フィギュアスケート・ジュニアグランプリ(JGP)シリーズ第4戦、オーストリア大会。日本期待の女子ショートプログラム(ジャッジスコア)、再生リスト。期待通りで予想外で
10 李香凝(Xiangning LI)(中国) SP:50.67(5)
「Spring Breeze(望春風)」Yuxian Deng(雨賢)♪ 曲のとおり春の雰囲気の衣装で、柔らかなメロディに乗って滑る。サルコウ・トウ3-2などノーミスの演技に会場が沸いた。
14 チェ・ダビン(韓国) SP:57.27(4)
「Mama, I'm a Big Girl Now」♪ オールドポップスの歌詞をうまく使った振付は、ラトビア大会同様に盛り上る。ルッツ・トウ3-3ほかジャンプをきっちり跳べば、ラトビア大会を0.06だけ上回る得点。鉄板のプログラムになりそう。
16 マリア・ソツコワ(ロシア) SP:62.97(2)
「Black Magic Woman」サンタナ♪ 今日もきっちり、ルッツ・トウ3-3と後半のフリップ、ダブルアクセルをこなした。こちらも鉄板、隙はない。0.24だけベスト更新
22 ディアナ・ペルヴシュキナ(ロシア) SP:58.26(3)
「Spiegel im Spiegel」「Ruska」♪ 昨季の日本大会5位だった選手、今季初戦からベストを更新してきた。ルッツ・トウ3-3、フリップと片手上げで跳ぶ。ステップは一つ一つの動きが大きく、しっかりエッジにのって一歩が伸びるスケーティングが目を引く。
24 ルトリシア・ボック(ドイツ) SP:47.99(6)
「パッチ・アダムス」♪ 振付はパスクワーレ・カメレンゴ氏。叙情的な曲をきれいに演じ、のびやかなステップが印象的。ルッツ・トウ3-3のトウループ回転不足と、フリップ転倒(回転不足)が惜しいが、ドイツ女子の次期エースとして期待されていきそう。
30 三原舞依 SP:63.55(1)
「ロンド・カプリチオーソ」サン=サーンス♪ スロバキア大会2位の実績は自信になって、今日もミスする気配がない。ルッツ・トウ3-3の1.20をはじめ、レベル4をそろえたスピンなど全ての要素でGOEはプラス。トータルで5点近く加点がついた。
音に動作やポーズをうまくはめながら、ステップ途中で一旦止まって速度を上げて動き出すアクセントもばっちり。3回転フリップを最後の要素にするリスキーな構成も、豊富な練習量を感じさせる完成度の高いプログラムに作り上げた。
終わって思わずガッツポーズ、得点を見て「あ、(ソツコワを)超えた」と喜んだ。
35 樋口新葉 SP:46.55(8)
「マンボ・ファンタジー」♪ 派手目の曲に合わせた鮮やかなオレンジの衣装。元気のいいステップから入り、いい感じと思ったら、レイバックスピンで何かアクシデントがあったのか、途中でやめるような形に
3つとも後半に持ってきたジャンプで、ルッツは2回転で開いてしまってコンビネーションにできず、フリップは決まったがエッジに!(アテンション)がついて少し減点。不本意な出来に、落ち込んでしまった・・・
とはいえ、レベル3のステップに加点が1.0。ジャッジ9人中8人が+2をつけている。ここは自信持っていい。
表彰台を狙うには10点以上の差をつめないといけないが、もう順位は気にせずに、フリーは思い切りやるしかない
結果、三原舞依がトップに立ち、2位ソツコワ、3位ペルヴシュキナ、4位チェ・ダビン。
フリーの滑走順は、樋口新葉は第5グループの最後。グループ最後はもしかして得意じゃないのかな?と思うけど、先々のことを考えたら慣れておかないといけない。第5グループの選手たちがある程度まとめたプログラムを見せた後にいい出来を見せれば、得点は出やすいかも。
最終グループは三原舞依が2番目。ソツコワが3番目で、先に演技ができるのは少し有利かな。優勝!と思わずに確実に2位を確保したほうが、ファイナルには近道か。
フリーはもう、日本時間で今日の深夜12時から始まる(Live)。みんな頑張れ~