キプロスが一時的な資本規制導入、国内行は28日まで休業 2013年03月26日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK831467020130325
◎大統領、「極めて一時的な」資本規制導入を発表
◎国内行は28日まで休業
キプロスのアナスタシアディス大統領は、欧州連合(EU)と交わした支援の合意が国益に適うもので、不安を払しょくすると強調する一方、銀行の取り付け騒ぎを抑えるために「極めて一時的な」資本規制を導入すると発表した。
大統領は100億ユーロ(130億ドル)の支援策の合意は「痛みを伴う」ものの、経済の破綻を回避するために不可欠だと述べた。大統領は25日夕方にテレビ放映された演説で「合意は厳しいものだったが、この状況下で成しうる最善の策だった」と訴えた。「これまで数カ月間の不透明感と不安感を取り除き、今後を楽観視できる」と述べた。
大統領が中央銀行によって導入されるとした銀行取引の規制についてはほとんど明らかになっておらず、「この措置は極めて一時的なもので、段階的に緩和されることを保証する」と述べるにとどめた。
<大口預金の凍結で42億ユーロ捻出>
ユーログループのダイセルブルーム議長(オランダ財務相)は、国内2位のキプロス・ポピュラー(ライキ)銀行の預金保険対象外の大口預金凍結で、42億ユーロが捻出できるとの見通しを示した。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)はキプロスに58億ユーロの拠出を求めている。
キプロス政府の報道官はラジオ放送で、預金保険対象外の預金者の損失は、「約30%か、それを下回る水準になる」としていた。 ライキ銀行は事実上閉鎖され、数千人の雇用が失われる。当局者は、ライキ銀行のシニア債保有者も損失を負担することになり、バンク・オブ・キプロスのシニア債保有者についても、貢献が必要になるとの見通しを示した。
ダイセルブルーム議長がキプロス支援の下での銀行再編計画について、他の問題解決に向けたひな形になるとコメントしたことが、株式市場を押し下げ、ユーロが下落した。
キプロス中銀は取り付け騒ぎを回避するため、主要2行で現金自動預払機(ATM)から引き出せる1日の上限額を100ユーロに設定した。
中銀また、「銀行システム全般が円滑に回ること」を確認するため、全ての銀行を3月28日まで休業とすると発表した。当初は26日に大半の銀行の営業を再開することを決めていた。
キプロスの銀行再開ですが、当初は26日にも大半の銀行の営業を再開することを決めていたものの、市場の混乱を避けるために、急きょ全ての銀行を3月28日まで休業することに決めたようですね。
ATMから1日100ユーロ引き出せるとはいえこれでは本当の意味での個々の家庭の生活費レベル。
商売をしている人はとてもそれだけでは足りませんし、銀行が長期間休業すると資金繰りにも大きく影響する(現金決済を強いられる)など国民への影響も大きいだけに、本当に29日に再開できるのかにも注目が集まりそうです。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK831467020130325
◎大統領、「極めて一時的な」資本規制導入を発表
◎国内行は28日まで休業
キプロスのアナスタシアディス大統領は、欧州連合(EU)と交わした支援の合意が国益に適うもので、不安を払しょくすると強調する一方、銀行の取り付け騒ぎを抑えるために「極めて一時的な」資本規制を導入すると発表した。
大統領は100億ユーロ(130億ドル)の支援策の合意は「痛みを伴う」ものの、経済の破綻を回避するために不可欠だと述べた。大統領は25日夕方にテレビ放映された演説で「合意は厳しいものだったが、この状況下で成しうる最善の策だった」と訴えた。「これまで数カ月間の不透明感と不安感を取り除き、今後を楽観視できる」と述べた。
大統領が中央銀行によって導入されるとした銀行取引の規制についてはほとんど明らかになっておらず、「この措置は極めて一時的なもので、段階的に緩和されることを保証する」と述べるにとどめた。
<大口預金の凍結で42億ユーロ捻出>
ユーログループのダイセルブルーム議長(オランダ財務相)は、国内2位のキプロス・ポピュラー(ライキ)銀行の預金保険対象外の大口預金凍結で、42億ユーロが捻出できるとの見通しを示した。欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)はキプロスに58億ユーロの拠出を求めている。
キプロス政府の報道官はラジオ放送で、預金保険対象外の預金者の損失は、「約30%か、それを下回る水準になる」としていた。 ライキ銀行は事実上閉鎖され、数千人の雇用が失われる。当局者は、ライキ銀行のシニア債保有者も損失を負担することになり、バンク・オブ・キプロスのシニア債保有者についても、貢献が必要になるとの見通しを示した。
ダイセルブルーム議長がキプロス支援の下での銀行再編計画について、他の問題解決に向けたひな形になるとコメントしたことが、株式市場を押し下げ、ユーロが下落した。
キプロス中銀は取り付け騒ぎを回避するため、主要2行で現金自動預払機(ATM)から引き出せる1日の上限額を100ユーロに設定した。
中銀また、「銀行システム全般が円滑に回ること」を確認するため、全ての銀行を3月28日まで休業とすると発表した。当初は26日に大半の銀行の営業を再開することを決めていた。
キプロスの銀行再開ですが、当初は26日にも大半の銀行の営業を再開することを決めていたものの、市場の混乱を避けるために、急きょ全ての銀行を3月28日まで休業することに決めたようですね。
ATMから1日100ユーロ引き出せるとはいえこれでは本当の意味での個々の家庭の生活費レベル。
商売をしている人はとてもそれだけでは足りませんし、銀行が長期間休業すると資金繰りにも大きく影響する(現金決済を強いられる)など国民への影響も大きいだけに、本当に29日に再開できるのかにも注目が集まりそうです。