ジュニアグランプリシリーズだとときどき起こること・・・1大会しかエントリーしてない、実績もあまりない選手が、ひょっと優勝してしまう。
それがシニアのグランプリシリーズで、起きちゃったみたい。
フィギュアスケート・グランプリシリーズ第2戦スケートカナダ、女子フリー(ジャッジスコア)と最終結果。地元カナダの若手、ケイトリン・オズモンドが優勝。2位と3位に鈴木明子と村上佳菜子、2人の日本勢が入った。
SP2位のケイトリン・オズモンドはフリーも2位で115.89。
とにかく元気いっぱいなのがいい。「カルメン」の振付を本人も気に入って活き活きとこなしている。転倒はあったけど決まったジャンプは見事で、スピン3つともレベル4。フリップとルッツの両方に踏み切りエッジエラーが付いたあたりが、今後の課題かな。
フリー1位120.04、鈴木明子。
フリップに続けるジャンプが1回転になった以外、ミスらしいミスはなし。中盤のステップとはまた違うダイナミックな動きのコレオシークエンスもよかった。滑りこんでもっとよくなりそうなプログラム
演技が始まるとき英語の解説で「昨日はがっかりだったから、今日は“ガンバ”しなくちゃ」と言ってるのが笑えた。日本人の観客が「ガンバ!」と声をかけるので、覚えられてしまう
フリー3位はエリザベータ・トゥクタミシェワ、112.90。
3回転ルッツで転倒してしまったが、それ以外はジャンプも高く表現もしっかり、終わって軽くガッツポーズ。体型も雰囲気も少しずつ大人っぽくなってきている。これでSPの出遅れを挽回したけど・・・
フリー4位111.83の村上佳菜子。
タンゴの情熱的な踊り、大好き!って感じで踊ってる。シークエンスでダブルアクセルがシングルになった以外はミスもない。英語の解説でも「スピンが速い」と褒められてたが、蓋を開けてみると回転不足が3つ・・・次までの宿題か
わずか0.04の差で、村上佳菜子がトゥクタミシェワをかわして表彰台。このポイント差は、またまたファイナル進出に向けて大きな意味を持つことになりそう。
SP1位だったエレーネ・ゲデバニシビリはフリー5位で総合5位。転倒などはあっても、力強く「ドン・キホーテ」を滑りきった。点数が伸びないのはやはり回転不足のせいなので、修正すればいいプログラムになると思う。SP3位だったクセーニャ・マカロワはフリー9位で順位を6位に落としてしまった。素敵なんだけど、ちょっと難しい曲なのかな
ジュニアからシニアに上がって1年目のグレイシー・ゴールドはフリーで少し挽回して総合7位。若い後輩に主役を奪われてしまった感じのアメリ・ラコステ、ピアノだけの「ラプソディ・イン・ブルー」はお洒落だけど単調になりがち?! 来週の中国杯はどうなるかな。キャロライン・ジャンは大崩れはしなくなったけど、これからはどんなスケーターを目指すんだろう。ポリーナ・シェレペンはフリーも10位。痛い転倒してしまった。頑張ったけど…
ファイナル進出ポイントは、鈴木明子が13ポイント、村上佳菜子が11ポイントを獲得。トゥクタミシェワはじめ、大人数がシリーズに参加しているロシア勢は、意外と苦戦している。さてさて?!
時間帯だけ見たらできるのに、ちっともやろうとしない生放送、一部とはいえ、やってくれたテレビ朝日のフィギュアスケート放送。
やればできるじゃん
しかし、男子フリーの後半生放送のあと、まるでこれから女子フリーが始まるかのような雰囲気作りは、、、ダサいよ
アップしてくれた人がいたので貼っちゃいます。スケートカナダ男子フリー、無良崇人の演技。
転倒やパンクもあったけど、決まったジャンプの豪快さに観客も目を見張ってる感じ。終盤に向かってどんどん盛り上がった。三味線と尺八をフィーチャーした完全に和風の曲と、振付もぴったりマッチ。いいプログラム!フリーの自己ベストは更新してる。
今回は上位に入れなかったとしても、次の試合でもっといい演技が見られると確信