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インデックス 、民事再生手続き申し立て=負債総額245億円

2013-06-27 20:06:29 | Weblog
インデックス 、民事再生手続き申し立て=負債総額245億円 2013年06月27日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0F31S920130627
 インデックス は27日、民事再生手続きの開始を東京地裁に申し立て、受理されたと発表した。同日付で債務の弁済禁止などの保全命令を受けた。同社の発表によると負債総額は約245億円。
 1995年設立の同社は、携帯電話向けコンテンツの草分け的な存在で、携帯電話の普及とともに事業を拡大してきたが、海外買収案件の収益が上がらず多額の投資損失を計上した。
 また、破たんした日本振興銀行が主導した中小企業への投融資ネットワークに加わったものの、ベンチャー企業向けを中心とする投融資の多くが回収不能になり財務状況が悪化。2013年2月期には債務超過に陥った。
 同社は今後、裁判所の監督のもと事業を継続し、再建を目指すとしている。スポンサーを募集、選定の上で事業譲渡の実施を検討するという。
 大阪証券取引所は7月28日付でインデックスを上場廃止にすると発表した。7月27日までは整理銘柄に指定される。



 で、その粉飾決算疑惑のインデックスですが、あえなく民事再生法申請です。 
 まあ5期連続赤字に粉飾決算疑惑が加わり、しかも元日本振興銀行グループ。
 この時点で投資目的の方の大半は、循環取引の可能性を真剣に危惧して、損失覚悟で売り逃げていたのかな…とも思うのですが、なまじ会社名が有名だけにゲームの販売がどうなるのか…など、投資家よりもゲーム利用者にとって今後の行方が気になるところでしょうね。
 ゲームソフトは中々知名度の高いものも保有しているようなので、法的整理で身ぎれいになれば、有力スポンサーが早期に決まって立て直しのための経営陣が送り込まれれば、立て直せる可能性も低くないと個人的には思うのですが、さてどうなることでしょう…。

<参考>3年前といささか古い資料ですが、帝国データ―バンクが 「施行10 年間の民事再生法の申請は累計約7700件~上場企業の申請は103 社、うち9 社が破産に移行。再上場は1 社にとどまる~ という、とても興味深い読み物を一般公開しているようなので、リンク先を紹介します
http://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p100401.pdf

東京 国分寺市長に井沢さん 2氏破り初当選「元気な街に」

2013-06-24 19:30:53 | Weblog
東京 国分寺市長に井沢さん 2氏破り初当選「元気な街に」 2013年6月24日 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20130624/CK2013062402000104.html
 国分寺市長選は二十三日投開票され、無所属新人で前市議長の井沢邦夫さん(62)=自民、維新、公明推薦=が、同じく無所属新人の前市議三葛敦志さん(39)と元学習塾講師田中進さん(65)を破り、初当選した。投票率は48・07%(前回39・89%)だった。
 午後十一時半ごろ、当選が決まると支持者らが集まった西恋ケ窪一の選挙事務所は歓喜に沸いた。拍手で迎えられた井沢さんは、満面の笑みで支持者らと抱き合って喜び、「政治は責任。今ある市の課題をしっかり片付け、皆さんが将来、安心して住める、元気な街にしていきたい」と抱負を語った。
 今期で引退する星野信夫市長の路線継続を掲げた井沢さんは、財政健全化や庁舎建設といった市の課題に「決断と実行で結果を出す」と訴えた。各種団体の推薦や自民の国会議員の応援も受け、幅広く支持を集めた。
 三葛さんは現市政の情報公開や市民参加、財政健全化の取り組みが不十分だと批判。「国分寺再生」を訴え、組織に頼らない草の根の選挙戦を展開したが、及ばなかった。
 同時に投開票された市議補選(被選挙数二)も二十三日深夜、新議員が決まった。
 当日有権者数は九万四千四百四十六人。
★東京都国分寺市 市長選挙結果
当 23779 井沢邦夫(62)無新=自民、維新、公明推薦
  16509 三葛敦志(39)無新
  2682 田中進(65)無新


 東京都国分寺市は多摩地区に位置する人口約12.1万人の市で、市長選は3期12年現職を務めた星野信夫氏が引退を表明したことから、市長選は前市議会議長で自民・維新・公明が推薦する62歳の井沢邦夫氏、前市議で39歳の三葛敦志氏、元学習塾講師で65歳の田中進氏の3新人による争いとなりましたが、
 星野市政の継続を掲げ、民間企業で約30年間勤めた経験を強調。「リーダーとして良い方向に引っ張り、課題を解決した後で財政再建に取り組みたい」と主張して、JR国分寺駅北口開発や市役所新庁舎建設の早期着手を公約に掲げた井沢邦夫氏が23779票を獲得して
 市議時代から取り組んできた▽情報公開▽市民参加▽財政再建の公約を挙げ「市議では限界があった。財政再建をしながら、必要な福祉や教育に予算を回し、国分寺を再生する。市民の声を聞き、古い政治を変えていきたい」と訴え16509票を獲得した若手三葛敦志氏 を振り切って初当選。
 「子供年金」の創設による育児支援などの構想を掲げてた田中進氏は2682票の獲得に留まりました。
 まあ、維新の会が井沢氏の支持に回ったことで若手の票も取り込んだ一面もあるのだと思いますが、正直もう少し接戦になるかとも思いましたが、新人同士の争いは前市議会議長の井沢邦夫氏が制する形に…。
 まずは新市長がどう市制の舵取りを取っていくかに注目ですね。

山口 宇部市長選 久保田さん再選 市政継続訴え、「市民党」浸透

2013-06-24 06:58:58 | Weblog
宇部市長選 久保田さん再選 市政継続訴え、「市民党」浸透 2013年06月24日 読売
 宇部市長選は23日、投開票され、現職・久保田后子氏(58)が、新人の元市総務管理部長・木藤昭仁氏(59)(自民推薦)(いずれも無所属)を破り、再選を果たした。
 同市上宇部の宿泊施設では、久保田氏の当選の知らせが入ると、支持者から歓声がわき上がった。選挙中に転倒してひじを骨折した久保田氏はギプス姿で登場。万歳を繰り返した後、「実行力を示し、もっと、もっと改革しながら市政を発展させたい」と述べた。
 昨年12月に出馬表明した久保田氏は、行財政改革などに取り組んだ1期目の実績を強調。(2021年の)市制100周年に向けたマニフェストで市政継続の必要性を訴えた。「市民党」を掲げ、市議、県議時代からの支持者だけでなく、政党の垣根を越えて幅広く浸透した。
 木藤氏は、現市政の手法に反発する市議、県議、前市長らの支援を受け、政権与党とのパイプをアピールしたが、出馬表明(5月)の遅れなどが響いた。
★山口県宇部市 市長選挙結果
当 35563 久保田后子(58)無現
  29745 木藤昭仁(59) 無新=自民推薦



 山口県宇部市は県西部の人口約17.1万人の市で、市長選は現職で再選を目指す58歳の久保田后子氏に元市総務管理部長で自民が推薦する59歳の木藤昭仁氏が挑みましたが、
 「厳しい財政のなか、種をまき、ようやく(改革の)芽が出てきた。これからの4年が重要。再び(市政を)任せてください」と訴えた久保田后子氏が35563票を獲得して
 「県や国との絆を持つ首長でなければならない。みなさんと活気やぬくもりある宇部市を取り戻す」と政権与党とのパイプを強調して29745票を獲得した木藤昭仁氏 を振り切って再選。
 1期4年の実績が問われる形の選挙選になりましたが、市民にはとりあえずは及第点をもらえる形となったでしょうか…。
 ここ最近の自民公認で敗れるパターンに「政権与党とのパイプを強調して」という共通の発言があるような気もしなくもないのですが、こちらは逆に地元の方の反感を招いてしまうNGワードなのかもしれません。

秋田 鹿角市長選、児玉氏が3選果たす 投票率は過去2番目の低さ

2013-06-24 06:53:49 | Weblog
秋田 鹿角市長選、児玉氏が3選果たす 投票率は過去2番目の低さ 2013年06月24日 秋田魁
http://www.sakigake.jp/p/akita/news.jsp?kc=20130623o
 任期満了(7月2日)に伴う鹿角市長選は23日、市内49カ所で投票を行い、午後8時から市記念スポーツセンターで即日開票された。その結果、現職の児玉一氏(66)が10999票を獲得、次点の元市議、石川徹氏(48)に3054票差をつけ、元病院職員で無職の柏木修次氏(65)を含む3人の争いを制して3選を果たした。投票率は、前回(71・39%)を3・70ポイント下回る67・69%で、過去2番目の低さとなった。
 児玉氏は、2期8年の実績と豊富な行政経験をアピールし、幅広い層から支持を得た。公約の柱に、地場産業強化を軸とした雇用拡大や街のにぎわい創出を掲げ、市内の農業、建設、商工の各団体と公明党県本部から推薦を受け、組織票を取り込んだ。
 石川氏は「将来世代に負担を残さない政治」を公約に掲げ、市が進めている学習文化交流施設(仮称)建設工事の一時中断を主張したが、浸透しなかった。
 柏木氏は、選挙活動を1人で進める独自の戦いを展開。「高レベル放射性廃棄物最終処分場誘致」を公約に掲げたが、理解が得られなかった。
★秋田県鹿角市 市長選挙結果
当 10999 児玉一(66)無現=公明推薦
  7945 石川徹(48)無新
  217 柏木修次(65)無新




 秋田県鹿角市は、青森県・岩手県・秋田県三県の県境に位置する人口約3.4万人の市で、市長選は現職で3選を目指す66歳の児玉一氏に、元鹿角市議で48歳の石川徹氏、元鹿角組合総合病院臨床検査技師で4回目の市長選挑戦となる65歳の柏木修次氏の2新人が挑む4年前と全く同じ顔合わせとなりましたが、
 行財政改革やスポーツを取れ入れたまちづくりなど、2期8年の実績をアピールして政策継続の必要性を訴えると共に、JR花輪駅前に着工した学習文化交流施設を中心にしたにぎわい創出を掲げた児玉一氏が10999票を獲得して、
 市内に漂う閉塞感や停滞感を打破すると訴え、学習文化交流施設の建設の一時中断を掲げる。福祉の拡充、雇用創出に積極的な企業の誘致などを公約に掲げて7945票を獲得した石川徹氏を振り切って3選。
 高レベル放射性廃棄物の最終処分場誘致を掲げた柏木修次氏は217票と、前回に引き続き大惨敗でした。
 それにしても現職を含めて3名とも出馬しなければならない事情を抱えているのだとは思いますが、柏木氏などは市長選どころか市議会議員選挙の当選ラインにも届かない支持票数なのに一体何がしたいのだか…。普通は市議会議員か県議会議員で実績を積んでから出馬するのが筋だと思うのですが、地方の首長選ともなるといろいろ変わった方もいらっしゃるんだな…としか思えませんね。

千葉 船橋市長に松戸氏 西尾氏ら振り切る

2013-06-24 06:50:21 | Weblog
船橋市長に松戸氏 2013年6月24日 読売
 船橋市長選は23日、投開票が行われ、無所属で前副市長の松戸徹氏(58)(自民、民主、公明推薦)が、前県議の西尾憲一氏(62)(維新推薦)らいずれも無所属新人の5人を破り、初当選を果たした。投票率は34・55%(前回34・25%)。当日有権者数は48万6751人。
 船橋市本町の松戸氏の事務所では、当選確実の知らせが入ると、詰めかけた支持者から拍手と歓声が上がった。事務所に姿を見せた松戸氏は支持者たちとがっちり握手を交わし、笑顔を見せた。
 松戸氏は「知名度のない中でのスタートだったが、大勢の皆さんに支えられた。船橋を一番愛する者として、子どもたちの未来をつくる船橋にしたい。高齢者が安心して暮らせる新しい船橋の発展に尽力したい」とあいさつした。
 副市長として藤代孝七市長を支えてきた松戸氏は、藤代市長から後継指名され、「35年間の行政経験とそこで培った市民のネットワークを生かし、新しい魅力ある船橋の姿を作り出せる」と立候補を決意。藤代市長の全面支援のほか、自民、民主、公明党、さらに連合千葉の推薦も得て組織戦を展開し、野田佳彦前首相の応援演説でてこ入れした。
 急速に進む高齢化社会に対応した「地域包括ケア」の体制作りや子育て支援、待機児童対策、防災など、「地に足のついた施策」を地道に訴えた。
 一方、西尾氏は、藤代市長の引退表明後、「市政の流れを変え、活力ある街にしたい」といち早く出馬表明。市職員給与の引き下げとともに個人市民税5%減税を訴えて現市政への批判票取り込みを図り、国際観光都市や新駅設置などの活性化策を主張したが、及ばなかった。ほかの4氏も伸び悩んだ。
★千葉県船橋市 市長選挙結果
当 57549 松戸徹 (58) 無新=自民、民主、公明推薦
  52060 西尾憲一 (62)無新=維新推薦
  18054 斉藤和子 (38)無新=共産推薦
  17460 野屋敷いと子(62) 無新
  15336 安藤信宏 (56) 無新
  4716 門田正則 (66)



 千葉県船橋市は、県北西部に位置する人口約61.4万人の中核市で、4期16年現職を務めた70歳の藤代孝七氏が引退を表明したことから、市長選は元副市長で自民・民主・公明が推薦する58歳の松戸徹氏、維新が推薦する元県議で62歳の西尾憲一氏、政治啓発団体代表で4年前の雪辱を狙う(前回は現職と4653票差)62歳の野屋敷いと子氏、共産が推薦する38歳の斉藤和子氏、元市議会議長で56歳の安藤信宏氏、元市議で66歳の門田正則氏 の6新人が立候補する大混戦となりましたが、
 「副市長の経験を生かし、さらに魅力ある街として子どもたちの未来を築く」と決意を表明した松戸徹氏が57549票を獲得して
 市民税減税を公約し、職員給与や市長報酬などの削減で財源をまかなうと強調。「市政の流れを変えよう」と訴え52060票を獲得した西尾憲一氏 を振り切って初当選。
 女性の就労環境整備や福祉施策の充実を訴えると共に「暮らしを守るため、国へしっかり意見を上げる市政にする」と述べた斉藤和子氏は18054票を獲得。
 4年前の雪辱を果たそうと「旧態依然とした船橋から脱却するため市民の視点を市政に取り入れる」と訴えた野屋敷いと子氏は17460票と共産推薦候補も下回る大惨敗。
 「五つの行政ブロックを大事にし、独自の予算を付ける。市の人件費を削減する」と訴えた安藤信宏氏は15336票を獲得。
 「現市長の市政の継続を許してはならない。役人天国になる」と現職批判。駅前再開発で人口百万人都市を目指す考えた門田正則氏は4716票の獲得に留まりました。

東京都議選は自公全員当選 共産・みんな躍進 民主は第4党に転落

2013-06-24 06:08:01 | Weblog
自公が全員当選 民主は第4党に転落 都議選 2013年6月24日 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013062390212842.html
 東京都議選(定数一二七、四十二選挙区)が二十三日、投開票され、自民党は五十九人全員が当選し、第一党に復帰した。公明党も全員当選し、猪瀬直樹知事を支える与党として、両党で過半数を十八議席上回る八十二議席とした。共産党は十七議席と倍増し、第三党に。第一党の民主党は改選前からほぼ三分の一に減らす惨敗。三十四人を擁立した日本維新の会は、二議席と敗れた。
 安倍晋三内閣の発足後、初の大型選挙は国政与党が完勝し、七月予定の参院選にも影響を与える。
 投票率は43・50%。前回の54・49%を10・99ポイント下回り、過去二番目の低さ。
 前回選で四十年ぶりに第二党に転落した自民党は「東京を取り戻す」を掛け声に、前回を一人上回る五十九人を公認。内閣支持率が好調な中、安倍首相らが応援に入った。
 自民が五十議席以上を獲得したのは、小泉純一郎政権誕生直後に行われた二〇〇一年の五十三議席以来で、五十九議席は一九六三年の六十九議席に次ぐ大量当選となった。
 都議選での自民の全員当選は初めて。定数二の港区で議席を独占したほか、定数三に二人を立てた目黒、墨田区でも勝った。
 前回選で五十四議席と躍進し、国政での政権交代につなげた民主党は、前回より十四人少ない四十四人を擁立。ハードルを低くし、大敗した昨年十二月の衆院選からの反転攻勢を目指したが、中央、港区などで現職が次々に落選。〇一年の二十二議席も下回り、第四党に転落した。
 公明党は六回連続の全員当選。支持母体の創価学会を中心に、手堅い組織選挙を展開した。
 共産党は過去三回の減少傾向に歯止めをかけ、現有八議席から十七議席に躍進した。
 地域政党の生活者ネットワークは五人を擁立し、北多摩二(国分寺、国立市)などで議席を守った。
 都議選に初めて挑んだ日本維新の会は、橋下共同代表の従軍慰安婦をめぐる発言の影響で、改選前を一議席下回る二議席と伸びなかった。
 橋下発言を受けて維新との選挙協力を解消したみんなの党は、江東区、八王子市などで七議席を確保した。
 生活の党と社民党、みどりの風は議席を得られなかった


自民全員当選し第1党、公明全勝…民主第4党に 2013年6月24日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20130623-OYT1T00569.htm
 7月の参院選の前哨戦として注目された東京都議会議員選挙(定数127)は23日、投開票が行われた。
 自民党は擁立した59人全員が当選し、4年ぶりに都議会第1党を奪還した。
 公明党も全員当選を果たし、両党合わせ過半数(64議席)を上回った。参院での過半数確保を目指す自公両党にとって、参院選に向け大きな弾みとなりそうだ。一方、民主党は惨敗し第4党に転落した。日本維新の会も苦戦し、議席を減らした。共産党は倍増、みんなの党も議席を伸ばし、野党で明暗を分けた。
 投票率は、過去2番目に低い43・50%だった。
 前回選挙で44年ぶりに第2党へと転落し、過去最低の38議席に沈んだ自民は今回、1997年選挙以来となる59人を擁立。結党以来初となる全員当選を決めた。千代田区、中央区、青梅市など前回失った1人区でベテランの元議員が復活し港区は2議席を独占した。
 現職中心に改選前の議席維持を目指した民主は、1人区で次々と自民に議席を明け渡し、前回は3議席を確保した世田谷区では1議席も取れなかった。改選前の43議席から15議席となり、第4党に転落した。
 現職のみ23人を擁立した公明党は、6回連続で全員当選を果たした。都議選初参戦となった維新の会は34人を公認。都内で抜群の知名度を誇る前都知事の石原共同代表が選挙区を回ったが、橋下共同代表の「慰安婦」「風俗」を巡る発言で苦戦し2議席にとどまった。一方、20人を公認したみんなの党は改選前の議席を大きく上回り、7議席を確保した。
 全選挙区に42人を立てた共産は改選前の8議席から17議席へと倍増、条例提案権のある11議席を上回った。

共産は倍増、大歓声と涙 2013年6月24日 日経
 現有8議席から倍増を果たし、第3党に躍り出た共産党。渋谷区の都委員会事務所では午後11時40分ごろ、17人目の当選が伝えられると歓声が上がり、涙を浮かべ喜ぶ支援者の姿も。志位和夫委員長も駆けつけ、「議席の倍増以上の成果だ。参院選でも風穴を開ける奮闘をしたい」と笑顔を見せた。
 午後10時半ごろ、現有勢力の維持確実との知らせを受け、都委員会の土肥靖治書記長らが万歳をして祝福した。その後も次々と当選が決まり、議案提出権が得られる11議席を上回る結果となった。同委員会の広報担当は「1997年の都議選で第2党となった時以来の大躍進だ」と喜びの声を上げた。
 市田忠義書記局長は午後10時前、事務所で壇上に上がり、「アベノミクスに批判的な人の多くが投票してくれた。原発再稼働や憲法改正を許さない党の訴えが都民の心に届いた」と話した。
 支援者は「今の安倍政権に不安を抱く無党派層の受け皿になった」と評価。「他党と違い共産党は政策が一貫している。もの言う野党として頑張ってほしい」と期待を込めた。

みんな、躍進に興奮 「おお、出た」ガッツポーズ 2013年6月24日 日経
 「おお、出た」「うれしい」――。千代田区平河町のビル9階にあるみんなの党の開票センター。午後10時半すぎに世田谷区の塩村文夏氏(34)の当選の知らせが届くと同党議員らが大きな声をあげてガッツポーズした。10分ほど前に「まだ1人も(当確が)出ない」とぼやいていた松田公太東京総支部長が満面の笑みで候補者のボードに花をつけた。
 その後もテレビの速報では次々と当選の一報が流れ、停滞していた雰囲気は様変わり。所属議員やスタッフらの間では「議席数は倍々ゲームで増えている」などと興奮気味だった。
 大躍進に渡辺喜美代表は記者会見で「大善戦。ぶれない姿勢を理解してもらえた」と強調したが、候補者全員が当選した自民・公明両党に触れて「決して喜べる状況ではない」と口元を引き締めた。日本維新の会と選挙協力を解消したことの影響については「現状を見る限り、さほどなかったのでは」と語った。
 自民・公明両党で過半数確実との一報が流れた午後8時すぎには松田氏が白のワイシャツに黒のスーツ姿で会見。「想定の範囲。我々がどう着実に成長するかが大事だ」と語っていた。

(参考)維新、兵庫県知事選の擁立を断念 候補者見つからず 2013年6月20日 日経
 日本維新の会の松井一郎幹事長(大阪府知事)は19日、7月21日投開票の兵庫県知事選への独自候補の擁立を断念する考えを明らかにした。府庁で記者団に「(選挙で戦いたい気持ちは)あるが無理だ」と語った。
 松井氏は、4選を目指して出馬を表明した現職の井戸敏三知事(67)が道州制に否定的な立場を示していることなどを挙げ、「維新の政策を全面的にダメだと言っている井戸氏に戦いを挑みたい」としつつも「人がいないと戦えない」と指摘。「難しいのが現状だ。思いと実際とは違う」と述べ、候補者擁立の見通しが立たないことを明らかにした。
 松井氏は2月、「道州制を実現できるパートナーを選ぶ。井戸氏とは政策が違う」として、県知事選に独自候補を擁立する考えを表明。同党の兵庫県総支部などで候補者を探していた。
 しかし、伊丹・宝塚両市長選で公認候補が惨敗。維新の勢いに陰りが見え始めたことや、橋下徹共同代表の旧日本軍の従軍慰安婦を巡る発言などで支持率が低下したことなどから候補者選びが難航していた。
 維新は同日投開票が予想される参院選の兵庫選挙区に元アナウンサー(38)を擁立しており、党内からは「参院選に集中すべきだ」との声も出ていた。




 参議院選挙の前哨戦と位置づけられていた東京都議会選挙(定数127)ですが、
 自民党は擁立59人全員当選で前回38議席から結党初の全員当選。
 公明党も23人が全員当選で、両党合わせて82議席と過半数(64議席)を大きく上回る完勝。
 共産党は8議席から17議席へと倍増させ条例提案権のある11議席を上回る第3党へ。
 そして、民主党は43議席から15議席と半減以下となり第4党の転落。
 みんなの党は改選前の1議席を大きく上回る7議席を確保。
 維新の会は34人を公認するも2議席を確保するに留まったようです。


 う~ん。自民と公明の圧勝。一方、憲法改正に意欲的な安倍政権を警戒する方が共産党の支持に回ること。そして衰退著しい民主と代表の従軍慰安婦をめぐる発言のあった維新の会の苦戦までは予想されたものの、民主と維新の会がこれ程の大惨敗になるのは唖然としましたし、みんなの党の躍進もやや意外。
 維新で当選できたのは8議席と議席数の多い大田区選挙区の柳ヶ瀬裕文氏(7位当選)と多摩市・稲城市を管轄する南多摩選挙区で2議席で2位当選した5期20年稲城市長を務め地元での知名度の高かった石川良一氏の2名に留まったようです。
 まあ、日野市選挙区の元グラビアアイドルの佐々木梨絵あたりは代表の不適切発言問題がなくとも厳しかっただろうな…とは予想できたものの、同じく落選となった共産党候補も下回る最下位での落選となるなど、維新の会候補は各地で予想以上の大苦戦。
 維新の会は隣県兵庫県の県知事選の候補擁立も見送る(伊丹空港の廃港問題もあるだけに、こちらも本来ならば不戦敗は避けたかったはずです)ようですし、国政では地元の議席死守に専念+比例で何議席獲得できるかの完全に守りの選挙になりそうですね。

山陰法科大学院、国公立で初めて募集停止

2013-06-23 08:27:57 | Weblog
山陰法科大学院、国公立で初めて募集停止 2013年6月21日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130621-OYT1T00013.htm
 島根大は、受験者の減少や司法試験合格率の低迷が続く同大大学院法務研究科(山陰法科大学院)の学生募集を、2015年度から停止する。
 同年度、複数の法科大学院による「広域連合法科大学院」の設置を目指す。法科大学院の募集停止は全国8例目で、国公立では初めて。
 山陰法科大学院は、04年4月に設立。09年度以降、入学者数の定員割れが続いている。10年度には定員20人に初めて受験者数が届かなかった。司法試験の合格者数も昨年度は2人(合格率5・9%)と低迷。今年度から文部科学省の運営費交付金が削減されている。
 小林祥泰学長らが17日に同大松江キャンパス(松江市西川津町)で記者会見。小林学長は山陰法科大学院について「地域の法曹の充実で成果があったが、単独で維持していくことは難しい」と説明した。
 広域連合大学院は、「基幹校」のもとで複数の大学院が共通のカリキュラムを履修する。構成校同士で教授や学生が行き来したり、インターネットを利用した遠隔講義を行ったりする。法科で実現すれば全国初となる。
 現在複数の法科大学院と連携を模索しており、秋頃までに決める予定。定員について小林学長は「現在の半分程度が目安」とした。



 ん…。私立の法科大学院の場合は、周辺に司法試験合格者を多く出す有力校があるにも関わらず採算度外視で見切り発車した学校もあるだけに、そういうところは淘汰されても仕方ないと思いますが、山陰地方(鳥取・島根)にある法科大学院は、国立の山陰法科大学院1校のみ。
 岡山大学や広島大学の大学院まで通勤(通学)するのは現実味に乏しく、この地域で司法試験を目指す方は最初から関東あるいは関西の法科大学院を目指さざるを得ないという試練に晒されることになりそうですね。
 これまでの募集停止は宮城の東北学院を除けば、いずれも首都圏あるいは関西圏から十分通勤(通学)可能な場所にあっただけに、他の学校に鞍替えする選択肢もあったものの、今回の山陰法科大学院の場合は、物理的に移籍可能な法科大学院もないだけに地元の受験生は著しいハンディを背負うことになりますし、新潟、長野、石川、香川、沖縄の国立校に通う受験生にとっても決して他人事には思えない、人生も左右しかねない問題。
 これ以上地域格差を広げないためにも、何らかの抜本的な対策を講じる必要があるように思います。

富士山世界遺産登録決定 喜び頂点

2013-06-23 08:13:44 | Weblog
富士山世界遺産登録決定 喜び頂点 2013年6月23日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20130623-OYT8T00020.htm
 「三保松原※を含めた登録」――。カンボジアの首都プノンペンで開かれている国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)世界遺産委員会は22日、諮問機関「国際記念物遺跡会議」(イコモス)が構成資産から除外するよう勧告していた三保松原(静岡市清水区)を含めた形で富士山を世界文化遺産に登録することを決めた。
 20年来の悲願が実った県内は、二重の喜びに包まれた。

◆三保松原「思い伝わり光栄」
 逆転登録を果たした三保松原では登録を喜ぶ声が相次いだ一方で、登録による観光客の増加に懸念を示す人もいた。
 20年近く三保松原周辺の清掃活動を続けている地元連合自治会の桜田芳宏会長(64)は「ダメだと思っていたので本当にありがたい。日頃の活動が実ったのかなと思う。これからうれしい忙しさが続きそう」と喜びに浸っていた。 今年4月、イコモスが三保松原の登録除外を勧告した際に「三保は劣っていない。逆転登録を目指す」と意気込んでいた静岡市文化財課副主幹の杉山利慶さん(45)は「私たちの思いが伝わって光栄」と喜んだ。逆転登録が実現した理由については「ユネスコの委員は(富士山と三保松原が45キロ離れている点について)『問題ない』と言ってくれた。関係者が説明を尽くし、三保松原が本来持つ価値を評価してくれたのだろう」と分析した。
 三保松原そばの土産屋「一ふじ」の店長芹沢央哲(ひろたか)さん(49)は「駐車場の増設や海辺でのバーベキューなど問題は山積み。うれしいけれど手放しで喜んでいられない」と複雑な心境を打ち明けた。
 週末によく三保松原を訪れるという静岡市駿河区、会社員ウハノワ真弓さん(39)は「静かな海と富士山を楽しみにしていたが、観光客が増えると騒がしくなり、穏やかな環境が損なわれないか心配」と話していた。

◆4月以降は諦めムード
 三保松原を巡っては、2012年12月、イコモスが構成資産の除外を要請したが、日本側は除外を拒否。イコモスは13年4月、三保松原を除いた条件付き登録を勧告していた。勧告では、三保松原と富士山が約45キロと離れていることが指摘されたほか、「防波堤が存在するため、美しさの観点から望ましくない」とされた。
 だが、文化庁は一貫して三保松原を含めた登録を主張。近藤誠一長官は「三保松原は十分な価値があり、主張を続けたい」と語っていた。
 4月に除外勧告を受けた前後から、地元では「距離を指摘されたら、どうしようもない」と諦めの雰囲気が漂っていた。川勝知事は今月18日の記者会見で、世界遺産委員会で除外された場合は「追加登録を目指す」と話していた。

◆号外 県内配布はきょう23日
 読売新聞は22日、「富士山世界遺産登録」を記念した号外を発行し、都内で配布した。23日には県内でも配布する。

<※メモ>三保松原
 静岡市清水区の駿河湾に沿った松林。約7キロの海岸線に、樹齢200~300年以上とも言われるものも含め5万本以上のマツが植わっている。天女が衣をかけたという言い伝えがある「羽衣の松」もある。海と松林越しに富士山を眺められる景勝地として知られ、歌川広重らによって多くの日本画に描かれているほか、和歌や能の舞台にもなっている。


三保松原も不可分な要素…委員の多くが支持 2013年6月23日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20130622-OYT1T00848.htm
 世界遺産委員会の登録可否の審議は、1件につき10分程度で終わることもあるが、22日の富士山に関する審議は約50分間に及んだ。
 19人の委員国代表が発言し、ほとんどが三保松原を含めた一括登録を支持、富士山の美しさなどの説明に時間を割いた。
 マレーシアの代表は「富士山以外の構成資産の知名度は高くないが、文化や歴史的な背景から見て三保松原も不可分な要素だ」と登録を強く支持。ドイツ、フランス、インドなどの委員も同様の意見を述べた。
 議長が登録決定を宣言するハンマーを鳴らすと、会場の日本代表団メンバーは万歳や拍手、握手をして喜びを表した。他の国の委員から抱きしめられ、祝福を受ける姿も。厳しい表情だった文化庁の近藤誠一長官も満面の笑みで喜びの輪に加わった。
 横内正明・山梨県知事は英語でスピーチし、「登録決定は、日本国民全ての喜びだ。環境保全に力を注ぎ、世界中から愛される富士山を目指す」と述べた。三保松原が構成資産として認められ、川勝平太・静岡県知事も英語で「富士山を守り、後世に継承し、富士山のように美しい国づくりをする」とまくし立てるようにスピーチした。


「本当に?」涙の女将…三保松原「逆転登録」2013年6月23日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130622-OYT1T00885.htm
 三保松原近くの「天女の館 羽衣ホテル」には午後5時半過ぎ、富士山の世界文化遺産登録決定の知らせが届いた。
 女将おかみ遠藤まゆみさん(55)は「本当に?」と漏らしながら目に涙を浮かべた。
 三保松原の保全活動に携わってきた遠藤さん。国際記念物遺跡会議(イコモス)の除外勧告後は周囲にあきらめムードが漂っていたが、「自分を景気づけないと」と、「三保の松原再生音頭」を自作するなどし、望みを捨てずにいた。
 祝福の電話が相次ぐと、「日本人として誇れる景観を、次の世代にも残したい。本当に、こんなに素晴らしいことってあるんですね」と話し、いつもの笑顔を取り戻していた
 静岡市の田辺信宏市長は「苦しんだ九回裏、代打逆転満塁ホームランでサヨナラ勝ちした気分」と喜びを表現した。



 ほぉ。富士山の世界文化遺産登録については何日も前から騒いでいたので、「まあ、何だかんだといいながらも登録されるんだろうな…」とは思っていたのですが、三保松原まで一体として登録されたのは、天女の館 羽衣ホテルのおかみではありませんが、代打逆転満塁ホームランを放った気分でさぞかし嬉しいでしょうね。

 天女の羽衣伝説というのは日本各地にあり、他には京都府京丹後市峰山や滋賀長浜などのものも有名ですが、やはり周囲の風景が素晴らしいからこそその伝説がまことしやかに語り継がれ続けてきたというのもあるのでしょうし、日本国内の方は勿論のこと、一度も日本という国を訪れたことのない海外の方がこの景色を一度訪れてみたいとそう思えるような場所に推薦されるというのは大変名誉なこと。本当に良かったと思います。

川崎重工“壮絶抗争”内幕 社長ら電撃解任…35分のクーデター劇

2013-06-17 06:44:49 | Weblog
川崎重工“壮絶抗争”内幕 社長ら電撃解任…35分のクーデター劇- 夕刊フジ 2013年6月15日 夕刊フジ
http://news.infoseek.co.jp/article/15fujizak20130615000
 造船重機大手の川崎重工業で電撃的な社長解任劇が勃発した。社長が三井造船との経営統合交渉を独断で進めたことが理由だが、背景にはドロドロの社内抗争があった。大企業の経営トップにのぼりつめた社長といえども足元は意外にもろく、川重以外にも取締役会で反対票を固められてあっさりクビを斬られてしまうケースが頻発している。あなたの会社でいつクーデターが起きても不思議ではない。
 13日に解任されたのは長谷川聡社長(65)、高尾光俊副社長(63)、広畑昌彦常務(61)の3人。後任社長には村山滋常務(63)が同日付で昇格した。
 26日に株主総会を控える中、13日午後3時から東京本社で開かれた川重の臨時取締役会には取締役13人全員が出席。解任された3人を除く10人が解任動議と交渉の白紙化に賛成し、わずか35分で終了した。長谷川氏は事前に予想していたのか「淡々とした様子」(村山氏)だったという。
 同社は創業こそ造船会社として出発したものの、現在は航空機や二輪車など経営の多角化が進み、売上高全体に占める造船部門の比率は1割にすぎない。
 統合交渉は長谷川氏ら社長派が水面下で進めた。解任された3人ともガスタービン・機械畑で「造船部門を強化し、社内での社長派体制を強化するねらいもあったのでは」(関係者)とも囁かれている。
 一方、反対したのは主力事業の航空機、車両などを出身部門とする大橋忠晴会長ら10人の取締役。社長派vs会長派のガチンコの構図だった。
 関係者によると、社長派が会長派に統合交渉を説明したのは、統合の観測報道が出る4月22日の1週間ほど前。会長派は難色を示し、6月下旬の株主総会前の5月23日の取締役会で是非を決めるべきだとの意見が出た。
 だが、社長派は5月23日の取締役会では議題にせずに終了後の検討会議で協議。会長派が反対を表明したにもかかわらず、広畑氏(社長派)は内容を議事録に記載せず、社長派は決定を株主総会後まで凍結した。
 村山氏は6月13日の会見で「凍結するとしながら、資産査定は継続するメールを関係者に出していた。不信感をおぼえた」と強く批判。不信感とともに危機感を強めた大橋氏が「解任シナリオを書き、緊急動議へと流れていった」(同)という。
 混乱に巻き込まれた格好の三井造船は川重の発表を受けて「当社は経営統合の可能性を検討していた段階であり、統合に関する機関決定を行った事実はない」(広報室)とのコメントを出すにとどめている。
 川重のクーデターについて、帝国データバンク名古屋支店情報部の中森貴和部長は「重厚長大のオールドエコノミーはグローバル化のなかで規模を拡大して生き残りを図るしかない。特に造船はそうで、統合することで無駄な部分をリストラし、体力をつけてシェアを取っていくことが至上命題といえる。ただ、川崎重工のような大きなところが、三井造船と統合するメリットがそもそもあったのか。統合を描いた経営陣が前のめりに突っ走ってしまったのではないか」とみる。
 川重以外にもクーデターで社長が解任されたケースは少なくない。有名なのが老舗百貨店の三越で1982年に起こった岡田茂氏の社長解任劇。岡田氏の女性問題と不正な利益供与への疑惑が引き金となった。取締役会で解任された岡田氏が発した「なぜだ…」との言葉が有名になった。
 オリンパスでは2011年、英国人のマイケル・ウッドフォード氏が就任から半年で社長を解任された。当初は「経営方針の違い」が理由とされたが、その後、同社の大規模な不正会計が発覚した。また、セイコーホールディングスでは10年に、創業家出身の大株主の影響力が強い経営トップが解任されるお家騒動があった。
 創業家出身のトップも油断はできない。08年には、外食大手のすかいらーくで、創業家の横川竟(きわむ)氏が業績不振を理由に大口出資者から退任に追い込まれ、サインペン大手のぺんてるや家電大手のコジマでも創業家出身のトップが解任されている。
 会社法では、代表取締役の解任は取締役会に過半数の取締役が出席し、その過半数によって決議される。決議案は株主総会に付議され正式な可否が決まる。
 トップが解任される企業にはある共通点があるという。前出の中森氏は「会社を私物化したり、経営陣同士がぶつかる火種を抱えていたりするところは危ない。また、巨大化して大きな会社になればなるほど、役員それぞれの出身分野が違い派閥などが生まれる。そうなると経営陣は一枚岩になりづらくもなる。重厚長大のオールドエコノミーは官僚的でそういった傾向に陥りやすく、それをどうやってまとめていくかがトップの力量」と話している。


解任前日、会長が辞任迫る 川重、前社長は拒否 2013年6月16日 朝日 
http://www.asahi.com/business/update/0616/OSK201306150144.html
 前社長ら3人を解任した川崎重工業で、事前に大橋忠晴会長が長谷川聡社長(当時)に辞任を迫っていたことがわかった。経営陣の対立が表面化することを避けるため。ただ、三井造船との統合に積極的な長谷川氏はこれを拒否、13日の臨時取締役会での解任につながった。
 経営幹部が明らかにした。長谷川氏ら解任された役員3人は三井造船との統合に前向きだった。ほかの取締役は否定的で、路線対立が深刻化していた。
 この状態が外部にさらけ出されるのを避けるため、大橋会長が12日、長谷川氏に「辞意を表明すれば、あとは穏便に処理する」と迫ったという。だが、長谷川氏は「結構です」と拒否したとされる。それ以前から会長らは「先輩の意見も聞くべきだ」と役員OBにも相談するよう求めたが、長谷川氏はこれも拒否。対立が決定的になっていったとみられる。


 おそらく、今日月曜日発売の週刊誌や経済誌系オンライン記事は一斉にこの話題で埋め尽くされることになるのだと思いますが、クーデターが行われる事例は過去にも何度かあったものの、これ程の規模の巨大会社。しかも株主総会の直前に行われたという意味では前代未聞でしょう。
 株主総会ではあらゆる質問が飛び交いロングラン総会になることが予想されますが、受け答えする新社長及び経営陣もさながら、想定質疑応答集を事前に準備しなければならない事務方がぎりぎりまで振り回されるのが目に見えるようで、巻き込まれる方々には心底同情します。

北海道紋別市長選も現職圧勝

2013-06-17 06:41:19 | Weblog
紋別市長選 現職の宮川氏が大差で3選 2013年06月17日 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/473946.html
 任期満了に伴う紋別市長選は16日投票、即日開票の結果、無所属現職の宮川良一氏(59)=社民、新党大地推薦=が、無所属新人の元同市産業部長村谷護国氏(68)を大差で破り、3選を果たした。
 選挙戦は8年ぶり。当日有権者数は1万9974人。投票者数は1万1519人で、投票率は57・67%。選挙戦となった2005年の前々回を15・56ポイント下回り、過去3番目に低かった。無効票170。
★北海道紋別市長選 選挙結果
当 8509 宮川良一無現[民][社]
  2840  村谷護国



 北海道紋別市は、オホーツク総合振興局管内にある人口約2.4万人弱の市で、市長選は現職で3選を目指す59歳の民主党道連・自民党紋別支部・新党大地・社民党・連合北海道がそろって推薦する宮川良一氏に、元市産業部長で68歳の村谷護国氏が挑みましたが、
 「この8年、さまざまな課題を解決してきた。公平・公正の政治信条を次の4年間も貫いていきたい」地域医療、中心市街地、観光施設の「3つの再生」や基幹産業の推進、次世代の人材育成などを掲げた宮川良一氏が8509票を獲得して、
「4党相乗りは、この小さな町では前代未聞」「現市政の内容を検証し、正しいものは続け、ダメなものは改める。どこにでも出向き、紋別の“トップセールス”をやっていく」と訴え2840票を獲得した村谷護国氏 を危なげなく破り3選を決めました。
 まあ、4党相乗りだけでは現職批判の材料としてはあまりにも弱いでしょうし、予想通りの結果になっただけともいえるかと思います。

大阪門真市長選は現職園部氏 再度佐々木氏を退けて3選

2013-06-17 06:38:02 | Weblog
園部氏が3選 門真市長選 大阪 2013年6月17日 産経
http://sankei.jp.msn.com/region/news/130617/osk13061702020001-n1.htm
 任期満了に伴う門真市長選は16日投開票され、無所属現職の園部一成氏(75)=自民、民主、公明推薦=が無所属新人で市民団体代表の佐々木由人氏(63)=共産推薦=を破り、3選を果たした。当日有権者数は10万1679人。投票率は過去最低の27・77%(前回33・40%)だった。
 前回とまったく同じ顔ぶれによる戦いとなった今回の選挙は、2期8年間の園部市政に対する評価と、まちづくりや子育て施策の充実などが争点となった。
 園部氏は、財政再建など8年間の実績をアピール。自民、民主、公明各党などの推薦も得て幅広い支持を集め、小中学校の35人学級実現などを訴えた佐々木氏を再び退けた。
★大阪府門真市 市長選挙結果
当 園部一成 19023
  佐々木由人  8419

 大阪府門真市は、北河内地域に位置する人口約12.7万人のパナソニックの本社があることでも知られる市で、市長選は現職で3選を目指す75歳の園部一成氏に、門真民主商工会副会長で63歳の佐々木由人氏が挑む前回と同じ顔合わせになりましたが、
 1.2期では財政の立て直しに力を注いだ。職員数の削減や給料の減額、市税や国保料の収納率向上、手数料など市民負担の見直しなどを実施した。行革による効果が出るようになり、「生まれた財源を生かして、まちづくりに取り組んできたがまだ道半ば。3期目で総仕上げをしたい」と2期8年の実績を強調すると共に、3期目には、35人学級の実現や公園・遊歩道の整備などの政策を掲げ、子育て世代を定着させて税収アップを狙う。市民がまちづくりに参加する「地域会議」の創設も目指す。「低所得者が流入し、高所得者が市外へ出て行く傾向に歯止めをかけたい」と訴えた園部一成氏が19023票を獲得して
 この4年間の市政を「コストカットを錦の御旗に、シャトルバスや公民館の廃止など住民サービスが後退している」と批判。現在の門真市は「若い人が定住する仕組みになっていない」として、認可保育所を増やして待機児童ゼロを目指すことや、小中学校の35人学級実現などを政策に掲げて8419票を獲得した佐々木由人氏 を難なく破り再び直接対決を制しました。

奈良 大和郡山市長選は現職上田氏 4選

2013-06-17 06:32:59 | Weblog
大和郡山市長 上田さん4選 2013年6月17日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nara/news/20130616-OYT8T01015.htm
 大和郡山市長選と同市議補選(欠員1)は16日投開票された。市長選は、現職の上田清さん(61)(無所属)が、新人で前市議の丸谷利一さん(64)(同)、新人の介護ヘルパー岡林史子さん(67)(同、共産推薦)を破り、4選を果たした。
 投票率は39・07%で、過去最低の前々回(33・39%)に次いで低かった。
 当日有権者数は7万2682人(男3万4252人、女3万8430人)。
 上田さんの陣営は、出陣式を行った同市今国府町の空き地で待機。当選確実の一報が入ると、支持者らから歓声がわき起こった。
 上田さんは万歳を繰り返し、「市が抱える借金の返済をはじめとする財政健全化をしっかりやり遂げ、元気な城下町づくりを引き続き進めていきたい」と抱負を述べた。
 8年ぶりとなった選挙戦は、上田さんが連合などの推薦を受けて組織票を固め、多選批判もある中、行財政改革などの実績を訴えて得票につなげた。
 上田さんは奈良市出身。京大文学部卒。県立高校教諭、県教委教職員課長補佐などを経て2001年、大和郡山市長選で初当選した。
 市議補選は、元市議で整骨院経営の田房豊彦さん(67)(無所属)が当選した。

◆財政以外の課題も山積
 来年、市制60周年を迎える大和郡山市は城下町として発展してきたが、財政問題で悩みも抱えてきた。上田さんはこれまでの12年間、土地開発公社の債務削減や市職員の人件費圧縮など、市が持つ負の遺産解消に力を割いた。この点では評価される。
 しかし、課題は山積している。人口減にどう歯止めをかけるか。地場産業や商店街が衰退し、災害の際に拠点となる市役所の耐震化もめどは立っていない。また、2011年度決算で、公営企業会計などを合わせると、市民1人あたりに換算した負債は66万円となるなど、財政もいまだ厳しい状況だ。
 市長選での投票率の低さは市民の関心度を示していると言える。今後は、自らの政策を市民に納得させ、着実に成果を上げていくことが求められる。

★奈良県大和郡山市 市長選挙結果
当 上田清 16352
  丸谷としかず 9543
  岡林ふみ子 2041


 奈良県大和郡山市は、県北部に位置する人口8.9万人弱の市で、市長選は現職で4選を目指す61歳の上田清氏に、元市議で64歳の丸谷利一氏、介護ヘルパーで67歳の共産が推薦する岡林史子氏の両新人が挑みましたが、
 財政再建など、これまで取り組んできた実績を強調。「元気城下町づくりを一歩ずつ進めながら、来年の市制60周年を大いなる飛躍の年にしたい」と述べた上田清氏が16352票を獲得して、
 「理念なきパフォーマンス市政だ」と現市政を批判。「少子高齢化、人口減少が進む中で、いまこそ新しい郡山をつくっていかなければ手遅れになる」と呼びかけて9543票を獲得した丸谷利一氏
 郡山を若い人たちが住んでよかったと誇れるまちにしたい」とし、「私は困った人の立場に立って、世直し市長になっていきたい」などと述べて2041票を獲得した岡林史子氏 を危なげなく退けて4選を決めました。

静岡県知事選川勝氏が自民系候補をトリプルスコアで撃破 再選

2013-06-17 06:29:07 | Weblog
静岡県知事、川勝氏が再選果たす 敗北続く自民系候補 2013年06月17日 共同
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013061601001725.html
 任期満了に伴う静岡県知事選は16日投票、即日開票の結果、無所属現職の川勝平太氏(64)が、無所属新人の元多摩大教授広瀬一郎氏(57)=自民支持、共産党公認の新人で党県副委員長島津幸広氏(56)を破り、再選を果たした。
 川勝氏は連合静岡、民主党やみんなの党の県選出国会議員らの支援を得た。広瀬氏を擁立した自民党県連は参院選の前哨戦と位置付け、党幹部も応援に入ったが、4月の名古屋市長選、5月のさいたま市長選などに続く自民系候補の敗北となった。
 政府の要請で停止した中部電力浜岡原発(御前崎市)の再稼働について、川勝氏は2期目途中に判断を迫られる可能性がある。
★静岡県知事選挙結果
当 川勝平太  108万0609
  広瀬一郎  34万5617
  島津幸広  6万1980


 静岡県知事選は、現職で再選を目指す64歳の川勝平太氏に対して、(元)多摩大教授で自民が推薦する57歳の広瀬一郎氏、共産党県副委員長で56歳の島津幸広氏の2新人が挑みましたが、
 新東名高速道路の前倒し開通による経済効果や富士山世界文化遺産登録の推進など1期目の成果を強調「訪れてよし、住んでよし、産んでよし、育ててよし、働いてよしの静岡県を皆さんと一緒に作る」と訴え、党派を超えた幅広い支援を求めた川勝平太氏が108万0609票を獲得して
 「現知事はマニフェスト実行度で自民県連から赤点を突き付けられた。安倍晋三政権は不退転の決意で実行力を示している。県政でも実行する仕組みを疎外するねじれの解消が第一」と訴え、自身が当選すれば県議会最大会派の自民と知事の対立構図の解消につながるとアピールして34万5617票を獲得した広瀬一郎氏、
 「暮らしや平和への願いをしっかり受け止める県政に変える。浜岡原発は廃炉が確かな道」と述べ6万1980票を獲得した島津幸広氏 の両氏を危なげなく破り再選を決めました。

 まあ、浜岡原発の再稼働問題は別格としても、県民の間には 川勝さんにもう1期任せてみようか という雰囲気が強いとは聞いていましたが、自民もまさかトリプルスコアで敗れるとは夢にも思っていなかったでしょうね。
 参議院選挙の1人区では圧勝が噂される自民党ですが、民主党など他の政党と比べて消極的選択で選ばれている旨の危機感を煽る効果は期待できる半面、ここまでぼろ負けしては公認候補の目利き力というものも疑われかねませんし、この敗戦をどう参議院選に生かすかが強く問われる所かと思います。

自民楽観ムードに高村氏「圧勝させて」…富山

2013-06-16 19:22:09 | Weblog
自民楽観ムードに高村氏「圧勝させて」…富山 2013年6月16日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2013/news1/20130616-OYT1T00335.htm
 自民党の高村正彦副総裁が15日、富山県高岡市内のホテルで外交をテーマに講演し、「よその国と戦争をしないためには、平和外交努力と一定の抑止力が必要」と日米同盟の重要性を訴えた。
 外相や防衛相を歴任した高村氏は「北朝鮮が日本をミサイル攻撃したら、米国にたたき潰されるだろう。だから攻撃しない」と日米安保が北朝鮮への抑止力になっていることを改めて強調。日中関係悪化の要因となっている靖国神社参拝については「両国が違う国民感情を持っている。(参拝は)戦争を美化しているのではないと伝える努力をしなくてはいけない」と語った。
 参院選については、富山選挙区で民主党などの擁立が遅れ、自民党内に楽観ムードがあることを念頭に、「自民党が非常に強い富山で、投票率が低いと全国の比例にも影響する。圧倒的に勝たせてほしい」と党公認候補として出馬予定の堂故茂氏(60)への支援を呼びかけた。


 自民党は(前氷見市長出身の)新人堂故茂氏が公認候補なのに、ここまで露骨に言われて現職は腹が立たないのか? とも思うのですが、実はこの選挙区。
 6年前の前々回選挙選では、医師で無所属(当選後国民新党に入党)の森田高氏が国民新党・民主・社民が推薦する野党統一候補として出馬して、接戦を制して当時の現職野上浩太郎氏を破る(得票率は4.4ポイント差)も、その野上氏は3年前の前回選挙選で民主のライバル候補に17.2ポイントの大差をつけて復活。
 普通ならば現職の森田高氏がそのまま出馬しそうなものの、その森田氏は石川県境の氷見市長を4期務め同じ(国民新党初代代表の)綿貫民輔氏の門下生だった堂故茂氏が出馬するならば出馬を見送ると言い出し、その堂故茂氏が実際に自民公認で出馬を決めたことから政界引退を表明(本業の医師に戻る予定)堂故茂氏応援に回るという実にややこしい事態に陥り(富山新聞では、昨年6月にも当時現職の総務大臣政務官の地位にありながら、「国難のさなか、何の信念もなく政争をやる民主党は日本の恥。富山の有権者には二度と民主に投票すべきでないと言いたい」と発言したとあり、民主とは決別したとみてよさそうです)、民主や社民が統一候補を擁立しようと模索するも、肝心の候補者を絞りきれず迷走。
(他共産党が高橋渡氏を公認予定、幸福実現党が吉田かをる氏公認予定)

 富山県民から見れば、「組織票だけで堂故茂氏圧勝。しかも県西部の森田票も堂故茂氏に流れるだろうから、3年前以上に差がつくことになるだろうな」と、結果はわかっているとばかり達観しているのですが、自民支持者が投票所に足を運ばないと全国比例にも票が入らない(1人区を棄権して比例だけ投票するモノ好きはそんなにいないでしょう)わけで、比例で1つでも多くの議席を獲得したい自民としては、1人区での勝負はほぼ確定していても自民支持者に投票所に足を運んでもらうために危機感を煽らずにいられないのが実情ではないでしょうか。

 6年前の参議院選では隣県の石川県でも民主が僅差で自民新人を破り、福井でも僅差まで迫られてかろうじて自民現職が逃げ切ったものの、今回は3県とも自民優勢の本来の形に戻りそう。
 ただ、あまりにも楽観論が強くなり過ぎ、棄権する人が増えると、組織票が強い政党に比例で議席をもっていかることにもなりかねないだけに、自民としても楽勝気分が強まり過ぎないように気を引き締める必要があるのでしょうね。

「高利回り」社債販売、90億円集め?破産申請

2013-06-16 08:49:00 | Weblog
「高利回り」社債販売、90億円集め?破産申請  2013年6月15日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130614-OYT1T01516.htm
 投資会社「K&A」(名古屋市中村区)が、高利回りをうたって一般投資家に社債を販売しながら、先月末から連絡が取れなくなっていることがわかった。
 全国で700人前後の投資家から総額約90億円を集めたとみられる。K&Aは13日、東京地裁に自己破産を申請。愛知県弁護士会の弁護士が同日、「K&A投資被害弁護団」を結成し、刑事告訴や損害賠償請求訴訟に向けて準備を進めている。
 弁護団などによると、同社は「年6・4%の利回りの社債がある」と電話で勧誘するなどして自社の社債を販売。今年4月までは配当金を支払っていたが、翌5月に配当がなくなったという。不審に思った投資家が同社に電話したが、連絡がつかず、その後、同社から破産手続きを行うとする通知書が届いたという。



 う~ん。GW突入少し前に発覚したMRIインターナショナルによる、米国の診療報酬請求債権(MARS)への投資を騙る大型詐欺事件が起きたのも記憶に新しいと思うのですが、その時に謳っていた年利が6.5%~8%。
 今は、日本企業でもまっとうな事業を行っていて財務内容が健全なら信用保証協会付きの自治体融資を年2%前後の金利(表面利率が2%を超える場合でも、自治体による利子助成等の優遇で、実質金利は2%を割っているケースがほとんどかと…)で借りることができますし、年6%を超える利回りと言う時点で、まず詐欺を疑って欲しいのですが、日本のどこかに年に6%も利息を配当しても成り立つような高収益事業が存在するとでも、本気で信じているんでしょうかねぇ…(呆れ
 帝国データ―バンクや東京商工リサーチにも、事業内容や過去の業務内容に対する説明などはほとんど書かれておらず、単に倒産情報の記述のみ。
 本当に事業実態を調べる暇もなくトンズラされたのか、調べる価値もないと一蹴されたのかはわかりませんが、資金調達する側から見れば十万円や百万円といった小口の出資が入り込んだところで、資金管理が煩雑になるだけのことですし、なぜ小口(個人から見れば数百万円単位の大金でも法人から見れば小口の運転資金にしかなりません)の相手から資金調達する必要性があるのか、雑誌などに掲載記事を載せて広告料を払ってまで宣伝することで資金を集める側が本当にペイするのか(詐欺目的なら第三者を納得させられる合理的な説明もできないでしょう)といった観点からも詐欺を疑う癖を付けてほしいと思います。