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マイナンバー背水の陣 利便性とお得感、普及のカギ

2017-10-31 07:14:56 | Weblog
マイナンバー背水の陣 利便性とお得感、普及のカギ 2017年10月31日 日経有料記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO22906010R31C17A0EA1000/?n_cid=TPRN0003
 政府がマイナンバー浸透へ捲土(けんど)重来を期す。11月から自治体との間で個人情報のやりとりを始め、いよいよ本格運用に乗り出す。12桁の個人番号で社会保障や税の行政事務を効率化する。ただ度重なるシステム障害で国民の信頼を失い、本人確認のためのカード取得は一向に進んでいない。政府は背水の陣を敷き、カードの用途拡大に突き進んでいる。
 野田聖子総務相は2日、自治体ポイント制度の省内での実演会に参加した。「マイレージがたまっているけど、飛行機に乗る機会が少ないから」。特設サイトでマイナンバーを入力し、マイレージのポイントを使い、岐阜県可児市の特産品約9千円分を購入した。
 自治体ポイントはマイナンバーカードと連動させ、クレジットカードや航空会社のマイレージなどのポイントを商店街や通販サイトで使える仕組みだ。9月に始動し、228自治体が参加する。民間が発行する年4千億円のポイントの3~4割は未使用に終わるとされ、総務省は「マイナンバーカードでお金を還流させる」と意気込む。
 政府は最近、これでもかと新手のカード活用策をひねり出している。スマートフォン(スマホ)にマイナンバー情報を記憶させ、スポーツイベント会場でチケットを発券せずに入場できる取り組みを始めたほか、銀行口座開設やコンサートなどチケットの高額転売を防ぐ仕組みを検討。統合型リゾート(IR)ではカジノ施設の入場券として使う案もある。
 マイナンバーは住民票コードや基礎年金番号などの個人番号を一本化し、複数の行政機関のやりとりを容易にするものだ。税などの納付漏れがないと確認できれば、住民も社会保険料の減免などのサービスを手間なく受けられる。2015年10月に国民に番号を通知し始め、16年1月にはカードの交付を開始した。
 ところが、個人認証の基となるカードは今年10月段階で普及率9.9%、1260万枚。16年に掲げた「17年3月末時点で3千万枚」という政府目標に遠く及ばない。カードのシステムに不具合が生じ、交付作業が滞っているうちに国民の関心が低下した。政府は焦りの色を濃くするが、自治体との連携もままならないところがある。
 7日に始まった「子育てワンストップサービス」。マイナンバーカードがあれば、自宅のパソコンやスマホで子育て関連の手続きが済むとの触れ込みだが、全15項目の手続きに対応する自治体は50程度。「本人への聞き取りが必要で、電子申請はそぐわない」(仙台市)と対面を重視する自治体は多い。
 マイナンバーは何のためにあり、カードは何に役立つのか。日本では国民がそのイメージを描けずにいる。
 番号制が浸透する国もある。電子行政先進国とされる欧州・エストニアの事情を探ってみた。同国の国民も最初は「車のフロントガラスの雪かきにしか使えない」とカードを皮肉ったが、銀行振り込みの手数料を抑えるなどのサービスを手厚くしたら、取得が進んだという。結婚・離婚や不動産取引などを除き、ほぼ全ての行政手続きがネットで完了する。
 野村総合研究所の梅屋真一郎・制度戦略研究室長は「日本はカードを持たなければいけない理由が見当たらない。使えば税額控除されるなど、利便性だけでなく得をする動機づけが必要」とみる。カードを持ちたいと思わせる動機が必要だ。
 政府が音頭をとるカード普及策も自治体ごとに対応が異なり、利便性を感じにくい。小規模町村では役場職員が高齢者宅に出向いて交付手続きを手伝うというが、保有者ばかり増やしても肝心の使い勝手は後回しだ。
 先行した住民基本台帳カードは、個人情報漏洩への懸念から、交付率は5%で終わった。政府はその二の舞いを避けようと、国民の利便性向上とお得感という味付けで浸透を図る。役所のシステムを変えただけで宝の持ち腐れに終わるか、電子行政に欠かせないインフラとなって最先端のIT国家への扉を開くか。マイナンバーは今、剣が峰に立っている。


 う~ん。マイナンバー制度の導入まで否定するつもりは毛頭ありませんが、政府のこれでもかというマイナンバーカード押し付け政策は何なんでしょう???
 庶民からすれば健康保険証同様、万が一紛失して悪用されることを恐れて必要がある時以外は極力持ち歩きたくないのに、当の政府は普段使いさせたがっている。
 うがった見方をすれば、あわよくば将来的にはマイナンバーカードの所持を義務化して、行き倒れ者の身元特定を簡略化させようとしているのではないかとさえ思えるのですが、まずは保育所の入所手続きなど行政関係の手続きを簡略化することで国民の信頼を得なければ軌道にさえ乗らない気がします。

山口市長に渡辺氏4選

2017-10-30 12:58:55 | Weblog
山口市長に渡辺氏4選 2017年10月30日 共同
 任期満了に伴う山口市長選は29日投開票され、無所属現職の渡辺純忠氏(72)=自民、公明、民進推薦=が、ともに無所属新人の元市議有田敦氏(50)とNPO代表湊和久氏(58)を破り、4選を果たした。投票率は43.10%。
 2005年に5市町が合併、新市となった当時から持ち越されてきた市役所本庁舎の建設場所が主な争点。渡辺氏は現在地での建て替え計画を今年9月に発表した。有田氏は合併時の「新山口駅周辺が適地」とした付帯決議を踏まえ、白紙撤回すべきだと訴えていた。
 湊氏は渡辺氏の方針に理解を示しつつ、モノレール敷設など市内の交通網拡充を主張していた。
 渡辺氏は市内の施設で、集まった支援者を前に「山口に住んで良かったと思っていただける町づくりを進めたい」と抱負を述べた。市役所本庁舎問題に関し、新山口駅周辺の住民への説明を尽くす考えを示した。
★山口県山口市 市長選挙結果
当 43475票 渡辺純忠 無現
  19479票 有田敦 無新
  4850票 湊和久 無新

 山口県山口市は、2005年10月に旧山口市と小郡町・秋穂町・阿知須町・徳地町が新設合併して発足。2010年1月には阿東町を編入した、県中部に位置する人口19.6万人程の県都で、市長選は2005年の新市誕生の時に当時の現職を破り就任して3期12年現職をつとめて4選を目指す自民と民進が推薦する72歳の渡辺純忠氏に、元市議で50歳の有田敦氏、NPO代表で58歳の湊和久氏の2新人が挑みましたが、
 本庁舎の整備を進めるとともに、各総合支所に予算権限を与えて地域内での分権を確立したいと訴えた渡辺純忠氏が43475票を獲得して
 中核市の実現に向け、新しい本庁舎の建設案に反対するなど現在の市政を批判して19479票を獲得した有田敦氏 にダブルスコア以上の大差をつけて危なげなく4選を決めています。
 交通政策の抜本的な見直しを掲げていて、観光政策として「サイクル道」の整備を訴えた湊和久氏は4850票を獲得しています。 



愛知 新城市長に穂積氏4選 2新人退ける

2017-10-30 12:57:22 | Weblog
愛知 新城市長に穂積氏4選 2新人退ける 2017年10月30日 中日
www.chunichi.co.jp/s/article/2017102990235100.html
 愛知県新城市長選は29日投開票され、無所属現職の穂積亮次氏(65)が、いずれも無所属新人のNPO法人代表山本拓哉氏(57)、前市議白井倫啓氏(60)の2人を破り、4選を果たした。投票率は69・23%。2005年の3市町村合併以降、最低だった前回を1・84ポイント下回った。
 消滅可能性都市とされる同市の人口政策や産業振興策などが争点となった。穂積氏は新東名高速道路を活用した企業誘致と雇用増などを主張。山本氏は健康都市の実現、白井氏は農林業や観光によるまちづくりを訴えたが、及ばなかった。

★愛知県新城市 市長選挙結果
当 13461票 穂積亮次 無現
  8246票 山本拓哉 無新
  5648票 白井倫啓 無新

 愛知県新城市は静岡県と県境を接する2005年10月に旧新城市と鳳来町・作手村が合併して発足した人口4.5万人程の市で、市長選は旧鳳来町長出身で新市の2005年11月から3期12年現職を務めて4期目を目指す65歳の穂積亮次氏に、4年前の前回選挙戦にも出馬するも穂積亮次氏に911票差で敗れたNPO法人代表理事で57歳の山本拓哉氏、元市議で60歳の白井倫啓氏の2新人が挑みましたが、
 「市民自治のまちづくりと新たな時代のまちおこしの可能性を徹底追及し、継続することが私の使命だ」と実績をアピール。新城市に新たな富を生み出し、今後10年間で市民の年齢層の幅を広げる仕組みを整える方針を掲げると共に、人口減少時代を勝ち抜くため、今後4年間を「市民が一丸となりチャレンジする時期」とし、市民が主人公となり世代を越えて一歩ずつ進もう、と訴えた穂積亮次氏が13461票を獲得して
 「市の南部には市や県が誘致した産廃工場があり、悪臭のために生活が出来ない」「住民投票で決定された30億3階建ての新庁舎が、出来上がってみると4階45億になっている」と現在抱えている問題を指摘。「人口の立て直しと、明るい生活を送れるまちづくりを実現し、新城市をV字回復させる」と意欲を示して8246票を獲得した山本拓哉氏
 「現在の市政は肝心な財政基盤づくりができていない。」財政基盤安定化のために産業戦略が必要と訴え、戦略の策定、実行のために市長直属の「地域産業創出課」を設置し、観光産業の選択と集中▽エネルギーの地産地消▽安心・安全の農業ブランドの構築-の3つを行う。観光では長篠城址整備計画の見直しと実施、宿泊や飲食施設の充実、エネルギーでは木質バイオマス発電施設の検討実施で製材所の復活、農業施策では有機農業の普及をするために支援体制を整えることを掲げて5648票を獲得した白井倫啓氏
 の2新人を退けて4選を決めています。

長野市長 加藤氏再選 投票率39・29%

2017-10-30 12:55:02 | Weblog
長野市長 加藤氏再選 投票率39・29% 2017年10月30日 信濃毎日
www.shinmai.co.jp/news/nagano/20171030/KT171029ATI090003000.php
 任期満了に伴う長野市長選と、市議補選(欠員3)は29日投開票され、市長選は現職で1期目の加藤久雄氏(74)=無所属、東町=が、新人で会社役員の土屋龍一郎氏(56)=無所属、妻科=を約1万7千票差で破り、再選を果たした。投票率は39・29%で2013年前回選を2・71ポイント下回り、過去最低だった05年市長選の36・96%に次ぐ低さだった。
 加藤氏は、子ども関連の業務を一元化した「こども未来部」の新設などを1期目の実績として強調。子育て環境の充実、中山間地域の活性化に向けた産業の育成、雇用や医療福祉の重視などを主張した。市職員の意識改革に向けた施策も打ち出した。
 6月中旬の立候補表明後、自民、公明、民進各党の県内組織や市議会最大会派・新友会、長野商工会議所の政治団体長野商工連盟、連合長野などの推薦を取り付けた。市議や県議、22日投開票された衆院選の候補者らとも連動した組織的な運動を展開。現職の知名度を生かし、終始リードを保った。
 土屋氏は「長野市の底力を掘り起こす」として6月に出馬を表明。子育て環境改善を最優先課題として訴え、留守家庭の小学生らが児童館などで過ごす「放課後子ども総合プラン」を有料化する市方針を「再検討する」とした。
 個人的な人脈をたどり、「超草の根型」とする少人数の意見交換会を重ねる活動を展開したが、現職への対抗軸を明確に打ち出せず、幅広い層を引き付けられなかった。衆院選のため、告示前の10日余り後援会活動が制限されたことも響いた。
 市議補選は元職1人、新人2人の当選が決まった。共産1人のほかは無所属。女性は1人。


長野市長に加藤氏再選 2017年10月30日 共同
 任期満了に伴う長野市長選は29日投開票され、無所属の現職加藤久雄氏(74)=自民、公明、民進推薦=が、無所属新人の元日本青年会議所会頭土屋龍一郎氏(56)を破り、再選を果たした。投票率は39.29%で、前回を2.71ポイント下回った。
 加藤氏は企業経営の経験を生かし、行政改革や人口減少対策に取り組んできた4年間の実績をアピール。3党の地方議員らの応援を受けるとともに、出身の地元経済界からも幅広い支援を得て、組織戦を展開した。
 加藤氏は市内のホテルで「安定した雇用、子育て環境の充実に努めたい。先頭に立って長野市を引っ張っていく」と抱負を述べた。
 土屋氏はミニ集会を頻繁に開き、有権者と直接対話する草の根運動を展開。若さで現職との違いを強調し、子育て支援制度の拡充などを訴えたが、届かなかった。
★長野県長野市 市長選挙結果
当 69778票 加藤久雄 無現
  52812票 土屋龍一郎 無新

 長野県長野市は県の北信地方に位置する2005年1月に豊野町・戸隠村・鬼無里村・更級郡大岡村を編入、2010年1月に信州新町・中条村を編入した人口37.4万人程の県都で、市長選は現職で再選を目指す自民・公明・民進が推薦する74歳の加藤久雄氏に、製薬会社監査役で56歳の土屋龍一郎氏(第三セクター「エムウェーブ」の元社長)が挑みましたが、
 市職員の意識改革、人口減少対策や子育て支援など1期目の実績を強調し、「健康寿命の延伸」や医療体制の維持を掲げた加藤久雄氏が69778票を獲得して
 子育て施策の他、長野五輪で使用した施設を運営する市の第三セクターの社長時代に築いたネットワークを生かした「長野ブランド」の発信を訴えて52812票を獲得した土屋龍一郎氏 
 に17000票近い差をつけて再選を決めています。

埼玉 越谷市長選、高橋氏が3選 中核市移行を評価、政党色を薄め幅広い層から支持得る

2017-10-30 12:53:06 | Weblog
埼玉 越谷市長選、高橋氏が3選 中核市移行を評価、政党色を薄め幅広い層から支持得る 2017年10月29日 埼玉
www.saitama-np.co.jp/news/2017/10/30/09_.html
 任期満了に伴う越谷市長選は29日投開票され、無所属で現職の高橋努氏(74)が、新人で元市議の畔上順平氏(41)=無所属、自民推薦=を破り、3選を果たした。
 当選の報に高橋氏の事務所は歓喜に包まれた。花束を受け取った高橋氏は「皆さんに感謝でいっぱい。安心度埼玉ナンバーワン、市民が誇れる越谷、いきいき活性化する越谷を目指す」と抱負を語った。
 選挙戦で高橋氏は政党推薦は受けず、政党色を薄めたことで、地盤の民進系のほか、幅広い層から支持を得た。中核市移行など2期8年の実績を強調するとともに、内水排水設備の拡充や子育て世代包括支援センターの設置推進、新保健センター機能の充実などの政策を掲げた。
 畔上氏は41歳の若さをアピールしながら「世代交代」を訴えた。市議1期目の挑戦で若い世代を意識した政策を打ち出したが、若年層の関心は低調で浸透しなかった。
 当日有権者数は27万8141人(男13万7830人、女14万311人)、投票者数は7万4446人(男3万6955人、女3万7491人)、投票率は26・77%(男26・81%、女26・72%)前回(31・73%)を4・96ポイント下回る過去最低だった。
★埼玉県越谷市 市長選挙結果
当 44286票 高橋努 無現
  29509票 畔上順平 無新


 埼玉県越谷市は、県の南東部の人口約34.1万人の中核市で、市長選は2009年11月から2期8年現職を務めて3期目を目指す74歳の高橋努氏に、元市議で41歳の自民が推薦する畔上順平氏が挑むも
 安心度埼玉ナンバーワンの越谷、市民が誇れる越谷、いきいき活性化する越谷――の三大スローガンを掲げた高橋努氏が44286票を獲得して
 停滞している現在の越谷市政を根本的に改善し、「前進!こしがや!」をスローガンに掲げて29509票を獲得した畔上順平氏 に1万5000票近い大差をつけて3選を決めました。
 現職は74歳と高齢で、挑戦者は3回り以上若い自民推薦の方ということで、もう少し接戦になるかな…とも思っていたのですが、高橋氏による中核市移行の実績を評価する市民が多かったということなんでしょうね。


埼玉 ふじみ野市長選、高畑氏が3選 2期8年の実績強調、無党派層を取り込む選挙戦を展開

2017-10-30 12:52:11 | Weblog
埼玉 ふじみ野市長選、高畑氏が3選 2期8年の実績強調、無党派層を取り込む選挙戦を展開  2017年10月29日 埼玉
www.saitama-np.co.jp/news/2017/10/30/08_.html
 任期満了に伴うふじみ野市長選は29日投開票され、現職で無所属の高畑博氏(56)=自民、民進、公明、連合埼玉推薦=が、無所属で元市議の新人渡辺利文氏(72)=共産推薦=を破り、3選を果たした。
 選挙戦では高畑市政2期8年の評価と、少子高齢化が進展する中、将来を見据えたまちづくりが問われた。
 高畑氏は主要政党の推薦を受けるとともに、自転車で街宣するなど無党派層を取り込む選挙戦を展開した。「子ども優先の政策を貫いたため、若者が増え、税収も拡大した」と2期8年の実績を強調。「11万4千人の市民が家族のような温かい市をつくりたい」と訴え、幅広い層から支持を集めた。
 渡辺氏は「施設使用料や給食費を無料化するなど、子どもとお年寄りが安心して暮らせる街をつくりたい」と福祉・教育の充実を中心に訴えたが、及ばなかった。
 当日有権者数は、9万2224人(男4万5709人、女4万6515人)。投票者数は2万7515人(男1万3346人、女1万4169人)。投票率は29・83%(男29・20%、女30・46%)で、過去最低だった前回(36・06%)を6・23ポイント下回った。

★埼玉県ふじみ野市 市長選挙結果
当 20363票 高畑博 無現
  6790票 渡辺利文 無新

 埼玉県ふじみ野市は、県南東部に位置する2005年10月に上福岡市と大井町が合併して発足した人口11.1万人程の市で、市長選は2009年11月から2期8年現職を務めて3期目を目指す56歳の高畑博氏に、団体役員で72歳の渡辺利文氏が挑むも
 市政の継続を求めた高畑博氏が20363票を獲得して
 「現市政は市民の立場に立っていない。子育て支援に加え、老後も安心して暮らせる市を私がつくろうと決意した」と現市政を批判すると共に。公約として自衛隊大井通信所の撤去や小中学校給食費の無料化、子ども医療費無料化の十八歳までの拡大などを掲げて6790票を獲得した渡辺利文氏
 にトリプルスコアの大差をつけて危なげなく3選を決めています。

秋田 にかほ市長に市川氏 前県議の渋谷氏破る

2017-10-30 12:49:47 | Weblog
にかほ市長に市川氏 前県議の渋谷氏破る 2017年10月29日 秋田魁
www.sakigake.jp/news/article/20171029AK0027/
 任期満了(11月12日)に伴うにかほ市長選は29日、市内18カ所で投票を行い、午後8時から象潟公民館で即日開票された。無所属新人で前市議の市川雄次氏(50)が7707票を獲得、無所属新人で前県議の渋谷正敏氏(69)を112票の小差で破り、初当選した。投票率は70・97%で、前回(68・79%)を2・18ポイント上回った。

★秋田県にかほ市 市長選挙結果
当 7707票 市川雄次
  7595票 渋谷正敏
 秋田県にかほ市は、山形県と県境を接する2005年10月に仁賀保町・金浦町・象潟町が新設合併して発足した人口2.5万人弱の市で市長選は初代市長を務めた横山忠長氏が引退を表明したことから、会社役員で自民・公明が推薦する69歳の渋谷正敏氏と学習塾経営で50歳の市川雄次氏の2新人による争いとなりましたが、
 「世代交代を実現し閉塞感の打破を」と主張すると共に新しいことにチャレンジできる、と若さをアピール。政策として市の組織力向上、人口減少対策、津波等災害への重点的な対応などを掲げ、「真の改革を若い世代が担うかを選択する時。市民が自信と誇りを持って住み続ける地域を作ることが使命だと考えている」と語った市川雄次氏が7707票を獲得して
 工業団地の整備、企業誘致、観光振興を通じた人口減対策を政策に掲げると共に、現在の市の現状について「人口減少に加え離職者や企業倒産が相次ぎ、経済が低迷している」と述べ、「14年の県議としての経験によって培った県や国とのパイプを活かし、1期4年間で必ず結果を出す」と訴え7595票を獲得した渋谷正敏氏 を112票の大接戦の末振り切って新人同士の争いを制しました。
 ん…。公約を見る限り市民は刷新を求めたということなのでしょうが、市川氏は最初の1期4年でどれだけの実績を打ち出すことができるか問われることになるでしょうね。

(22日の自治体首長選)鹿児島 いちき串木野市長選に田畑氏4選

2017-10-24 13:00:55 | Weblog
市長に田畑氏4選 16市議決まる いちき串木野市 2017年10月23日 南日本
 任期満了に伴ういちき串木野市長選挙と市議会議員選挙は22日、投票があり、即日開票の結果、市長選は現職の田畑誠一氏(77)=無所属=が、新人で水産会社社長の大久保匡敏氏(59)=同=を破り、4回目の当選を果たした。
 定数が2減の16となった市議選は17人が立候補し、現職14人、新人2人が当選した。党派別では社民2人、自民と公明が各1人、他は無所属。
 当日有権者数は2万4024人(男1万1114人、女1万2910人)。市長選の投票者総数は1万8250人(有効1万8125、無効125)。市議選は1万8249人(有効1万8002、無効247)。投票率はそれぞれ75.97%、75.96%で、2013年の前回より2.93ポイント、2.92ポイント上回った。
★鹿児島県いちき串木野市 市長選挙結果
当 10559票 田畑誠一 無現
  7566票 大久保匡敏 無新

 鹿児島県いちき串木野市は、2005年10月に串木野市と市来町が合併して発足した人口2.8万人程の市で、市長選は2005年11月から3期12年現職を務めて4期目を目指す77歳の田畑誠一氏に、(有)大久保水産代表取締役で59歳の大久保匡敏氏が挑みましたが、
 人情の市民に寄り添うと語った田畑誠一氏が10559票を獲得して
 「市の経常収支比率は94・1%と、財政硬直度は県内2番(2015年度決算)。借金にあたる市債残高は、特別会計を含め約300億円ある。企業感覚で財政を立て直す」と力を込めると共に、「行政内部から街づくりをしたい。組織は同じトップが10年以上続くと、凝り固まって新しい人材も発想も生まれにくい。次の時代は任せてほしい」と世代交代を訴え7566票を獲得した大久保匡敏氏 を退けて4選を決めています、




(22日の自治体首長選)熊本 玉名市長選 蔵原氏が初当選

2017-10-24 12:59:19 | Weblog
(22日の自治体首長選)熊本 玉名市長選 蔵原氏が初当選 2017年10月23日 熊本日日
https://this.kiji.is/294858668728861793?c=92619697908483575
 任期満了に伴う玉名市長選は22日投開票され、元市議で会社社長の蔵原隆浩氏(52)が、元県議の橋本太郎氏(71)と前市議の田中英雄氏(57)=いずれも無所属=を下し、初当選した。
 現職の高嵜哲哉氏の不出馬で新人3人の戦いとなり、8年ぶりに新市長が誕生した。投票率は73・94%で、前回(76・46%)を2・52ポイント下回り、過去最低を更新した。
 蔵原氏は、4年前に続く2度目の挑戦。子育て支援や高齢者福祉の充実、JR新玉名駅周辺の整備促進などを掲げ、若手中心の個人後援会を軸に支持を広げた。
 橋本氏は市民との対話重視や企業誘致と誘客政策による雇用拡大などを強調、田中氏は現職の後継として支持を訴えたが、ともに及ばなかった。
 当日の有権者数は5万5873人(男2万6100人、女2万9773人)。
★熊本県玉名市 市長選挙結果
当 18575票 蔵原隆浩 無新
  11156票 橋本太郎 無新
  10814票 田中英雄 無新


 熊本県玉名市は県北部の2005年10月に旧玉名市と岱明町・横島町・天水町が新設合併して発足した人口6.6万人程の市で、市長選は2009年11月から2期8年現職を務めた髙嵜哲哉氏が出馬を見送ったことから、4年前の前回選挙戦も挑戦するも当時現職の髙嵜哲哉氏に1678票差で敗れた元市議で52歳の蔵原隆浩氏、前市議で57歳の田中英雄氏、一般財団法人たまな創生館代表理事・元県議で71歳の橋本太郎氏の3新人による争いとなりましたが、
 企業誘致や子育て支援の充実をそれぞれ訴えると共に2期8年続いた現市政を批判した蔵原隆浩氏が18575票を獲得して
 九州新幹線新玉名駅の周辺整備や雇用創出を訴えると共に2期8年続いた現市政を批判して11156票を獲得した橋本太郎氏
 高嵜市長から後継指名を受けて防災公園の整備などを掲げて10814票を獲得した田中英雄氏 を退けて初当選を決めました。
 4年前の前回市長選で当時の現職に敗れた方が雪辱を果たしたこともさながら、現職批判を展開した橋本氏も現職後継者を上回り、現職の後継者が最下位になったことにも少し吃驚。
 初当選を決めた蔵原隆浩氏はどのような市政運営を行ってくれるのでしょうか…。

(22日の自治体首長選)大分 由布市長に相馬氏

2017-10-24 12:56:37 | Weblog
(22日の自治体首長選)大分 由布市長に相馬氏 2017年10月23日 大分合同
www.oita-press.co.jp/1010000000/2017/10/23/JD0056265961
 任期満了に伴う由布市長選、市議選は22日、投開票された。無所属の新人3人が争った市長選は前副市長の相馬尊重氏(62)が元市議の高橋義孝氏(50)、前市議の小林華弥子氏(49)を制して初当選した。投票率は71・90%(当日有権者数2万9035人)で、前回2013年の72・56%を0・66ポイント下回った。
 相馬氏は40年以上の行政経験を生かし「公平・公正」な市政運営を目指すと強調。引退する首藤奉文市長の支援も受けて、支持を集めた。
 自民党推薦の高橋氏は保守系候補として「国や県とのパイプを市政に生かす」と訴え、小林氏は議員活動で築いた知名度をベースに街頭演説を重ねて浸透を図ったが、及ばなかった。
★大分県由布市 市長選挙結果
当 9942票 相馬尊重 無新
  6921票 高橋義孝 無新
  3644票 小林華弥子 無新


 大分県由布市は県のほぼ中央に位置する人口3.3万人程の市で、市長選は2005年10月から3期12年現職を務めた首藤奉文氏が出馬を見送ったことから、副市長で62歳の相馬尊重氏、元市議で50歳の高橋義孝氏、前市議で49歳の小林華弥子氏の3新人による争いとなりましたが、
 「素晴らしい由布市を子や孫に残したい。支援を」と呼び掛けた相馬尊重氏が9942票を獲得して
 「豊かで暮らしやすく、住民の声が反映される由布市をつくりたい。私に託してほしい」と訴え6921票を獲得した高橋義孝氏
 「合併後、市のビジョンが示されていない。行政主導ではなく、住民の話し合いで決めていく。新たなまちづくりを始める」と訴え3644票を獲得した小林華弥子氏 を退けて新人同士の争いを制しました。
 市民は副市長を選択しましたが、相馬氏は最初の1期4年でどれだけの実績を打ち出してくれるかが問われることでしょう。

(22日の自治体首長選)岡山 玉野市長に黒田氏4選 実績訴え井上氏を破る

2017-10-24 12:51:47 | Weblog
(22日の自治体首長選)岡山 玉野市長に黒田氏4選 実績訴え井上氏を破る 2017年10月23日 山陽
http://www.sanyonews.jp/article/615817/1/?rct=seiji
 任期満了に伴う玉野市長選は22日投票され、即日開票の結果、無所属現職の黒田晋氏(54)が、無所属新人で市民団体代表委員の井上素子氏(70)との一騎打ちを制し、4選を果たした。
 同市は厳しい財政状況に加え、人口減少や少子高齢化などの課題を抱える。医療法人と連携した市民病院運営など、行政サービスの在り方を巡っても舌戦が繰り広げられた。
 黒田氏は市立図書館・中央公民館の商業施設への移転、市立玉野商業高校への工業系学科新設など実績をアピール。行財政改革を進め、老朽化した公共施設の早期建て替えなどを訴えた。自民、公明、民進党の推薦を受け、国政の与野党を超えた支援態勢で選挙戦を優位に進めた。
 当選確実の知らせを受けた黒田氏は「民間活力の導入で行政サービスの向上を図るとともに、まちづくりにスピード感を与えたい。誰もが安心して暮らせる『生涯活躍のまち』を目指す」と抱負を述べた。
 井上氏は市民との合意による行財政改革を主張。共産党の推薦を受け、国民健康保険料引き下げ、福祉タクシー制度新設などを訴えたが、及ばなかった。
 投票率は55・53%(男54・87%、女56・14%)。衆院選と同じ投票日となったこともあり、過去最低だった2013年の前回(43・29%)を12・24ポイント上回った。当日有権者数は5万2105人(男2万5096人、女2万7009人)。
★岡山県玉野市 市長選挙結果
当 21296票 黒田晋 無現
  7167票 井上 素子 無新


 岡山県玉野市は、県の南端の人口5.9万人程の市で、市長選は2005年から3期12年現職を務めて4期目を目指す54歳の黒田晋氏に、共産が推薦する70歳の井上素子氏(2012年の衆議院選挙にも岡山2区から出馬していたようですが最下位落選=得票率は1割程)が挑みましたが、
 「市民病院の経営再建による医療の安定と、人材育成の取り組みを進め、生涯活躍のまちを目指す」と述べた黒田晋氏が21296票を獲得して
 現市政が進める医療法人との業務提携による市民病院運営や市立図書館・中央公民館への指定管理者制度導入を批判。「民営化を推し進め公的責任を放棄する市政から、市民が主人公の市政に転換し、国民健康保険料の引き下げや福祉タクシーの導入に取り組む」と述べて7167票を獲得した井上素子氏 
 にほぼトリプルスコアの大差をつけて危なげなく4選を決めました。
 黒田氏については、2010年3月の定例市議会で、市長任期が3期12年を超えないよう自粛する「多選自粛条例案」を提案し否決された経緯があり、今回の判断との整合性については「(自身の)12年間の市政を引き継いでくれる人が出てこない中、市の将来を考え、無責任なことはできないと思い決断した」と説明していたものの市民も公約のブレに拘るよりも、自身の政治信条や現職の続投を選んだ模様。
 黒田氏は次の4年に実務を行いながらも同時に後継者を育成することが求められそうです。

(22日の自治体首長選)兵庫 たつの市長に山本氏 現職栗原氏、一歩及ばず

2017-10-24 12:50:23 | Weblog
(22日の自治体首長選)兵庫 たつの市長に山本氏 現職栗原氏、一歩及ばず 2017年10月23日 神戸
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201710/0010668580.shtml
 兵庫県たつの市長選は22日に投開票され、元市総務部長で無所属新人の山本実氏(65)が、無所属で現職の栗原一氏(67)=自民・公明推薦=との接戦を制し、初当選した。投票率は前回を1・75ポイント上回る56・49%で、同市長選では過去最高だった。
 合併から10年を経て、国からの地方交付税が段階的に減らされる中、限られた財源で人口減少対策や地域の活力維持にどう取り組むかが争点となった。
 2人は4年前の前回に続き、2度目の対決。山本氏は、市職員や市議を務めた行政経験をアピールし、市政の無駄遣いを批判。大型公共事業の見直しや赤字が続く市民病院の経営改革を訴えた。中学校までの給食費無料化や産婦人科の誘致など子育て負担軽減策を打ち出し、支持を集めた。
 接戦で初当選を決めた山本氏は、支援者らが集まった事務所で「市民の声に耳を傾け、子育てしやすく高齢者にも優しいまちを実現したい」と意欲を語った。
 栗原氏は、1期目の実績に加え、井戸敏三兵庫県知事の2度の来援を得て、県との良好な関係を示したが、県議時代の政務活動費の不正疑惑が尾を引き、再選を逃した。
★ 兵庫県たつの市 市長選挙結果
当 17909票 山本実 無新
  17684票 栗原一 無現

 兵庫県たつの市は、2005年10月に龍野市、新宮町・揖保川町・御津町が合併して発足した人口7.6万人程の市で、市長選は2013年11月から1期4年現職を務めて再選を目指す67歳の栗原一氏に、前市議で65歳の山本実氏が挑みましたが、
 「市職員として41年間培ったノウハウと議員の経験を生かしたい。幼稚園、小中学校の給食の無料化など子育てしやすいまちをつくる」と述べた山本実氏が17909票を獲得して
 「子どもたちに誇れるまちを構築し、引き継ぐ責務がある。市民との協働で、その役割を担いたい」と語り続投を求め17684票を獲得した現職の栗原一氏 を225票差の僅差で振り切って初当選を決めました。
 山本氏はまずは最初の1期4年間でどれだけの具体的な実績を打ち出すことができるかが問われそうですね。

(22日の自治体首長選)神戸市長選 久元氏が大差で再選

2017-10-24 12:46:35 | Weblog
(22日の自治体首長選)神戸市長選 久元氏が大差で再選 2017年10月23日 神戸
https://www.kobe-np.co.jp/news/senkyo/2017/kobesityou/news/201710/0010668595.shtml
 現職に新人3人が挑んだ神戸市長選は22日投開票され、現職の久元喜造氏(63)=自民、公明、民進推薦=が同市長選史上最多となる得票で再選を果たした。衆院選と同日投開票となり、投票率が前回から11・03ポイント増え、推薦を受ける自公の衆院選での堅調ぶりなどもあって大差で他候補を破った。
 目指す神戸の将来像や市政運営のあり方のほか、運営権の売却が決まった神戸空港の利活用や三宮再整備などの都市成長戦略、若い世代を呼び込み、住み続けてもらうための支援策などが問われた。投票率は衆院選とほぼ同じ47・58%で、史上3番目に高かった。
 久元氏は神戸空港の運営権売却や大阪湾岸道路西伸部の事業化など、1期目4年間の実績のほか、兵庫県や国との協力関係を訴え、安定感をアピールしてきた。前回は対立候補に約5千票差まで迫られたが、今回は他候補を大きく引き離す得票で信任を得た。
 前神戸市議の光田あまね氏(40)=維新推薦=は市会で不正が相次いだ政務活動費の支給停止などを訴えたが、支持が広がらなかった。共産党県委員長の松田隆彦氏(58)=共産推薦=は「三宮再整備の中止」、前加西市長の中川暢三氏(61)は「市長と民間両方の経験」を打ち出したが、得票につながらなかった。
★兵庫県神戸市 市長選挙結果
当 34万0064票 久元喜造
  10万3490票 光田あまね
  7万2627票 松田隆彦
  5万7794票 中川暢三


 兵庫県神戸市は、人口153.4万人程の政令指定都市で市長選は現職で自民・公明・民進が推薦する2013年11月から1期4年現職を務めて再選を目指す63歳の久元喜造氏、日本維新の会が推薦する40歳の光田あまね氏、兵庫県加西市前市長で61歳の中川暢三氏、共産党県委員長で58歳の松田隆彦氏の4人による争いとなりましたが、
 市政の継続実績を前面に打ち出した久元喜造氏が34万0064票を獲得して
 生み出した財源を住民へと訴え10万3490票を獲得した光田あまね氏
 三宮再開発事業の中止を訴え7万2627票を獲得した松田隆彦氏
 役所の作業効率を上げると訴え5万7794票を獲得した中川暢三氏  を退けて危なげなく再選を決めています。

(22日の自治体首長選)新宮市長選挙・現職の田岡氏が2千票差で3選果たす

2017-10-24 12:43:19 | Weblog
(22日の自治体首長選)新宮市長選挙・現職の田岡氏が2千票差で3選果たす  2017年10月23日 和歌山放送
https://wbs.co.jp/news/2017/10/23/109980.html
 任期満了に伴う新宮市長選挙の投票が、きのう(22日)行われ、即日開票の結果、無所属の現職・田岡実千年(たおか・みちとし)氏56歳が、無所属の新人で前・新宮市議会議員の並河哲次(なみかわ・てつじ)氏32歳をやぶり、3回目の当選を決めました。
 当選した田岡市長は新宮市出身で、大阪芸術大学を卒業後、写真店経営や、毎日放送の契約カメラマン、新宮青年会議所の理事長などを経て、2009年の市長選挙で初当選し、現在2期目です。
 選挙戦では、紀伊半島大水害からの復興など2期8年の実績を強調し、自民・公明の推薦も得て新人の並河氏を退けました。
 田岡市長は、昨夜、新宮市内で和歌山放送のインタビューに応じ「相手に2000票差まで迫られたことは何とも言い難いが、厳しい選挙を勝ち抜けたことに感謝したい。市民の誰もが元気で心豊かに暮らせるまちづくりの実現に頑張りたい」と述べました。
 一方、敗れた並河氏は、選挙戦で田岡市長の行財政運営について「長期的な視点とトップとしての責任感の欠如に危機感を覚える」と批判した上で、行財政改革や観光客増加による経済の活性化、ITを活用した教育の充実、それに100円バスの導入などを訴えましたが、支持を拡げられませんでした。
 衆議院選挙とのダブル選挙となった新宮市長選挙の投票率は、4年前の前回を0・38ポイント下回る68・62%、当日有権者数は2万4960人でした。
 昨夜は台風21号の大雨で熊野川が氾らんし、熊野川町地区の投票箱の到着が遅れ、開票終了が未明にずれ込むアクシデントがありました。
★和歌山県新宮市 市長選挙結果
当 9285票 田岡実千年
  7562票 並河哲次


 和歌山県新宮市は、三重県の熊野市などに隣接する2005年10月に旧新宮市と熊野川町が合併して発足した人口2.8万人程の市で、市長選は2009年10月から2期8年現職を務めて3期目を目指す56歳の田岡実千年氏に、元市議で32歳の並河哲次氏が挑みましたが、
 2期8年を振り返り、「就任後1年9か月目に紀伊半島大水害があった。いろいろな課題があり、できていないこともあるが、一日一日一生懸命仕事することができたのも皆さんのおかげ」と感謝を示すと共に、3期目を見据えては「人口が減り続ける状況は新宮市の大きな課題。新しい仕事場確保が喫緊の課題で、12年前に開設した新宮港(第2期)に4年以内に企業を誘致し創業してもらえるよう取り組んでいる。100人の雇用を目指している。若者が新宮に戻ってきてもらうためにも良質な仕事を求めていく」と述べた田岡実千年氏が9285票を獲得して
 現在の市政について「病院を含めると386億円まで借金が膨らんでいる。将来への負担になっているにもかかわらず、財政計画ができていない。トップの政治姿勢にも問題がある」と批判。財政の再建が急務としたうえで自身が掲げる政策については、「新しいチャレンジ」から地域活性化。働きながら子育てしやすく。年をとっても暮らしやすく。命を守る、防災・減災。可能性を伸ばす教育▽未来をみすえた市役所改革―の6項目の考えを述べて7562票を獲得した並河哲次氏 を振り切って3選を決めています。

(22日の自治体首長選)三重 熊野市長選 河上敢二氏 4選

2017-10-24 12:40:39 | Weblog
河上さん「福祉充実を」 熊野市長4選、災害対応中に一報 2017年10月23日 中日
www.chunichi.co.jp/article/mie/20171023/CK2017102302000103.html
 二十二日投開票の熊野市長選で四選を決めた河上敢二さん(61)は、台風21号接近に伴う大雨への対応のため、市役所の災害対策本部で午後十時ごろ当確の報を受けた。報道各社の取材に「若い人が一人でも移住定住してもらえるように産業振興を図り、子育て支援や福祉の充実などに力を入れる」と決意を新たにした。
 現職と新人の計四人で争った結果の勝利だが、大雨による災害が懸念される状況だけに表情は終始厳しいまま。「市内で浸水している所もある。今は市民の安心安全に取り組みたい」と力を込めた。
 選挙戦では三歳児以上の保育料無料化や雇用創出などの実績を強調。産業振興を最重要課題に掲げ、現状の市政継続を呼び掛けた。

◆多選批判、議論深まらず
<解説>
 刷新か、継続か-。実質五期十九年務めた河上市政の是非が問われた熊野市長選。河上さんは連合三重の推薦を受ける一方、党派を超えて各産業界や各種団体から幅広い支持を集めた。
 市の人口は十年前に比べ三千六百人余り減り、各産業の担い手不足は深刻さを増している。今選挙で河上さんは、これまで力を入れてきた移住定住対策のほか、産業振興による若者の働く場づくり推進を強く訴えた。
 他方、新人候補は財政調整基金放出や子育て支援などを打ち出すものの具体策に欠け、多選批判を受け流す河上さんとの間で議論は深まらなかった。市を二分するような目立った争点もなく、市民からは盛り上がりに乏しいとの声も聞こえた。
 信任を得たからといって白紙委任とはいえず、新人三人の獲得票は現状への不満の表れともいえる。河上さんには市民の声に耳を傾け、過疎高齢化という難題に向き合う姿勢がこれまで以上に求められる。
★三重県熊野市 市長選挙結果
当  6124票 河上敢二 無現
   2270票 中田征治 無新
   1367票 山本良正 無新
   690票 峪照行 無新


 三重県熊野市は県南部の2005年11月に旧熊野市と紀和町が合併して発足した人口1.7万人弱の市で、市長選は1998年から現職を務めて(合併後から)4選を目指す61歳の河上敢二氏に、前市議で4年前にも市長選に出馬した74歳の中田征治氏、元市議で57歳の山本良正氏、整体師で63歳の峪照行氏の3新人が挑む混戦となりましたが、
 「地域経済を支えるため、健全財政を維持しながら、大型予算を編成してきた」などと3期12年間の実績を強調するとともに「若者が定住できるよう産業振興を進め、高齢者福祉や子育て支援の充実に取り組みたい」と語った河上敢二氏が6124票を獲得して、
 政策として観光交流や福祉向上、林業振興などを掲げ、現市政を「官僚出身者は我々庶民と感覚がずれている」と批判。「市民のための政治を、市民と一緒にやっていきたい」と語り2270票を獲得した中田征治氏
 「人口減少が続けば商売ができなくなる」と経済活性化の必要性を強調。市の預金にあたる財政調整基金約36億円(2016年度決算)の半分を4年間で放出することを提案し、「子育て、農業施策、経済施策にすべて使いたい。市民と太いパイプを作る」と訴えて1367票を獲得した山本良正氏
 「現職の多選を阻止するために立候補した。しがらみ、忖度、利益供与のまったくない熊野市を作り上げていく」と述べると共に防災対策に一番に取り組むとし、「市民の命を守るための政治を行う」と主張。自主財源を確保するため、観光振興に取り組むことなどを政策に掲げて690票を獲得した峪照行氏 を退けて危なげなく4選を決めました。
 ん…。歴史はあるとはいえ人口2万を割り込んで久しい自治体で現職含め4人も立候補して誰も退かなければ現職が有利になるだけだと思うのですが、予想通り反河上票が分裂して目も当てられない結果に。
 候補を一本化しなければ太刀打ちそのものが難しかったのでは…という気もしなくもないのですが、勝ち抜いた現職もどう地域振興を行っていくのか問われそうですね。