「香港と台湾は同じじゃない」なんて、1回ずつでも両方に行ったことがある人には「そんなの当たり前」だろう。成田からの飛行時間、空港に降り立ったときに聞こえるアナウンスの言葉、車が走る側(香港は左で台湾は右)、、、
香港-台北はとても近く、飛行機で1時間半もない。一応国際線扱いなので食事も出るが、水平飛行になった瞬間に配り始め、配り終わった瞬間から回収が始まるくらい(笑) 便数も多く、東京-大阪間を移動するくらいの感覚で人々は移動する。
芸能界の交流も深い。台湾のドラマに香港の俳優が、香港映画に台湾の俳優が出演することはごく普通で、台湾の歌手が香港コロシアムでコンサートを開き、香港の歌手が台湾のバラエティに出てプロモーションしたりする。台湾アイドルの生写真は若い女の子たちに大人気
周華健(ワーキン・チョウ、以前はエミール・チョウ)など、香港出身だが台湾に住み、台湾を拠点に活動する芸能人も少なくない。とはいっても、台湾と香港の芸能界が完全に重なっているわけではなく、それなりに別々に展開している。
mixiニュースで見つけたORICONSTYLEからのニュース「ビビアン・スー、11年ぶり日本ドラマ出演」、出るのは『金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件』。「幼馴染・美雪が参加する香港のファッションショーを舞台に、そこで巻き起こる連続殺人事件の謎に“四代目”金田一一(はじめ)のHey!Say!JUMP・山田涼介が挑む」そうな。ビビアンがもう37歳ってびっくり相変わらずきれいだわ~と写真にうっとりしつつ読んでたら・・・
「アジア各国のスター役者が集結。台湾保安警察の刑事リー・バイロンに元台湾アイドルグループ・飛輪海のウーズン、韓国からの留学生キム・ロンドンを人気韓国グループBIGBANGのV.I、「九龍皇帝」と呼ばれ90年代初頭の九龍城を支配したが、何者かに暗殺されてしまうワン・ロンを、台湾の名優であり司会者エリック・ツァンが務める。」とある。
・・・エリック・ツァン(曾志偉)は香港の俳優だっ
40年の芸能生活の間に、台湾の映画やドラマに出演したことはあるだろうが、拠点はずっと香港。長期間香港以外の場所に住んだこともないんじゃないだろうか。
引用文にあるとおり、エリック・ツァンは名優で人気司会者。香港電影金像奬(日本でいえば日本アカデミー賞かブルーリボン賞)で主演男優賞、助演男優賞の受賞経験がある。(台湾の金馬奬でも受賞経験あり。)日本では「インファナル・アフェア」で知っている人が多いかな?
司会ではレギュラーのバラエティ「奬門人」シリーズのほか、電影金像奬や香港小姐(ミス香港)、チャリティ番組など大型番組でも欠かせない人だ。現在は香港藝人協會(香港芸能人協会)の会長を務めている。
ケアレスミスだろうけど、これほどの大御所のプロフィールを間違えるのは、ちょっとヤバいと思う。例えていえば、北野武が日本以外のどこかの人として紹介されてしまったようなもの
記事が公開されるまでにチェックは受けるだろうに、どうしてすり抜けてしまったんだか。「香港を舞台に展開するドラマなんだから、1人くらい香港の俳優を出すのでは?」と考える人がいたらよかったのに
ORICONSTYLEに訂正お願いメール、してみようっと
<追記>
検索してみたら、他のメディア(毎日新聞デジタル、YOMIURI ONLINE、日テレNEWS24、スポーツ報知)はちゃんと“香港の”俳優としてエリック・ツァンの名前を出していた。オリコンさん、芸能情報は“本職”でしょうに
たまたまORICONSTYLEの記事だけを読んだ人が、特に調べることもなく、「エリック・ツァンって台湾の俳優なんだ~」と思い込んでしまったりするのは、誰の日常生活に支障が出るわけでもないけど(笑)、やっぱり避けたい! エリックに失礼でもあるし、、、ね
<追記2>
さっきチェックしたら、“香港の”と訂正されていた。よかった 「訂正しました」的な断り書きはないけど、直ってるならいいか^^;