「放射能地域の人、結婚しない方が」公益法人会長が講演 2012年8月30日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290581.html
福島市議会の佐藤一好議員らは29日、記者会見し、公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長が東京電力福島第一原発事故の影響について話した7月の講演で「不適切な差別発言をし、容認できない」として、訂正を要求することを明らかにした。
佐藤市議らによると、池谷会長は講演で「福島の人とは結婚しない方がいい」「福島では発がん率が上がり、奇形児が生まれる懸念がある」と述べたという。
協会側の説明や記者が確認した録音によると、池谷会長は、福島のほか原発事故で一定の放射能汚染を受けた関東地方の県名をあげ、地域の地図を示しながら「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」と発言。「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などと話した。
池谷会長は朝日新聞の取材に、「被曝(ひばく)で遺伝子損傷と奇形児出産のリスクが高まることを訴えた」と説明。「一般論として私の見解を話した。差別する意図はなかった」と話した。
う~ん。この方のブログ(池谷奉文ブログ 日本をかえる!http://d.hatena.ne.jp/h_ikeya/?of=5)を読んでいる限りでは、どこぞの前市長のような差別主義満載な論調のものではなく、最近の投稿記事では「防災林はマツ林ではなく自然の森を」「復旧では悲劇を繰り返す」「トキ・コウノトリが舞う世の中に」と指摘は中々辛辣ながらも冷静な分析ができる方だけに、どうしてこんな過激発言をしてしまったんだろう??? とただただ残念でなりませんね。
つい先日も、妊婦の血液で出生前にダウン症の診断が精度99%でできる技術が確立されて9月から導入されることを巡って物議を醸すなど、人の出産の問題は赤の他人がむやみに踏み込んでよい範疇の問題ではないでしょうし、まして結婚についてはそれこそ余計なお世話というもの。
また、たとえ一般論で差別する意図はなくとも、当事者とりわけ20代や30代の出産予備軍だけでなく、小学校高学年から高校生位の思春期の女の子達までもが、将来健康な子供を無事産むことができるのか、他の地域の方には到底理解できない位真剣に悩み、そして神経を尖らせていること位、巷の報道でも聞いていると思います。
氏の年齢も1942年生まれと、広島や長崎の原爆後遺症に苦しむ方々が、就職や生活の様々な局面で差別を受けてきた社会問題を自分自身の目で直接見てきた世代に位置しますし、生態系という社会的に弱いものを守る立場にある責任にある方だからこそ、その生態系の中で生きている人間のうち、同じく社会的に弱い立場に置かれている方々への気持ちにも配慮してほしかったと思いますね。
http://www.asahi.com/national/update/0829/TKY201208290581.html
福島市議会の佐藤一好議員らは29日、記者会見し、公益財団法人・日本生態系協会の池谷奉文会長が東京電力福島第一原発事故の影響について話した7月の講演で「不適切な差別発言をし、容認できない」として、訂正を要求することを明らかにした。
佐藤市議らによると、池谷会長は講演で「福島の人とは結婚しない方がいい」「福島では発がん率が上がり、奇形児が生まれる懸念がある」と述べたという。
協会側の説明や記者が確認した録音によると、池谷会長は、福島のほか原発事故で一定の放射能汚染を受けた関東地方の県名をあげ、地域の地図を示しながら「放射能雲の通った地域にいた方々は極力結婚しない方がいいだろう」と発言。「結婚して子どもを産むと、奇形発生率がドーンと上がる」などと話した。
池谷会長は朝日新聞の取材に、「被曝(ひばく)で遺伝子損傷と奇形児出産のリスクが高まることを訴えた」と説明。「一般論として私の見解を話した。差別する意図はなかった」と話した。
う~ん。この方のブログ(池谷奉文ブログ 日本をかえる!http://d.hatena.ne.jp/h_ikeya/?of=5)を読んでいる限りでは、どこぞの前市長のような差別主義満載な論調のものではなく、最近の投稿記事では「防災林はマツ林ではなく自然の森を」「復旧では悲劇を繰り返す」「トキ・コウノトリが舞う世の中に」と指摘は中々辛辣ながらも冷静な分析ができる方だけに、どうしてこんな過激発言をしてしまったんだろう??? とただただ残念でなりませんね。
つい先日も、妊婦の血液で出生前にダウン症の診断が精度99%でできる技術が確立されて9月から導入されることを巡って物議を醸すなど、人の出産の問題は赤の他人がむやみに踏み込んでよい範疇の問題ではないでしょうし、まして結婚についてはそれこそ余計なお世話というもの。
また、たとえ一般論で差別する意図はなくとも、当事者とりわけ20代や30代の出産予備軍だけでなく、小学校高学年から高校生位の思春期の女の子達までもが、将来健康な子供を無事産むことができるのか、他の地域の方には到底理解できない位真剣に悩み、そして神経を尖らせていること位、巷の報道でも聞いていると思います。
氏の年齢も1942年生まれと、広島や長崎の原爆後遺症に苦しむ方々が、就職や生活の様々な局面で差別を受けてきた社会問題を自分自身の目で直接見てきた世代に位置しますし、生態系という社会的に弱いものを守る立場にある責任にある方だからこそ、その生態系の中で生きている人間のうち、同じく社会的に弱い立場に置かれている方々への気持ちにも配慮してほしかったと思いますね。