ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

阿久根市長独断、職員・市議・市長のボーナス半減

2010-05-31 05:53:54 | Weblog
阿久根市長独断、職員・市議・市長のボーナス半減 2010年5月29日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100529-OYT1T00028.htm
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が独断で、一般職員211人や市議16人、市長のボーナスをほぼ半額にする条例改正の専決処分を28日に行ったことが分かった。
 市職員労働組合や市議会に説明をしておらず、対立激化は必至とみられる。
 市によると、職員のボーナスは、期末手当に勤務評価を反映した勤勉手当を加え、年2回支給している。
 今回、竹原市長がカットしたのは期末手当。給料月額に一定の乗率を掛けて算出しているが、改正後の条例(夏季)は、職員の乗率を1・25倍から約7割減の0・34倍に引き下げた。勤勉手当は現状維持だが、市は「実際のボーナス支給額は約半分になる見込み」と説明している。
 地方自治法によると、専決処分は議会で議決すべき事項などについて首長が決定する行為で、災害発生時のような議会を招集する時間的余裕がない場合などにできる、と定めている。



 一方、阿久根市民の気持ちなどどこ吹く風かのように、当事者の阿久根市の竹原市長は今度は職員や市議のボーナスを半減する条例改正の専決処分(あんたは小沢民主党代表か!!!)を下してしまったようです。
 で、この輩。一通り人件費を削減したら、その後は新たなる犠牲者を見つけて、魔女狩りでも行うつもりしょうかねぇ…(呆れ 
 自治体財政(企業経営)が赤字だからという理由で安易に人件費に手をつけたがる素人首長(経営者)はそれこそ吐いて捨てる程いますし、1期4年の任期の後再選を目指すも落選した現職が『財政が苦しいから職員(社員)の給料や賞与をカットして痛みを共有してもらったが、市民(職員)には私の思いは伝わらなかったようだ』といった内容の敗戦の弁を述べる光景もいい加減見飽きましたが、問題は職員にとって酷とも言える厳しいリストラを行った後、どうモラルを回復する軌道修正を行うか…。この軌道修正の部分が一番大切だというのに、その当たり前のことがわかっておらず、一番大切な部分をないがしろにするワンマン首長が(竹原氏に限らず)あまりにも多過ぎると思います。
 残念ながら今の竹原市長には、『経営が苦しいから人件費削減ありき』で、その後どうしたいのが全く見えません(この輩 市長就任以前は零細建設会社の社長だったはずですが、どうせ『嫌なら辞めろ』方式で、どう職員の労働意欲を高めるかなど考えもしなかったんでしょうね…)し、今後恐怖政治に怯えきっている職員のモラルをどう高めていくのかという戦略というものが全くと言っていい程感じられません。
 まあ、仮にリコールが成立したとしても、竹原氏は当然出馬するでしょうし、今度誰が市長になるにせよ、委縮しきった組織を正常な状態に戻すには大変な苦労が伴うことになることだけは確実ではないでしょうか…。 

阿久根市長リコール準備委、参院選後署名集め

2010-05-31 05:50:16 | Weblog
阿久根市長リコール準備委、参院選後署名集め 2010年05月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100529-OYT1T00798.htm
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)に対するリコール(解職請求)運動を行うことを決めた市民団体「阿久根の将来を考える会」は29日、市内で会合を開き、リコール準備委員会を設立するとともに、8000人以上の署名獲得目標を打ち出した。
 会場の市民会館には市民や市職員ら約300人が集まった。考える会の川原慎一会長(42)も「もう阿久根の政治を任せておけない」と呼びかけ、参院選後に署名集めを始めることを宣言し、市民に協力を求めた。リコールには約6700人分(有権者の3分の1以上)の署名が必要になる。
 これまで反市長派市議は、市議会への不信任案提出について、2009年2月と同様、市長が議会を解散すれば再び出直し市議選になるとして、消極的だった。そこで、考える会が4月以降、会合や市民との懇談会を開き、リコール運動の実施を決めた。
 同市では、出直し市長選を見据え、竹原市長の対立候補を擁立する動きも出始めているが、考える会はリコール運動に集中し、候補擁立については静観する方針だ。




 自らのブログで誹謗中傷発言を繰り返すは、たかだか職員給与一覧を張り出した紙をはがしたという理由だけで(せいぜい譴責処分が限界と思われる)職員を強引に懲戒免職にしようとするわ、暴走の限りを尽くしている竹原市長のせいで、嫌な意味ですっかり有名になってしまった鹿児島県阿久根市ですが、ようやくリコール準備委員会が竹原市長への2度目のリコールを決断。参議院選挙の後に、リコールの署名集めを行う覚悟ができたようです。
 さてさて結果はどうなることでしょう。個人的には、阿久根市民の良心というものを信じたいのですが…。

酔って女性教諭に暴言→市議リコール成立・失職

2010-05-31 05:45:45 | Weblog
酔って女性教諭に暴言→市議リコール成立・失職 2010年5月31日
読売 http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100530-OYT1T00702.htm
産経 http://sankei.jp.msn.com/politics/local/100531/lcl1005310027000-n1.htm 
 新潟県妙高市議の水野文雄氏(65)が酒に酔って市内の小学校に入って女性教諭に暴言を吐いたとして、住民団体が起こした解職請求(リコール)の是非を問う住民投票が30日、投開票された。賛成8434票、反対878票の大差でリコールが成立し、水野氏は失職した。総務省によると、酒に酔った行為で市議のリコールが成立したのはきわめて異例。
 投票は、2007年7月の市議選で水野氏が当選した旧新井市選挙区の有権者が対象。当日有権者は2万1230人で、投票率は44・70%だった。
 妙高市教委によると、水野氏は昨年9月30日夜、スポーツ活動に体育館を開放していた市立新井中央小学校で、20歳代の女性教諭を「体育館で何をしているのか」「おまえの対応が悪い。教師としてなっていない」などと大声でなじった。
 市議会は昨年11月、辞職勧告を決議。水野氏は辞職しなかったため、白川昭夫・前市教育長を代表とする「妙高の安全で安心な学校を守る会」が、「子供たちにも悪影響を及ぼす」として、1万1358人の署名を提出して解職請求した。
 今月10日の住民投票告示後、「守る会」はチラシを配布して賛成票を投じるよう呼び掛けた。水野氏は街頭演説などで自らの行為に反省を示しながらも、「市政をただしてきた」と実績をアピールして解職に賛成しないよう訴えていた。失職した水野氏は、「市民の良識はこんなものか。精いっぱい戦ったので、何の悔いもない」と述べた。


 う~ん。確かに酔って暴言を吐いた行為そのものは感心しませんが、その後反省の意思は示しているわけですし、暴言を吐いた理由も『体育館が一般開放されていた市立小に入り、職員室にいた女性教諭に校門が無施錠だった理由を聞いた際に、即答できなかった』というもの。
 市の運営の一端を預かる一議員としては、その理由を問い正すのは当然の責務でしょうし、思わず感情が爆発してしまったのだとは思いますが、おそらくはこれ以外にも 日常からかなり差別的な言動が目立ち、日頃から嫌っている人も少なくない支持と不支持の分かれる極端な議員さんだったんでしょうね…(滝汗 
 ちなみに、解職賛成が8434票に対して、反対が878票と圧倒的な大差でリコールが成立。
 一度はリコールされるも、再選を果たした後暴言の限りを尽くしている阿久根の竹原市長を見ていると、不適切な表現かもしれませんが『え? この程度でリコールが成立してしまうの???』という複雑な感情がどうしても浮かび上がってしまいます。

ホンネがポロリ?“財界総理”が本物の総理に「退任勧告」 

2010-05-31 05:40:08 | Weblog
ホンネがポロリ?“財界総理”が本物の総理に「退任勧告」 2010年5月29日 夕刊フジ
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_keidanren__20100530_4/story/29fujizak20100529002/
 財界総理が本物の総理に“退任勧告”し、話題になっている。日本経団連は先の定時総会で、新会長に米倉弘昌・住友化学会長(72)を選出。総会に来賓として出席していた鳩山
由紀夫首相(63)が会場を去る際、米倉氏が「総理が退場されます」と言おうとして間違って「総理が退任されます」とやってしまったのだ。経団連と政府・与党の関係はよくないといわれるだけに、波紋を広げそうだ。
 実は、経団連と首相側には、総会前からミョウな空気が流れていた。
 経団連は総会の数カ月前から、鳩山首相に出席を要請。ところが、なかなか回答がないため、半ばあきらめかけていたところに、27日の総会の前日になって首相官邸から出席できるとの回答があったという。
 「経団連にはスケジュールを前もってきちんと決めたがる人が多い。なかなか回答をよこさない首相官邸にはいい感情を持っていなかった」(財界関係者)
 総会は27日午後2時、東京・大手町の経団連会館でスタート。新会長に選出された米倉氏が就任スピーチを行っている最中に、鳩山首相が現れ、すぐに首相のあいさつが始まったという。
 あいさつの内容は、米軍普天間飛行場移設問題や朝鮮半島情勢の緊張化などが大半で、経団連にとって興味のある経済政策の話はほとんどなし。「高い技術力と知恵で世界をリードしてほしい」と述べるにとどまった。
 10分ほどあいさつした首相はこの後、東京・平河町で開かれていた全国知事会議へ移動することになっていたが、ここで先の“退任勧告”が飛び出す。
 首相が会場を後にしようとしたため、そのことを出席者に知らせようとした米倉新会長の口から出てきた言葉が「総理はご多忙中につき、退任されます」。米倉氏は最後まで間違いに気づかなかった様子だったという。
 会場にいた約500人の経団連会員らの多くは「退任」発言に凍りついたが、会場の一部で失笑も漏れた。
 その場に居合わせた大手企業のトップは「言い間違いだが、ある意味、経団連としてはふらついてばかりの鳩山政権にうんざりで、その気持ちを代弁してくれた格好だ」と明かす。
 ただ、自民党にべったりだった経団連では、民主党政権との隔たりが問題視されている。米倉新会長にはその関係改善も求められるだけに、「失言が悪影響しなければいいが」
(別の企業トップ)と心配する向きもある。



 記事では、“ご退任”失言となっていますが、これって、新党の「たちあがれ日本」ができた時に「立ち枯れ日本」と皮肉った?渡辺喜美氏と同様、あえて狙って行った可能性も案外あるかもしれませんね…(ニヤリ
 まあ民主党が自民党を支持してきた業界に冷たいのは、当ブログで指摘するまでもなく知れ渡っていることですし、これまで自民党寄りだった日本経団連と関係がぎくしゃくするのも無理もないのかもしれませんが、だからと言って政界と財界が対立しても誰も得をしませんし、政財界が一体になって動かないと(本来ならば技術力で優位に交渉できるはずの)原子力発電所や新幹線の受注など国家的プロジェクトまでライバル国に奪われ、日本全体では損をするだけのこと。
 子供のけんかじゃないんだし、いい加減にしてほしいものですね。

社民、連立離脱を決定…選挙・国会は一定の協力

2010-05-31 05:32:48 | Weblog
社民、連立離脱を決定…選挙・国会は一定の協力 2010年5月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100530-OYT1T00466.htm
 社民党は30日、都内で全国幹事長会議と臨時常任幹事会を開き、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題を巡って福島党首が消費者相を罷免されたことを受け、連立政権から離脱することを決めた。
 民主、社民、国民新の3党連立による鳩山政権は、昨年9月の発足から8か月で一角が崩れ、民主、国民新両党による2党連立となる。民主党内では、普天間問題の迷走が社民党の連立離脱や内閣支持率の低迷を招いたとして、夏の参院選を前に鳩山首相の退陣を求める声が上がり始めた。首相の政権運営の先行きは不透明になってきた。
 社民党執行部は30日午前の常任幹事会で、普天間飛行場移設先を名護市辺野古と明記した28日の閣議決定の撤回を政府に求め、受け入れられなければ連立政権を離脱するとした方針を決め、全国幹事長会議に提示した。
 これに対し、一部の県連が慎重論を唱えたものの、早急な連立離脱を求める声が相次いだため、再度常任幹事会を開いて、当初の方針を変更し、直ちに連立離脱に踏み切ることにした。
 福島党首は全国幹事長会議で「社民党の一丁目一番地である平和と基地の問題に関し、辺野古の海に基地を造る政治に加担することはできない」と表明。同会議終了後の記者会見では、鳩山政権に対する今後の対応について「法案によって是々非々でやっていく」と述べた。内閣不信任決議案への対応については言及を避けた。
 社民党は今後も、夏の参院選や国会運営では民主、国民新両党と一定の協力関係は継続する方針だ。常任幹事会では昨年9月の連立政権発足時に3党で合意した10項目の政策合意の実現を求め、その成果をみて選挙協力の是非を検討するとした。
 社民党の重野幹事長は30日夜、民主党の小沢幹事長に電話し、連立政権離脱を伝えた上で、参院選での両党の選挙協力を求めた。小沢氏は「連立離脱は仕方ない。しかし、党と党の関係はこれで切れるわけではないので、今後も一緒にやっていこう」と応じたという。
 一方、国土交通副大臣として社民党から政府入りしている辻元清美衆院議員は30日、前原国土交通相に辞意を伝えたことを明らかにした。31日に辞任する見通しだ。

「野党になります」福島党首が明言 2010年05月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100530-OYT1T00535.htm
 社民党の福島瑞穂党首は30日夕、日本テレビの番組に出演し、鳩山政権に対する今後のスタンスについて「野党になります」と明言した。
 鳩山首相の進退については、「ご本人が判断されるべき問題だと思います」と述べるにとどまった。
 民主党との選挙協力については「地域ごとに協議していくことになる」との認識を示した。

辻元・国交副大臣「残念な思いで一杯」 2010年05月31日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100530-OYT1T00556.htm
 社民党の連立離脱で進退が注目されていた同党の辻元清美国土交通副大臣は、党の方針に従い、副大臣辞職の道を選んだ。
 辻元氏は30日、都内で記者団に、辞職の理由について、「国交副大臣のポストは社民党にいただいたポストだ。筋を通して返上するべきだと考えた」と語った。
 その一方、「予算カットや事業仕分け見直しなどの仕事が途中で、悔しいというか、残念な思いで一杯だ」と複雑な心境を明かした。
 辻元氏はテレビ出演などで知名度が高く、鳩山首相は29日、訪問先の韓国で同行記者団と懇談した際、「副大臣として、これからも頑張って欲しい」と続投に期待感を示していた。
 前原国土交通相も電話で何度も慰留したが実らず、辻元氏から辞職の意向を伝えられると、「残念だ」と繰り返したという。

社民党:連立離脱9割方が支持 反対意見のみこむ 2010年05月31日 毎日
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100531k0000m010116000c.html
 連立政権からの離脱を決めた30日の社民党全国幹事長会議。「当然」が多数意見を占め、反対や慎重意見を表明したのは新潟県連などわずかだった。離脱派が圧倒的多数を占める中、「急がない方がいい」と考えながらも意見を表明できず、複雑な表情のまま会場を去る県連幹部の姿も。今夏の参院選、さらには今後の党勢への影響はどうなるのか。連立政権発足から8カ月。社民党は大きくカジを切った。
 会議は東京都内のホテルで約3時間にわたって行われた。報道陣に公開された冒頭のあいさつ。白いスーツ姿で臨んだ福島瑞穂党首は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を「社民党の一丁目一番地」と位置づけ、罷免に至る経緯を説明。会場内からは拍手がわき起こった。
 沖縄県連からは、仲村未央書記長が発言。「辺野古移設断念を求める意思を党首が貫いて党全体で確認したことが県民を勇気付け、励ましている。この方向性を完全に否定された罷免を受けては当然離脱ということになろう」と、離脱を支持した。
 出席者によると「9割方は離脱支持」。その中で、今夏の参院選で改選議員を抱える新潟県連の田上敏幹事長は、会場で報道陣に対し、「政権離脱は、行き過ぎでは。(民主、国民新との)3党間で基本合意している政策の達成への努力と、憲法を変えさせないためにも政権にとどまり、引き続き頑張っていくべきではないか」と慎重姿勢を示した。
 滋賀県連も内部では離脱は慎重にすべきだとの意見が多数だったが、小坂淑子県連代表は「連立維持は少数意見で、(会議で)発言できなかった」。「福島さんの行動はとてもよろしい。しかし、社民党の党員数、力量など地元の状況を考えると、滋賀の場合、離脱は急がない方がいいという方向に傾いた」と、現状や今後への不安を漏らす。
 また、今回の離脱決定で、次期参院選に影響も懸念されるが、選挙区に前衆院議員が出馬予定の岸田清実・宮城県連幹事長は「影響は特に考えていない」。
 同様に選挙区で前衆院議員が立候補する埼玉県連の中山茂幹事長は「平和の問題という社民の基本中の基本で、党として筋を通したということでいけば、市民の支持は得られるのではないか」と、強気の見方を示した。




 30日に全国幹事長会議と臨時常任幹事会を開いた社民党ですが、連立離脱を決めたようです。
 まあ、中山成彬元文部科学大臣のように、わざと問題発言を繰り返したというのならば、罷免するなり辞任してもらうように仕向けるのも致し方ありませんが、福島氏の場合、社民党としてどうしても譲れない政策について党としての意思を貫き通したわけですから、失言大臣と同一次元で取り扱うのはあまりにも失礼な話ですし、加えて党首を罷免ですから、党として存続していくためには、この判断も避けられないものだったかと思います。
 それにしても、連立を離脱された民主党も痛いですが、独自の道を歩むことになった社民党は今後どのような路線を歩んでいくんでしょうね…。
 労働者派遣法の改正案など、社民党主導で打ち出した案の成立には協力してくれると思いますし、こども手当など両立支援政策などでは賛成に回ってくれると思いますが、他の分野ではこれまで(連立政権のメンバーだからという理由で)遠慮していた場面でも、今後は堂々と反対してくる可能性もあるだけに、ますます政権は混迷の度を極めることになりそうな嫌な予感がしてなりません。

(23日の選挙)伊藤太氏、実績訴え再選

2010-05-30 08:19:26 | Weblog
(23日の選挙)伊藤太氏、実績訴え再選 2010年05月24日
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001005240004
●春日井市長選 投票率、最低の28.81%
 春日井市長選は23日投票、即日開票され、無所属で現職の伊藤太氏(60)=民主、自民、公明推薦=が、共産新顔の伊藤ひろみ氏(64)を破り、再選を果たした。当日の有権者数は23万7891人。
 前回2006年と同じ顔ぶれによる一騎打ちとなった選挙戦。投票率は28.81%。過去最低だった前回の31.79%をさらに下回った。
 当選が決まると、同市浅山町3丁目の選挙事務所は歓声に包まれた。伊藤太氏は「1期目に手がけたことに加え、健康福祉、子育て支援に力を入れたい」と抱負を語った。
 伊藤太氏は昨年12月に立候補を表明した。選挙戦では、1期4年の行財政改革で市職員を減らし、企業誘致に取り組んできた実績をアピール。2期目に向けて、JR春日井駅の周辺整備計画などを進めていく考えを示した。各党をはじめ、市議35人のうち31人の支援を得たほか、医師会など地元の主要団体の支持を集めた組織選挙で臨み、終始、優位に展開した。
 一方、伊藤ひろみ氏は、現市政を「ハコ物行政」「福祉切り捨て」と批判し、大型事業の見直しと福祉の充実を訴えたが、立候補表明が4月中旬と出遅れたこともあって、支持を広げられなかった。

●相乗り、選択肢示せたのか
 《解説》春日井市長選の投票率は過去最低を更新した。投票に行ったのは有権者の3人に1人にも満たない。あとの2人はこのままで何も問題がないということなのだろうか。
 市財政は1600億円の借金を抱える。ほかに土地開発公社の借金も200億円を超え、4億円もの利息を毎年金融機関に払っている。行政が肥大化し、財政難を招いた結果と言わざるを得ない。これは1千兆円を超えそうな国の借金と無縁な話ではない。
 全国では色々な取り組みが進んでいる。名古屋市の市長は市民税を下げると言っている。高校生まで医療費が無料のところもある。入れる人がいないという声も聞いたが、宮城や秋田県では市民団体が自分たちで候補者を出している。市長選は、私たちが住む市の良いところ、悪いところを点検するいい機会だ。果たしてこの投票率でそれができたのだろうか。
 名城大の昇秀樹教授(地方自治)も「名古屋空港や安全保障問題を考えるいい機会でもあり、選択肢を示せなかった政党の責任も大きい」と指摘する。
 伊藤太氏も、大差で勝利したとはいえ、1票を投じたのは、有権者の5分の1でしかない。伊藤氏は「1期目は種をまき、芽を育てた。2期目は花を咲かせる」と話す。真価の判断は次回に持ち越されたかたちだ。
★愛知県春日井市 市長選挙結果
当 54795 伊藤太=無現<2>[民][自][公]
  12770 伊藤裕規=共新



 春日井市は、名古屋市の北部に隣接する人口30.2万人程の市で、市長選は1期4年現職を務めた民主・自民・公明が相乗り推薦する伊藤太氏に対して、共産党が推薦する元市議の伊藤ひろみ氏が再度挑戦する 前回と同じ顔ぶれによる戦いとなりましたが、
 「この4年間、市民サービス会社として職員には意識改革を求め、市政の満足度20%アップを目指してきた。厳しい財政状況の中、ある程度達成できたと思っている」と振り返えると共に、2期目の目標として行財政改革、経済振興、市民協働の3本柱を掲げ、「福祉や子育て、医療やスポーツの充実などやるべきことが山積している。そのためにも税収増は不可欠だ。市民と協力してはぐくんできた芽を育てたい」と訴えた伊藤太氏が54795票を獲得し、
 「通院バス乗車券や介護家庭リフレッシュ手当などの福祉施策が、この4年間で廃止、縮小される一方、大型事業には膨大な税金が使われた」と現市政を批判すると共に「市の借金が膨らみ続け、財政破綻の恐れもある。当面、JR春日井駅周辺の再開発計画を延期し、(第三セクターの)勝川ホテルへの膨大な税金投入をストップさせる。切り捨てられた福祉の復活、充実を図りたい。力を合わせ、市民が主人公の市政を実現しよう」と訴え12770票を獲得した伊藤裕規氏  に4倍半の大差をつけて危なげなく再選を決めました。

 とはいえ、投票率は史上最低の28.81%。市民の中には『どうせ何も変わらないよ』と諦めと無関心を決め込んだ方も決して少なくはなかったでしょうし、圧勝したとはいえ、再選を決めた伊藤太氏は次の4年間でどれだけの実績を残すことができるかが問われそうですね。

(24日の選挙)武蔵村山市長選 元市議の藤野氏初当選

2010-05-30 08:12:34 | Weblog
(23日の選挙)武蔵村山市長選 元市議の藤野氏初当選 2010年5月24日 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100524/CK2010052402000061.html
 武蔵村山市長選は二十三日投開票され、無所属新人の元市議で元市企画財政部長の藤野勝氏(63)が、同じく無所属新人の元市議清沢葉子氏(67)=共産推薦=を破り、初当選した。明確な争点がなかった今回の選挙の投票率は前回45・37%を大きく下回る33・46%にとどまり、一九七〇年の同市制施行以来、過去最低となった。当日有権者数は五万四千九百二十五人。
 これまでの武蔵村山市長選の最低の投票率は、九〇年五月の選挙の36・83%だった。
 藤野氏は午後十時ごろ、同市神明一の選挙事務所に姿を見せ、約八十人の支援者らの祝福を受けた。「(獲得した)一万二千十一票という数字は一生忘れられない。限られた予算の中で市民に喜ばれる市政を実現していかなければならない」と涙ぐみながら意気込みを語った。
 藤野氏は市議らの支援を取り付け、終始有利に選挙戦を展開。多摩都市モノレールの延伸の早期実現を掲げるとともに、ワンコイン(百円)で乗れる市内循環バスや介護タクシーの導入などの政策を訴えた。約四十年間、市役所に勤めた行政経験を生かし、「小さな市役所を目指す」と市民へアピールした。
 清沢氏は七十五歳以上の医療費無料化などを掲げたが、支持を広げられなかった。
◆東京都武蔵村山市 市長選挙結果
当 12011 藤野勝 無新<1>
  6030 清沢葉子 無新 



 武蔵村山市は東京都の多摩地区(中北部)にある人口7万人程の市で、市長選は4年前の前回選挙戦で今回立候補した2人を破って再選を決めた荒井三男氏が引退を表明した(前回荒井氏を推薦した自民と公明は若手の候補者を擁立しようとするも候補者が決まらずに自主投票)ため、元市部長の藤野勝氏と元市議で共産党が推薦する清沢葉子氏との一騎打ちとなりましたが、
 保育園の待機児解消や住宅リフォーム助成の復活など、「市の積立金を市民の暮らし救済に回すべきだ」と訴えた藤野勝氏が12011票を獲得し、
 「業務の民営化や外部委託を進めて小さな市役所を目指す」と訴え6030票を獲得した清沢葉子氏 をダブルスコアで破って初当選しました。
 とはいえ、藤野勝氏は大差で当選を決めたとはいえ、投票率はわずか33.46%と3人に2人が投票にいかないという市民の間にシラケムードが漂っていたのも紛れもない現実。
 市の長年の悲願である「多摩都市モノレールの市内への延伸」については、2人とも「推進」の立場で明確な争点がなかったことも投票率の低迷につながったとは思いますが、おそらく4年後は旧荒井三男市長陣営としても対立候補を擁立してくるでしょうし、それだけに新市長に就任する藤野氏は最初の4年間でどれだけの実績を残すかが強く問われることになりそうです。

(24日の選挙)珠洲市長選 泉谷氏、再選果たす

2010-05-30 08:01:52 | Weblog
(24日の選挙)珠洲市長選 泉谷氏、再選果たす 2010年05月25日 朝日
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001005240004
 珠洲市長選は23日投開票され、現職の泉谷満寿裕氏(46)=無所属=が、前市議の新顔落合誓子氏(63)=同=を破り、再選を果たした。当日有権者数は1万5229人、投票率は79・73%(前回84・19%)だった。
 同市野々江町にある泉谷氏の事務所は、午後9時ごろに当選が確実になると支持者らの歓声や拍手に包まれた。泉谷氏は「過疎・少子高齢化の現実の中、この10年の間に活性化の仕組みを整え、働く場をつくることに全速力で取り組みたい」と2期目への決意を述べた。岡田直樹参院議員や山出保・金沢市長らが次々とお祝いの言葉を述べた。
 過疎・高齢化が深刻さを増す中、かつての原発立地計画に代わる地域振興策や行政運営のあり方などが争点になった。泉谷氏は行財政改革の実績に加え、市内各地に活性化の拠点を整備し、「食」を中心に交流人口の拡大や農林水産業の振興、雇用の場の確保を図るなどと訴えた。
 泉谷氏は前回、自民党が推薦した前市助役を破って初当選した。今回は同党市議らでつくる市議会最大会派の推薦を受け、市内11地区で後援会が結成されるなど組織的な運動を展開。告示後は街頭遊説や個人演説会を重ね、現職の知名度を生かして手堅く支持を固めた。
 落合氏は午後9時15分ごろ、同市上戸町北方の選挙事務所に姿を見せ、集まった支持者に「訴えた施策で支持されたものもあった。新市長がいい政治をするかを市民の目で見守りたい」と述べた。
 反原発運動にかかわった落合氏は「原発が去って市政がさらに悪くなった。私には新たな地域振興策を示す責任がある」と市長選に初挑戦。入り込み客数150万人を目標とした観光振興策や、市内全域でのワンコイン(100円)バスの運行などを訴えた。告示後は党派を超えた支持拡大をめざし、街頭演説を繰り返すなどして浸透を図ったが、組織的な支援態勢もなく県内初の女性市長はならなかった。




 石川県珠洲市は能登半島の先端にある人口1.6万人程のいわゆる過疎の町(市)で、市長選は4年前の前回選挙で新人同士の争いを制して1期4年現職を務めた46歳の泉谷満寿氏に対して、前市議で63歳の落合誓子氏が挑みましたが、
 行財政改革などの実績を強調して「市民とともに活力ある豊かな珠洲にしていきたい」と主張すると共に、交流人口の拡大や中心市街地活性化などを訴えた現職の泉谷満寿裕氏が9481票を獲得し、
 「暗くなった珠洲を国や県と連携をとって変える」と訴え町内会助成金制度の新設や市議の定数削減、官民一体の観光振興による地域再生などを公約に掲げて2504票を獲得した落合誓子氏 に3倍半以上の大差をつけて危なげなく再選を決めました。

 まあ、現職はまだ46歳と市長としては若手の部類に入りますし、一方対抗する新人は63歳でしかも共産党が推す候補。結果はおおよそ予想がつきましたし、市民も若手の現職に引き続き市政を託したいと考えたのだとは思いますが、2005年3月末でのと鉄道能登線が廃止されてしまったために、最寄駅は能登町や輪島市を挟んで南にある穴水駅となり、仮に観光客が珠洲市を訪れたいと思っても輪島市にある能登空港かあるいは遠く離れた金沢駅からバスにでも乗るか、あるいは最初から車を使うかくらいしか交通アクセス網がないのが現実。
 どう観光客を取り込み、地域を活性化していくのかは、正直誰がやっても難しいと思いますが、再選を決めた泉谷満寿裕氏は次の4年間でどのような実績を残してくれるのでしょうか…。

日航、株主優待継続を断念 国交省の批判強く

2010-05-30 07:56:13 | Weblog
日航、株主優待継続を断念 国交省の批判強く 2010年5月29日 日経
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819696E0EAE296E48DE0EAE2E7E0E2E3E28698E2E2E2E2
 会社更生手続き中の日本航空は、集客策の一つとして検討していた株主優待制度の継続を断念した。28日に同社首脳が明らかにした。本来は経営責任の一部を負うべき株主の優遇に
公的資金が使われかねないとの批判が国土交通省を中心に高まったため。来週開く管財人会で正式決定し、発表する予定だ。
 株主優待制度は国内線に普通運賃の5割引きで乗れる株主優待割引券の配布が中心。保有株式数に応じた枚数の割引券を発行してきた。1月に会社更生法の適用を申請した際は、
発行済みの優待券は有効期限の5月末まで利用できるとした。6月以降も制度を継続するかが注目されていた。
 更生計画には100%減資が盛り込まれる予定だが、実際の減資実施は計画策定が遅れていることもあり10月以降になる見通し。それまでは株式が存在する。
 顧客離れを避けるため日航では営業・経営企画部門を中心に制度継続を検討。管財人の企業再生支援機構も容認する姿勢だったが、前原誠司国交相が28日の会見で「株主優待券が
発行されるということは一般の国民からは理解されない。ゾンビみたいな話ではないかと思う」と述べるなど反発が強く、一転して断念に追い込まれた。



 一方、JALについては株主優待についても継続の断念が28日に発表されたようですが、こちらも『何を今更…』感がありますね。
 まだ、経営が苦しくても、それでも自力で頑張っているANAなどが発行するのならば『自社の経営責任の範囲内でやってください』ともいえますが、JALは経営再建中の身。
 JALの法的整理の話が本格化しはじめた時も『個人株主の権利はどうなるんだ…(怒!』といった論調の記事が一部週刊誌などを中心に出ていたようですが、顧客を獲得したいのならば運賃そのものをライバル各社より割安に設定するなり、あるいはサービスで差別化するなり、やり方はいくらでもあるはず。
 前原誠司国交相のゾンビ発言も、これを許したら真っ当に競争を行っているライバル業者が報われないという意味では至極妥当な発言(建設業界などは、まさにこの悪循環に陥っていますしね…)だと思いますし、こちらも『経営破綻にまで追い込まれている身だというのに、何を甘えたことを言っているんだ!!!』と一喝したくなります。

JALホテルズ売却へ オークラに60億円で

2010-05-30 07:52:46 | Weblog
JALホテルズ売却へ オークラに60億円で 2010年5月29日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0529/TKY201005280500.html
 経営再建を進めている日本航空は、国内外で58ホテルを運営する子会社のJALホテルズを、大手ホテルチェーンのホテルオークラに売却する方針を固めた。売却額は60億円。売却で得た利益を収支改善に役立てるとともに、グループ人員の削減にもつなげる。当初はホテル事業を残す考えだったが、取引銀行から一層のリストラを求められ、方針を転換した。
 売却は6月初めにも正式決定する。日航の管財人である企業再生支援機構は、1月に日航が会社更生法の適用を申請した時はJALホテルズをグループに残すとしていた。
 JALホテルズは国内各地のほか、日航機の就航都市を中心に海外にも広く展開してきた。ただ、1990年代後半以降、グループの業績悪化に伴ってホテルの土地や建物を売り始め、2006年までにすべてを売った。今はグループ直営の2ホテルを除き、ホテルの所有者から運営を委託される形になっている。
 一方、国内16カ所、海外5カ所でホテルを持つホテルオークラは、今回の買収で、国内では全国にホテル網を持つことになる。多くのホテルを運営することで資材を調達する費用を減らすなどの効果が見込めると判断したようだ。
 同じ都市で運営しているホテルの扱いや、売却後に「ホテル日航」などのブランドを残すかどうかなどが今後の焦点になる。



 『え??? ここ(JALホテルズ)って、親会社のJALの経営危機が囁かれ、実際に法的整理に追い込まれるまで資金繰りに苦しんでいたというのに、まだ全部売却していなかったんだ…(吃驚 なんでもっと早くに売却しなかったの???』というのが、正に私の正直な印象でしょうか…。
 まだ、空弁や飛行機内でのお土産物の販売など本業と関係の深いJALUXについては、筆頭株主の双日(30%)に次ぐ21%の持ち株を保有するだけに、下手に動くとJALUXの価値を棄損させてしまうリスクも高いだけに継続保有もわからなくもないのですが、ホテルなら世界中に買い手がいて、値段が妥当ならいくらでも売却する機会はあったはず…。
 本業との関連性も薄いですし、なぜ今まで売却の対象にならなかったのか、むしろそちらの方が不思議に思います。

「辻元さん辞めないで」コール…民主つなぎ留め必死

2010-05-30 07:43:14 | Weblog
「辻元さん辞めないで」コール…民主つなぎ留め必死 2010年5月30日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100529-OYT1T00787.htm
 民主、国民新両党が社民党を連立政権につなぎ留めようと駆け引きを始めた。
 社民党の参院選での集票力への期待があるようだ。同党の辻元清美国土交通副大臣の進退も焦点となっている。
 前原国土交通相は29日、海上保安庁の観閲式で記者団に、福島氏の罷免後、辻元氏に電話して続投要請したことを明らかにしたうえで、「JALの問題にしても、交通基本法(策定)にしても、辻元さんには陰に陽に素晴らしい仕事をしてもらった」と持ち上げた。
 29日に海外出張から帰国した辻元氏は成田空港で記者団に、「『副大臣を辞めないでほしい』というありがたい電話をたくさんもらった。ただ、党の方針にもかかわるので(党の)皆さんと議論していく」と述べた。辻元氏をめぐっては、社民党内で「党首が罷免されたのだから、内閣に残るべきではない」との声がある一方、テレビ出演などで知名度が高いこともあり、民主党内には続投を求める声が多い。
 民主党からは、社民党が連立を離脱し、選挙協力を全面的に解消しないようけん制する声も出ている。
 民主党の石井一選挙対策委員長は29日、新潟市で開かれた、参院選で改選となる同党議員の会合で、社民党について、「仲良くしてきた友人だから良好な関係を継続したい。しかし、連立解消になれば、民主党は(2人区では)2人公認する方針を立てており、新潟で2人という選択肢も残っている」と述べた。
 民主党は2人区の新潟選挙区で、再選を目指す社民党現職に配慮し、公認を1人に絞っている。社民党が連立離脱した場合には2人目を擁立し、社民党の選挙も厳しくなると示唆したものだ。
 これに対し、社民党の又市征治副党首は29日、宮崎市で記者団に「(連立離脱で)一番困るのは民主党だ。社民党が選挙戦で徹底的に批判し、『うそつき内閣』と言えば、民主党はぼろ負けだ。民主党側からこちらに何か言ってくるのが当たり前だ」と語った。
 社民党は昨年の衆院比例選で300万票を獲得した。同党は、参院選の選挙区選について「社民党単独で公認候補を当選させる力はないが、競り合いの選挙区では社民党の組織票が結果を左右することもある」(幹部)と自負している。同党幹部は29日、「のほほんと政権に残るような能天気なことはできない」と述べ、自らの集票力を「安売り」しない考えを強調した。
 国民新党の自見幹事長も29日、社民党の重野幹事長に電話し、参院選での選挙協力の継続を申し入れた。


 ん…。『社民党の福島党首は斬ったけど、辻元さんは辞めないで…』はあまりにも身勝手な言い分ではないでしょうか…(苦笑
 まあ、私自身も『そういえばこの人って社民党の人だったっけ…』と思うほど連立政権の中にもあまりにも自然に溶け込んでいるだけに、民主党としては『可能ならば離党して民主党に入り直して欲しい』というのが本音ではないかとも思うのですが、辻本さんと言えば、社民党を立ち上げた当時の党首土井たか子氏の一本釣りのような形で立候補&当選した土井チルドレンだけに、『(土井たかこ氏のの目の黒いうちは)移りたくても恩義があって移れない』というのが正に本音でしょうし、こちらは(100歩譲って本人と相思相愛状態だったとしても)難しいと思います。

普天間問題で福島消費者相を罷免!!!

2010-05-29 06:19:10 | Weblog
普天間問題で福島消費者相を罷免、首相「連立維持したい」 2010年05月29日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/domesticJPNews/idJPJAPAN-15567220100528
 鳩山由紀夫首相は28日夕の臨時閣議で、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐって政府方針への署名を拒否した福島瑞穂消費者・少子化担当相(社民党党首)を罷免した。
 首相はその後の記者会見で「社民党とはこれからも連立を維持していきたい」と期待感を表明したが、社民党の反発は強く、連立維持は難しい情勢だ。
 政府が28日に閣議決定した普天間基地の移設に関する方針には、先に発表された日米の共同声明と同様に移設先として「辺野古崎地区」が明記された。これに対して、沖縄県外・国外を主張している福島氏は、閣議前に開催された基本政策閣僚委員会で署名を拒否、その後も首相が個別に説得したが譲ることはなかった。
 鳩山首相は会見で、福島氏の罷免を「慙愧(ざんき)に耐えない思い」とし、これからも連立維持に「協力をお願いしたい」と繰り返した。福島氏に代わる新たな閣僚を同党から選出することも「視野にある」と述べ、引き続き閣内での協力も求めた。
 同じく連立を組む国民新党の亀井静香代表も「福島氏の罷免は連立を組む国民新党として極めて残念だ。社民党と政府の協力関係が強化されることを切望する」と3党連立維持の重要性を訴えた。
 ただ、社民党が連立にとどまるのは難しい情勢だ。共同通信によると、福島氏は会見で「私を罷免することは、沖縄を切り捨てることだ。国民を裏切ることだ」とし、「私は言葉に責任を持つ政治をしていきたい」と首相批判を展開。社民党は30日の全国幹事長会議で連立を離脱するかどうかを正式に決める予定。
 閣僚の罷免は、2005年8月に小泉純一郎首相(当時)が衆院解散の詔書決定への署名を拒否した島村宜伸農相(同)を罷免して以来。

普天間問題:社民、首相への反発渦巻く 2010年05月29日 毎日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100529k0000m010120000c.html
 社民党は福島瑞穂党首が閣僚を罷免されたのを受け、連立政権を離脱するかどうかの判断を迫られることになった。連立維持派が大勢だった同党内も、日米合意を優先する形で積極的に「福島切り」に動いた鳩山由紀夫首相への反発が急速に高まっている。福島氏は28日夜、罷免後の記者会見で「ボトムアップの政党なので皆さんの意見を聞きたい」と述べるにとどめたが、維持派だった複数の議員も「罷免されれば政権離脱は仕方ない」と話し始めている。
 福島氏は会見で「『辺野古の海の埋め立ては自然への冒涜』と言いながら、辺野古に戻ったことに激しく失望している。私の罷免は沖縄を切り捨て、国民を裏切ることだ」と首相を激しく非難した。「社民党は言葉に責任を持つ。そういった政治をやらねば存在意義はない」とも述べ、言葉の軽さが指摘される首相を皮肉ってみせた。
 28日昼の両院議員懇談会では、連立維持派が福島氏に閣議署名拒否の翻意を迫る場面もあった。
 重野安正幹事長は「社民党の姿が国民に見えるのは連立にいるからだ。離脱すればマスコミも扱わなくなる。選挙前にそういうことも考えねばならん」と説得。福島氏が「(日米共同声明に)『辺野古』が入っており認めるわけにはいかない」と反論すると、「野党になる準備もなく、反対、反対では無責任極まりない」(又市征治副党首)との批判も出た。
 維持派は与党としての実績を強調して参院選に臨もうとし、福島氏ら原則論派は普天間問題での妥協が党への支持を失わせると考えたがゆえの対立だった。
 党首が罷免されるに至った今、「民主党は小政党への配慮がない。結論を押しつけてくるだけだ」(幹部)など、連立パートナーより米側との信頼維持を選んだ首相への反発が渦巻く

社民党、参院選は協力維持も 連立是非は30日判断 2010年05月29日 日経
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E0EAE2E6858DE0EAE2E7E0E2E3E29F9FEAE2E2E2
 消費者・少子化担当相を罷免された社民党の福島瑞穂党首は28日、党本部で記者会見し、連立与党からの離脱について、全国の都道府県連合の幹事長が集まる30日の会議を経て判断する考えを表明した。社民党は声明を発表し「連立のあり方について重大な決定をせざるを得ない。30日の会議で全党的な議論を行い、誤りのない最終判断を下したい」と連立離脱の可能性を示唆した。
 社民党内では連立離脱論が強まっているが、7月の参院選での与党3党の協力関係は維持したい考え。重野安正幹事長は28日、民主党の小沢一郎幹事長に電話し「選挙はよろしくお願いします」と頼み、小沢氏も「協力していこう」と応じた。
 福島氏は記者会見で、米軍普天間基地移設に関する政府の対処方針を「私は激しく失望している」と批判。「鳩山由紀夫首相は『辺野古の海を埋め立てるのは自然への冒涜だ』と言った。言葉に責任を持つ政治をやらなければならない」とも語った。

民主党、支持離れ懸念…福島消費者相罷免で 2010年05月29日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100528-OYT1T01203.htm?
 沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題をめぐり、鳩山首相が28日、社民党党首の福島消費者相を罷免したことについて、民主党には懸念が広がっている。
 参院選の選挙戦略の練り直しが迫られるほか、混乱を招いた首相の支持がさらに低下する可能性があるからだ。連立重視の小沢幹事長と首相の距離が広がるのではないか、との見方も出ている。
 「しげちゃん、誠に申し訳ない。だけど、今までのよしみもあるし、選挙はお願いします」
 小沢氏は28日夜、社民党の重野幹事長に電話でこう述べ、福島氏が罷免となった事態をわびるとともに、参院選での選挙協力は続けたいとの意向を示した。
 小沢氏は今回の騒動について、周辺に「閣僚人事は政府の話だ」と話すなど、無関心を装ってきた。しかし、28日には国会内の幹事長室で輿石東参院議員会長と会談、関係者と電話で社民党の情勢について協議するなど、水面下で調整に動いた。表だって動き、「内閣に小沢氏が手を突っ込んだ」との批判を浴びるのを回避したかったようだ。
 党内では、「辺野古回帰」や罷免という決着に、小沢氏はいらだちを募らせている、という見方が出ている。小沢氏周辺は「『県外移設』は3党連立の時に約束したようなものだし、首相も沖縄で『県外』と言った。そもそも5月末という期限を設ける必要もなく、首相の独り相撲で党が信頼を失った」と首相を批判する。
 小沢氏周辺に限らず、党内では首相の対応に不満の声がくすぶっている。
 民主党幹部は、社民党の連立離脱を回避するよう首相に求めてきた。社民党の連立離脱は政権基盤を不安定にするうえ、参院選での社民党との選挙協力が不透明になるからだ。25日には山岡賢次国会対策委員長、26日には輿石氏がそれぞれ首相官邸を訪ね、首相に社民党との連立の重要性を説いたが、結局、首相は受け入れなかった。
 党副幹事長の一人は28日、「福島氏の主張には一理ある。ついこの間まで首相がこだわっていたことを言って罷免されるのだから、首相の方が分が悪い」と語った。平田健二参院国会対策委員長も28日の記者会見で、「辺野古回帰」について、「首相が説明をする必要がある」と首相の説明責任の必要性を強調した。





 社民党の福島瑞穂党首がとうとう罷免です!!!
 う~ん。アメリカだって基地を移設しようと思うならば当然ながら予算というものを組まなければなりませんし、そのためにも5月末という期限を組む必要もあったのかな…とも思うのですが、例えば移設スケジュールそのものを1年ずらすことで、協議する時間的余裕を作ってその間に基地機能分散の可能性を探るという手段もあったと思いますし、それを何の根回しを行わずに徳之島への分散移設を目論んだあげく暗礁に乗り上げ、あげく福島氏を罷免…。
 鳩山氏としても万策尽きて他に取りうる手段もなかったのだと思いますが、党首の罷免というメンツを潰された社民党としては 連立離脱そのものはやはり避けられなくなりそうですね。
 とはいえ、社民党も他の政党と組む選択肢はなく(まさか今更共産党と組むということもないでしょうし…)、参議院選で戦う民主党候補が苦しくなったのと同様に、社民党としても党として誰を応援していくのかは難しいところ。
 ケースバイケースで、支持に回ったり自主投票のスタンスを取るという選択肢もありますが、対応を誤ると党としての存続そのものも危ぶまれるだけに、こちらも厳しい選択を迫られることになりそうです。

 それはともかく、福島さんは 沖縄基地問題はともかく少子化担当相としては、ぶっとびキャラの猪口邦子さんや小渕優子前担当相程ではないとしても、少なくとも猪口さんの後任の(何かしようとさえしなかった)T氏やそのまた後任のK氏よりは余程使える政治家(中山恭子氏については、拉致問題で少子化問題に割く時間的・精神的余裕もなかったでしょうから、少子化担当大臣としての評価は保留というスタンスを取らせて頂きます)だっただけに、個人的には少子化対策の問題への取組が停滞することも非常に心配です。
 やはり少子化大臣には女性が同じ仕事でキャリアを積み上げていくことができる社会を作っていくことができるような施策を打ち出すことができる方になってもらわなければ困りますし、そういう意味では福島氏は連立与党の中では比較的適材なのかな…とも思っていたのですが、社民党が離脱となれば当然こちらもチェンジする可能性が濃厚。
 こども手当も『財源がないから減額を検討』というかっての自民党と同じようなスタンスに進みつつあります(実は児童手当 設立当初は第三子以降にしか支給されておらず、少子化が進んで、第2子、そして第1子にも支給する代償として対象年齢を引き下げ出費を抑制。2000年の改正までは3歳までしか支給されなくなったという経緯があります)し、少子化対策問題でも混迷を極めるようになると民主党の支持基盤である若年層の支持離れの可能性も高まってしまうのではないでしょうか…。
 
 この問題は単なる福島氏の罷免問題や社民党の連立離脱の可能性の問題に限らず、私達の現実的に生きている社会にも少なからぬ影響が出てきそうな気がします。

東国原知事、種牛49頭を殺処分の意向

2010-05-28 05:29:02 | Weblog
東国原知事、種牛49頭を殺処分の意向 2010年5月27日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100527-OYT1T01099.htm
 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、県が殺処分の回避を検討していた県家畜改良事業団の種牛49頭について、東国原英夫知事は27日、「(49頭の処分は)手順を追ってやらないといけないと思う」と述べ、国の決定通り、殺処分する考えを初めて示した。
 知事は、県庁で記者団に対し、感染力の強い豚の殺処分と埋却を優先し、その後、49頭の問題に対処する方針を明らかにした。その上で、「個人的な感情としては残したい。県の大切な財産だし、日本の畜産の宝」と話した。
 この問題を巡っては、政府の現地対策本部長を務める山田正彦・農林水産副大臣が同日、「(49頭は)家畜伝染病予防法で『ただちに処分する』と定められており、今まで処分しなかった方がおかしい。法令違反だ」と述べ、改めて殺処分を求めていた。

特産種牛「疎開作戦」…分散管理、全国に拡大 2010年05月25日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100525-OYT1T00153.htm
 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題が種牛の殺処分にまで発展する中、全国各地で、特産の種牛を“避難”させる動きが出ている。
 読売新聞が宮崎県を除く46都道府県に管内の種牛や種豚、冷凍精液の管理方法について聞き取り調査を実施したところ、既に4県で種牛やその冷凍精液の分散管理が始まり、14県で検討中であることが分かった。このうち、鹿児島県では24日夕、特産の黒毛和牛の種牛と種牛候補の計6頭を離島の喜界島(きかいじま)に移動させる措置をとった。
 この日、鹿児島港から約380キロ離れた喜界島にフェリーで向かったのは、「鹿児島黒牛」ブランドを支える種牛とその候補計53頭のうち6頭。種牛を管理する県肉用牛改良研究所(曽於(そお)市)が宮崎県境に近いため、感染リスクを分散することにしたのだ。6頭をのせたトラックは、港に到着すると厳重に消毒された上で、フェリーに積み込まれた。県では、このほか6頭を今月中に種子島に移すほか、約150頭の種豚候補も各地に分散させる予定だ。
 こうした動きは全国に広がっている。
 「優秀な種牛を作るためには気の遠くなるような労力と時間が必要。『宝』を守るためにあらゆる手を尽くしたい」と語るのは、神戸ビーフの種牛を管理する兵庫県の畜産技術センター(同県加西市)の冨永敬一郎家畜部長。同センターでは、「基幹種雄牛」と呼ばれる特に優秀な12頭のうち数頭をセンターから約50キロ離れた県北部農業技術センター(朝来市)に移す方針だ。
 「10年前の口蹄疫発生の時には検討さえしなかった」という宮城県も、爆発的に被害が広がっている今回は、県畜産試験場の種牛や種豚の一部を複数の施設に分散して移す方向で検討中で、冷凍精液については必要な機器が到着し次第、分散管理を実行するという。
 ただ、「感染経路が分からない中、移動させるとかえって危険ではないか」と悩む自治体も少なくない。
 佐賀県では種牛8頭の移動を検討し始めたが、同県畜産課の南川藤夫課長は「移動先で今のレベルの管理ができるとは限らず、移動させた場合とさせない場合でどちらのリスクが高いか分からない」と話す。
 高知県も種牛の冷凍精液を県内の複数の家畜保健衛生所に分散させる方針だが、担当者は種牛については「そうはいっても、管理体制を考えると、県畜産試験場が一番安全かもしれず、どこに移動させるかは迷う」と打ち明ける。
 施設不足に悩んでいるケースもある。
 大分県は、種牛のうち約10頭を約70キロ離れた施設に移す方向で調整中だが、困っているのが畜舎。肥育牛と違い、種牛は体も大きく、気性も荒い。このため、大型で頑丈で、しかも1頭ごとに「個室」のある畜舎が必要だという。結局、県では移転先の畜舎の改装に500万円以上を支出することになった。
 岐阜県も「鹿児島県のように離島があれば良いが、うちにはない。避難先で感染が発覚したらそれこそ大問題で、候補地選びは頭が痛い問題」としている。

但馬牛の種牛「避難」 兵庫県、分散して飼育 2010年5月26日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/national/update/0526/OSK201005260060.html
 家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)に備え、兵庫県は26日、特産の「但馬牛」の精液供給を担う主要な種牛12頭のうち3頭を、同県加西市の県立農林水産技術総合センターから、約50キロ北の朝来市にある県の畜産施設へ移す作業を始めた。
 県は特に肉質のいい牛を生産する種牛を「基幹種雄牛(しゅゆうぎゅう)」に指定し、精液を畜産農家に供給している。ただ、12頭とも同センター内で飼っており、周辺で感染の疑いがある牛が見つかった場合、家畜伝染病予防法に基づき、すべて殺処分となる恐れがある。今回移動する3頭は、12頭の中から肉質や精液供給量が上位の6頭をまず選んだうえで、血統が別々になるよう配慮されたという。
 但馬牛は、兵庫県からの精液供給を受け、県内で生まれ育った肉牛の呼称。その子牛は、松阪、近江といったブランド牛産地にも供給されている。但馬牛の中でも肉質が良いものを神戸ビーフと称する。




 宮崎県の東国原知事が口蹄疫問題で処分保留を願い出ていた49頭の種牛について殺処分を容認する姿勢に転じたようです。
 まあ、建前は感染の強い豚の殺処分と埋却を優先することを指摘していますが、特例6頭のうち残りの5頭で感染の可能性があまり高くない(これまでの検査ではいずれも陰性)ことに加えて、既に近隣の県で種牛を避難させる動きが広がるなど、万が一県外に感染が広がった時の隣県等との関係悪化を恐れ、『残りの5頭が無事ならば、国の方針に従った方が無難』というしたたかな?計算も おそらくは働いたのではないでしょうか…。
 この口蹄疫という病気 2001年に英国で拡大した時には約2000頭に感染して損害額が80億ポンド(当時のお金で約1兆4000億円)に拡大した(おそらく今回はそれ以上の被害になりそうな嫌な予感がします)だけに、感染拡大を舐めてかかると本当に痛い目に遭いますし、中長期的には殺処分にかかる職員の心のケアの問題なども考えていかなければなりませんが、短時間の躊躇が重大な結果につながりかねないだけに、この判断も致し方ないものと思います。

宝くじ関連8事業「廃止」…仕分け判定

2010-05-26 07:20:37 | Weblog
宝くじ関連8事業「廃止」…仕分け判定 2010年5月22日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100521-OYT1T01004.htm
 政府の行政刷新会議は21日、事業仕分け第2弾後半の2日目の議論を行い、宝くじ関連法人が行っている普及宣伝事業など8事業を「廃止」と判定した。
 仕分け人側は総務省(旧自治省含む)OBへの高額な報酬や、収益金の一部を関係法人を通じて地方自治体に分配する仕組みを問題視した。
 取りまとめ役の寺田学民主党衆院議員は「問題が解決されるまで、宝くじの認可権限者である総務相は、宝くじの発売を認めるべきではない」と踏み込んだ判定を下した。判定に
強制力はないが、法人側は強く反発した。
 仕分け人側が集中的に追及したのは、天下り官僚の厚遇ぶりだ。総務省OBが役員を務める宝くじ関連法人では、常勤理事の平均年収が2000万円近くに上ると指摘。首相官邸
近くの高層ビルに事務所を置く「自治総合センター」について、仕分け人が「庶民の夢(宝くじ)の一部を、東京で一番高いオフィス賃料に使う必要があるのか」などと批判する
場面もあった。
 「宝くじマネー」の複雑な流れについても「直接市町村に助成すればいいのに、いろんな団体が中間マージンを抜いている」との指摘が相次いだ。
 これに対し、法人側は「国からは(税金を)一銭ももらっていない」などと反論。旧自治省出身で発売元の立場で出席した伊藤祐一郎・鹿児島県知事は記者団に「地方の自主財源に
手を突っ込む話で、一方的だ」と強く反発した。
 一方、原口総務相は21日、記者団に「しっかりと話を聞いてからコメントしたい」と述べるにとどめた。
 21日はこのほか、国土交通、経済産業、厚生労働3省が所管する4公益法人の5事業を「廃止」と判定した。
 国交省所管の建設業技術者センターは、工事の元請け業者が現場で提示が必要な「監理技術者資格者証」を交付する業務を「廃止」とした。

原口総務相「宝くじやめさせない」と改革約束 2010年5月25日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100525-OYT1T00697.htm
 原口総務相は25日午前の閣議後の記者会見で、政府の行政刷新会議から総務省所管の宝くじ関連公益法人への天下りなどが改善されない限り、宝くじの販売を認めないよう求められたことを受け、早急に改善案をまとめる考えを示した。
 宝くじの発行認可権を持つ原口氏は「国民も大変楽しみにしているし、地方自治体にとっても大変な財源だ。宝くじをやめるなんてことにならないよう全力を挙げて改革に取り組む」と強調した。具体的には、法人の天下り官僚への高額給与や収益金の複雑な交付形態の見直しを挙げた。




 う~ん。宝くじや競馬・競輪は売上の一定割合を税金として頂いていて、とりわけ競馬・競輪などは地元自治体の貴重な税収となっているだけに、お偉いさんの厚遇問題と運営そのものまで一緒くたに扱われるのは迷惑千万もいいところ。冗談抜きに勘弁してもらいたいものですね…(溜息
 大体、売り場を長期間閉鎖となれば、当然ながらそこで働いている人は仕事を失うわけで…。事業仕訳を行ってムダを廃止する姿勢そのものは評価しますが、もう少し冷静な議論ができないものかと思います。

四日市市議:ブログで「宮崎知事と農相は腹を切れ」 

2010-05-24 05:48:19 | Weblog
四日市市議:ブログで「宮崎知事と農相は腹を切れ」 2010年05月23日 
毎日 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100523k0000m040112000c.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100522-OYT1T00741.htm
 三重県四日市市の諸岡覚市議(39)=民主、2期目=が、自身のブログで口蹄疫の感染拡大に対する宮崎県と政府の対応を批判し、「知事と農水大臣は腹を切って死ぬべきである」と記述していたことが22日、分かった。記述はすでに削除されたが、諸岡氏は毎日新聞の取材に「不見識な発言で、深く反省している」と話している。
 諸岡氏によると、ブログは20日夜に書き込み、県の対応を「第一号の感染牛を見逃して一ケ月近くも放置した県は万死に値する」「あんな判りやすい病気を『ただの発熱』と処理した。バカじゃないかと」と酷評。「県から要請を受けても放置していた国は同等のバカだ」と政府の対応も批判し、最後に「腹を切って死ぬべきである」と締めくくった。
 直後から読者の抗議が殺到したため、約1時間後に記述を削除したが、批判メールは翌日までに1000件以上に上ったという。
 諸岡氏は「口蹄疫を見極めるのが難しいにもかかわらず、不見識だった」と陳謝した。「腹を切って死ぬべき」との表現については「決めぜりふとしてたびたびブログで使っており、文字通りの意味ではない」と弁明している。

(参考記事)東国原知事「寝てない!けんか売ってんのか!」 大荒れ記者会見 2010年5月18日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100518/bdy1005181342005-n1.htm
 感染拡大が続く口蹄疫に対し18日、非常事態宣言を発した宮崎県。「このままでは県の畜産が壊滅する」と宣言では危機感を鮮明に出した。一方、会見した東国原英夫知事は、連日の拡大防止などへの対応に疲労困憊(こんぱい)の様子。今後の対応を迫る報道陣に対し、「けんかを売ってるのか」と声を荒らげ、退席しようとする一幕もあった。
 非常事態宣言は「懸命の防疫措置を講じてきたが、拡大が止まらない」として、消毒を徹底することや県民に対し不要不急の外出を控えることを記した。
 会見で東国原知事は、殺処分かワクチン接種かなど今後の防疫体制について「検討します」との言葉を繰り返した。
 しかし記者から、知事の判断ではないかと問われると、徐々にヒートアップ。最後には「我々は一生懸命やっているんです。毎日寝ずに」と怒鳴り、机をがんと叩いて「以上です」と会見を打ち切ろうとした。
 制止する報道陣に対し、「けんか売ってるのはそっちだ」と声を張り上げたが、職員らに促されて再び、会見の席に着いた。
 国の支援策などについて聞かれると、ようやく落ち着きをみせ、最後には「速やかに一歩踏み込んだ対策を出したい」と話した。



 一方、この口蹄疫問題では思わぬところでも波紋を呼んでいるようで、「第1号の感染牛を見逃して1か月近くも放置した県は、万死に値する」などと書いた三重県四日市市の市議のブログが炎上…。
 本人は「私自身も畜産農家の出身で、畜産農家はやっていられないという思いを伝えたかった」と弁明したようですが、『万死に値する』発言は 簡単に閉鎖&開設が可能な一般のブロガ-や巨大掲示板での名無しさんの発言ならともかく、市議という責任のある立場の方の発言としては、私もあまりにも配慮が足りず不適切だったのではないかと思います。
 後、感染が広がっている地域の県道の閉鎖が遅れたことなど、確かに県の対応が遅かったことも被害を拡大することにつながったとは思いますが、現実問題として『県知事にできる仕事の裁量はどこまでなのか?』を考えると、(5月8日に帰国後、5月10日に宮崎入りするも現地視察しようとさえしなかった)農水大臣はともかく東国原知事としては、与えられた権限の範囲内でこれまで精一杯動いていたのでしょうし、(新たに出てきた種牛49頭の存続発言は別問題としても)知事1人を責めても何も解決せず、八つ当たりもいいところだと思うんですけどね…。
 人間 感情的になると とかく誰かを責めたくなるものですが、本当にやらなければならないことは、どう被害を最小限に抑え込むかではないでしょうか。そんな肝心なことを忘れては困る! と思わせられる報道でした。