またしてもアメリカは中東を攻撃しようとしています。アメリカはかつて、存在しない「大量破壊兵器」なるものを、何の根拠もなく存在すると断言してイラクを一方的に攻撃したことがありました。そのときの二の舞になるのではないかと、これはもう、世界中が心配しています。ブッシュ大統領とそれに乗っかって自衛隊を派遣した小泉ポチは大量虐殺者ですが、このままではオバマも悪名高きアメリカ大統領の例に漏れず、歴史的な大量殺人に手を染めることになるやも知れません。
シリアで神経ガスが使われたともっぱら言われていますが、もし神経ガスなら、地下鉄サリン事件や松本サリン事件のときの警察や消防のように、相当な重装備をしないと対処できません。しかし映像や画像を見る限りではガスマスクに防護服といった重装備の人は見当たりません。本当に神経ガスなのでしょうか。
どんなガスなのかはおいとくとしても、そのガスをシリアの政府軍が使ったという確たる証拠は何もない気がします。反対派も毒ガス兵器を持っているのではないかという報道もあります。または第三者が使ったのかもしれません。イギリスの議会がシリア攻撃に反対したのは何らかの根拠があるからで、雰囲気で反対したのではありません。
私たちは権力が操作するマスコミ報道をそのまま鵜呑みにせず、場合によっては毒ガス使用がアメリカ中央情報局(CIA)によるお得意のオペレーション(裏工作)かもしれないという可能性までも視野に入れながら、慎重に情報を判断する必要があるでしょう。何せ中東で危機が勃発すれば、オバマの失政をごまかすことも出来るしアメリカの軍需産業は濡れ手に粟の儲けが出来ます。マッチポンプでないと誰が言い切れるでしょうか。
日本の軍需産業もそれに乗って儲けようとするでしょう。日本に軍需産業?と思われる人もいるかもしれませんが、日本の巨大メーカーはれっきとした軍需メーカーでもあります。戦後の日本が朝鮮戦争に武器を大量に輸出した大儲けしたことがその後の高度成長のステップになりました。そのときのメーカーは三菱系の企業をはじめとして、いまも武器を作り続けているのです。日本はすでに軍事大国なのです。
だから、怖い。罪もない人を殺すために、自分の息子や娘や父親や親戚を外国に送り出したい人はいないと思いますが、他人の息子なら送り出したい人は日本にたくさんいるようです。日本という共同幻想と日本国民という現実の存在がまったく違うものであるのと同じく、外国と外国の国民とがまったく違うものであると冷静に認識していなければ、外国憎しで外国の国民を殺してしまう過ちをいとも簡単に犯してしまうのがナショナリズムという陥穽です。
今日9月2日はポツダム宣言が調印された日で、欧米では9月2日を第二次世界大戦の終結の日としています。この国がアメリカみたいな人殺しの国に逆戻りしないことを神仏に祈りたい気持ちです。
アーメン。南無阿弥陀仏。ケセラセラ。