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長崎対馬市長選は現職後継者の比田勝尚喜氏 元職ら破る

2016-02-29 17:27:18 | Weblog
対馬市長に比田勝氏初当選 2016年02月29日 長崎
 任期満了に伴う対馬市長選は28日、市内124カ所で投票が行われた。即日開票の結果、新人で前副市長の比田勝尚喜氏(61)=無所属、自民・公明推薦=が元職の松村良幸氏(73)=無所属=、新人の小宮教義氏(60)=同=を破り、初当選を果たした。
 比田勝氏は財部能成市長の不出馬を受けて、昨年9月に立候補を表明。市議(定数21)の半数以上や財部市長が応援に回ったほか、90以上の団体から推薦を受け、組織票を手堅くまとめた。演説会には自民、公明の国会議員や県議が駆け付けて中央とのパイプをアピール。40年近くの行政経験をもとに「市政を停滞させてはいけない」と訴え、支持を広げた。
 松村氏は初代市長や美津島町長6期を歴任した豊富な首長経験をアピール。国直轄の特別市を目指すほか、雇用創出や若者の定住支援対策などを進めると訴えたが、及ばなかった。
 小宮氏は、予算規模や政策の数値目標を示したマニフェストを草の根選挙で訴えたが、浸透しなかった。
 当日有権者数は2万6652人(男1万2926、女1万3726)。投票率は79・63%(男79・91、女79・37)で、前回(2012年)の81・70%を2・07ポイント下回り、過去最低となった=いずれも市選管調べ=。

対馬市長選 比田勝さん初当選 2016年02月29日 読売
 対馬市長選は28日投開票され、無所属新人で前副市長の比田勝尚喜氏(61)(自民・公明推薦)が、前市議の小宮教義氏(60)、元市長で長崎ウエスレヤン大客員教授の松村良幸氏(73)の無所属2人を破り、初当選を果たした。
 比田勝氏は、旧上対馬町役場に入り、旧6町が合併した対馬市では市農林水産部長などを歴任。副市長を辞め、市長選に挑んだ。政党推薦のほか、市内の約100団体から推薦を取り付け、組織力を生かした選挙戦を展開。「現市政を継続し、修正もして豊かな島づくりをしよう」と訴え、支持を広げた。
 市内のホテルに多くの支援者らが駆けつけ、地元のケーブルテレビなどで開票状況を見守った。当選確実の情報が入ると、支援者らは喜びに沸いた。比田勝氏は満面の笑みで万歳三唱して喜び、市政運営への意気込みをみせた。
 松村氏は首長の政治経験などを訴え、小宮氏は市議時代の実績を強調するなどしたが、及ばなかった。
★長崎県対馬市 市長選挙結果(投票率79.63%)
当 10478 比田勝尚喜(61) 無新=自民、公明推薦
  6490 松村良幸(73)無元
  4048 小宮教義(60)無新


 長崎県対馬市は、対馬全域を占める2004年に市制施行した人口約3.1万人の市で、市長選は2008年から2期8年現職を務めた財部能成氏が出馬を見送ったことから、2004年から1期4年初代市長を務め4年前の前回市長選にも出馬した73歳の松村良幸氏、元副市長で61歳の比田勝尚喜氏、元市議で60歳の小宮教義氏の3人による争いとなりましたが、
 財部能成現市長も応援に回った比田勝尚喜氏が組織票を手堅く固めたこともあり10478票を獲得して
 合併前の美津島町長を6期+初代市長を歴任した豊富な経験をアピールするとともに雇用創出や若者の定住支援対策などを進めると訴え6490票を獲得した松村良幸氏、
 予算規模や政策の数値目標を示したマニフェストを掲げて4048票を獲得した小宮教義氏を退けて 初当選しました。

 対馬といえば止まらない人口減少に加え、最近では対馬に進出していた韓国系資本も韓国本土の経済低迷もありテコ入れはあまりあてにできない状況になりつつあるだけに、今後どう観光客を誘致し産業と雇用を育成していくかが問われていたかと思いますが、初代市長と前副市長で現市長の後継者は自民・公明の推薦も受けたこともあり、後者の比田勝尚喜氏が制する形に。
 基本的には観光メインの産業育成でいくしかないのだと思いますが、どう舵取りを行っていくのかが問われそうです。

滋賀草津市長選は橋川氏3選

2016-02-22 08:19:28 | Weblog
滋賀・草津市長に橋川氏3選 新人・白井氏に大差 2016年02月22日 京都
 任期満了に伴う滋賀県草津市長選が21日投開票され、現職の橋川渉氏(67)が、新人で建設会社会長の白井幸則氏(53)を破り、3選を果たした。橋川氏は2期8年の実績が評価されて幅広い支援を受け、白井氏に1万票以上の差をつけた。
 前回は無投票で8年ぶりの選挙となった。現市政の継続か転換かを争点に、無所属2人が対決した。人口増加への対応や、草津川跡地整備などの大型事業、行財政改革をめぐって論戦が展開された。
 市職員出身の橋川氏は、豊富な行政経験をアピール。先進的な教育施策などの実績を訴えた。マニフェスト(公約集)では子育て支援や高齢者福祉、都市基盤整備などを掲げた。自民、民主、公明各党の議員、連合滋賀などの支援を受け、支持地盤を固めた。
 白井氏は会社経営の経験を強調して改革を訴えた。地元学区の自民系市議らが支援。滋賀維新の会も推薦し、おおさか維新の会代表の松井一郎大阪府知事らも応援した。しかし、知名度不足もあり、支持は広がりを欠いた。
 投票率は39・92%で、8年前を1・42ポイント上回った。


草津市長選 橋川氏3選 2016年02月22日 読売
◇投票率39.92% 2期8年実績評価
 草津市長選は21日投開票され、現職の橋川渉氏(67)(無所属)が、新人で住宅建設会社経営の白井幸則氏(53)(同)を破り、3選を果たした。8年ぶりとなった選挙戦で、橋川氏は2期8年の実績を強調して幅広い支持を集め、おおさか維新の会の県組織「滋賀維新の会」の推薦を受けた白井氏を振り切った。当日有権者数は10万893人。投票率は39・92%で、前々回の38・50%を上回った。
 橋川氏は、当選確実の知らせが届くと、市内の事務所で支持者らとバンザイを繰り返した。選挙戦については、「多くの人に支援していただき、当選することができた。8年間の評価と今後の4年間に対する期待の表れだと思う」と振り返り、3期目に向け、「高齢者福祉や子育て支援の充実を図り、市民とともに活力のある住み続けたい街にしていきたい」と力強く抱負を述べた。
 選挙戦では、連合滋賀の推薦のほか、自民、民主両党の国会議員、県議、多くの市議らの支援を受けた。
 推進の是非が争点となった草津川跡地整備事業は、「市民の憩いや活動の場として進めたい」と主張。情報通信技術を駆使した教育環境の充実や待機児童解消などに努めた実績もアピールした。
 橋川氏は京都大文学部卒。市の企画部長や政策推進部長などを歴任後、2008年に初当選した。

★滋賀県草津市 市長選挙結果(投票率39.92%)
当 25783 橋川渉(67)無現
  14121 白井幸則(53)無新



 滋賀県草津市は琵琶湖の南端程に位置する人口約13.8万人の市で、市長選は2008年3月から2期8年現職を務めて3期目を目指す67歳の連合滋賀が推薦、自民・公明・民主系の市議が支持した橋川渉氏に、会社役員で53歳の維新や一部自民系市議が支援に回った白井幸則氏が挑みましたが、
 先進的な教育施策など2期8年間の実績を強調すると共に、子育て支援の充実や透明な市政運営を掲げた橋川渉氏が25783票を獲得して
 市民税5%減税や市長の報酬カットなど市政の転換を掲げて14121票を獲得した白井幸則氏 を振り切り3選を決めました。
 京都新聞では「1万票以上の差をつけた」とありますが、正直挑戦者の白井氏に意外に迫られた(前回無投票 挑戦者の知名度的に、失礼ながらダブルスコアは付くと予想していました)感がありますし、まあ自治体首長が変わるかもしれない危機感がないからこその低投票率なのだろうな…とか考えてしまったのですが、県都の大津ではなくあえて草津に支店や営業所を置く大企業も少なくない中、滋賀県にとっては草津市も重要な地域に違いありませんし、その草津市の舵取りをどうとり続けるか。3選を決めた橋川渉氏の責任は重大ですね。

「無担保コール翌日物」も一時マイナス金利

2016-02-17 19:35:41 | Weblog
「無担保コール翌日物」も一時マイナス金利 2016年02月17日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160217-OYT1T50074.html

 無担保コール翌日物というのは、文字通り日本の金融機関が翌日に返済を行う場合の金利のことで、長期国債なら途中で売り抜けることを前提に購入するパターンも考えられるものの、これ 何のメリットがあるのだろう? と一瞬考え込んでしまったのですが、その答えはロイター記事の通りなんでしょうね。
 損は承知でもマイナス0.1%の付利が課されるくらいならば、まだマイナス幅の少ない0.05%の方を選ぶ。
 勿論マイナス0.05%は一番損な取引で、取引を行う側としてはいかに損を最小限に減らそうと終日頭を悩ませていたのだと思いますが、このような労力ばかりかかり何も生み出さない非生産的な駆け引きが今後定着してしまうかもしれないと思うと沈鬱な気持ちにさせられます。

神奈川 藤沢市長選 現職が圧勝

2016-02-16 07:16:31 | Weblog
神奈川 藤沢市長選 現職が圧勝 2016年02月15日 神奈川
http://www.kanaloco.jp/article/152537
 任期満了に伴う藤沢市長選は14日投開票され、現職の鈴木恒夫氏が、いずれも新人で、元県議の鈴木とも子氏と
元出版社社員で49歳の田中重徳氏を大差で破り、再選を果たした。
 鈴木恒夫氏は、選挙戦を通じて1期4年の実績をPRし、2期目には「まいた種を丹念に実らせたい」
と市政の継続を主張。自民、民主、公明党の国会・地方議員がそろって支援に回る盤石の体制で、訴えの浸透を図ってきた。
 鈴木とも子氏は、安全保障法制の廃止の声を国に届けると、田中氏は藤沢を地域福祉のモデル都市にするとそれぞれ訴えたが、及ばななかった。


★神奈川県藤沢市 市長選挙結果
当 鈴木恒夫  68600
  鈴木とも子 17325
  田中重徳  7366

 神奈川県藤沢市は、県の南部中央に位置する人口約42.1万人の市で、市長選は現職で再選を目指す66歳の鈴木恒夫氏に、元出版社社員で49歳の田中重徳氏、元県議で66歳の鈴木とも子氏の2新人が挑みましたが、
 暮らしやすさの向上に努めた1期目の市政運営の実績を強調。「江の島でのセーリング競技開催を契機に、さらに郷土愛あふれる街をつくり、人の和を大きくして街を元気にしたい」と語った鈴木恒夫氏が68600票を獲得して
 「国に対し、戦争法(安保法制)廃止の声を上げる。藤沢初の女性市長として願いを託してほしい」。子育て支援や福祉への財源の重点配分や、五輪関連事業費の節約などを訴え17325票を獲得した鈴木とも子氏
 「超高齢社会に備え、支え合う街をつくる。桟橋建設を観光振興につなげて税収を増やし、社会保障費などに充てたい」五輪に向けては高齢者や女性らが使いやすいトイレの整備などを公約に掲げて7366票を獲得した田中重徳氏 を危なげなく退けて再選を決めています。

群馬 前橋市長選 山本氏が再選 投票率最低30.97%

2016-02-16 07:11:53 | Weblog
群馬 前橋市長選 山本氏が再選 投票率最低30.97% 2016年2月15日 上毛
http://jomo-news.co.jp/ns/9214554446028991/news.html
 任期満了に伴う前橋市長選は14日投開票され、無所属現職の山本龍氏(56)=自民党、公明党推薦=が6万1903票を獲得し、無所属新人の弁護士、樋口和彦氏(64)=共産党推薦=を大差で退け再選を果たした。
 投票率は30・97%(男31・38%、女30・58%)で前回を18・09ポイント下回り、過去最低だった2000年の36・60%を更新した。
 市長選は、政権与党の自公をはじめ300を超える団体から推薦を受け強固な組織を築いた山本氏の1期4年の評価が問われる信任投票の色合いが濃かった。
 山本氏は子育て支援のための給食費第3子無料化や、市民の健康増進を目指しがん検診を無料にするといった実績をアピール。重要課題として取り組む人口減少対策や前橋赤十字病院(朝日町)の跡地活用問題などについての考えも示しながら「継続」を訴えた。
 安保法制廃止や国保税と介護保険料の引き下げを公約に掲げた樋口氏は「市政刷新」を呼び掛け、現職批判票や浮動票の取り込みを図ったが及ばなかった。両陣営とも支持者への声掛けのほか、ツイッターやブログ、電話などを活用して投票を促したが、有権者の関心に結び付かなかった。
 当日有権者数は万3608人(男13万2256人、女14万1352人)。
★群馬県前橋市 市長選挙結果
当 山本龍   61903
  樋口和彦  21084

 群馬県前橋市は、県の中南部に位置する人口約33.4万人の県都で、市長選は現職で再選を目指す自民・公明が推薦する56歳の山本龍氏に、4年前も出馬した弁護士で共産が推薦する64歳の樋口和彦氏が挑みましたが、現職の山本龍氏が61903票を獲得して21084票を獲得した樋口和彦氏にトリプルスコア近い大差をつけて危なげなく再選を決めました。
 4年前はこの両名を含めた4名が出馬して上位2名による中々の接戦になったものの、今回の挑戦者は前回最下位だった樋口氏のみ。
 山本氏の獲得票数は前回を下回り、樋口氏はアンチ山本票を取り込むも、投票を締め切った10分後には地元新聞に当選が発表される実質的な信任選挙もいいところでしたね。

埼玉 上尾市長選、島村氏が当選 2新人破り3選

2016-02-09 08:08:29 | Weblog
埼玉 上尾市長選、島村氏が当選 2新人破り3選 2016年02月08日 埼玉
http://saitama-np.co.jp/news/2016/02/08/02.html
 任期満了に伴う上尾市長選は7日投開票され、現職の島村穣氏(71)=無所属、自民、公明推薦=が、元小学校教諭の中里清志氏(69)=無所属、共産推薦、会社役員の西田米蔵氏(69)=無所属=の両新人を破り、3選を果たした。
 急速な少子高齢化が進む中で福祉や教育、産業施策を中心とした市の将来像が問われたほか、市図書館本館の新築移転計画の是非をめぐり現職と新人の主張が対立した。
 島村氏は「保育所の新設、市役所の機構改革に取り組んできた」と実績をアピール。3期目に向け「子育て支援や高齢者政策にも力を入れたい」と訴えた。図書館問題については「駅前の施設に一部図書館機能を残し、分館として利用する」と説明した。
 選挙戦は自民、公明両党の国会議員が駆け付け、保守系と公明市議の支援を受けるなど盤石の態勢で臨んだ。
 中里氏は教育や福祉の充実、平和憲法の堅持を訴えた。図書館問題では「市民の声を十分聞き、議論を尽くし計画を見直す」と主張。教員時代の仲間や労組関係者が支援したが支持を広げられなかった。
 西田氏は桶川、北本市、伊奈町との合併や、市長選と市議選の同日実施で財源を確保し福祉に充てるとアピール。図書館は「駅周辺の大型店テナントに入るのが望ましい」と訴えたが、及ばなかった。
 当日有権者数は18万3512人(男9万816人、女9万2696人)。投票者数は5万5517人(男2万7525人、女2万7992人)で、投票率は過去最低の30・25%(男30・31%、女30・20%)だった。


★埼玉県上尾市 市長選挙結果(投票率30.25%)
当 31032 島村穣(71)無現=自民、公明推薦
  15242 中里清志(69)無新=共産推薦
  8375 西田米蔵(69)無新

 埼玉県上尾市(あげおし)は、県中東部にある人口約22万人の市で、市長選は現職で自民・公明が推薦する71歳の島村穣氏に、共産が推薦する69歳の中里清志氏、69歳の西田米蔵氏が挑むも
 2期8年の実績をアピールした島村穣氏が31032票を獲得して
 教育や福祉の充実、平和憲法の堅持を訴えて15242票を獲得した中里清志氏
 桶川、北本市、伊奈町との合併や、市長選と市議選の同日実施で財源を確保し福祉に充てるとアピールして8375票を獲得した西田米蔵氏 の両氏を退けて危なげなく3選を決めています。

京都市長に門川氏3選 2新人に大差

2016-02-08 20:04:58 | Weblog
京都市長に門川氏3選 2新人に大差 2016年02月08日 京都
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160207000130
 任期満了に伴う京都市長選は7日、投開票され、自民党、民主党、公明党、社民党府連が推薦する現職の門川大作氏(65)が、いずれも新人で共産党が推薦する元労組委員長の本田久美子氏(66)、元京都府議の三上隆氏(85)を破り、大差で3選を果たした。門川氏は厚い支持組織に支えられて安定した選挙戦を展開し、前回選より約3万2千票多い25万4545票を獲得。本田氏に倍近い差を付けた。投票率は前回より1・09ポイント減の35・68%で、過去4番目に低かった。
 3期目に向け、門川氏は「133の市民への約束を掲げて選挙を戦った。しっかりと実行し、仕事で市民にお返しをしたい」と決意を述べた。
 政党レベルでは1993年選挙から7回連続で「非共産対共産」の対決構図となった。門川市政の2期8年の評価や中小企業振興、四条通歩道拡幅や景観規制のあり方、福祉の充実などが争点となった。各党は夏の参院選もにらみ、激しい論戦を繰り広げた。
 門川氏は経済界や連合京都、各種団体で構成する「未来の京都をつくる会」を選挙母体に、有効求人倍率の上昇や「保育所待機児童ゼロ」などの実績を強調し、市政の継続を訴えた。
 京都府との協調も掲げ、経済界なども一緒に「オール京都」で文化庁の移転や北陸新幹線の誘致に取り組むとアピール。昨春に大渋滞を引き起こした四条通の歩道拡幅で批判も招いたが、市議会与党の市議らが支えて組織を固めた。
 今後、市の財政状況が厳しい中、いかに財源を確保し、公約を実現するか手腕が問われる。
 開票は午後9時20分に始まり、門川氏は全11行政区で本田氏を上回った。東山区を除く10区で前回から上積みして得票を伸ばした。
 本田氏は共産推薦候補を擁立してきた「民主市政の会」と京都総評で構成する「憲法市政みらいネット」が選挙母体。「戦争法(安全保障関連法)廃止」を前面に掲げたが、国政課題を市長選の最大争点とする手法には批判もあり、支持は広がりを欠いた。「革新市政」を経た1980年代以降、共産が単独推薦した候補では過去最低の12万9119票に終わった。
 三上氏は知人らでつくる「世界平和の会」を選挙母体とし、「京都から世界平和を発信する」と訴えたが、約1万5千票の獲得にとどまった。
★京都市市長選挙結果
当 254545 門川大作 無現
  129119 本田久美子 無新
  15334 三上隆 無新


 京都市長選は現職で3選を目指す65歳の門川大作氏に、元府議で85歳の三上隆氏、元市教組執行委員長で66歳の本田久美子氏が挑みましたが、
 四条通の車線減で歩道を広げた歩行者優先策や、看板規制の強化など景観政策の実績を強調。「京都の活況を市民の豊かさにつなげる」と訴えた門川大作氏が25万4545票を獲得して
 教師の経験から「京都市の子どもの貧困対策は不十分」と指摘。政治を変え、成長に応じた支援策の充実を掲げる。安全保障関連法反対も訴えて12万9119票を獲得した本田久美子氏 にダブルスコアの大差をつけて危なげなく3選を決めました。
 「京都から平和を発信するために天皇陛下にお戻りいただき、京都を首都に」と主張。高齢者向け施策への取り組みも掲げた三上隆氏の獲得票は15334票。

 「天皇陛下にお戻りいただき、京都を首都に」などと非現実的な公約を掲げていた三上隆氏は論外として、事実上の政党推薦が非共産と共産に分かれる前回と同じ「二極化」の構図になりましたが、京都は共産党が強い地域なのにこれだけ大差がつくとは。
 現職勝利は予想通りですが、あの京都でここまで共産党の影響力が衰えるとは…と別の意味で驚かされる選挙戦でした。

愛知豊田市長選は現職太田氏圧勝

2016-02-08 20:03:35 | Weblog
現職の太田氏が再選 豊田市長選 2016年02月08日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016020890000533.html
 愛知県豊田市長選は7日投開票され、無所属現職の太田稔彦氏(61)が、政治団体役員で無所属新人の田中勝美氏(70)=共産推薦=を破り、再選を果たした。
 前回は無投票での初当選だった太田氏は、政党や労組、経済団体などから幅広い支持を得て、強固な組織で選挙戦を優位に進めた。田中氏は市民病院建設など福祉の充実を訴えたが、支持は広がらなかった。投票率は47・76%。


★愛知県豊田市 市長選挙結果(投票率47.76%)
当 132611 太田稔彦(61)無現
  19605 田中勝美(70)無新=共産推薦


 愛知県豊田市は、西三河地域のトヨタの企業城下町となる人口約42万人の市で、市長選は現職で再選を目指す61歳の太田稔彦氏に、共産が推薦する70歳の田中勝美氏が挑むも
 現職の太田稔彦氏が13万2611票を獲得して、市民病院建設など福祉の充実を訴えて19605票を獲得した田中勝美氏を一蹴。危なげなく再選を決めました。
 う~ん。いつの時代にも現職批判層というものは一定数存在するはずですが、そんなアンチ現職を取り込んでも6.76倍も差をつけられる情けない挑戦者。
 不謹慎発言かもしれませんが、選挙費用が勿体ないです。

東京 府中市長に高野氏再選 「4年間、全力疾走していく」 

2016-02-01 07:57:21 | Weblog
東京 府中市長に高野氏再選 「4年間、全力疾走していく」 2016年02月01日 産経
http://www.sankei.com/region/news/160201/rgn1602010001-n1.html
 任期満了に伴う府中市長選は31日投票が行われ、即日開票の結果、無所属で現職の高野律雄(のりお)氏(54)=自民、民主、公明、社民推薦=が、無所属で新人の元東京地方労働組合評議会(東京地評)事務局次長の寺下章夫氏(69)=共産推薦=に圧勝し、再選を果たした。
 当日有権者数は20万3151人。投票率は32・79%で前回(30・09%)を上回った。
 同市府中町の高野氏の選挙事務所は早くから圧勝ムードで、午後9時半すぎに事務所入りした高野氏は多くの支持者らに拍手で迎えられ、「府中市の未来を皆さんと一緒に考えたい。投票率も得票数も4年前を上回り、責任の重さを感じる」などと感想を語った。
 2期目の市政運営の課題として地域の福祉拠点の整備、保育園の待機児童対策などを挙げ、「これからの4年間、全力疾走していく」と抱負を語った。

★東京都府中市 市長選挙結果(投票率 32.79%)
当 50824 高野律雄(54) 無現=自民、民主、公明、社民推薦
  14841 寺下章夫(69)無新=共産推薦


 東京都府中市は、多摩地区にある人口26万人の市で、市長選は2012年2月から1期4年現職を務めて再選を目指す自民・民主・公明・社民が推薦する高野律雄氏に共産が推薦・生活者ネットが支持する寺下章夫氏が挑みましたが、
 待機児童問題について、「廃園する市立幼稚園の施設を保育に活用できないか検討するなど施設を再編成するほか、私立施設と連携して待機児童解消を目指す」と語った高野律雄氏が50824票を獲得して
 「大規模事業に使うお金があるなら、保育の充実に充てる」と強調。具体的な施策は今後の検討だが、最優先課題として待機児童ゼロを訴えて14841票を獲得した寺下章夫氏 に3倍半近い大差をつけて危なげなく再選を決めました。

 府中市は、都内では2015年04月時点で世田谷区(1082人)、板橋区(378人)についで待機児童の多い(352人)自治体(昨年9月29日に公表された資料でも、待機児童数が100人以上増えた自治体の13位=前年比119人増 にランクインしています)で、更に年度末の入れ替え時期以外は通常待機児童数が増えることはあっても減ることは考えにくく(事実、年度末の入れ替え直後の4月と比べて半年後の10月に公表する統計では、多くの自治体でこの数値が悪化しています)、子育て世代にとってはこの問題は決して他人事ではないかなり深刻で身近な問題だと思いますが、待機児童ゼロを公約に掲げながら「具体的な施策は今後の検討」…では全く説得力がありませんし、これを自分の口で語ることができないようでは到底現職に対抗できるはずもなく、結果はおのずと予想通りに。
 再選を決めた高野さん 頑張って下さい としか言いようがありません。