三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

戦友 1905年日露戦争

2024年06月14日 | 日記・エッセイ・コラム

真下飛泉 作詞
三善和気 作曲

ここはお国を何百里
離れて遠き満州の
赤い夕日に照らされて
友は野末の石の下

思えば悲し昨日まで
真っ先駆けて突進し
敵を散々懲らしたる
勇士はここに眠れるか

ああ戦いの最中に
隣に居ったこの友の
俄かにハタと倒れしを
我は思わず駆け寄りて

軍律きびしき仲なれど
これが見捨てておかりょうか
『しっかりせよ』と抱き起こし
仮包帯も弾丸の中

折から起こる突貫に
友はようよう顏上げて
『お国のためだ構わずに
遅れてくれな』と目に涙

あとに心は残れども
残しちゃならぬこの身体
『それじゃ行くよ』と別れたが
永遠の別れとなったのか

戦いすんで日が暮れて
探しに戻る心では
どうぞ生きていてくれよ
物なと言えと願うたに

空しく冷えて魂は
お国へ帰ったポケットに
時計ばかりがコチコチと
動いているも情けなや

思えば去年船出して
お国が見えずなった時
玄界灘に手を握り
名を名乗ったが初めてに

それよりのちは一本の
煙草も二人分けて喫み
着いた手紙も見せ合うて
身の上話繰り返し

肩を抱いては口癖に
どうせ命は無いものよ
死んだら骨を頼むぞと
言い交わしたる二人仲

思いもよらず我ひとり
不思議に命長ろうて
赤い夕日の満州に
友の塚穴掘ろうとは

隈なく晴れた月今宵
心しみじみ筆執って
友の最後をこまごまと
親御へ送るこの手紙

筆の運びは拙いが
行燈の影で親たちの
読まるる心思いやり
思わず落とすひと雫


悠久の翼

2022年12月06日 | 日記・エッセイ・コラム

作詞 作曲 歌:綺 羅

空には空の大地が
雲居(くもい)に水を得て
たゆたう 心洗うよう
この身に降り注ぐ

山には山の細波(さざなみ)
花散る風仰ぎ
里居(さとい)を忘れた小鳥が
眠りにつく湊(みなと)

時知らず 芽吹いてく
矢羽根のあたたかいぬくもり
万代(よろずよ)に続いてく 営みを
はかなきことと逸る(はやる)命
大空駆け昇る

月には月の縁(ゆかり)が
あるから生きられる
愛しい物を守るため
光を湛えてく

月には月の縁(ゆかり)が
まばゆい影おとし
救いを求める者へと
その手を差し延べる

翼を高く広げて
羽ばたくその時に
一粒こぼれ落ちた実が
やがては花になる

月には月の縁(ゆかり)が
あるから生きられる
愛しい物を守るため
光を湛えてく


船頭小唄

2021年07月08日 | 日記・エッセイ・コラム

作詞:野口雨情
作曲:中山晋平

 

(おれ)は河原の 枯れ芒(すすき)
同じお前も かれ芒
どうせ二人は この世では
花の咲かない 枯れ芒

死ぬも生きるも ねえお前
水の流れに 何変(かわ)
己もお前も 利根川の
船の船頭で 暮らそうよ

枯れた真菰(まこも)に 照らしてる
潮来(いたこ)出島(でじま)の お月さん
わたしゃこれから 利根川の
船の船頭で 暮らすのよ

なぜに冷たい 吹く風が
枯れた芒の 二人ゆえ
(あつ)い涙の 出た時は
汲んでお呉れよ お月さん


旅の途中で

2021年06月23日 | 日記・エッセイ・コラム

作詞作曲・歌:伊藤敏博

さよならは言わない 昨日のわたしに
時の流れ すこしだけ 止めさせて
心の中は いつも 同じ色の海
いつか巡る季節さえ 失くしてた

遠い汽笛 いざなうまま
はるか彼方の風に 吹かれてひとり
旅の途中でしたためる わたしへの便り
昨日までの日々が とても愛しい

出会いと同じだけ 別れもあるけど
それと同じ数だけの 思い出がある
巡る季節の中で 人もまた旅人
心の中のぞかせる 旅の宿

ひとりきりより ふたりがいい
思い出だけの そうよ人生じゃない
旅の途中でしたためる わたしへの便り
明日からの日々が とても愛しい

旅の途中でしたためる わたしへの便り
明日からの日々が とても愛しい

 

1985年からテレビ朝日で放送されて伝説の旅番組「誘われて二人旅」のエンディング曲です。
歌詞は「心の中」や「巡る季節」といった印象的な言葉がニュアンスを変えながら繰り返されます。とても文学的です。メロディはイントロからサビに至る盛り上がりが素晴らしく、名曲だと思います。


サーカスの唄

2021年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

作詞:西條八十
作曲:古賀政男

旅のつばくろ 寂しかないか
おれもさみしい サーカスぐらし
とんぼがえりで 今年もくれて
知らぬ他国の 花を見た

昨日市場で ちょいと見た娘
色は色白 すんなり腰よ
鞭の振りようで 獅子さえなびくに
可愛いあの娘は 薄情け

あの娘住む町 恋しい町を
遠くはなれて テントで暮らしゃ
月も冴えます 心も冴える
馬の寝息で 眠られぬ

朝は朝霧 夕べは夜霧
泣いちゃいけない クラリオネット
流れ流れる 浮藻の花は
明日も咲きましょ あの町で


Google 日本語入力の変換候補がおかしい

2021年03月28日 | 日記・エッセイ・コラム

 たとえば「歳の瀬」と入力しようとしてローマ字変換で「tosinose」とタイプしてスペースキーを押すと、変換候補が次の順番で出てくる。
年の瀬
斗師のせ
斗士のせ
斗紙のせ
斗誌のせ
斗史のせ
斗氏のせ
斗使のせ
斗肢のせ
斗址のせ
斗死のせ
斗市のせ
斗視のせ
斗子のせ
歳の瀬
 当方が入力したかった「歳の瀬」は実に15番目で、その間に意味不明な「斗~」という変換候補が13個も出るのだ。「tosinose」の他にも「斗」の字が入る、日本語としてはありえないような変換候補が出るときが結構あった。
 面倒くさいので出ないようにしたいのだが、自分で作った漢字辞書の変換候補以外は、消したり変更したりすることが出来ない。Google 日本語入力の仕様だと言ってしまえばそれまでなのだが、時間の無駄であり、ときには気づかないで変な変換のままその文章をアップしてしまうことがある。なんとかならないものだろうか。


中津音頭

2021年03月06日 | 日記・エッセイ・コラム

はぁ 豊前中津は城下の町よ ハヤットサノサ(チョイト)
桜花咲く塀の道 ソレ
香る若葉に福澤翁を(ヨイトサッサ)
しのぶ土蔵の明かり窓(シャント)
中津よいとこ城下町 チコソウチコ城下町

はぁ 月の闇無浜辺にうつる ハヤットサノサ(チョイト)
祇園車の絵巻物 ソレ
いさみ太鼓に鉦(かね)の音さえて(ヨイトサッサ)
沖は夜明けの夏祭り(シャント)
中津よいとこ華の町 チコソウチコ華の町


はぁ 実る沖代(おきだい)黄金(こがね)の花は ハヤットサノサ(チョイト)
三口大堰 母子草(ははこぐさ) ソレ
秋は夕月 池面(いけも)に浮かぶ(ヨイトサッサ)
薦(こも)の社(やしろ)の宵参り(シャント)
中津よいとこ詩の町 チコソウチコ詩の町


Can’t take my eyes off of you 君の瞳に恋してる 歌詞

2020年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Can’t take my eyes off of you


Lyric:Bob Crewe
Music:Bob Gaudio
Four seasons
You're just too good to be true I can't take my eyes off of you
You'd be like heaven to touch I wanna hold you so much
At long last love has arrived And I thank God I'm alive
You're just too good to be true Can't take my eyes off of you

Pardon the way that I stare There's nothing else to compare
The sight of you leaves me weak There are no words left to speak
But if you feel like I feel Please let me know that is real
You're just too good to be true I can't take my eyes off of you

I love you baby And if it's quite all right
I need you baby To warm the lonely nights
I love you baby Trust in me when I say

Oh pretty baby Don't bring me down I pray
Oh pretty baby Now that I've found you stay
And let me love you, baby Let me love you

You're just too good to be true I can't take my eyes off of you
You'd be like heaven to touch I wanna hold you so much
At long last love has arrived And I thank God I'm alive
You're just too good to be true Can't take my eyes off of You

I love you baby And if it's quite all right
I need you baby To warm the lonely nights
I love you baby Trust in me when I say
Oh pretty baby Don't bring me down I pray
Oh pretty baby Now that I've found you stay
Oh pretty baby Trust in me when I say

(1967年5月)


Old Black Joe オールド・ブラック・ジョー 歌詞

2020年08月21日 | 日記・エッセイ・コラム

Old Black Joe

Gone are the days when my heart was young and gay,
Gone are my friends from the cotton fields away,
Gone from the earth to a better land I know,
I hear their gentle voices calling Old Black Joe.

 I'm coming, I'm coming, for my head is bending low,
 I hear their gentle voices calling Old Black Joe.

Why do I weep, when my heart should feel no pain,
Why do I sigh that my friends come not again?
Grieving for forms now departed long ago.
I hear their gentle voices calling Old Black Joe.

 I'm coming, I'm coming, for my head is bending low,
 I hear their gentle voices calling Old Black Joe.

オールド・ブラック・ジョー(三宅忠明:訳)

若く楽しい日は去り、
友もみな世を去って、
あの世に、静かに眠り、
やさしく呼んでいる、オールド・ブラック・ジョー

 今に行くよ、老いたるわれを、
 やさしく呼んでいる、オールド・ブラック・ジョー

心も痛まず、なぜに泣く?
友が去り、なぜため息をつく?
とっくに亡くなった友を、嘆きながら。
やさしく呼んでいる、オールド・ブラック・ジョー

 今に行くよ、老いたるわれを、
 やさしく呼んでいる、オールド・ブラック・ジョー


ひとり暮らしのワルツ

2020年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

石黒ケイ 歌
五木寛之 作詞
シチリア民謡

さびしい夜には 部屋の明かり消して
繰り返し聞くわ ダミアの歌
貴方と別れて 二年余り過ぎて
少しは大人に なったみたいよ
そうよ人生は 古いシャンソン
女と男の 恋のルフラン

貴方と暮らした 北向きの部屋に
今でもひとりで 住んでいるのよ
タバコをふかして チェーホフなんか読んで
悪くないものよ ひとり暮らしも
そうよ人生は 古いシャンソン
女と男の 恋のルフラン

ラララ・・・・

さびしい夜には 部屋の明かりつけて
陽気にはしゃごう 夢のカーニヴァル
猫のマリーにも ちょっとワイン飲ませて
二人で踊るわ 花のワルツ
そうよ人生は 古いシャンソン
女と男の 恋のルフラン
そうよ人生は 古いシャンソン
女と男の 恋のルフラン

ラララ・・・・・

(1979年3月)