三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

ゼレンスキーはもはや独裁者

2022年03月20日 | 政治・社会・会社
 元コメディアンで自国民を無慈悲に砲撃したことでお馴染みのウクライナ大統領ゼレンスキーは「男は残って戦え」と命じたという。
 この発言だけでも、この男が如何に浅墓で独善的で差別主義者であるかがわかる。
「残って戦え」という命令は「死ね」という命令に等しい。2021年の秋に自国の東部の国民をドローンで砲撃して殺したのに続いて、またしても自国民を殺すのだ。よほど国民を殺したいらしい。それほど言うなら先ずお前が最前線に行って戦えよと言いたい。
「男は」と限定することは明らかな女性差別である。世界のフェミニストの誰ひとりとして批判しないのが異様だ。

 もちろんプーチンは根っからの悪党だ。躁病で被害妄想である。しかし国際紛争は善悪の基準では判断できない。水戸黄門ではないのだ。ゼレンスキーが自分のパフォーマンスのために自国民を犠牲にしたことは、許されることではない。
 平和主義者は他国の国民を殺さない。逃げ出す自由は誰にでもある。その自由を認めない限り、世界に平和は訪れない。 独裁的で好戦的な国ほど国民の権利を制限する。 国民に死ねと命じるゼレンスキーはもはや独裁者の一人と考えていい。

ゼレンスキー大統領のアホなパフォーマンス

2022年03月08日 | 政治・社会・会社

 欧米各国のウクライナ支援がエスカレートしている。戦闘機までウクライナに供与しようとしているのだから、気が狂っているとしか思えない。戦争はエスカレートすればするほど被害が拡大する。ロシア側は、戦闘機をウクライナに供与すれば、その国も参戦したとみなすと警告している。ウクライナのゼレンスキー政権は一歩も引かない構えで、支持率も9割を超えたらしい。ウクライナ国民が逃げ惑う中、どうやって支持率を調査したのかは不明だが、ゼレンスキーの態度が変わらない限り、戦争はこのまま継続するだろう。第三次世界大戦も近い。

 ゼレンスキーはもともと最も駄目な大統領のひとりである。ロシア出身でウクライナ語が苦手なコメディアンだった彼が大統領選挙で勝ったのは、ロシアとの関係改善を望んだ国民の願いが多かったからである。持ち前のパフォーマンスを披露して、政治素人でもちゃんとやってくれるだろうと思わせたのだ。ポピュリズムである。テレビが作った政権と言ってもいい。就任時の支持率は7割を超えていた。
 ゼレンスキーの大統領就任後、ロシア語を中心に話す東部の国民は、それまでウクライナ語だけが公用語だったのを、ロシア語も公用語に加えてくれるものだと思っていた筈だ。しかし彼はそうしなかった。それどころか、依然として紛争が続く東部の武装勢力を、昨年(2021年)の10月、ドローンで攻撃したのだ。おまけにフランスとドイツが仲介したミンスク合意を反故にして、ロシアに軍事的に睨まれると、アメリカに助けを求めてNATOに入りたいと言い出した。本物のバカである。このときの支持率は25%だった。

 先進国でNATOに入っていない日本が仲介役として相応しいかというと、プーチンと27回も会談して何の成果も上げられなかったアベシンゾウでは役者不足で、4年半も外務大臣をやって、やはり何の成果もなかった岸田文雄は論外だ。中国はパラリンピックが終わる3月13日以降に何らかの動きを見せるかもしれないが、中国の仲介で戦争が止まるかどうかは分からない。ウクライナは習近平の一帯一路の要衝だから、戦争は中国にとっても芳しくないのは確かだ。しかしプーチンが上げた拳を卸すだけの成果を中国が提供するのは難しいだろう。

 ひとつだけ、ゼレンスキー大統領が自分の名誉も意地も捨てれば、戦争が終結可能性はある。ミンスク合意の反故を取り消し、ロシアとフランスとドイツに謝罪するのだ。そしてロシア語を公用語にすると公約する。砲撃した東部の武装勢力に謝罪し、国民にも謝罪する。ゼレンスキーがプーチンに頭を下げる器量があるかどうか。そこにこの戦争の早期終結の可否がかかっている。しかし多分そんな器量はないだろう。彼はいまでもコメディアンである。問題の解決よりも、どういうパフォーマンスをすれば国民に受けるかを考えている。勇ましい自分を見せたいだけなのだ。さすがにテレビが作った大統領だけある。

 やっぱり世界のどこでも、アホが利口を支配している。絶望的だ。


第三次世界大戦

2022年02月25日 | 政治・社会・会社

 ロシアがウクライナに侵攻した。第三次世界大戦のはじまりかもしれない。もし世界大戦がはじまるとしたら、それは第一次、第二次と同様に同時多発的に始まるに違いないと思っていた。

 遡れば、ソ連が解体したときにワルシャワ条約機構も同時に解体して、対抗勢力であるNATOはその勢力を広げないという合意が出来ていた。ウクライナのNATO入りという約束違反を、プーチンは見逃さなかった。加えて、ウクライナは公用語であるウクライナ語を話す国民の割合が少ない。実に7割はロシア語を話すのである。プーチンはロシア語を話すウクライナ東部の民族に対して、ウクライナ政府や極右勢力が弾圧をしていると主張する。

 一方、西側諸国は必ずしも一枚岩ではない。ロシアからの石油が止まればEU諸国は打撃を受ける。アメリカは被害はないが、不人気のバイデンが国内の問題から国民の関心をウクライナに移す目的でロシアを強く非難している。どさくさに紛れてウクライナのNATO入りが決まれば、条約機構の一員である国を守るという大義名分が生まれるから、NATOという名の米軍もウクライナに侵攻するかもしれない。そうなれば第三次世界大戦だ。

 中国の動向も怪しい。世界がウクライナ有事にかまけていれば、その隙を突いて台湾に軍隊を派遣するかもしれない。中国は核保有国だ。軍事力では台湾はひとたまりもない。日本は台湾を独立国として承認していないから、中国に強い態度を取れないが、アメリカも同じだから、日本をせっついて何とかさせようとするだろう。

 日本海で有事が起きると、黙っていないのが北朝鮮である。この機会にミサイルの威力を見せつけようとするかもしれない。場合によってはソウルにミサイルを打ち込む可能性もある。韓国政府は休戦協定を破棄して再び北朝鮮に侵攻するだろう。トチ狂った北朝鮮は日本に向けてミサイルを発射するかもしれない。
 自民党政権は極右の安倍や高市の揺さぶりに弱いから、国内にミサイルが打ち込まれたら、北朝鮮に宣戦布告しようとするだろう。しかし徴兵制がない日本は、現状の自衛隊員が尽きればそれでおしまいだ。やはり宣戦布告は無理で、厳重抗議で済ますかもしれない。すると弱腰だという政府批判が起きて、政権交代が起きるだろう。極右政権だ。その先は考えるのもおぞましい。

 ヨーロッパでロシアとフランスとイギリスが争い、極東で中国と北朝鮮と韓国と日本が争えば、これはもう世界大戦である。しかもすべての核兵器保有国が参加している。映画のレビューで何度も書いたが、世界はバカが利口を支配する構図である。どのバカが核兵器を使用しないとも限らない。

 しかしその前にWEBでの争いが起きるのは間違いない。ハッキングの応酬だ。核兵器を含む現代の軍事は通信によって管理されている。それがハッキングされたら一大事だ。敵国が自国の核兵器を操るかもしれない。そうならないように、外部の通信から独立したAIによって管理された兵器があると、危機だと判断したAIが自動的に兵器を使用するかもしれない。核弾頭付きのICBMやSLBMが発射されたら、世界は終わる。ロシアのウクライナ侵攻が終わりの始まりでなければいいのだが。


暴走族に厳罰と氏名の公表を

2021年06月20日 | 政治・社会・会社

 元俳優の遠藤要(1983年12月25日千葉県野田市出身)が傷害で逮捕された。元暴走族だ。
 暴走族というのは他人の迷惑を顧みず、この世の憂さを四輪車や二輪車で暴走し、ときには一般車両を襲ったり、暴走族同士で抗争事件を起こしたりする迷惑な族(やから)のことである。暴走族に軍隊のような徴兵制度はないから、構成員はすべて自分から進んで暴走族入りをしている。つまり他人の迷惑を意に介さず、他人に暴力を振るったり傷つけたりする集団とわかっていて加入する訳だ。その段階で情状酌量の余地はない。
 暴走族をやめたあとはどうなるか。その精神性から堅気で生きていけるはずもなく、暴力団の構成員になるか、半グレになって振り込め詐欺をするかである。いずれにしろ迷惑極まりない存在だ。所謂人間のクズである。
 悪の芽は早めに摘み取るに越したことはない。暴走族はすべて検挙し、死刑や執行猶予なしの20年以上の実刑として、氏名と生年月日と個人番号をインターネットで公表し、アーカイブする。そうしておけば今回の遠藤の暴力によって大学生が怪我をすることもなかった。


ローソンの笑止千万

2021年01月30日 | 政治・社会・会社

ローソンで公共料金を支払ったら、これまで一度も請求されたことのない手数料を請求された。
疑問に思ったので、ローソンのHPから問い合わせてみた。

■ご連絡内容 - 2021/01/29 07:50:35
>返信要・不要  :必要
>お問い合わせ種別:店内サービスに関するお問い合わせ
>店舗の種類(ナチュラルローソン):
>ご利用サービス  :公共料金の収納サービス
>お問い合わせ内容 :
>公共料金(電話、電気、ガス)の収納サービス利用時に1件あたり11円の手数料を支払いました。6件で66円。公共料金の収納サービスに手数料を支払ったのは初めてです。約2週間前の1月11日に公共料金(水道、電気及び一般企業のコンビニ支払)の収納サービスを利用したときには手数料を請求されることはなかったので、いつから公共料金の収納サービスに手数料が請求されるようになったのか御社のHPを確認しましたが同じ金額の表示を発見することが出来ませんでした。
>手数料がかかるのはナチュラルローソンだけでしょうか、それとも全てのローソンで公共料金の収納サービスに手数料が請求されるのでしょうか。

すると返事が来た。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

平素よりローソンをご愛顧賜り誠にありがとうございます。
お問い合わせありがとうございます。
発行元企業のご判断で、一部のお支払いにてコンビニエンスストアで別途手数料が発生する場合があります。
データを確認させていただいたところ、関西電力様のお支払が手数料発生する用紙となっておりましたので、
恐れ入りますが発生要因については、発行元にご確認をお願い致します。
手数料につきましては、該当するお支払については、1件あたり60円(税抜)~300円(税抜)となっており、
弊社ローソン・ナチュラルローソン以外の他コンビニエンスストアでも、同様に発生するものとなります。
お手数をお掛け致しますが、ご確認の程よろしくお願い致します。
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返事は以上である。笑止千万だ。
手数料は1件あたり11円とこちらが言っているのに「1件あたり60円(税抜)~300円(税抜)」と違う数字のことを回答している。
ローソンが言いたいのは、多分このページの半ばあたりに表示されている内容のことである。
https://www.lawson.co.jp/service/payment/receipt/
手数料について、以下の表がある。

※お支払い金額のほかに、別途手数料がかかる場合がございます。
金額      手数料
1万円未満    60円(税別)
1万~5万円未満 100円(税別)
5万円以上     300円(税別)

支払ったのは、156,211円 92,162円 2,457円 3,765円 759円 1,157円の6件である。
関西電力の分で60円の手数料が発生したのであればレシートは1件66円となっている筈で、実際にはレシートは1件11円で合計が66円となっている。せっかく質問の中で「同じ金額の表示を発見することが出来ませんでした」と書いたのに、意図が理解できなかったのだろうか。結局こちらの質問である1件11円の手数料については無回答のままだ。
現場の店舗に確認していないことは明らかで、不誠実な対応であることは間違いない。
挙句の果ては関西電力に確認しろとのこと。レシートが1件66円となっていれば確認する意味があるが、1件11円が6件あるわけだから、関西電力に確認することに意味はない。関西電力のせいにすれば誤魔化せると思っているのだろうか。確かに関西電力にこういうことを問い合わせるのは至難の業だ。電話はほとんど通じないし、HPから質問するには会員になる必要がある。ハードルを上げて諦めさせようという意図なのかもしれない。

その後、公共料金をファミリーマートで支払ったが、手数料の請求はなかった。
これからは公共料金をローソンの窓口で支払うのはやめることにしよう。
いや、ローソンを使うこと自体、やめることにしよう。


死んだ男の残したものは

2020年08月06日 | 政治・社会・会社

作詞:谷川俊太郎
作曲:武満徹

死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない

 ベトナム戦争に対する反戦の歌だが、毎年8月6日になると必ずこの歌を思い出す。言葉遊びの洒脱な詩が多い谷川俊太郎だが、この詩は戦争と正面から向き合って書かれたように思える。武満徹のメロディは重厚で余韻が残る。それは戦争の余韻だろうか。忘れずに歌い継がれるべき歌のひとつである。


表現が不自由になれば芸術は地に落ちる

2020年06月14日 | 政治・社会・会社

 白人警官が黒人男性を殺したことでアンチ差別運動が盛り上がり、巡り巡って「Gone with the wind」が配信停止になってしまった。HBOマックスによると、映画の配信を一旦停止、その後注釈をつけて再配信するとのことだが、こういったことが他の作品に波及していけば、注釈をつけて再配信という手間を惜しんで、単に配信停止だけになるだろう。現在のパラダイムで過去の事実を断ずることになりかねない。本質は言葉狩りである。表現が不自由になれば芸術は地に落ちる。

 観客は馬鹿ではない。映画にしろ、あいちトリエンナーレにしろ、何を見るか、見たものについてどう感じどう考えるのかは、観客それぞれの感性や世界観によって異なるだろう。情報が遍く公開され提供されていれば、情報処理は各人が勝手に行なう。差別表現だからといって過去の一定の時代に作られた芸術作品を封印したりするのは情報統制である。情報が足りていないと戦前の日本の大本営発表のように、個人の思想が多様性を失って、共同体のバランスも崩れてしまう。

 日本もSNSを制限するような方向にあり、過去に逆戻りしそうな懸念がある。本当に心配な状況だ。


国民の債権を停止せよ

2020年04月08日 | 政治・社会・会社

 コロナ禍が始まったときから思っていたのだが、感染を予防するためには経済活動を停止せざるを得ない。すると困るのは個人の生活だ。
 この際だから、家賃なども払わなくていいようにすべての債権を停止して、インフラと通信、食料品の流通、公共交通機関だけは止めず、個人にだけインフラ料金と通信費および食費として一人一ヶ月5万円を支給したらどうだろうか。1億2千万人に支給すると6兆円である。3ヶ月続ければ18兆円だ。
 債権を停止すれば、その時点の現預金のまま営業活動を中止するわけだから、企業にも個人にも現預金が残る。コロナ禍が収束して経済活動を再開するときには以前と同じ現預金があるからスタートも楽だろう。
 意味不明の緊急事態宣言が出されたが、それを出したアベシンゾウ自身はおそらく何も解っていない。
 いま役人がやろうとしているみたいに、企業を大中小に分けたり個人の収入を調べたり、複雑な経済の中に切り込んで補助金や助成金を給付するのは愚の骨頂である。各省庁の管轄権などが絡んでいるのだろうが、政治家はそんな官僚たちの姑息な考え方を断ち切るべきだ。それができる権限を与えられているのは選挙で選ばれた政治家だけである。縦割り行政の役人たちの寝言に耳を貸さず、個人を救うことだけに焦点を当てればわかりやすいし、国民の理解も得やすいだろう。兎に角債権の凍結と一人5万円の給付。私が総理大臣だったら絶対にそうする。


お前は非国民かと言われそうだ

2020年03月03日 | 政治・社会・会社

 三軒茶屋の世田谷パブリックシアターでの芝居「お勢、断行」が中止になってしまった。
 新型コロナウイルスの流行を受けて感染の拡大を懸念したためだが、野田秀樹が案じている通り、劇場を閉鎖することは演劇の死につながるかもしれない。
 https://www.nodamap.com/site/news/424

 安倍晋三の対応を見ていると、演劇の死だけでなく、言論の死にも繋がりそうな悪い予感さえする。国家総動員法や治安維持法に代表される権力の横暴が再び行なわれるのではないだろうか。
 それでなくても正義の味方の傾向がある国民性である。WHOがマスクの有用性を否定したにもかかわらず、電車の中でマスクをしていないだけで白い目で見られたり、咳をしただけで車両から追い出されそうになったり、緊急停止ボタンが押されたりする。
 国会議員の中には憲法に緊急事態条項を設けようとする族さえいる。政権が緊急事態だと言えば国民は無条件に政権の言うことに従わなければならないという人権無視の考え方だ。
 学校は休めと安倍晋三が言ったら、全国一斉に休む。その姿に全体主義の危険性を感じる。こういうことを言うと、国家の危機に何を言っているのだ、お前は非国民かと言われそうだ。そういう精神性はもはや国中に蔓延しているのかもしれない。非国民という言葉が日常的に使われるようになる日もそんなに遠くないと思う。


ワンチーム死ね!

2019年12月02日 | 政治・社会・会社
 ラグビーは他のチームを貶めるゲームだ。他が失敗し、自分たちだけが成功すれば勝利となる。自分たちだけが一丸となって頑張れば、他が失敗して勝利が転がり込む可能性がある。それがワンチームだ!
 他人の不幸を請い願う。それが試合なのである。そもそも試合があるからいけない。試合はスポーツではない。試合をして優劣を競い合う限り、他人の不幸を願う人が人類の続く限り、存在し続けるだろう。他人の不幸を願う人ばかりの世の中をワンチーム!として喜ぶのは頭が悪いとしか言いようがない。
 そもそも優劣を競うのは、自分が他よりも優れているという優越感を持ちたいからである。これは優越複合であり、劣等複合と対になる精神の働きだ。表裏一体なのである。英訳すれば両方ともコンプレックスだ。
 コンプレックスは不自由な精神のひとつで、コンプレックスから自由にならないと人間は幸福になれない。相手を劣っていると馬鹿にし合う関係は、どこまでも不幸である。それがコンプレックスの関係だ。
 ワンチーム!と言って他を貶めようとする劣悪な精神性が流行語大賞になるような国は、そもそも国民の精神性が劣悪なのである。戦前の精神性から一歩も出ていない。日本は国民総火の玉となって戦うのだ。鬼畜米英。一億玉砕。天皇陛下万歳。
 戦後民主主義は画一化から脱し、多様性を求め、多様性に対して寛容を求めるものだった。戦後74年も経って、またあの暗黒の時代に戻ろうというのか。
 ワンチーム死ね。