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北海道 北見市長選は辻氏初当選

2015-09-28 12:42:54 | Weblog
北見市長に辻氏初当選 2015年09月28日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20150928-OYTNT50016.html
 市長の死去に伴う北見市長選は27日、投開票が行われ、新人で前市常呂自治区長の辻直孝氏(62)(無所属)が、新人で前共産党北見地区委員会委員長代行の菅原誠氏(42)(同)を破り、初当選した。ただ、選挙戦は明確な争点がなく、盛り上がりに欠け、投票率は41・73%と、2012年の前回選(53・33%)を下回り、過去最低だった。
 辻氏は、分裂していた自民党支持層の統一候補擁立を模索していた北見商工会議所の役員に要請を受け、出馬。新党大地の推薦や、自民党、民主党、公明党の地元組織、経済団体などから幅広く支援を受けて選挙戦を展開し、手堅く票をまとめた。共産党推薦の菅原氏は、憲法を生かした市政などを訴えたが、及ばなかった。
 「当選確実」の一報が事務所に伝えられると、詰めかけた支持者から拍手がわいた。辻氏は「非常に微力ですが、皆さんのお力添えを得て、今後の北見の発展に向けて一生懸命取り組みたい」と語った。


現職急死の北見市長選、辻氏が初当選 大差で菅原氏破る 2015年09月28日 北海道
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0184229-s.html?df=1
 現職市長の急死に伴う北見市長選は27日投票、即日開票の結果、無所属新人の前北見市常呂自治区長の辻直孝氏(62)=自民、民主、新党大地推薦=が、無所属新人の前共産党北見地区委員会委員長代行の菅原誠氏(42)=共産推薦=を大差で破り、初当選を果たした。


★北海道北見市 市長選挙結果(投票率41.73%)
当 29310 辻直孝(62) 無新=自民、民主推薦
  11440 菅原誠(42)無新=共産推薦


 北海道北見市は人口約12.1万人の市で、市長選は2012年12月に市長に就任した櫻田真人氏が死亡したことから、
 前市常呂自治区長で62歳の辻直孝氏と、前共産党北見地区委員会委員長代行で42歳の菅原誠氏の2新人による争いとなりましたが、
 「全市民が一つになり難局を乗り越え、これからの北見をつくっていかねばならない」などと声をあげた辻直孝氏が29310票を獲得
 「北見に求められているのは市民に課題を伝え、ともに解決に向けて歩く市政。市民の声を受け止め、一緒に考えて市政を動かすため全力で頑張る」などと訴え11440票を獲得した菅原誠氏を退けて新人同士の争いを制しました。


大阪 東大阪市長選は現職野田氏3選

2015-09-28 12:41:38 | Weblog
現職の野田氏3選 共産推薦の浜氏を破る 2015年09月28日 産経
http://www.sankei.com/west/news/150927/wst1509270065-n1.html
 任期満了に伴う大阪府東大阪市長選と市議選(定数38)は27日、投開票された。市長選では無所属で現職の野田義和氏(58)=自民、民主、公明推薦=が、無所属で新人の元市議、浜正幸氏(63)=共産推薦=を破り、3選を果たした。当日有権者数は39万3178人。投票率は市長選、市議選とも45・52%で、前回(市長選48・41%、市議選48・41%)をいずれも下回った。
 市長選は2期8年に及ぶ野田市政の評価をはじめ、子育てや街づくり政策などが争点となった。野田氏は前回選挙と同じ自民、民主、公明の推薦を受け、支持拡大に奔走。職員や市債残高の削減、基金の積み増しなど、これまでの行財政改革をアピールした。また2019(平成31)年に花園ラグビー場で開催されるラグビーのワールドカップ(W杯)を、中小企業活性化の契機にするとした。
 同市下小阪の野田氏の選挙事務所では、「当選確実」の一報が入ると、集まった支持者らの拍手と歓声が起きた。姿を見せた野田氏は「厳しい選挙だったが、3度目の市政のかじ取りをすることができるようになった。福祉、医療、教育など市民ニーズを聞いてマニフェストを実現し、改めて東大阪のまちづくりに取り組む。4年後のワールドカップを機にものづくりのまち・東大阪を世界に発信していく」と語り、支持者らとバンザイした。
 浜氏は行政の無駄に焦点をあて「市政を転換しなければ大変なことになる」と対決姿勢を鮮明にしたが、知名度不足などもあり、及ばなかった。



★大阪府東大阪市 市長選挙結果長(投票率45.52%)
当 118759 野田義和(58) 無現=自民、民主、公明推薦
  53625 浜正幸(63) 無新=共産推薦



 大阪府東大阪市は人口50.2万人程の大阪府第三の市で、市長選は2007年10月から2期8年現職を務めて3選を目指す自民・公明・民主が推薦する63歳の野田義和氏に、共産が推薦する63歳で前市議の浜正幸氏が挑みましたが、
 2期8年を通じた行財政改革に加えラグビーワールドカップの誘致成功などの実績を訴えた野田義和氏が11万8759票を獲得して
 「次々と公共事業が膨れ上がっています、皆さんの暮らしや福祉を守る市政をやらせてください」と語り5万3625票を獲得した浜正幸氏 にダブルスコアの大差をつけて危なげなく3選を決めています。

相続の備え遅れがち 「対策行っている」50代以上1割

2015-09-21 09:34:03 | Weblog
相続の備え遅れがち 「対策行っている」50代以上1割 2015年9月20日 朝日
http://www.asahi.com/articles/ASH9J5276H9JULFA01V.html?iref=comtop_list_biz_n01

 6ページのサラッと読める内容なので興味のある方は目を通されたら良いのではないかと思うのですが、大まかな質問として
1)敬老の日としてプレゼントとして贈りたいもの・贈られたいものやその予算等
2)老後への不安の有無とその理由
3)相続対策の有無と具体的手段
 で、こちらの報告書では、相続税の基礎控除枠の縮小から、主に相続税対策の観点から分析を試みているようですね。

 興味深いところで1)の設問では贈る方も贈られる方も食事・グルメがトップですが、贈る方としては3.6%に過ぎない旅行・温泉が、贈られる方は17.9%と二番目に来ているのは注目したいところ。
 他、贈られる方としては、手紙やメールが6.2%で、電話でお祝いも4.4%と あまりお金をかけずに喜んで貰える方法というものもあるようです。
 少し気恥ずかしくても喜んで貰える方法としては十分試してみる価値があるのではないでしょうか。

 そして、相続で怖いのはいわゆる「争族」状態になること。特に二次相続の場合はストッパーとなる方(主に母親)がいないだけに、子供のうちの1人が古い持ち家に住んでいて他に金融資産がない場合は、トラブルになることも少なくない(古い持ち家だと実質的に土地の値段になり、そこから更地になる費用を減額 この更地にする費用が建設労働者の人出不足と多忙のために、想像以上に高騰していたりします)のですが、相続対策を行っている方の答えも、計画的な生前贈与が30.8%・生命保険への加入が25.8%、税金へに関する知識の習得が16.3%とトップ3が揃って相続税対策で、対して、遺言書の作成は10.3%、FP等への相談は5.6%と、財産を残して亡くなる方が死後に子供達が仲違いしないように配慮するところまではまだ気持ちが追い付いていないような。
 最近はエンディングノートなど、少し大きな本屋さんにも取り揃えているので、連休を利用してそういった将来のことを考えてみるというのもいいかもしれません。


日本生命保険 ニッセイ インターネットアンケート〜9月:「敬老の日と老後・相続」について はこちら
http://www.nissay.co.jp/news/2015/pdf/20150916.pdf

茨城牛久市長選 根本氏が新人一騎打ち制す

2015-09-14 09:14:51 | Weblog
茨城牛久市長選 根本氏が新人一騎打ち制す 2015年9月14日 茨城
http://ibarakinews.jp/images/20150913usikusityousen.pdf
 任期満了に伴う牛久市長選は13日、市内24か所で投票が行われ、同市下根町の牛久運動公園体育館で即日開票の結果、元市議会議長で会社役員の根本洋治氏が、元市議で不動産管理業の諸橋太一郎氏を破り、新人同士の争いを制して初当選した。
 当日有権者数は67636人。投票率は47.16%(前回48.69%)だった。
 今回の市長選は新顔2人が立候補したが、現職の池邉勝幸市長の後継候補と対立候補との争いで、事実上池邉市制の3期12年の是非を問う選挙選となった。
 根本氏は「チェンジ牛久市」をスローガンに池邉市制の「刷新」を強調した。
 池邉市長の諸橋氏に対する“後継指名”を、「池邉市制の院政」と批判を展開。
 市常勤職員の少なさや、土地開発基金を使った土地取得など、現市制の問題点を指摘し反市長派の票を集めた。
 また、人口が急増するひたち野地区への中学校新設や、市民とのタウンミーティングの実施、既存施設を使ったまちなかへの武道館開設、行財政改革の実施を公約に掲げ、「刷新」に期待を寄せる市民の票をまとめた。
 一方、諸橋氏は「池邉市長がまいた施策の芽を大木に育てる」とまちづくりの「継承」を前面に掲げた。推薦は得なかったものの、これまで池邉氏を支持してきた公明党の支援や、池邉氏を支えてきた地盤の力添えで票を重ねたが池邉氏に対する批判をぬぐい切れなかった。
 同市牛久町の事務所に当選の一報が入ると、根本氏は詰めかけた支持者に囲まれ、万歳三唱した。
 根本氏は、「12年間の池邉市制の疑惑に対する市民のノ―の結果だと思う。最優先課題は、ひたち野地区に中学校をつくること。3年間のうちに着工したい」と喜びを語った。
★茨城県牛久市 市長選挙結果
当 18685 根本洋治
  12755 諸橋太一郎


 茨城県牛久市は、県南部の人口約8.5万人の東京都のベッドタウンの1つで、市長選は2003年10月に市長に就任して3期12年現職を務めた池邉勝幸氏が出馬を見送ったことから元牛久市議会議長で60歳の根本洋治氏と、元市議で48歳の諸橋太一郎氏の2新人による争いとなりましたが、
 池邉市政に対し「トップダウンが過ぎて話し合いができない。ボトムアップが考えられず牛久の力を生かしきれていない」と批判。「議会や市職員、各団体といろいろな話し合いをして決めていくべき」だと主張、「対話による市民の視点に立った自治体経営」を市政運営の基本にしたいと強調した根本洋治氏が18685票を獲得して
 三期十二年の池邉市政の継承を表明すると共に「市民と協働で教育都市としてのさらなる発展と子育て環境の整備などで、牛久を住みやすいまちから、住みたいまちにしたい」と支持を訴えて12755票を獲得した諸橋太一郎氏 を退けて新人同士の争いを制しました。

 ん。新人同士の争いとはいえ現職の後継を主張する方が破れて変革を主張する方が当選するパターンですか。 
 現職批判して当選した方の場合は、まずは議会運営で苦労するのがいつものパターンですが、まずは最初の1期4年どれだけの実績を打ち出すことが出来るか、議会運営も上手くまとめ上げられるのかが問われることになりそうですね。

山形 新庄市長に山尾氏が3選 4367票差で渡部氏下す

2015-09-14 08:40:49 | Weblog
山形 新庄市長に山尾氏が3選 4367票差で渡部氏下す 2015年09月14日 山形
http://yamagata-np.jp/news/201509/14/kj_2015091400320.php
 任期満了に伴う新庄市長選は13日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の山尾順紀氏(63)=同市五日町=が、新人で山形大大学院教授の渡部泰山氏(65)=同市大手町=を4367票差で下し、3選を果たした。明確な争点がなく、市民の盛り上がりは低調で、投票率は65.97%と、選挙戦になった2007年9月の市長選(72.38%)を6.41ポイント下回った。
 山尾氏は財政再建や企業誘致を進めた2期8年の実績を訴え、看護師養成機関設置、雪対策強化、子育て環境整備といった施策を公約に掲げた。初めて自民、公明の推薦を受け、市議18人中13人が支援。約200の企業や団体から推薦状が寄せられ、組織戦を展開した。圧倒的な知名度を生かし、ほぼ全地区で浸透。幅広い年代から支持を集めた。
 渡部氏は市民参加型の市政運営を訴え、市民の声を生かす体制づくり、広域連携での交流拡大などを掲げた。政党からの推薦を受けず「市民党」の立場で草の根運動を徹底。現市政批判票の受け皿として支持拡大を狙ったが、正式な出馬表明が7月25日と出遅れ、知名度不足と後援組織の弱さを挽回できなかった。
 山尾氏は当選確実となった13日午後9時45分すぎ、自宅の円満寺に設けた選挙事務所で支持者と万歳三唱。3期目に向けて「さらに元気な新庄をつくるため、皆さんの支援をお願いしたい」と語った。
★山形県新庄市 市長選挙結果(投票率65.97%)
当 山尾順紀(63) 無現 12079
  渡部泰山(65) 無新 7712



 山形県新庄市長選は現職で3選を目指す自民・公明が推薦する63歳の山尾順紀氏に、山形大大学院教授で65歳の渡部泰山氏が挑みましたが、
 「3期目も価値あるまちづくりにまい進する。ステップアップか、リセットかを選択する選挙だ」と呼び掛けた山尾順紀氏が12079票を獲得して
 「市民の知恵と勇気が希望だ。新しい新庄の未来のため、子どもが輝ける社会を皆さんとつくる」と訴え7712票を獲得した渡部泰山氏に4367票差をつけて3選を決めました。
 こちらは与野党対決もなく明確な争点がなかったことから、深夜過ぎまで当選者がわからない山形市長選とは異なり、早々に決着がついたようですね。

山形市長選 僅差で佐藤氏初当選 自民系市長誕生

2015-09-14 08:31:37 | Weblog
山形市長選、佐藤氏が初当選 2015年09月14日 山形
http://yamagata-np.jp/news/201509/14/kj_2015091300319.php
 任期満了に伴う山形市長選は13日、投票が行われ、即日開票の結果、団体役員佐藤孝弘氏(39)=自民、公明、次世代、新党改革推薦、同市宮町3丁目=が、行政書士梅津庸成氏(48)=民主、共産、社民、生活推薦、同市飯田4丁目=と飲食業五十嵐右二氏(64)=同市南原町3丁目=を下し、初当選を果たした。佐藤氏と梅津氏は1773票の僅差だった。投票率は56.94%で、前回(47.6%)を9.34ポイント上回った。
 山形市長選で、一般有権者の投票で首長を選ぶ公選が始まった戦後の1947(昭和22)年以降、39歳の佐藤氏は最年少での当選となる。これまでは故金沢忠雄氏の47歳が最年少で、金沢氏が旧社会党公認候補として当選した66(昭和41)年以来続いた非自民主流の市政からの歴史的転換を果たした。
 佐藤氏は2011年の前回市長選で現職の市川昭男氏に約1万1千票差で敗れた直後に、再出馬を表明。つじ立ち、集会など地道な活動を続け、33の地域後援会を組織して基盤を固めた。選挙戦では遠藤利明五輪相の全面的な支援を受け、国政とのパイプの太さをアピール。政府の安全保障関連法案に伴う逆風を受けたが、人口減少対策として健康医療先進都市の将来像を掲げるなど、市政刷新に向けた政策重視の主張で支持を集め、逃げ切った。
 5月末に立候補を表明した梅津氏は市議会与党の現職、OB市議のほか、吉村美栄子知事、市川昭男市長の支持を得た。函館市出身で自民色が強い佐藤氏を強く意識し、地元出身で一党一派に偏らない「オール山形」で対抗。選挙戦では、安保関連法案に反対の立場を明確にして支持の広がりを図ったが、佐藤陣営の組織力を崩せずに惜敗した。
 五十嵐氏は党派によらない市政の実現を掲げて独自の遊説活動を重ねたが、支持が広がらなかった。
 初当選した佐藤氏は「健康医療先進都市という目標に向かって総合的な魅力を高め、人口増に結び付けたい」と意気込みを語った。
★山形県山形市 市長選挙結果(投票率56.94%)
当 56369  佐藤孝弘 無新
  54596  梅津庸成 無新
  3737 五十嵐右二 無新

激戦の山形市長選を制したのは、佐藤孝弘氏の「覚悟」と「4年間」だった 2015年09月14日 選挙ドットコム
 注目の山形市長選挙の結果が出た。
 開票率が94%でも同数という壮絶な激戦を制したのは、自民、公明、次世代、改革推薦の佐藤孝弘候補だった。
(小略)
 山形市は特殊な地域で、今まで約半世紀の間、非自民系の首長が市政を司っている。そして今回、吉村美栄子山形県知事が応援することとなり、安保法案への反対運動の盛り上がりもあって、一時は知名度で佐藤候補に差を付けられていた梅津候補は、8月ごろ逆転したと見られていた。
 しかし、「市政を変えるためには今回が最後で最大のチャンスだ」と考える佐藤陣営は、相手陣営の安保法制批判キャンペーンには乗らず、徹底的に地元のビジョンを示す作戦をとった。
 私は、佐藤候補の立会演説会を見たときに、彼が当選するイメージを持ったが、どうしても方言の少なさが気になった。はたして山形市民は彼を自分たちのリーダーとして認めるのか心配だった。
 実際に地元をまわってみて、梅津候補が敗れた理由は以下だと考えている。
・立候補表明が遅く、活動が不十分だった
・山形市長選と安保法制はそれほど関係無かった
・知事の支援や小林節先生の支援に甘えてしまい、陣営に油断が出た
・陣営の油断に関しては、梅津陣営の担当者に激しく反論されたが、本当に油断は無かったのだろうか。やはり心のどこかに「知事や今話題の小林節慶應義塾大学名誉教授も全面に立って応援してくれるし、山形市はずっと非自民で来た。安保法制への批判も盛り上がって来ているので、何とか行けるのではないか」と考えるのは無理もない。しかし、言い方は悪いが「材料は揃っていたが、その素材を使う戦略が一方的だったのではないか」と感じるのだ。
 梅津候補は地元出身だ。佐藤候補は山形出身ではなくほとんど繋がりはない。したがって、梅津陣営は梅津候補の「地元色」を全面に出した。それは間違っていない。しかし後半は、安保法制の批判をもとにした「平和」を強く推すようになった。バランスの問題だが、選挙が盛り上がってくると今まであまり関心無かった地元有権者も意識するようになる。その時に一番必要なのが「地元色」だったのだろう。
 佐藤候補が当選したのは、彼のこの4年間の地を這うような活動が、地元に浸透したということに尽きる。それは自民党的などぶ板だったのかもしれないが、4年前に山形市に移ってきて、落選後すぐに次回選挙への立候補を表明し、第一子の誕生を経て、「もう引き下がれない」状況を作って覚悟を示してきたことが、最後には山形市民に受け入れられたのだ。さらに佐藤氏の妻は山形出身ではない。夫に寄り添い、誰も知らない土地にきて、出産して浪人中の夫を必死で支えてきた。夫婦の「覚悟」が決め手だった。
 梅津陣営が「安保法制」を争点にしたこともあり、非自民系市政だった山形市という特殊な事情も相まって国政並みの盛り上がりを見せたので、安保法案に反対している多くの人たちが、梅津候補の落選を知って落胆していると思う。しかし、心配するにはあたらない。今回、佐藤陣営は全く安保を取り上げなかったのだ。
 山形市は半世紀ぶりの変革が始まることになる。佐藤孝弘新市長の手腕と山形市民の選択が問われるのは4年後だ。




 山形市は人口約25.3万人の県都で、市長選は現職で3期務めた74歳の市川昭男氏が今期限りでの引退を表明したことから、市長選は
 元経済産業省職員で4年前の前回選挙選でも市川氏に挑戦するも10882票差で敗れて再挑戦した自民・公明・次世代・改革が推薦する39歳の佐藤孝弘氏、
 元防衛省職員で民主・共産・社民・生活が推薦する48歳の梅津庸成氏
 ラーメン店経営で64歳の五十嵐右二氏 の3新人による争いとなりましたが、

 「健康医療先進都市を将来像に掲げ、産業を興し、若者が働ける場をつくる。停滞した市政の流れを変えるのか、変えないのかが争点」と語った佐藤孝弘氏が56369票を獲得して
 「市民の声をしっかり聞き、実行することが大切。子育てナンバーワンのまちを目指し、オール山形の力で新たな山形をつくりたい」と語り54596票を獲得した梅津庸成氏
 「政党ではなく、市民一人一人の生活を大切にしたい。あらゆるしがらみをなくした市長を目指し、市民の幸せを実現していく」と語り3737票を獲得した五十嵐右二氏 を退けて新人同士の争いを制しました。
 現職市長が引退を表明したことから事実上の与野党の一騎打ちとなる中、自民など与党と民主など野党の与野党対決の構図は自民が推薦した佐藤氏が僅差で振り切る形に。
 佐藤氏は4年前の雪辱をようやく果たした形になりましたが、山形市と言えば約半世紀非自民系の市長が続いてきた地域柄。
 まずは最初の1期4年 どれだけの実績を打ち出すことができるか 議会を上手くまとめ上げられるのかが問われそうです。

酒田市長に丸山氏…市政「継承」訴え実る

2015-09-07 10:24:14 | Weblog
酒田市長に丸山氏…市政「継承」訴え実る 2015年09月07日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamagata/news/20150906-OYTNT50327.html?from=ycont_top_txt
 本間正巳市長の死去に伴う酒田市長選は6日投開票され、いずれも無所属新人の、前副市長・丸山至氏(61)(自民、公明推薦)が、元衆院議員・和嶋未希氏(43)を破って初当選を決めた。本間市政の継承を訴え、市議の大半や地元選出の国会議員、県議らによる強固な組織に支えられた丸山氏が、市政の転換を掲げる和嶋氏を退けた。投票率は59・57%で、前回の59・32%を0・25ポイント上回った。当日有権者数は8万9145人。
 同市みずほのイベント会場で開票結果を見守った丸山氏は、「当選確実」の一報がもたらされると、満面の笑みで支持者と喜びを分かち合った。丸山氏は、「地域を隅から隅まで回り、市民にどういう期待をかけられているか肌で感じた。全市民に恩返しをしたい」と抱負を語った。
 7月に本間市長が咽頭がんで急逝。丸山氏は周囲からの出馬要請を一度は固辞したものの、保守系から民主党系まで多くの市議や、商工関係者、市民からの出馬を求める声の高まりを受けて翻意し、出馬を決意した。
 知名度不足が懸念されたが、市議28人中24人の支持を取り付け、県議や地元経済界を中心とした厚い支持基盤で企業・団体へのあいさつ回りを繰り返すなど組織戦を展開してきた。推薦を受けた自民、公明両党からも応援弁士を招き、与党とのパイプを強調して支持を広げた。
 一方、「攻めの姿勢で、自治体間競争を勝ち抜ける酒田にする」と訴えてきた和嶋氏は、「落選」の報を受けると、同市北新橋のイベント会場で「私の力不足。応援してくれた方々に申し訳ない」と支持者に頭を下げた。
 和嶋氏は2012年の前回選で惜敗。県議時代からの知名度を生かして無党派層の取り込みを図った。連合山形や共産党の地元組織の支持、元衆院議員の阿部寿一・元市長の支援を受けたが、及ばなかった。

★山形県酒田市 市長選挙結果(投票率59.57%)
当 28843 丸山至(61) 無新=公明推薦
  23845 和嶋未希(43) 無新


 山形県酒田市は県北部の海岸線上にある人口約10.5万人の市で、市長選は2012年10月に市長に就任した本間正巳氏の在任中の死去(7月20日)に伴い、前衆議院議員(2009年8月~2012年9月)で2012年10月の酒田市長選に出馬するもその本間正巳氏に敗れた和嶋未希氏と元副市長の丸山いたる氏の一騎打ちとなりましたが、
 歴代市長が築き上げた流れを、本間市長とともにまちづくりに取り組んできた私が引き継がなくて誰がやれるのか。市民とともに課題を克服し、住んで良かったと思われるまちをつくる。酒田市の発展の流れを止めないリーダーという選択肢は私しかない。リーダーとなって期待に応えると語った丸山いたる氏が28843票を獲得して
 「酒田に漂う閉塞感を打破するためにも市民にいま一度、市政運営の是非を問わなければならない。港町・酒田を東北の国際都市に成長させたいという強い思いを抱いている。そのために、酒田の食や農産物を海外へ輸出する、あるいは国際チャーター便の誘致などで外国人観光客を1万人呼び込みたい。そして、市長退職金2700万円の廃止、賞与・給与の削減を目指すと語り23845票を獲得した和嶋未希氏 を退けて新人同士の争いを制しました。

 知名度では和嶋氏の方が上。年齢も18歳差あるだけになかなかの接戦になったようですが、市民は姿勢継続を選んだようです。