三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

宝塚記念~大型馬から

2008年06月29日 | 競馬
宝塚記念G1です。
騎手も馬も、このところパッとしないメンバーが揃いました。武豊はダービーのブラックシェルでもひどい目に遭いましたが、あれも巡り合わせのような気がします。馬のほうも、ドリームパスポートを筆頭に、最近パッとしない成績の馬ばかり集まった感じです。
1番人気のメイショウサムソンは、たしかに3着までには来そうな感じがしますが、武豊だし、どうなんでしょうか。それよりも雨が降ったときは大型の先行馬が中心で、ここは穴狙い。

◎アルナスライン
〇エイシンデピュティ
▲ドリームパスポート
△アドマイヤフジ
△エアシェイディ

天皇賞のメイショウサムソンアサクサキングスの差は決定的で、メイショウを買わないなら、アサクサを買う理由はありません。アドマイヤオーラサクラメガワンダーは前走の負け方が気に入らず、ロックドゥカンブインティライミはまだ仕上がり途上と見ました。カンパニーには距離が長く、アサカディフィートフォルテベリーニは格負けでしょう。格であれば、ジャパンカップでディープインパクトの2着したドリームパスポートの方が買い。

とは言え、あまり自信がないので馬連と3連単をボックスで少しだけ。


誰でも死刑 何でも死刑

2008年06月28日 | 政治・社会・会社

メールでクレームを言ってくる人は、必ず大袈裟な表現を使います。一番多いのが「最悪」という言葉で、ほとんどの人がメールのどこかに「最悪だった」や「最悪!」と書いてきます。
「最悪」という言葉は字面からして「最も悪い」というのが本来の意味でしょう。つまり比較の対象を想定している訳で、ある一定の全体集合の中で最も悪い部分を表現するときの言葉が「最悪」です。
にもかかわらずほんの些細なこと、たとえばコースのデザートを出す前に「デザートをお持ちしてよろしゅうございますか」と訊かなかったことに対して、「最悪の接客」だと表現してきます。この不作為が「最悪」なら、「いらっしゃいませ」や「ありがとうございます」を言わない不作為は「最悪」ではないことになります。入店客を無視する、呼ばれても返事をしない不作為が「最悪」ではないことになります。ひとつの事実が本当に「最悪」かどうかを考えないで、ただ感情の赴くままに書いているだけなのです。そしてこの人にとっては、よくないことはすべて「最悪」なのです。日本語能力が貧しいので、何でもかんでも「最悪」としか表現できないのです。
この日本語能力が本人の考え方にフィードバックして、極端な見方しかできないようになっています。そういう日本人が増え続けているのではないかと思っています。現に、小泉政権による格差社会の誕生、インターネットによる匿名性、人間関係の稀薄化なども手伝って、他人に対して「死ね(氏ね?)」や「殺す」といった言葉を平気で言ったり書いたりする人が溢れかえる世の中になっています。極端さが不寛容を生み出しているのです。そして生み出された不寛容は極めて冷酷非情なものになっているのです。秋葉原の事件を持ち出すまでもなく、実際に見ず知らずの他人を殺す人が出てきたことに何の不思議もありません。

極端な考え方しかできない極端に不寛容な人が蔓延しつつある日本で、裁判員制度なるものが導入されようとしています。どのような判決が出されるかは容易に想像がつきます。評議室では、不寛容な人々による恣意的な議論が行なわれ、真実よりも、被告や被害者をはじめとする関係者の外見や印象、好き嫌いで有罪無罪が決定されるでしょう。量刑は常に極端で、無罪かさもなくば死刑となるでしょう。決して被害者やその家族を慮ってではなく、コンプレックスや憎悪、被害妄想などから、極刑にしてしまうのです。日本はもともと、聖徳太子の「和をもって尊しとなす」という妥協の考え方があって、その一方では切腹を責任の取り方とする武士道的な潔さを求める部分もあり、両者がうまく噛み合っているときはいいのですが、そうでないときも多々あって、猟奇的な殺人事件が多発したり、あるいは戦争に突入したりしました。そうしたことは、人々の精神状態が不安定なときに起こります。評議室の非日常的な空間では、強硬に死刑を主張する雰囲気があれば、その雰囲気に逆らおうとする人はいないでしょう。裁判員など誰もやりたくない訳だし、満場一致で死刑ということで早く帰れるなら、とっとと死刑にしてしまうのが賢い選択となるでしょう。

不安定なのは評議室だけではなく、日本中が不安定な精神状態になっていて、下手をすると戦争に突入する可能性もあります。個人主義の強い国では、こういうときに反戦運動が広がり、バランスを取って国家の危機を脱出する場合がありますが、日本は右へならへの横並び思想がありますから、ずる賢い政治家が国民の怒りを外国に逸らそうとして、その動きに対してマスコミやコイズミに手を振るおばちゃんたちが旗を振って、世の中の雰囲気が宣戦布告に傾いたら、誰もその傾向に逆らわないでそのまま戦争に突入してしまうかもしれません。評議室で満場一致で死刑を決めるのと同じことが、日本全体で起こるのです。

いったい誰のせいなのか?

かつて消えた年金問題のときにみのもんたさんが「国民のせいだ」と言っていましたが、まさにその通りで、これまでずっと自民党公明党を勝たせ続けてきた選挙民の責任です。特に罪が重いのは、前回の総選挙で自民党を大勝させた人々。風が吹けば桶屋が儲かる風に言えば、秋葉原で人を殺したのは、自民党公明党に投票した有権者です。
日本は救いようがない国なのです。裁判員制度をやって誰でも彼でも何でもかんでも死刑にすればいいと思います。


ガーデンバリア~その3

2008年06月14日 | 日記・エッセイ・コラム
猫よけのガーデンバリアはその後盗まれることもなく静かに威力を発揮しています。特に玄関側は金魚の池や花屋に作ってもらった植込みがあり、猫の糞によってそれらが台無しにならずに済んでいます。もともと表側は猫の糞以外は何も被害がなかったのでガーデンバリアが有効な限り大丈夫そうです。

問題は裏口です。以前は毎日のように猫の糞がありましたが、ガーデンバリア設置後はほとんどなくなりました。しかし猫の糞の代わりにときどき人糞があるそうです。その場所はフェンネル畑にしようとしていた場所で、地面から50センチ高い大きなプランター状態になっています。駐車場と建物の間の細長いスペースです。周囲の家からも見えますし、車が止まっていないときは道路から直に見えます。そんな場所で50センチ高い場所に上がってお尻を出して大便をするのは相当に大胆な行為ですし、かなり勇気がいると思います。おまけにフェンネルを植えていたときに猫の侵入防止策のひとつとして茨をたくさん周囲の土に差しています。お尻を下ろすと確実に刺さります。従って、もしその場で大便をしたのだとしたら、たくさんの茨を抜いてから大便をして、その後で抜いた茨を元に戻したということになります。時間はかかるし誰かに見られる恐れもあります。そんな危険を犯さないだろうと考えれば、別の場所でした大便を持って来て捨てた可能性が高いと、店長は推測しています。

店長の話から、斜向いの猫を飼っている家のお年寄が犯人ではないかとずっと思っていたのですが、最近少し気になる出来事がありました。朝、店長が店の周囲を掃き掃除しているときに隣の家のおばさんに挨拶したところ、十年間一度も挨拶を返してくれなかったそのおばさんが、はじめて口を利いたそうです。
「ここの植木がいつも私の家の方にはみ出しているけど、いつになったら切ってくれるの?」
その植木はビルが管理しているもので、定期的に刈り込みを行なっています。店舗の従業員が勝手に切ることはできません。しかし、゛ビルの管理会社に言って下さい゛と言ったら気分を害するでしょうから、
「わかりました。植木はビルの所有物で管理もビルが行なっていますから、私から連絡しておきます」と店長は答えました。
おばさんは肩透かしを食らったように不満そうでしたが、言い返すこともできずに帰りました。そして数時間後にまたやって来て、言いました。
「私、見たわよ。そこでウンチしている人」
店長はフェンネル畑に人糞があることは百も承知なので、「知っています」と答えました。するとおばさんは、何故か怯んだような表情を見せました。そしてすぐに帰ってしまいました。それを見た店長は、(おばさん自身が犯人ではないか)と直感したそうです。
わざわざ言いに来たのに、そそくさと帰ってしまったのは、店長の「知っています」を゛犯人を知っている゛という意味に捉えたからではないかと店長は推測しました。だから顔色を変えて逃げたのだと。
しかし料理長はまだ、斜向いの猫を飼っている年寄りを犯人だと思っているようです。監視カメラがある訳ではないので、真相はわかりませんし、わかったところで解決策がある訳でもありません。これからも近隣の人々とは上手に付き合っていかねばなりませんし、糞の件がなくなっても、形を変えた嫌がらせが継続するかもしれず、なるべく事を荒立てずに済ましたいところです。
悩んでいるところに町内のまとめ役をしている老夫婦が来店されたので、店長は思い切って相談してみました。ひと通り話を聞いたご主人は、「商店街も不景気の波でどの店も調子が悪い。そんな中でお宅の店だけが流行っているから、やっかみがあるのかもしれない」と言いました。そしてその日の夕方に、「もし使うようであれば」と、センサーライトを持って来てくれました。前に3個買って、その内2個はセットして残り1個はずっと余っていたとのことで、そもそも買った理由というのが毎晩のように庭に侵入された跡があったからでして、センサーライトをセットしてからはピタッと侵入が止まったそうです。店長は有難く頂戴し、早速気になる裏口にセットすることにしました。ガーデンバリアといい、センサーライトといい、機械警備のようですが、果たしてどこまで効果が望めるのか、今後の成り行きを見守っていきます。


暴力団肯定ドラマ~ごくせん

2008年06月08日 | 政治・社会・会社

仲間由紀恵さんが主演の連続ドラマ「ごくせん」をはじめて見ました。暴力団の組長を親に持つ教師という役です。組長を宇津井健さんが善人風に演じていて、全体に暴力と暴力団を肯定しています。自校の生徒が善人の設定で他校の生徒が大抵悪役となっています。簡単に言うと、勧善懲悪の暴力説教ドラマです。水戸黄門と似たようなものですが、水戸黄門が時代劇でドラマの中だけと割り切って見るのに対して、「ごくせん」は現代劇なので現実にはありえないドラマだけの設定だと割り切ることができずに、誤解してしまう人がいるかもしれません。それが中学生や高校生だったりすると、悪い影響しかもたらさないでしょう。特に頭の悪い生徒ほど誤解するでしょうね。体育系の筋肉バカみたいな生徒が暴力を正義と思い込んだり、または暴力も大義名分があれば許されると勘違いしたり、勘違いしている振りをしたりするでしょう。「ごくせん」はそれが狙いなんでしょうか?


ダービー~皐月賞上位馬から

2008年06月01日 | 競馬
ダービーG1です。
最初はアグネスタキオン産駒の3頭の争いかという印象でしたが、1番人気ディープスカイの単勝が4.3倍もつくのをみると、それだけでも混戦なのは明らかで、本当に絞りづらいメンバーとなりました。人気順に行くと、ディープスカイはスピード馬で距離に少し疑問があります。今年になってから既に6回も走っていて、使い詰めでこれ以上の上がり目はどうなんでしょうか。マイネルチャールズは成績は安定しているものの、パンチ力に乏しい印象と、馬体重が減り続けているのが気になります。サクセスブロッケンは芝コース未経験で、常識からすると買えません。アドマイヤコマンドはキャリア3戦。3月デビューの馬がダービーで好走することは考えづらいし、前走の馬体重12キロ減も気になるところ。きさらぎ賞勝ちのレインボーペガサスは皐月賞で最速の上がりを記録しましたが、前々走でスマイルジャックに負けている点が気になります。タケミカヅチは何と言っても1勝馬。そこそこ流れ込むレースはできるでしょうが、ゴール前の争いは弱いでしょう。ブラックシェルディープスカイに次いで多い今年5戦を消化。コンスタントに34秒台の末脚を発揮できる強みはありますが、上がり目があるかどうかについてと、武豊との相性に少し疑問があります。モンテクリスエスは重賞経験が前走の青葉賞だけで見劣りします。ショウナンアルバは勝った気性で折り合い難の馬。2400メートルはもたないでしょう。クリスタルウイングも前走の青葉賞が重賞初経験。見劣りは否めません。11番人気メイショウクオリア以下の馬では勝負にならないと思います。

◎マイネルチャールズ
〇ブラックシェル
▲レインボーペガサス
△スマイルジャック
△ディープスカイ
△タケミカヅチ

ということで、皐月賞上位の馬からという、当たり前の結論になってしまいました。穴はスマイルジャック。人気を落としたここは買いでしょう。あまり自信がないので馬連をボックスで。
3連単は◎〇▲-◎〇▲-◎〇▲△△△を買います。