三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

ダービー~アンライバルド

2009年05月30日 | 競馬
ダービーG1です。
バレークイーンは5歳の時にフサイチコンコルドを生んで、ダービー馬の母となりました。キャリア2戦、7番人気での勝利でした。コンコルドという馬名からの連想でしょうが、三宅アナウンサーの「音速の末脚」という実況は、暫くの間話題になりました。その13年後、18歳の時に生まれたのがアンライバルドで、皐月賞を制して堂々の1番人気でダービーを迎えます。距離については、バレークイーンの父がスタミナの代名詞サドラーズウェルズであることから考えても、ダービーは余裕で通過するでしょう。木曜日から降り続いている雨が多少心配ではありますが、他馬も同じ条件なので大丈夫だと思います。
新馬戦は1800メートルの勝ちタイムが1分51秒7と遅かったものの、レースの上がりが34秒2という強烈な内容で、1馬身1/4差の2着がリーチザクラウン、2馬身差の3着が、オークスで異次元の強さを見せたブエナビスタでした。スローペースの上がり勝負というヨーロッパの競馬みたいなレースでした。上がりタイムが最も速かったのはブエナビスタの33秒5で、とても2歳牝馬の末脚とは思えません。次いで2番目に速かったのがリーチザクラウンの33秒6で、アンライバルドは33秒8でした。この比較からすると、リーチザクラウンは皐月賞では中段につけたまま動けずに終わったものの、ダービーで巻き返すだけのポテンシャルは十分に備えていると思われます。
そのリーチザクラウンを暮れのラジオニッケイ杯で4馬身差に切って捨てたのがロジユニヴァースで、アンライバルドと同じく2冠馬ネオユニヴァース産駒です。現在のところ2番人気ですが、この馬の場合は去年の7月に新馬を勝った後に秋の札幌で重賞を勝ったときの馬体重が26キロ増で、ラジオニッケイ杯の時はそれからさらに10キロ増、そして弥生賞で4キロ減、皐月賞では10キロ減と、これだけ馬体重が変わるのは、馬が安定していない証拠です。皐月賞の惨敗からの巻き返しは難しいと思われます。
3番人気セイウンワンダーは弥生賞で一旦株を下げましたが、皐月賞で3着。グラスワンダーの仔で距離は大丈夫でしょうが、実績が1600メートルに集中している点がどうか。ウチパクが青葉賞を勝ったアプレザンレーヴの方に乗るのも多少はマイナスです。
そのアプレザンレーヴの馬主はアンライバルドと同じです。厩舎が違うのでアシストはしないと思いますが、アンライバルドよりは早めに仕掛けるでしょうから、前残りの競馬なら、この馬が残る可能性はあります。
他の馬では、皐月賞2着のトライアンフマーチ、皐月賞は久々で8着に負けましたが府中の1800メートルを勝っているナカヤマフェスタ。大穴は、青葉賞で一旦先頭に立って見せ場を作ったトップカミングロジユニヴァースは消し。

◎アンライバルド
〇リーチザクラウン
▲トライアンフマーチ
△セイウンワンダー
△アプレザンレーヴ
△ナカヤマフェスタ
△トップカミング

から馬単と3連単を買います。


オークスの振り返り

2009年05月25日 | 競馬
オークスのブエナビスタは後続に3馬身以上の差をつけて勝つだろうという私の予想でしたが、結果はハナ差でした。しかし道中の位置取りと直線のコース取り、アンカツが一瞬迷ったことによるロス、上がりタイムなどを考えると、やはり他馬とは次元が違うのは明らかです。ゴール寸前で抜かれたレッドディザイアは、3着馬に3馬身の差をつけており、例年なら桜花賞も制して二冠馬になっていたのではないでしょうか。ブエナビスタの強さは図抜けていて、凱旋門賞に一次登録したという陣営の意気込みも、それほどの高望みとは思いません。このところウオッカやダイワスカーレットといった牝馬が大活躍ですから、ディープインパクトの果たせなかった目標を果たしてくれるかもしれないと、競馬ファンなら誰でも期待するところです。
さて、ダービーは皐月賞馬アンライバルドが一番人気になるのは当然として、問題は人気で凡走した2頭、ロジユニヴァースリーチザクラウンの扱いです。これがまだ1秒以内の着差なら、着順はともかく巻き返しの余地もあろうかと思いますが、リーチザクラウンが1秒7差、ロジユニヴァースが1秒9差なのですから、普通に考えると、この2頭が上位に来ることは考えられません。何が起こるか分からないのが競馬ですから、どちらかというと切れ味が要求される中山よりも先行馬が押し切ることの多い東京競馬場で、この先行馬2頭が掲示板に乗る可能性もないとは言い切れませんが、馬券的には買いづらい2頭で、そこそこ人気になってこけてくれれば却って他のオッズが上がっていいかなと思うくらいです。
アンライバルド中心は動かないでしょう。相手も皐月賞上位馬のセイウンワンダートライアンフマーチシェーンヴァルト、青葉賞上位のアプレザンレーヴマッハヴェロシティで、穴は青葉賞3着のトップカミング。この馬はたぶん人気がないでしょうから、アンライバルドのひもに来ればいい配当になると思います。雨が降らなければいいのですが。


オークス~穴はルージュバンブー

2009年05月24日 | 競馬
オークスG1です。生憎の雨ですが、それほど馬場は悪化せずにいけそうな感じです。
紛れがなければブエナビスタに逆らう理由はありません。普通に頭からの狙いが正解でしょう。スタートして向正面で中段につけていれば大丈夫。直線は3馬身以上離して勝つと思います。
相手は、桜花賞組では2、3着のレッドディザイアジェルミナル。桜花賞を見る限りではレッドディザイアが一枚上ですが、内側の3番枠が少しやりにくいのと、ジェルミナルブエナビスタよりも前に行くでしょうから、直線入口でのアドバンテージがあると思います。
桜花賞では内側の窮屈なところに入って抜け出せなかったダノンベルベールは、前走で馬体重が減っていたことも嫌われて、ここでは8番人気と人気を落としました。しかし東京コースはもともと前残りの傾向が強い上に、このところ前残りのレースが続いているので、先行馬は警戒しなければなりません。前残りも十分考えられます。
桜花賞で5着に入ったものの、賞金が足りずにスイートピーSを使って、そこで5着に負けてしまって優先出走権を得られなかったルージュバンブーですが、4分の1の抽選をクリアして出走してきました。500キロ近い馬でオークス向きではないかもしれませんが、今日の馬場が力のいる馬場になるようでしたらむしろ有利になりますし、スタミナ型種牡馬のマリエンバードの仔でもあるので、穴馬ならこの馬でしょう。
メジロマックイーン産駒のディアジーナは末脚勝負に難があり、であればスイートピーS勝ちのブロードストリートダノンベルベールジェルミナルとともにアグネスタキオン産駒の瞬発力を発揮する場面があるかもしれません。

◎ブエナビスタ
〇レッドディザイア
▲ルージュバンブー
△ジェルミナル
△ダノンベルベール
△ブロードストリート

から馬単と3連単を買います。


渇しても盗泉の水を飲まず

2009年05月23日 | 政治・社会・会社

いまさら定額給付金の話題も時期外れかもしれませんが、私の周囲の人たちは殆ど定額給付金を受け取ったか、または家族の誰かが貰った様子でした。私はというと、送られてきた申請書を破り捨ててしまいました。そのために家庭内紛争が起きかねない状況になりましたが、そこで私が家人に言ったのが、「渇しても盗泉の水を飲まず」という言葉でした。

定額給付金についての世論調査では7割くらいの人が反対していたと記憶しています。調査によっては8割まであったかもしれません。定額給付金にはたくさんの疑問があったからです。給付手続きは地方自治体に丸投げで膨大な費用が発生する上に、それに対して政府は知らん顔という姿勢でした。また貧富の差に係わりなく一定額を支給するのは不公平という議論もありました。金持ちが受け取ることについて、麻生太郎は「さもしい、矜持の問題」と言い放ちました。そもそも定額給付金を支給することで本当に経済効果が望めるのかという根本的な疑問もありました。それから一部の人の穿った見方かもしれませんが、定額給付金は公明党が言い出したことですから、創価学会の資金繰りなのではないかという疑いもあります。学会員の家庭に給付された全額を、お布施として納めさせれば、莫大な額を労せずして集められます。私はこの話は高い確率で真実に違いないと思っています。創価学会員でない人間にとってはとんでもない話です。

定額給付金がそういった様々な問題を内包しているのが明らかだったからこそ、もっとましな税金の遣い道がある筈だと、国民の7割か8割くらいの人が思っていた筈です。
ところが法案が強行採決されて実際に定額給付金が支給される段になると、反対していた人たちまでが手の平を返したように平気で受け取っています。麻生太郎によれば矜持のないさもしい人々です。受け取る人たちは口々に、国から貰えるものは貰わないと損だと言います。まるで野良猫のレベルです。それに、そもそも定額給付金のことを国から貰えるお金だと思う感覚が間違いで、原資は税金なのですから政府のお金ではなくて、国民のお金なのです。
税金の遣い道を決めるのは国会ですが、強行採決や麻生太郎の勝手な一存で遣い道を決められたのでは、たまったものではありません。それは業務上横領、泥棒です。IMFに勝手に金を渡す約束をしたり、強行採決で定額給付金の法案を通したりするのは、まさに泥棒の仕業そのものです。百歩譲って、選挙で選ばれた国会議員が決めたのだという正当化の議論を認めるにしても、選挙を経ないで総理大臣が3人も代わり、よりによってどこの馬の骨とも知れない3人目が、3代前の選挙で得た過半数の議席によって強行採決した法案には、正当性の欠片も認められません。
つまり定額給付金は泥棒の金、官僚と与党の政治家と創価学会による横領の金に他ならないのです。そんな金を嬉々として受け取る人については、麻生太郎ならずとも、矜持も節操もないさもしい人々だと言う他ありません。
「渇しても盗泉の水を飲まず」
せめて国民のほとんどが定額給付金の受け取りを拒否するくらいの高い政治意識を持っていれば、改めて与党と官僚と公明党~創価学会のあざとさが浮き彫りになって、少しは世の中がよくなる方向に進んだかもしれないのに、もともとは自分たちのお金であることも忘れて喜んで受け取る人たちがいる間は、この国はますます悪くなっていくでしょう。そういう目で周囲を見渡してみると、これはもうお先真っ暗です。国会から井戸端会議まで、総理大臣からガキ大将に至るまで、みんなエゴ丸出しの屑ばかり。鶴田浩二ではありませんが、右を向いても左を見ても馬鹿と阿呆の絡み合いです。夢も希望もありません。


メディアの行く末

2009年05月21日 | 政治・社会・会社

小沢一郎さんの秘書が逮捕されて以来のマスコミの報道ぶりを見て、日本は大丈夫か?と思った人が沢山いると思います。逮捕されたのは小沢さんではなくて秘書なのに、しかもまだ有罪ではなくて疑いだけなのに、あたかも有罪が確定したような報道で、しかもそんな未確定の段階なのに、小沢さんの説明責任を追及するという勘違いぶりは、マスコミの独善と傲慢の現れでした。もっとも象徴的だったのは小沢さんの辞任記者会見での日本テレビの七尾藍佳という女の思い上がった質問でした。曰く、辞任が遅すぎたことで党にダメージを与えた、離党や議員辞職も考えられるか?と。これに対して小沢さんは、何故離党や議員辞職をしなければならないのか。私は政治資金の問題で一点のやましいところもないと答えていました。秘書が逮捕されてからの小沢さんの発言を考えれば、当然の答えでしょう。

そもそも秘書が逮捕された段階でメディアが報道しなければならなかったことは、いきなり説明責任を追及するという突飛なことではなく、何故、何の容疑で逮捕されたのか、政治資金規制法は何をどのように規制しているのか、立件のポイントはどの点にあるのか、これまでの同様の事例ではどのような決着を見たのか、そういった点がまず報道されなければなりません。しかしマスコミはそれらの説明報道を素っ飛ばして、政局に与える影響だとか、小沢さんの過去や自民党時代からの土建屋との係わりだとか、要するに腐った政治記者たちによる憶測ばかりを事実であるかのように報じたのです。それこそ報道責任の放棄ですが、マスコミの政治記者は記者クラブに詰めて既得権益まがいに政府から情報を貰ってそれを垂れ流すだけしか能がありません。非常に排他的です。彼らに真実の報道を求めるのが、土台無理な話なのです。
だから小沢さんが、政治団体からの献金だから個人で受け取った、企業からの献金だったら政党で受け取っていたと、わかりやすい説明を何度しても、徹底して無視して、元秘書の衆議院議員の事情聴取を大々的に報じてみたりして、小沢=旧態依然の悪徳政治家というイメージをなんとしても植えつけようとしました。狙いはもちろん、政権交代の阻止です。
マスコミも企業として生き残らなければならない以上、利益を追求するのは当然のことですが、真実を伝えてこその商品価値の企業が、真実を伝えなくなってしまったら商品価値はありません。日本を代表する利己主義の広告代理店である電通なんかと組んでコマーシャルを流し、広告主と広告主がつるんでいる政治家や官僚のために事実を歪めて報道したり、報道すべきことを報道せずに報道しなくていいことを報道したり、または報道の説明責任を果たさなかったりしていたら、そのうちに誰からも見向きもされないようになるでしょう。駅の売店から新聞がなくなる日もそう遠くないかもしれません。


ヴィクトリアマイル~相手は人気薄

2009年05月17日 | 競馬
京王杯スプリングCの武豊は、もしかしたら1400メートルが長いかもしれないファリダットを内側の経済コースを走らせた上に、直線でも内を突いて伸びてきました。そのまま抜けてくれれば私の馬券が的中したのですが、外の2頭に抜かれてしまいました。距離が長かったというよりも、騎手が馬を追えるかどうかの差だったような気がします。勝ち馬に負けたのは仕方がないとしても、ウチパクにまで抜かれるようでは、今日のウオッカもかなり心配です。

今日の東京競馬場は雨の予想で、滑るかもしれないし力の要る馬場になるかもしれない。波乱の要素が一杯です。
もちろんウオッカが断然人気ですが、前走で1秒3も負けているのがこの馬にしては珍しく、もしかしたら昨年秋でピークが終わっているのではないかと、そんな気がしてしまいます。牝馬は格よりも調子を買え、という格言もあることですし、無条件には信頼しづらい部分があります。かといって他の有力どころも一長一短の馬ばかり。
リトルアマポーラは5ヶ月ぶりの前走で0秒4差。順調な調整に見えますが、昨年のエリザベス女王杯から見て、ここは少し距離が短いかもしれません。
同じことはカワカミプリンセスにも言えて、東京コースは得意なものの、1600メートルは一度走っただけでしかもそれが実は一昨年のこのレースで、コイウタから0秒9はなされた10着と、1番人気を裏切っています。
ザレマは暮れのターコイズSを勝ってから前走まで、4回連続で牝馬線を使っていて、初戦こそ6番人気で制したものの、その後は1、1、3番人気で3着、4着、2着と、いまひとつ勝ちきれません。ピークを過ぎた感もあり、アンカツが乗っても3着以内は難しいかもしれません。
レジネッタは桜花賞馬で当然この距離は得意でしょうが、休み明けで出てきた前走が0秒8差の5着と、調教技術が向上している最近にしては、仕上がり面での不安があります。

となると、やはりウオッカが勝つのでしょうか。ウオッカが勝つとすると、断然人気の2着は薄目という格言から、人気薄の穴馬を狙うのが常道。
ショウナンラノビアはダートから芝に路線変更してマイルを2連勝。格よりも調子と考えると、ここは有力馬の1頭にしなければなりません。逃げ馬で最内枠を引いたのもかなり幸運と言えます。
ジョリーダンスは8歳馬ということで嫌われる可能性がありますが、前走を見る限り、切れ味はそれほど衰えていない感じ。
何かと穴を開けている三春駒特別の1~3着では、ここ2戦惨敗続きのセラフィックロンプを除いてチェレブリタブラボーデイジーがここでも穴を開ける可能性があります。
それに、前々走で勝ったものの、その前後で惨敗しているムラのある成績ですが、ダイワスカーレットの妹という良血に敬意を表してブーケフレグランス

◎ウオッカ
〇ショウナンラノビア
▲ジョリーダンス
△チェレブリタ
△ブラボーデイジー
△ブーケフレグランス

ほとんど自信がないので、から馬連を少しだけ買います。


京王杯スプリングC~武豊から

2009年05月16日 | 競馬
京王杯スプリングカップG2です。
ここ2戦、人気薄で3着3着と来て、今回1番人気になっているスマイルジャックですが、1400メートルは?で、押さえまで。狙いは内枠の馬ということで、ヤネは絶不調の武豊でここ4走は1番人気と2番人気を裏切り続けているファリダットですが、このレースは大丈夫でしょう。相手はマイネルファルケリザーブカード、それにトウショウカレッジスズカコーズウェイ

◎ファリダット
〇マイネルファルケ
▲リザーブカード
△ファリダット
△トウショウカレッジ
△スズカコーズウェイ

から馬連を買います。


NHKマイルカップ~サンカルロ

2009年05月10日 | 競馬
NHKマイルカップG1です。
普通ならブレイクランアウトが能力の違いを見せつけて勝ちそうな感じですが、なにせ鞍上が絶不調の武豊。年取ってから活躍しているアンカツとは対照的に、どこか衰えてしまったような気がします。
という訳で、ここは前走、あまり得意ではないはずの右回りで好時計圧勝のサンカルロが軸。相手は多士済々というかドングリの背比べというメンバーですが、2000メートルよりはマイルのほうが合っているフィフスペトル、毎日杯勝ちのアイアンルックあたりでしょうか。穴はクロフネ産駒で堅実駆けのティアップゴールド。押さえはアンライバルドの2着だったレッドスパーダと2連勝で絶好調の福永ラインブラッド。武豊は思い切って消し。

◎サンカルロ
〇フィフスペトル
▲アイアンルック
△ティアップゴールド
△レッドスパーダ
△ラインブラット

から馬連を買います。


天皇賞~アルナスとモンテの一騎打ち

2009年05月02日 | 競馬
天皇賞春G1です。傑出した馬がおらずアサクサキングスが押し出された1番人気になっています。得てして、こういう場合は波乱になるケースが多く、今回も一筋縄では収まらないかもしれません。
とはいっても、阪神大賞典、日経賞、大阪杯などのステップレースで1秒以上負けた馬は、本番での巻き返しは難しいと思います。ということで、シルクフェイマステイエムプリキュアホクトスルタンネヴァブションデルタブルースコスモバルクの6頭はまず消し。ネヴァブションの前走は寝違えたために思うように走れなかったそうですが、成績も不安定だし、ここで好走するとは思えません。
長距離ですからローテーションも大事で、今年になって一度も走っていないジャガーメールポップロックは無理でしょう。去年の秋に休み明けの毎日王冠を使って、再び休み明けで今年2レースを消化したサンライズマックスも、長距離を走るローテーションではありません。去年の秋から3レースを使っただけのトウカイトリックも、この1年間で最高着順が5着と、上がり目はほとんどないでしょう。これで合計10頭が消えました。

残りは8頭。マイネルキッツは前走が最長の距離経験で、他の重賞での長距離実績がなく、ここでは用なし。3連勝中のゼンノグッドウッドも長距離実績が準オープンの前々走とオープンの前走だけ。さすがに格が違いすぎます。ヒカルカザブエはキャリア8戦。未勝利から4連勝して前走の大賞典2着で目途を立てた恰好ですが、この馬がG1で活躍するのはまだ先でしょう。

残り5頭のうち、心配な点があるのは、ドリームジャーニーの距離と斤量。かつてライスシャワーが4歳時に430キロの馬体重でメジロマックイーンを競り落として見事な優勝を果たしましたが、ライスシャワーは菊花賞馬。ドリームジャーニーはステイヤーとは言いがたいし、ライスシャワーよりもさらに小柄な馬体に58キロはこたえそうです。前走で久々を使ったスクリーンヒーローは、前走で馬体重の増減なしで出てきた割に0秒8も負けて、仕上がりと反動に不安があります。アサクサキングスはジリ脚。パンパンの良馬場での切れ味勝負になったときに4着以下に負けそうな気がします。

という訳で、天皇賞はアルナスラインモンテクリスエスの一騎打ちという結論になりました。

◎アルナスライン
〇モンテクリスエス
▲スクリーンヒーロー
△アサクサキングス
△ドリームジャーニー

本命サイドの予想になってしまったので、馬券はからの馬単と、◎〇軸でマルチ3連単を買います。