そして弥生賞で4キロ減、皐月賞では10キロ減と、これだけ馬体重が変わるのは、馬が安定していない証拠です。皐月賞の惨敗からの巻き返しは難しいと思われます。
3番人気セイウンワンダーは弥生賞で一旦株を下げましたが、皐月賞で3着。グラスワンダーの仔で距離は大丈夫でしょうが、実績が1600メートルに集中している点がどうか。ウチパクが青葉賞を勝ったアプレザンレーヴの方に乗るのも多少はマイナスです。
そのアプレザンレーヴの馬主はアンライバルドと同じです。厩舎が違うのでアシストはしないと思いますが、アンライバルドよりは早めに仕掛けるでしょうから、前残りの競馬なら、この馬が残る可能性はあります。
他の馬では、皐月賞2着のトライアンフマーチ、皐月賞は久々で8着に負けましたが府中の1800メートルを勝っているナカヤマフェスタ。大穴は、青葉賞で一旦先頭に立って見せ場を作ったトップカミング。ロジユニヴァースは消し。
◎アンライバルド
〇リーチザクラウン
▲トライアンフマーチ
△セイウンワンダー
△アプレザンレーヴ
△ナカヤマフェスタ
△トップカミング
◎から馬単と3連単を買います。