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「ミセスロイド」の白元、民事再生法の適用申請 負債総額255億円 事業は継続

2014-05-30 20:45:01 | Weblog
「ミセスロイド」の白元、民事再生法の適用申請 負債総額255億円 事業は継続 2014年5月29日 日経夕刊
  
 かっては、使い捨てカイロメーカーの両雄として白元と桐灰化学の2社が圧倒的シェアを誇っていたものの、桐灰化学は2001年にあの小林製薬の傘下に入り、一方の白元も個性的な生活用品(アイスノンや排水口ぬめりとり、ミセスロイドなど、一度は商品名を聞いたりあるいはお世話になっているのでは?)を展開しながらもよく奮闘しているな…という印象があったのですが、その白元は1月に製薬会社の興和へホッカイロの国内販売事業を売却したものの、資金繰りが間に合わず民事再生法を申請したようです。
 まあ、使い捨てカイロもドラッグストアでまとめ買いするのがごくごく普通の光景になり、また海外生産製品も流れ込み、価格競争が激しく収益を挙げにくいくなっていることから、撤退の判断はやや遅れたものの事業売却そのものは正解だと思いますし、商品開発力やおのおのの製品ブランドの知名度は十分高いだけに、スポンサーさえ見つかれば十分再建は可能だと思いますが、花王やライオンなどの大手の傘下に下るのか。それとも桐灰化学と同じように小林製薬の傘下に入り商品の差別化戦略で勝負していくのか。
 民事再生法を申請すると聞くと、どうしてもスポンサーが無事見つかるのか?の心配が先立ちますが、この会社の場合十分勝負できる商品があるだけに、どこの傘下に加わるのか、スポンサーによってはこれまでのシェアが大きく変動する可能性も十分ありるるだけに、その動向が気になりますね。

九電・川内原発の審査が足踏み、夏の再稼働困難に

2014-05-28 08:34:40 | Weblog
九電・川内原発の審査が足踏み、夏の再稼働困難に 2014年05月28日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0E72NW20140527
 原子力規制委員会による九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の審査が、大詰めの段階に入って足踏みしている。規制委から求められている基本設計・方針に関する申請の再補正について、同社幹部は27日の会合で「今月末を目標にしていたが、もう少し時間がかかる」と発言。今後の手続きをにらむと、この夏の再稼働は困難な情勢だ。
 原子力規制委は今年3月、川内1、2号を新規制基準に基づく適合性の審査合格が見えてきた「優先審査」の対象に選定。昨年7月に始まった審査会合での指摘を踏まえ、九電は4月末に基本設計・方針にかかる「設置変更許可」の補正を申請した。
 ところが、規制委は5月8日の会合で、同補正に対して42件の記載の不備を指摘した。
 不備について規制委の更田豊志委員が「ほとんどは、(過去の)審査会合で説明をいったん受けており、内容についても議論を終えている」と指摘するなど、規制委と九電の間に意見の大きな食い違いがあるわけではない。

<九電、最終段階で慎重姿勢>
 この日の審査終了後、九電の中村明・上席執行役員は記者団に対し「再々補正はしたくないので時間が掛かっている」と述べた。再補正を受けて規制委は、事実上の「合格書」となる「審査書案」をまとめる。
 すでに実働部隊の原子力規制庁が審査書案の作成作業に着手済み。審査書案が完成するまでの期間は未定だが、規制庁の担当者は「何カ月もかかるものではない」としており、6月に再補正があれば、7月にも同案がまとまる可能性がある。その後、1カ月間の意見募集を行う。
 適合性審査は、基本設計・方針をみる設置変更許可のほか、機器類の詳細を確認する「工事計画認可」と、運転管理体制をみる「保安規定認可」で構成される。
 九電は、6月の基本設計の再補正の後に、工事計画認可と保安規定認可の補正申請を行う。九電の中村氏は、工事計画認可などの補正申請について「なるべく早く出したい」と述べたが、具体的な時期は言及しなかった。原子力規制庁の担当者によると、工事計画、保安規定の認可まで「月単位はかかる」という。

<再稼働は秋以降に>
 川内原発が審査合格になれば、つぎは鹿児島県や薩摩川内市など地元自治体の同意が焦点となるほか、原発の機器を検査する「使用前検査」が控える。
 使用前検査も1─2カ月程度かかるとみられ、各段階の手続きを考慮すると、夏の再稼働は困難な情勢だ。
 九電の山元春義副社長は今月16日、薩摩川内市議会で夏の再稼働は厳しいとの見解を示している。
 川内原発再稼働に向けた手続きは以下の通り。時期は目安で、各手続き要する期間は不透明な要素もある。



 21日に飛び込んできた関電の大飯原発3号機と4号機の地裁による運転差し止め命令に続いて、今度は九州電力の川内原発1号機と2号機の今夏の再稼働が困難という電力業界は勿論のこと、管内の製造業にとってもショッキングなニュースが飛び込んできました。
 う~ん。川内原発は1号機が1984年7月運転開始で、2号機も1985年11月運転開始とそこそこ古いこともあり、慎重になるのはわからなくもないのですが、北海道以外は電力ピークは夏でその電力ピークに稼働できなければ、稼働が1年先送りにもなりかねませんし、稼働が間にあわないとなると比較的余裕のある電力会社が九州に電力を融通して、その一方で足りない分を割高とわかっている天然ガスを海外から輸入する一見矛盾する言動も取らざるを得ず、貿易赤字が更にかさんでしまう悩みも高まってしまうわけで。
 日本社会の場合、基本的に長時間の停電を想定しておらず、3時間程度の計画停電でも医療機関などへの打撃は必至。地域の中核病院、そして地元の製造業を中心に今年の夏をどう乗り切るかが問われそうです。

山口 防府市長松浦さん5選 投票率最低46・58%

2014-05-26 08:50:57 | Weblog
山口 防府市長松浦さん5選 投票率最低46・58% 2014年05月26日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/local/yamaguchi/news/20140526-OYTNT50007.html
 防府市長選は25日、投開票された。無所属の現職・松浦正人氏(71)が、ともに新人の医師・木村練氏(71)、まちづくり団体代表・牛見航氏(32)の無所属2人を破り、5選を果たした。投票率は過去最低。
 松浦氏は行政改革やインフラ整備など4期16年の実績を強調し、市政の継続を訴えた。他陣営の多選批判に対しては「無投票当選は一度もなく、政策を示して支持を得てきた」と反論。強固な後援会組織を基盤に、支持層を固めた。
 「よし」「やった」。同市千日の松浦氏の事務所に「当選」の一報が届くと、詰めかけた支持者らが歓声を上げた。松浦氏は「聖域なき行政改革を進めないと地方は生き残れない。足腰の強い自治体にしたい」と語った。
 木村氏は現職の多選や行政改革の手法を批判して市政の刷新を訴え、牛見氏は若い世代の政治参加などを呼びかけたが、ともに及ばなかった。
★山口県防府市長 市長選挙結果(投票率46.58%)
当 19259 松浦正人(71) 無現
  14730 木村練(71) 無新
  9737 牛見航氏(32)無新



 山口県防府(ほうふ)市は、県中南部の山口市と周南市の間に位置する人口約11.6万人の市で、市長選は1998年から4期16年現職を務めて5期目を目指す71歳の松浦正人氏に、まちづくり団体代表で32歳の牛見航氏、医師で71歳の木村練氏が挑みましたが、
 4期16年の行財政改革の実績などを強調し、「この時代に一番必要なものは政治力、行政力」と力を込めた松浦正人氏が19259票を獲得して
 「一番大事なのは命が安全であること。そのためにどれだけのことができるかが首長の役割だ」と訴え14730票を獲得した木村練氏
 「市民が立ち上がり、ともに考え、行動に移す時だ。未来のため、今こそ市民が決断を」と呼びかけて9737票を獲得した牛見航氏 の両氏を振り切って5選を決めました。
 ん。現職は挑戦者の2氏に票が割れたことから結果的に逃げ切ったものの、年齢的には4年後の出馬は厳しいところでしょうし、4年後は挑戦者陣営も若く有力な候補に一本化して挑戦してくる可能性もあるだけに、松浦氏は市制のかじ取りと同時並行で後継者の育成という重要な課題も求められそうですね。

愛知 春日井市長に伊藤氏3選

2014-05-26 08:49:09 | Weblog
愛知 春日井市長に伊藤氏3選 2014年5月26日 中日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2014052590224609.html
 愛知県春日井市長選は25日、投開票され、無所属現職の伊藤太氏(64)=自民、民主、公明推薦=が、無所属新人の損害調査業、末永真一朗氏(52)を破り、3選を果たした。投票率は29・47%で、過去最低だった前回を0・66ポイント上回った。
 伊藤氏は自民、民主、公明の県議や、共産党などを除く市議会各会派、商工会議所、医師会の応援を受け、有利に選挙戦を進めた。市民協働や行財政改革など実績を強調。子育て支援、高齢者対策を掲げた。
 末永氏は商店街の活性化策などを訴えたが、浸透しなかった。
★愛知県春日井市 市長選挙結果長(投票率29.47%)
当 58337 伊藤太(64) 無現=自民、民主、公明推薦
  10974 末永真一朗(52)無新



 愛知県春日井市は、名古屋市の北部に位置する人口約31万人程の市で、市長選は2006年5月から2期8年現職を務めて3選を目指す自民・民主・公明が推薦する64歳の伊藤太氏に、損害調査業で52歳の末永真一朗氏が挑むも
 都市基盤整備の充実を成果として強調、子供やお年寄り対策を充実させたいと意欲を見せた伊藤太氏が58337票を獲得して
 市政課題を市民との対話を通じて解決したいと述べ、観光都市化等を掲げて10974票を獲得した末永しんいちろう氏 に5倍以上の圧倒的大差をつけて難なく3選を決めています。

石川 珠洲市長に泉谷氏3選 濱田氏に大差

2014-05-26 08:46:14 | Weblog
石川 珠洲市長に泉谷氏3選 濱田氏に大差 2014年05月26日 北國
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/H20140526102.htm
 任期満了に伴う珠洲市長選は25日、投票が行われ、即日開票の結果、現職の泉谷満寿 裕氏(50)=無所属、同市飯田町=が7939票を獲得し、前市議で新人の濱田隆伸氏 (52)=無所属、同市正院町川尻=に5227票差で3選を果たした。投票率は前回の 79・73%を下回る76・91%で、過去2番目の低さだった。
 泉谷氏は昨年12月10日の出馬表明後、市議会(定数14)の最大会派「政友会」を 中心とする市議11人の支持や各種団体の幅広い支援を受け、市内10地区に後援会を設 置して組織を固めた。交流人口拡大と農林水産業振興を組み合わせた活性化や、大学との 連携強化を掲げ、終始優勢に選挙戦を展開した。
 濱田氏は友人、知人らと草の根の運動を展開し、企業誘致推進や市政刷新を訴えたが浸 透を図れなかった。
 泉谷氏の新任期は6月11日から4年間。当選証書付与式は26日、市産業センターで 行われる。
★石川県珠洲市 市長選挙結果(投票率76.91%)
当 7939 泉谷満寿裕(50)無現
  2712 浜田隆伸(52)無新



 石川県珠洲市は能登半島の先端に位置する人口約1.5万人の市で、市長選は2期8年現職を務めて3期目を目指す50歳の泉谷満寿裕氏に、元市議で52歳の浜田隆伸氏が挑むも
 道の駅整備など2期8年の実績を強調し、来年春の北陸新幹線金沢開業を控えて「整備中の交流拠点施設などを通して交流人口を拡大し、活力ある豊かな珠洲市を築きたい」と決意を表明。能登の里山里海を生かした芸術祭の開催や金沢大と連携した人材育成事業の推進などを訴えた泉谷満寿裕氏が7939票を獲得して
 「珠洲を良くしたいと思う人たちの代弁者となり、珠洲を出ていった人たちが帰りたいと思える珠洲市を作りたい」。公約には「コンパクトで便利な町づくり」を掲げて、100円バスの運用地域拡大などによる公共交通の充実、現市政が進めている小中一貫校の新校舎建設見直しなどを訴えて2712票を獲得した浜田隆伸氏 にトリプルスコア近い大差をつけて難なく3選を決めました。

富山 朝日町長に笹原氏 自民推薦の新人

2014-05-26 08:38:29 | Weblog
富山 朝日町長に笹原氏 自民推薦の新人 2014年05月26日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20140525-OYTNT50448.html?from=ycont_top_txt
 朝日町長選は25日、投開票され、新人で前町議の笹原靖直氏(59)(無所属=自民推薦)が、現職の脇四計夫氏(73)(無所属)、1級建築士の大森興治氏(56)(同)、前町議の長崎智子氏(74)(同)を破り、初当選した。自民党の推薦を受けた笹原氏は、組織力を生かした選挙戦を展開し、1954年の町制施行以来最多の4候補による混戦を制した。投票率は76・71%で、前回(75・76%)を上回ったが、過去2番目の低さだった。



 富山県朝日町は新潟県との県境に接する人口約1.2万人程の町で、町長選は4年前の前回町長選で当時の町長を破り初当選した73歳の脇四計夫氏に、前町議で74歳の長崎智子氏、一級建築士で56歳の大森興治氏、自民が推薦する59歳の笹原靖直氏が挑みましたが、
 総合計画策定に向け有識者による会議を開く考えを示し、「町の課題に対し、精力的にスピード感を持って取り組みたい」と訴えた笹原靖直氏が3361票を獲得して
 高齢者の口腔ケアや住宅リフォームの補助事業など実績を強調。「町が変わりつつある。それを本物にするために勝たなければならない」と訴え2809票を獲得した現職脇四計夫氏 を振り切って初当選。
 若者世代の育成など「元気八策」を掲げ、「町民と行政、事業者が手を携えて新しい町政を作らなければいけない」と呼びかけた大森興治氏は1976票。
 「ますます町の状況は厳しくなるが、なんとかしたいという強い熱意がある」小中学校の給食費無料化や高齢者福祉充実などを訴えた長崎智子氏は467票 を獲得しました。

 こちらは、4年前の前回選挙選で7選を目指した当時の現職を破り共産党籍のある脇氏が当選を決めたことがちょっとした話題になりましたが、議会との対立も指摘されるなどアゲインストの風が吹いていたようで、それでも大森氏への支持が思いのほかあり、保守票が割れればどうなるかな…と思っていたのですが、自民が推す候補が町長の椅子を奪還する形に。
 革新系自治体の首長の場合、地方議会と上手く付き合うことができるかが再選できるかどうかの上での課題となりますが、どうもその課題を前町長は乗り切ることができなかったようで。
 過疎が続く中、どう町制をまとめ上げるかが新町長には問われそうですね。

東京 武蔵村山市長に藤野氏再選…投票率最低を更新

2014-05-26 08:35:54 | Weblog
東京 武蔵村山市長に藤野氏再選…投票率最低を更新 2014年05月26日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20140525-OYTNT50286.html
 武蔵村山市長選は25日、投開票が行われ、現職の藤野勝氏(67)(無所属)が、新人の共産党北多摩北部地区委員佐藤直樹氏(70)(無所属=共産推薦)を破り、再選を果たした。投票率は32・33%で、過去最低だった前回(33・46%)を下回った。当日有権者数は5万5843人。
 午後10時15分頃、再選が決まると、同市本町の藤野氏の事務所では歓声と拍手がわきおこった。藤野氏は「みなさまのご支援のおかげです。市民との絆をさらに強めながら2期目もがんばります」とあいさつした。
 藤野氏は初当選した前回と同様、政党からの推薦は受けず、後援会を基盤に選挙戦を展開。共産党以外の市議会各会派からも支援を受け、支持を広げた。街頭演説では手話通訳を付け、商店街やスーパーなどを中心に市内を細かく回り、多摩モノレールの早期延伸や子どもの学力向上などを訴えた。
 一方の佐藤氏は、告示1か月前に出馬表明。消費税増税に伴う公共施設利用料の値上げなど市政のあり方を批判し、家庭ごみの無料収集の継続や、中学生までの医療費無料化などを訴えたが、出遅れも響き、現職の壁を破れなかった
★東京都武蔵村山市 市長選挙結果(投票率32.33%)
当 13414 藤野勝(67) 無現
  4395 佐藤直樹(70)無新=共産推薦



 東京都武蔵村山市は、多摩地区の北部にある人口約7万人の市で、市長選は1期4年現職を務めて再選を目指す67歳の藤野勝氏に共産が推薦する70歳の佐藤直樹氏が挑むも
 都内の市区で唯一鉄道が通っていない問題について、多摩モノレールの延伸を求めた藤野勝氏が13414票を獲得して
 「市民に負担をおしつけている」として現市政を批判、「中学生までの医療費無料」等を公約して4395票を獲得した佐藤直樹氏 にトリプルスコアの大差をつけて再選を決めました。
 それにしても、鉄道の延伸という身近な問題が関わっている割には投票率は3割台と低いですね…(汗
 位置的には多摩地区の町村部よりも東京都心に近く、もし公共交通網が整備されれば飛躍的に便利な地域になりそうなものですが、この問題はなあなあにしても市民は現政を維持してくれればそれでいいと無関心なのか。将来の街づくりにも大きく影響しかねないだけに、政争の焦点とするならば、具体的計画に触れるなどもう少し市民の関心を引かないと単なる信認投票状態にしかならないと思います。


南島原市の2トップ逮捕 市長と副市長ら7人入札情報漏らした疑い

2014-05-20 19:44:14 | Weblog
南島原市の2トップ逮捕 市長と副市長ら7人入札情報漏らした疑い 2014年5月20日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140520/crm14052013070015-n1.htm
 長崎県警は20日、市発注の電気設備工事で業者に有利な情報を漏らしたとして、官製談合防止法違反などの疑いで、長崎県南島原市の市長、藤原米幸容疑者(67)と副市長、永門末彦容疑者(68)ら7人を逮捕した。
 ほかに逮捕したのは、工事を受注した福岡市南区の電気設備業「隔測計装」の社長、西塔正典容疑者(58)や、同社の下請けをしていた南島原市の資材販売業「ナカムラ実業」の社長、中村泰久容疑者(52)ら。
 7人の逮捕容疑は、南島原市が平成24年6月28日に実施した電気設備工事の指名競争入札で、隔測計装に有利な情報を漏らして落札させたとしている。
 入札では隔測計装による落札を承諾すると見込まれた業者を指名していた。落札価格は9900万円だった。県警は市長らが見返りを受け取っていなかったかも調べている。


 長崎県南島原市は2006年3月に加津佐町・口之津町・南有馬町・北有馬町・西有家町・有家町・布津町・深江町の8町が合併して発足した島原湾を挟んで熊本県に面する人口4.7万人程の市で、市長は2010年5月から1期4年現職を務めて先月の4月20日に無投票再選を決めたばかりの藤原米幸氏、副市長は2人制(うち1人は一般公募で2011年4月に就任した高田征一氏)ですが、その現職市長と実務を担っていると思われる副市長(一般公募でないほうの方)が逮捕されるという大変な状況になってしまいました。
 当然代行者を置いた上で出直し市長選(副市長の方は当面保留でしょうか…)を行わざるを得なくなるのでしょうが、実は市議会選挙も同日に行ったばかり。
 地方としてはなるべく選挙費用は抑えたいところでしょうが、理由が理由だけに複数の立候補者が出揃う選挙選になりそうな雰囲気ですが、どうなってしまうのでしょうか。
 新しい顔ぶれになってまだ1カ月なのに、勘弁してくれよ…というのが市民の紛れもない思いでしょうね。

大阪泉南市長選は16票差の大接戦 元副市長の竹中氏逃げ切り

2014-05-19 08:01:38 | Weblog
わずか16票差の決着!大阪・泉南市長選、現市長後継の相乗り元副市長が辛勝 2014年5月19日 産経
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140519/waf14051907300004-n1.htm
 任期満了に伴い、18日に投開票された大阪府泉南市長選で、5期目の現市長の路線継承を唱えた自民、民主、公明推薦の元副市長が、変革を訴えた次点の元市議をわずか16票差で振り切り、初当選した。有権者の意思が二分された形で、元副市長の陣営関係者は「現市長の後継なので大丈夫と思っていたが、こんなに厳しいとは」と語った。
 当選したのは、無所属新人の竹中勇人(いさと)氏(60)。次点の森裕文氏(64)ら無所属新人2人に競り勝った。ただ、落選した2人の得票合計は竹中氏の得票の約1・4倍だった。
 選挙戦では、向井通彦市長(72)の路線継承か否かが最大の争点となった。3月末まで副市長を務めた竹中氏は「出遅れた感があった。最後まで優勢の実感はなかった」。森氏は「主張は市民に浸透していたが、竹中氏の組織力が大きかった」と話した。


★大阪府泉南市 市長選挙結果(投票率43.45%)
当 8904 竹中勇人(60)無新=自民、民主、公明推薦
  8888 森裕文(64)無新
  3687 小山広明(72)無新


 大阪府泉南市は、県南部の人口約6.3万人の市で、市長選は現職の向井通彦氏が出馬を見送ったことから、元副市長で自民・公明・民主が推薦する60歳の竹中勇人氏、内装会社社長で元市議・64歳の森裕文氏、市民団体代表で元市議・72歳の小山広明氏の3新人による争いとなりましたが、
 向井市政を「さらにバージョンアップさせたい」と向井市制の継続を主張した竹中勇人氏が8904票を獲得して
 向井市政が停滞を招いたと現政権を批判。「泉南市を『稼ぐ』経営体に変えるのが進む道」とアピールして8888票を獲得した森裕文氏 を16票差の大接戦で振り切って新人同士の争いを制しました。
 議会の役割重視を強調。「議会で決まったことを実行する」と述べた小山広明氏氏も3687票を獲得しました。

 う~ん。新人同士の争いとはいえ、前政権の継承を主張して自公民の推薦のある方だけにもう少し差が開くと思いきやまさかの大接戦だったようです。
 竹中勇人新市長はまずは議会をどう取りまとめられるかの調整能力が問われそうですね。

埼玉 羽生市長選 河田氏が2新人を破り3選

2014-05-19 07:59:28 | Weblog
埼玉 羽生市長選 河田氏が2新人を破り3選 2014年05月19日 埼玉
http://www.saitama-np.co.jp/news/2014/05/19/01.html
 任期満了に伴う羽生市長選は18日投開票され、現職の河田晃明氏(63)=無所属、自民、公明推薦=が、元航空会社社員の新人児玉敦氏(67)=無所属=と元市議の新人中島直樹氏(41)=同=を破り、3選を果たした。
 2006年の市長選で初当選した河田氏は、前回は無投票。今回の選挙で2期8年にわたる市政運営を問われ、実績と手腕が評価された。
 河田氏は、市内の全74自治会を含め220以上の団体推薦を取り付け、地元の三田ケ谷や村君地区を中心に多くの後援会加入世帯を獲得した。市長就任8年間で築いた人脈や知名度を生かし、安定した選挙戦を展開した。
 実績として、市債発行残高の圧縮と基金の増額による財政健全化や職員数削減に着手した行政改革、ギネス記録に認定されたキャラクター事業などをアピールした。
 3選を決めた河田氏は「あと4年やらないと羽生市は発展しない。課題はあるが一つ一つ解決し、市民に喜ばれる市政を目指したい」と話し、羽生総合病院の新築移転や羽生インターチェンジ周辺開発の実現、キャラクター事業や岩瀬地区の区画整理にあらためて意欲を示した。
 中島氏はキャラクター事業の見直しや広域行政の推進を訴え、児玉氏は羽生空港の建設を掲げたが、及ばなかった。
 当日有権者数は4万4974人(男2万2310人、女2万2664人)。投票者数は2万2199人(男1万888人、女1万1311人)で、投票率は49・36%(男48・80%、女49・91%)となり、過去最低だった前々回を5・43ポイント下回った。

★埼玉県羽生市 市長選挙結果(投票率49.36%)
当 12350 河田晃明(63)無現=自民、公明推薦
  8899 中島直樹(41)無新
  689 児玉敦(67)無新


 埼玉県羽生市は、群馬県と県境を接する人口約5.5万人の市で、市長選は2006年6月から2期8年現職を務めて3選を目指す自民・公明が推薦する63歳の河田晃明氏に、元市議で41歳の中島直樹氏、元日航機長で67歳の児玉敦氏の2新人が挑みましたが、
 ゆるキャラによるまちづくりなどの実績を強調。観光交流人口100万人、羽生総合病院の移転・新築の早期実現などを掲げた河田晃明氏が12350票を獲得して
 「ゆるキャラに熱を入れすぎ、他の政策課題がみえない」と現市政を批判。羽生インター周辺の開発などを訴え8899票を獲得した中島直樹氏を退けて3選。
 グライダー場として利用している利根川河川敷への羽生空港を建設、企業誘致や地域経済の発展につなげると主張した児玉敦氏は689票の獲得に留まり蚊帳の外状態でした。

 どうもゆるキャラ問題が争点になり挑戦者は2回り若いということもあり、どうなるかな…とは思っていたのですが、これも外から人を呼び込むという意味では一種の振興策と言えるでしょうし、問題は費用対効果がペイするのかじゃないのかな…と思うのですが、組織力と財政健全化の実績もある現職が若手新人を振り切った形になったでしょうか。