(25日の選挙)上越市長に村山市 市民、「安定市政」選択 2009年10月26日 朝日
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000910260001
上越市長選は25日、投開票され、無所属で新顔の前副市長村山秀幸氏(61)が、新顔で地域紙前社長の大島誠氏(49)と元市長の宮越馨氏(68)=いずれも無所属=を破り、初当選した。「変革」よりも、財政健全化の継続や安定した市政運営の主張が支持された。当日有権者は16万6577人、投票率は65・09%(前回67・01%)だった。
村山氏は、県職員と副市長としての行政経験を強調。健全財政を維持するとしながら、大型事業の新水族館の建設検討や、高田地区への厚生産業会館建設など投資的な政策も打ち出した。
「我慢だけでは市民は納得しない」として、財政健全化に力を注いだ木浦正幸市長(56)とは一線を画す姿勢を示した。旧13町村で合併に対する不満が出ていることに配慮し、地域自治区への活動資金2億円拠出も掲げた。
選挙戦では、泉田裕彦知事の応援を得て県との連携もアピール。引退する木浦市長を支援してきた経済人や大半の市議らの支持を受けて組織戦を展開した。初当選した村山氏は「みなさんとの約束を守り、安心感と信頼感で結ばれた地域をつくる」と述べた。
大島氏は、「行政が引っ張る時代は終わった」として、「ハコモノに頼らず市民の活力やアイデアを最大限に生かす」と強調。「企業経営の感覚で市政を変える」と訴えたが及ばなかった。
宮越氏は、現市政は「行き詰まっている」とし、経験とリーダーシップによる「市政立て直し」を訴えた。自らきめ細かに地域を歩く「草の根選挙」を展開したが、返り咲きはならなかった。
■「見える形」で事業の選別を
新しいかじ取り役となる村山氏の第1の勝因は、多くの経済人や市議らに支えられた組織力だ。木浦市政からの転換を求める有権者が、大島、宮越両氏に割れたことも村山氏に有利に働いた。
木浦市政を支えた村山氏は立候補表明の会見で「(木浦氏の)後継とは思わない。市長とは切り口が違う」と述べた。木浦氏は財政健全化を推し進めたが、停滞感を指摘する声は少なくない。それを知る村山氏は「ブレーキだけでなく、踏めるところはアクセルを踏む」と語り、凍結状態の新水族館建設などに前向きに取り組む考えを示した。
ただ大型の建設事業に関しては、「副市長としてやってきたことと方向が違う」との見方が市の内部にあり、一部の市議などからは「支援企業の意向を受けた政策では」との憶測も出ている。厳しい財政の中で公約が実現できるのか。国政同様、市民に見える形での事業選別が迫られる。
◆新潟県上越市 市長選挙結果
当 53071 村山秀幸 61 男 無新 前副市長、無職
30400 大島誠 49 男 無新 会社役員、「上越タイムス社」前社長
24020 宮越馨 68 男 無元 元市長、行政書士
新潟県上越市は、1971年4月高田市と直江津市が合併した後、2005年1月に安塚町・浦川原村・大島村・牧村・柿崎町・大潟町・頸城村・吉川町、中郷村・板倉町・清里村・三和町・名立町を編入し、07年4月に特例市に移行した人口20.4万人の県で3番目に人口の多い市ですが、市長選は8年前の前々回選挙で当時の市長だった宮越馨氏を大差で破って初当選した後、4年前の選挙でも宮越氏を5万1000票以上の大差で退けて再選した現職の木浦正幸氏が出馬を見送ったため、
再び再挑戦した元市長の宮越馨氏、上越タイムス社前社長の大島誠氏、前副市長の村山秀幸氏の三つ巴の争いとなったのですが、
『我慢だけでは市民は納得しない』として、財政健全化に力を注いだ木浦正幸市長と一線を画す姿勢を示すと共に、旧13町村で合併に対する不満が出ていることに配慮して『地域自治区への活動資金2億円拠出』も掲げた前副市長の村山秀幸氏が53071票を獲得し、
『行政が引っ張る時代は終わった』として、『ハコモノに頼らず市民の活力やアイデアを最大限に生かす』と強調すると共に『企業経営の感覚で市政を変える』と訴え30400票を獲得した「上越タイムス社」前社長で30400票を獲得した大島誠氏、
現市政は「行き詰まっている」とし、経験とリーダーシップによる「市政立て直し」を訴え24020票を獲得した元市長の宮越馨氏 を破り初当選しました。
上越と言えば、つい先日も 石川・富山を主力拠点にする地場百貨店の大和が新潟県内3店全店舗(新潟・長岡・上越)の撤退を発表していて、上越も大和の撤退に伴い中心商店街をどう立て直すかが急務となっていくかと思いますが、新市長となる村山氏は次の4年間でどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。
旧郡部との格差是正と都市部の再開発のバランスをどう取っていくのか、新市長の行政手腕に注目が集まりそうです。
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000000910260001
上越市長選は25日、投開票され、無所属で新顔の前副市長村山秀幸氏(61)が、新顔で地域紙前社長の大島誠氏(49)と元市長の宮越馨氏(68)=いずれも無所属=を破り、初当選した。「変革」よりも、財政健全化の継続や安定した市政運営の主張が支持された。当日有権者は16万6577人、投票率は65・09%(前回67・01%)だった。
村山氏は、県職員と副市長としての行政経験を強調。健全財政を維持するとしながら、大型事業の新水族館の建設検討や、高田地区への厚生産業会館建設など投資的な政策も打ち出した。
「我慢だけでは市民は納得しない」として、財政健全化に力を注いだ木浦正幸市長(56)とは一線を画す姿勢を示した。旧13町村で合併に対する不満が出ていることに配慮し、地域自治区への活動資金2億円拠出も掲げた。
選挙戦では、泉田裕彦知事の応援を得て県との連携もアピール。引退する木浦市長を支援してきた経済人や大半の市議らの支持を受けて組織戦を展開した。初当選した村山氏は「みなさんとの約束を守り、安心感と信頼感で結ばれた地域をつくる」と述べた。
大島氏は、「行政が引っ張る時代は終わった」として、「ハコモノに頼らず市民の活力やアイデアを最大限に生かす」と強調。「企業経営の感覚で市政を変える」と訴えたが及ばなかった。
宮越氏は、現市政は「行き詰まっている」とし、経験とリーダーシップによる「市政立て直し」を訴えた。自らきめ細かに地域を歩く「草の根選挙」を展開したが、返り咲きはならなかった。
■「見える形」で事業の選別を
新しいかじ取り役となる村山氏の第1の勝因は、多くの経済人や市議らに支えられた組織力だ。木浦市政からの転換を求める有権者が、大島、宮越両氏に割れたことも村山氏に有利に働いた。
木浦市政を支えた村山氏は立候補表明の会見で「(木浦氏の)後継とは思わない。市長とは切り口が違う」と述べた。木浦氏は財政健全化を推し進めたが、停滞感を指摘する声は少なくない。それを知る村山氏は「ブレーキだけでなく、踏めるところはアクセルを踏む」と語り、凍結状態の新水族館建設などに前向きに取り組む考えを示した。
ただ大型の建設事業に関しては、「副市長としてやってきたことと方向が違う」との見方が市の内部にあり、一部の市議などからは「支援企業の意向を受けた政策では」との憶測も出ている。厳しい財政の中で公約が実現できるのか。国政同様、市民に見える形での事業選別が迫られる。
◆新潟県上越市 市長選挙結果
当 53071 村山秀幸 61 男 無新 前副市長、無職
30400 大島誠 49 男 無新 会社役員、「上越タイムス社」前社長
24020 宮越馨 68 男 無元 元市長、行政書士
新潟県上越市は、1971年4月高田市と直江津市が合併した後、2005年1月に安塚町・浦川原村・大島村・牧村・柿崎町・大潟町・頸城村・吉川町、中郷村・板倉町・清里村・三和町・名立町を編入し、07年4月に特例市に移行した人口20.4万人の県で3番目に人口の多い市ですが、市長選は8年前の前々回選挙で当時の市長だった宮越馨氏を大差で破って初当選した後、4年前の選挙でも宮越氏を5万1000票以上の大差で退けて再選した現職の木浦正幸氏が出馬を見送ったため、
再び再挑戦した元市長の宮越馨氏、上越タイムス社前社長の大島誠氏、前副市長の村山秀幸氏の三つ巴の争いとなったのですが、
『我慢だけでは市民は納得しない』として、財政健全化に力を注いだ木浦正幸市長と一線を画す姿勢を示すと共に、旧13町村で合併に対する不満が出ていることに配慮して『地域自治区への活動資金2億円拠出』も掲げた前副市長の村山秀幸氏が53071票を獲得し、
『行政が引っ張る時代は終わった』として、『ハコモノに頼らず市民の活力やアイデアを最大限に生かす』と強調すると共に『企業経営の感覚で市政を変える』と訴え30400票を獲得した「上越タイムス社」前社長で30400票を獲得した大島誠氏、
現市政は「行き詰まっている」とし、経験とリーダーシップによる「市政立て直し」を訴え24020票を獲得した元市長の宮越馨氏 を破り初当選しました。
上越と言えば、つい先日も 石川・富山を主力拠点にする地場百貨店の大和が新潟県内3店全店舗(新潟・長岡・上越)の撤退を発表していて、上越も大和の撤退に伴い中心商店街をどう立て直すかが急務となっていくかと思いますが、新市長となる村山氏は次の4年間でどのような市制運営を行ってくれるのでしょうか…。
旧郡部との格差是正と都市部の再開発のバランスをどう取っていくのか、新市長の行政手腕に注目が集まりそうです。