昨日から始まっている、フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第4戦トルコ大会。女子ショートプログラム、なんだか大接戦。日本からは大庭雅、宮原知子の2人が出場しているが…
51.45で首位に立ったのはパク・ソユン(韓国)。
アメリカ大会でもいい出来だったが、さらに伸びやかに、表現にめりはりがついて、いいプログラム
0.05差の51.40で2位につけたのはウリアナ・ティトゥシュキナ(ロシア)。
3月に13歳になったばかりなのに、もう167cmあって大人っぽい。ビールマンスピンがちょっと苦手かも^^;
3位はJGPデビューのリア・カイザー(米)、50.70。
ジャンプに2つ回転不足がついてしまったけど、素人目には全然わからず(笑) きれいにまとめている。
大庭雅は49.16で4位につけた。
しばらく見ない間に大人っぽくなって(笑)、「テンペスト」のバイオリン曲を踊りこなしている。フライングキャメルスピンで少しぐらつき、レベルを取れなかったのが惜しい。
アメリカ大会に続いて2大会優勝か?と期待される宮原知子は46.62の6位発進。
冒頭のコンビネーションはセカンドが回転不足になってしまった(素人目にはわからないけど^^;)。こちらもフライングキャメルスピンで十分回れず。シニアの選手たちはさらっとやってるけど、実はけっこう難しい技術で、習得を促すためにジュニアで課題として規定されるのかな。
演技構成点に5点台が一つも取れなかったのは、ほかの選手たちがわりと表現力豊かに演じたので、ちょっと物足りなく見えたかもしれない。時間オーバーの減点1はもったいなかった。
1位と6位の差が4.83。フリー次第で、日本勢2人表彰台もありそう
日中関係悪化の影響が、スポーツにも及び始めている。日本で行われる大会に中国選手が参加をとりやめたり、中国で行われる大会に日本選手が行かなかったり。。。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ中国杯に、日本選手の派遣見送りも?というニュース。日本スケート連盟の橋本聖子は、日本選手の安全が確保できないことを強く心配しているんだろう。
しかし、大会は11月初め、まだ1ヶ月ある。いつまでもこの状態が続くとは考えにくい。こちらのブログに解説されている中国国内の政治的状況を考えると、11月には一段落している可能性は大きいし、外交上の話はともかく、国内でのデモや破壊行為に関しては抑える方向に向かうと思う。
「日本が派遣しない時に他の国の選手が(GPシリーズの)ポイントを取るのはどうか」とかを言う前に、「NHK杯にエントリーしている中国選手の安全は全力で守るから、中国杯に出場する日本選手の安全確保をお願いしたい」と言うべきだろう。
一昨年も、日中関係が良くない時期にグランプリシリーズの大会があった。NHK杯に出場した龐清(Qing PANG)/佟健(Jian TONG)組が、「私たちがここに来られて競技できたことに感謝している」とコメント。中国杯に出場した小塚崇彦は、「北京に来る前は(悪化する日中関係の影響を)心配していたが、中国の皆さんは逆に応援してくれた。その気持ちがすごくうれしい。」「ペットボトルが飛んでくるかもしれないと思っていた。うたぐってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱい。」と語った。
幸い、フィギュアスケートは屋内で行われる。選手たちは外に出られなくてつまらないかもしれないが、ホテルと練習リンクと会場だけをバスで往復すれば、少なくとも街中で危害を加えられる心配はないはず。観客については、荷物検査などを強化してもらえばいい。
ニュース記事では浅田真央、安藤美姫、高橋大輔が「グランプリファイナルに出場できないと、ソチ五輪会場の感触がつかめない」などを取り沙汰しているが、町田樹も出場するし、ペアの高橋成美/マーヴィン・トラン組が出場予定
北京に5年住み、中国語を流暢に話し、中国選手と組んで国内大会に出たこともある成美ちゃんと、遠い先祖に中国系もいるらしいカナダ人のマーヴィン。中国のスケートファンにはおなじみで、中国ペア選手たちのいいライバルと看做されている彼らを、観客はいつもどおり迎えてくれる、と信じたい。
こんなときだけど、こんなときだから、できるだけ、いつもどおり、予定通り、やったほうがいいことがある。と思う。