高浜町長選、野瀬豊氏3選果たす 元県議の一瀬明宏氏を下す 2016年4月25日 福井
任期満了に伴う福井県高浜町長選は24日投開票が行われ、即日開票の結果、現職の野瀬豊氏(55)=鐘寄=が、元県議会議員の一瀬明宏氏(59)=三明=を1787票差で破り3選を果たした。投票率は過去最低の75・50%で前回を5・90ポイント下回った。
町長選は2004年以来、12年ぶりの選挙戦となった。野瀬氏は2期8年の実績と人脈を町政に生かすことを強調し、広域行政や福祉・教育施策の充実などを訴えた。強固な後援会組織を基盤に林業、漁業関連など数多くの団体推薦を取り付け、町内全域で幅広い支持を得た。
野瀬氏は午後9時45分ごろ、選挙事務所で支持者ら約300人に囲まれバンザイ三唱。「1、2期目は無投票当選だった。選挙の洗礼を受け重みがまるっきり違うと感じた。次は人口減少対策の素地をつくる4年間。近隣市町と連携しながら問題解決の土台をつくりたい」と抱負を述べた。
原発政策については「司法の判断が非常に迷走した印象がある。そういった部分をしっかりと落ち着いて腰の据わったものにしていくことが大きな課題かと思う」と述べた。
一瀬氏は選挙期間中歩いて各区内を回り、介護保険料の引き下げや教育・福祉施策の充実を訴え続けたが及ばなかった。選挙事務所では約30人の支持者を前に、「私自身の不徳の致すところです」と頭を深々と下げた。
投票は午前7時から午後8時(内浦地区と青郷小高野分校は同7時)まで町内13カ所で行われ、同9時から高浜小で開票された。
★福井県高浜町長選 開票結果
当 野瀬豊 4074
一瀬明宏 2287
高浜1・2号機、安全審査に合格…40年超で初 2016年04月20日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160420-OYT1T50057.html
原子力規制委員会は20日午前の定例会合で、関西電力高浜原子力発電所1、2号機(福井県)の安全審査の合格証にあたる「審査書」を決定した。
新規制基準による審査に合格したのは、九州電力川内せんだい原発1、2号機(鹿児島県)、関電高浜原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)に次いで4例目となる。運転開始から40年を超える運転を目指す古い原発では初めて。
規制委は今年2月に「審査書案」を了承した後、国民に意見募集を行い、寄せられた606件をもとに必要な修正を加え審査書をまとめた。
福島第一原発事故後に改正された原子炉等規制法では、原発の運転期間を原則40年と定めているが、認可を受ければ、最長で20年、運転を延長できる。関電は高浜1、2号機の運転期間を、それぞれ丸60年に当たる「2034年11月13日まで」「35年11月13日まで」として規制委に延長を申請した。
通常は知事選・市区長選までしかチェックしませんが、おそらくは世間の関心が比較的高かったと思われるので福井県高浜町長選挙結果についても見たいと思います。
福井県高浜町は京都府と県境を接す原発があることでも知られている人口1万人程の町で、町長選は現職で55歳の野瀬豊氏に、元県議で59歳の一瀬明宏氏が挑むも
40年超運転を目指している関西電力高浜1、2号機や漁業の6次産業化などを挙げ「いくつかの事業は継続状態になる」、「建設中の新庁舎や公民館は、来年5月の任期中に完成しない。原子力課題も重要局面」とした上で、「自分が進めてきたことをしっかり形にしていくことが責任」と述べた野瀬豊氏が4074票を獲得して
原発政策の将来像が見えないことや農業・漁業者らの不満を現町政がくみ取っていないと批判し、後継者育成の支援などを訴えて2287票を獲得した一瀬明宏氏 を破り3選を決めました。
ただ選挙結果直前に高浜原子力発電所1・2号機の安全審査の合格証にあたる「審査書」が決定されてしまい、通常最大の争点になりそうな原発問題も現職が推進するのは当然として、挑戦者の一瀬明宏氏もリプレースの検討も含め「町の雰囲気が暗い。再稼働は当然のこと」と原発反対派が出馬しない、どうも争点が見えにくい選挙戦に。
町の収入の半分が原発関連で占め、町内に140ある旅館・民宿にとって定期的に訪れる原発作業員は顧客の要で多くの若者も原発構内を働き口なので、大飯原発で町長リコール運動が起きるなど町が二分された旧大飯町(現おおい町)とは異なり、高浜町はほぼ無風状態でしたし、方向性としてはどちらが勝ってもあまり変わらない。
そうなると知名度も実績もある現職が有利なのは当然だったのかな…と思います。
任期満了に伴う福井県高浜町長選は24日投開票が行われ、即日開票の結果、現職の野瀬豊氏(55)=鐘寄=が、元県議会議員の一瀬明宏氏(59)=三明=を1787票差で破り3選を果たした。投票率は過去最低の75・50%で前回を5・90ポイント下回った。
町長選は2004年以来、12年ぶりの選挙戦となった。野瀬氏は2期8年の実績と人脈を町政に生かすことを強調し、広域行政や福祉・教育施策の充実などを訴えた。強固な後援会組織を基盤に林業、漁業関連など数多くの団体推薦を取り付け、町内全域で幅広い支持を得た。
野瀬氏は午後9時45分ごろ、選挙事務所で支持者ら約300人に囲まれバンザイ三唱。「1、2期目は無投票当選だった。選挙の洗礼を受け重みがまるっきり違うと感じた。次は人口減少対策の素地をつくる4年間。近隣市町と連携しながら問題解決の土台をつくりたい」と抱負を述べた。
原発政策については「司法の判断が非常に迷走した印象がある。そういった部分をしっかりと落ち着いて腰の据わったものにしていくことが大きな課題かと思う」と述べた。
一瀬氏は選挙期間中歩いて各区内を回り、介護保険料の引き下げや教育・福祉施策の充実を訴え続けたが及ばなかった。選挙事務所では約30人の支持者を前に、「私自身の不徳の致すところです」と頭を深々と下げた。
投票は午前7時から午後8時(内浦地区と青郷小高野分校は同7時)まで町内13カ所で行われ、同9時から高浜小で開票された。
★福井県高浜町長選 開票結果
当 野瀬豊 4074
一瀬明宏 2287
高浜1・2号機、安全審査に合格…40年超で初 2016年04月20日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160420-OYT1T50057.html
原子力規制委員会は20日午前の定例会合で、関西電力高浜原子力発電所1、2号機(福井県)の安全審査の合格証にあたる「審査書」を決定した。
新規制基準による審査に合格したのは、九州電力川内せんだい原発1、2号機(鹿児島県)、関電高浜原発3、4号機(福井県)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県)に次いで4例目となる。運転開始から40年を超える運転を目指す古い原発では初めて。
規制委は今年2月に「審査書案」を了承した後、国民に意見募集を行い、寄せられた606件をもとに必要な修正を加え審査書をまとめた。
福島第一原発事故後に改正された原子炉等規制法では、原発の運転期間を原則40年と定めているが、認可を受ければ、最長で20年、運転を延長できる。関電は高浜1、2号機の運転期間を、それぞれ丸60年に当たる「2034年11月13日まで」「35年11月13日まで」として規制委に延長を申請した。
通常は知事選・市区長選までしかチェックしませんが、おそらくは世間の関心が比較的高かったと思われるので福井県高浜町長選挙結果についても見たいと思います。
福井県高浜町は京都府と県境を接す原発があることでも知られている人口1万人程の町で、町長選は現職で55歳の野瀬豊氏に、元県議で59歳の一瀬明宏氏が挑むも
40年超運転を目指している関西電力高浜1、2号機や漁業の6次産業化などを挙げ「いくつかの事業は継続状態になる」、「建設中の新庁舎や公民館は、来年5月の任期中に完成しない。原子力課題も重要局面」とした上で、「自分が進めてきたことをしっかり形にしていくことが責任」と述べた野瀬豊氏が4074票を獲得して
原発政策の将来像が見えないことや農業・漁業者らの不満を現町政がくみ取っていないと批判し、後継者育成の支援などを訴えて2287票を獲得した一瀬明宏氏 を破り3選を決めました。
ただ選挙結果直前に高浜原子力発電所1・2号機の安全審査の合格証にあたる「審査書」が決定されてしまい、通常最大の争点になりそうな原発問題も現職が推進するのは当然として、挑戦者の一瀬明宏氏もリプレースの検討も含め「町の雰囲気が暗い。再稼働は当然のこと」と原発反対派が出馬しない、どうも争点が見えにくい選挙戦に。
町の収入の半分が原発関連で占め、町内に140ある旅館・民宿にとって定期的に訪れる原発作業員は顧客の要で多くの若者も原発構内を働き口なので、大飯原発で町長リコール運動が起きるなど町が二分された旧大飯町(現おおい町)とは異なり、高浜町はほぼ無風状態でしたし、方向性としてはどちらが勝ってもあまり変わらない。
そうなると知名度も実績もある現職が有利なのは当然だったのかな…と思います。