たまには休まないと長く続けられない。しかし、休んだ後復帰するのも、それはそれでいろいろある。
スポーツ選手って、大変だわ、、、
シーズンとオフが明確に分かれているスポーツだと、毎年同じようなリズムで調整しやすいだろう。野球は冬が休みで、サッカーのJリーグは正月(天皇杯のあと)から春先あたりが休み? アメフト、バスケットボール、アイスホッケー、チームでリーグのスポーツは大体そうだ。
個人種目だと、マラソン&駅伝は冬がメイン。もちろん練習は一年中してるし、夏に行われる大会もあるけど、どこに出場するか決めて、計画的に練習と休養を組むことができる。
どうも近年のフィギュアスケートは、ウィンタースポーツといいながら、年間通して忙しい。4月に国別対抗戦があったと思ったら、8月には小規模な国際大会がもういくつか開かれている。昔はアマチュアを引退しないとアイスショーに出演できなかったが、今はむしろ現役バリバリの選手が目玉扱い
競技でいい成績をあげるほど、ショーに声がかかることも多くなる。オリンピック年を睨みながら、うまく休養する時期を挟まないと、本当に体も気持ちももたないんだろう。
そういうつもりで休養してたはずの安藤美姫選手が、結局復帰を延期せざるを得ない状況。ファンも残念だけど、本人も残念そうだ。日刊スポーツの記事と朝日新聞の記事で、詳しいことがわかってきた。
コーチの件は、今年3月にモロゾフ氏から「今季は指導できない」と言われ、それからステファン・ランビエールなど数人に打診したがうまくいかなかったという。
グランプリシリーズ出場に関しては、「前年度のGPシリーズを欠場し、今季2試合以上の試合出場を希望する選手には出場を確認する誓約書にサインする制度」で、5月までに回答しなければならなかった。私はてっきり、違約金が発生する契約の類かと思っていたが、そういうものではなかったらしい
しかし、怪我や病気以外の理由で欠場するので、何らかのペナルティが課されることを安藤選手は覚悟している。来季はISUの大会(GPシリーズ、四大陸や世界選手権)の出場資格が得られないかもしれない。
それでも、ブロック大会で上位に入れれば、全日本に出られる可能性はある。全日本の結果次第で、ソチ五輪への道もある? ただ本人は、それを現在の目標としているわけではない。今季後半をアイスショーも出ずに休養して、来季に向けてコーチを探し、十分な練習と準備をした上で競技会で自分の演技を見せる。というつもりのようだ。
そして2013/2014シーズンを最後に競技からは引退する意向。
コーチをことわったモロゾフ氏。女子シングルの選手で今指導しているのはアリョーナ・レオノワ(ロシア)だけど、安藤の指導もしてるとソチ五輪のとき微妙に利害が対立しそうだから、回避した? もちろん勝手な推測だけど。
一方で高橋大輔のコーチ(の一員)になった。男子シングルはロシアの選手も指導してるが、五輪代表になりそうな選手かというと微妙で、あとはフローラン・アモディオ(仏)など。ロシアのチームじゃないからいいのか。
指導をやめたのは別にいいけど、ほかのコーチを紹介するとか、後のことも少しはケアしてくれなかったのかな~。と、ちょっと文句を言ってみる^^;
バンクーバー五輪後休養、今季復帰予定だったエヴァン・ライサチェクが、エントリーしていたGPスケートアメリカを欠場するというニュース。足の付け根の筋肉を痛めたそうな。4回転を入れたプログラムを作り、「バンクーバーの頃よりよくなってる」と自信を持っていたようだが、残念。GPシリーズのエントリーは1大会だけだったが、怪我が治れば12月のNRW杯かゴールデンスピンに出場を考えるとのこと。
スケートアメリカには代わりにアーミン・マーバヌーザデー選手が出場する。
それにしても、バンクーバーの後は競技会に出てなかったとは意外。ショーでは何度か顔を見てるせいか、そんなに離れてたとは思わなかった。毎年のようにルールが変わり、それに選手たちが対応して出る得点も変わってくるから、長期間大会に出ないと適応するのも大変だ。ジャンプもスピンも難度を上げないといけないから、それだけ体に負担もかかるんだろうな・・・
「最後の試合が地方ブロック大会でもいい」という安藤選手のコメントを読んで、先週、地方ブロック大会の一つである東京大会に出場した村主章枝選手を思い出す。
5位に入り、東日本選手権の出場資格を得たようだ。かつての日本代表選手も、強化指定をはずれ、地区大会を一つずつクリアしていかないといけない。それでも、現役にこだわって続けている。そういう生き方もあり