仙台に人口集中、昨年の転入超過全国2位 2013年1月29日 日経
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51085090Y3A120C1L01000/
総務省が28日まとめた2012年の住民基本台帳人口移動報告で、仙台市の人口集中が鮮明になった。東日本大震災の避難者らが流入している仙台市の転入超過は9284人となり、東京23区に次いで全国で2番目に多かった。一方、福島第1原子力発電所事故の影響が大きい福島県では人口流出が続いている。
仙台市は震災が発生した11年よりも転入超過が拡大した。市は「他市町村からの避難者に加え、復興関連の従事者が流入している」とみる。仙台市の人口増加がけん引して、宮城県全体でも13年ぶりに転入超過に転じた。復興関連で東京都や埼玉県からの転入も目立つ。転出者が減ったことも大きな要因で、転出者数は前年に比べて13%減少し、統計開始以来最高の減少率だった。
宮城県内では前年に転出超過だった多賀城市などが転入超過に転じた。石巻市や気仙沼市などは引き続き転出超過だがその超過数は大きく減少した。
一方、宮城県以外の東北各県は転出超過となり、青森、秋田、山形の各県は転出超過数が前年に比べてさらに拡大した。岩手県は転出超過だったが、その数は縮小し12年ぶりに3000人を下回った。盛岡市や滝沢村は転入超過だった。
福島県は人口流出が縮小したが、転出超過が多かった全国の上位20位に郡山、福島、いわき、南相馬の各市が入った。宮城県と東京都に各2000人以上が転出した。
まあ、少し厳しい見方をすれば、被災地を再建しようにも、岩手県や福島県の湾岸部などは泊まる場所の確保も容易ではなく、作業員はホテルや旅館の絶対数が多い仙台市近辺で宿泊先を探す傾向がどうしても強くなる(目的地までのアクセス時間が宿泊先選びの最優先事項となるため、設備が古くて個人客から敬遠されていた一部の旅館にもアクセスの便利さが故に、臨時的な特需が発生している可能性もあります)でしょうし、東北新幹線や山形新幹線が整備され東北各県の全てに支店網を敷く必要のなくなった企業がもし東北の1か所にだけ拠点を残すとなれば、当然ながら唯一の政令指定都市である仙台なわけで…。
それぞれの県の中でも県都やその地域の中心都市あるいはそのベッドタウン(滝沢村は盛岡市のベッドタウン的位置づけ)に人口が推移していく傾向は今後も続くことが予想されます。
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51085090Y3A120C1L01000/
総務省が28日まとめた2012年の住民基本台帳人口移動報告で、仙台市の人口集中が鮮明になった。東日本大震災の避難者らが流入している仙台市の転入超過は9284人となり、東京23区に次いで全国で2番目に多かった。一方、福島第1原子力発電所事故の影響が大きい福島県では人口流出が続いている。
仙台市は震災が発生した11年よりも転入超過が拡大した。市は「他市町村からの避難者に加え、復興関連の従事者が流入している」とみる。仙台市の人口増加がけん引して、宮城県全体でも13年ぶりに転入超過に転じた。復興関連で東京都や埼玉県からの転入も目立つ。転出者が減ったことも大きな要因で、転出者数は前年に比べて13%減少し、統計開始以来最高の減少率だった。
宮城県内では前年に転出超過だった多賀城市などが転入超過に転じた。石巻市や気仙沼市などは引き続き転出超過だがその超過数は大きく減少した。
一方、宮城県以外の東北各県は転出超過となり、青森、秋田、山形の各県は転出超過数が前年に比べてさらに拡大した。岩手県は転出超過だったが、その数は縮小し12年ぶりに3000人を下回った。盛岡市や滝沢村は転入超過だった。
福島県は人口流出が縮小したが、転出超過が多かった全国の上位20位に郡山、福島、いわき、南相馬の各市が入った。宮城県と東京都に各2000人以上が転出した。
まあ、少し厳しい見方をすれば、被災地を再建しようにも、岩手県や福島県の湾岸部などは泊まる場所の確保も容易ではなく、作業員はホテルや旅館の絶対数が多い仙台市近辺で宿泊先を探す傾向がどうしても強くなる(目的地までのアクセス時間が宿泊先選びの最優先事項となるため、設備が古くて個人客から敬遠されていた一部の旅館にもアクセスの便利さが故に、臨時的な特需が発生している可能性もあります)でしょうし、東北新幹線や山形新幹線が整備され東北各県の全てに支店網を敷く必要のなくなった企業がもし東北の1か所にだけ拠点を残すとなれば、当然ながら唯一の政令指定都市である仙台なわけで…。
それぞれの県の中でも県都やその地域の中心都市あるいはそのベッドタウン(滝沢村は盛岡市のベッドタウン的位置づけ)に人口が推移していく傾向は今後も続くことが予想されます。