Thank you for the music

好きな音楽のこと、あれこれ。その他諸々もあり。

世界フィギュアスケート選手権2024アイスダンスRD

2024年03月23日 06時20分19秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024アイスダンス・リズムダンスジャッジスコア)。
[追記] コレオリズムシークエンスについて、今季課題のシルバーサンバで記述しています。

<G1>
ハンナ・ヤククス/アレッシオ・ガッリ(オランダ) RD:51.99(35)
 「地獄に道づれ(Another One Bites The Dust)」「Play the game」「Radio Gaga」クイーン♪ 赤トップ黒パンツ、白ランニング口ひげ。ツイズルは少しずれた。まずは落ち着いて第1滑走を務めた感じ。クイーンのメドレーとしては、大人しいかな

オリヴィア・オリヴァー/フィリップ・ボヤノウスキー(ポーランド) RD:54.19(34)
 「Relax」「Careless Whisper」「Uptown Girl」♪ 黒。丁寧に合わせたツイズルはレベル4を揃える。パターンダンスのレベルはB止まりだったが、ストレートラインリフトのポジションチェンジがくるくると速かった。

アドリエンヌ・カーハート/オレクサンドル・コロドフスキイ(アゼルバイジャン) RD:49.56(36)
 「Caribbean Queen」「Love Zone」「Stay the Night」♪ 黒キャミでパンツ、紫がかったピンクのシャツ。ホップから入るツイズルはそろってレベル3。全体に女性の表情がいい。前から首の後ろに横向きに乗せてからイーグルの右ひざに立たせるストレートラインリフト。

ミラ・ルード・レイタン/ニコライ・マヨロフ(スウェーデン) RD:61.13(27)
 「The Race Club Mix」「La Habanera」「I Love You」♪ 白黒チェックに黒ジャケ。回転の速いツイズルで2人レベル4。シルバーサンバのスピードが速い! ミッドラインステップには男性の片手側転も入り、ローテーショナルリフトもぶんぶん振り回した

<G2>
ソレーネ・マジンゲ/マルコ・イェフゲニ・ガイダイェンコ(エストニア) RD:57.09(33)
 「Walk This Way」「Push It」♪ 黒、革ジャケ風。ツイズルは男性の進む距離が大きいのがよくわかる。シルバーサンバはサンバのステップが目立たなかった。男性が低い姿勢でハイドロ風の動きのカーブリフトが面白い。ミッドラインステップでは男性が一瞬逆立ちしてから腹ばいになる振付

陳溪梓(チェン・シーズ、Xizi CHEN)/邢珈寧(シン・ジァニン、Jianing XING)(中国) RD:58.80(30)
 「Get Down On It」「Cherish」「Celebration」クール・アンド・ザ・ギャング♪ 黒つなぎでブルーをあしらう。ツイズルきれいにまとめ、全体にすっきりした感じ。曲が変わったときに滑りの雰囲気があまり変わらないので、今後の課題かな。

パウリーナ・ラマナウスカイテ/デイヴィダス・キザラ(リトアニア) RD:58.52(31)
 「I Love Rock ‘N Roll」「Crimson and Clover」ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツ/「Call Me」ブロンディ♪ 黒セパレート、黒Vネック。珍しくミッドラインステップから始める。ツイズルは3つ目に入るタイミングがずれた。女性がジャンプで乗るローテーショナルリフトが良い。

マリア・ホルブツォヴァ/キリル・ビエロブロフ(ウクライナ) RD:63.30(26)
 「Holding Out For a Hero」「Straight From the Heart」「If You Were a Woman (And I Was a Man) 」♪ 黒セパレートでパンツ、グレー系シャツ。回転速いツイズル、ミッドラインステップからステーショナリーリフトまでのアップテンポから、がらりと雰囲気を変えてパターンダンスはレベル3。曲と要素の構成が合っていたと思う。

<G3>
ジーナ・ゼンダー/ベダ・レオン・ズィーバー(スイス) RD:58.19(32)
 「Race」「Joe le Taxi」♪ 赤に白黒チェックで背中に80の文字。男性を車に見立てて女性が運転するポーズでスタート。ツイズルまとめ、男性片足で前に抱えるストレートラインリスト。ダイアゴナルステップでは男性が大きなジャンプを入れ、男性がまた車になって女性が急ブレーキでストップのフィニッシュ

マリア・ノソヴィツカヤ/ミハイル・ノソヴィツキイ(イスラエル) RD:59.16(29)
 「Faith」「Careless Whisper」「Wake Me Up Before You Go Go」♪ ブルー系、白T黒ベスト。シルバーサンバをいい感じにまとめる。ツイズルはややふらついてGOEプラスもらえず。ストレートラインリフトで男性が片手で髪をかき上げるところ、なんか可愛い

オリヴィア・スマート/ティム・ディエク(スペイン) RD:71.81(15)
 「Call Me」「Rapture」ブロンディ♪ ブルーのつなぎ、黒系。組んで日が浅いので滑走順が早いが、格の違いを見せつける。電話のプッシュ音で始まり、完璧に合わせたツイズル。ミッドラインステップのグライド感。男性の靴に片足を乗せて開脚のカーブリフト。ノリノリのシルバーサンバ、ラストは通話が切れた音

アンナ・シモヴァ/キリル・アクセノフ(スロバキア) RD:62.76(27)
 「ゴーストバスターズ」「I Can Wait Forever」「Name Game」♪ カーキにオレンジのライン。おなじみの曲で盛り上げながらツイズル。右肩に乗せてから腕と足をホールドするローテーショナルリフトがなかなかアクロバティック。全体にきびきびと動いていた。
 コーチも納得の自己ベスト。

<G4>
マリア・イグナテワ/ダニイル・レオニドヴィクス・ゼムコ(ハンガリー) RD:64.59(24)
 「Boys (Summertime Love)」「Total Eclipse of the Heart」「Push It」♪ ラベンダーと黒、シルバーの上に黒メッシュ。ツイズル安定、パターンダンスタイプステップからミッドラインステップへ自然に流れる。ストレートラインリフトの姿勢変化良かった。

ヴィクトリア・マンニ/カルロ・ロトリスベルガー(イタリア) RD:63.64(25)
 「Walk like an Egyptian」「Need You Tonight」「Rhythm Nation」「I Want to Know What Love Is」「Dancing With Myself」♪ 黒セパレートでパンツ、黒Tシャツの胸にテレビ。スピード感のあるシルバーサンバ、ツイズルが音とぴったり合った。ジャンプで入って女性の片足をホールドするローテーショナルリフト。

小松原美里/ティム・コレト RD:66.92(20)
 「ゴーストバスターズ」「True」♪ 薄カーキ制服風パンツ。スムーズにダイアゴナルステップをまとめる。ツイズルで女性がややふらつき、レベルは2と3でGOEマイナス 後ろ向きにジャンプして乗るローテーショナルリフトはばっちり。後半は悪くなかった。

フィービー・ベッカー/ジェームス・ヘルナンデス(イギリス) RD:66.39(21)
 「1999」「Purple Rain」「Let’s Go Crazy」プリンス♪ ラベンダー、黒に紫。きれいな姿勢のツイズル、ゆったりと見せるパターンダンスタイプステップ。シルバーサンバは二人で同じステップを多用してアピール。

<G5>
ダイアナ・デービス/グレブ・スモルキン(ジョージア) RD:74.46(12)
 「Bad」「Liberian Girl」「Cheater」マイケル・ジャクソン♪ 赤ホットパンツ、黒革ジャン。ニースライドを織り込むミッドラインステップ、ツイズルはさすが。深く膝を曲げたイーグルや、膝を曲げて反り返って重なる動きなど、ユニークな工夫がいろいろ。
 さっそくQがつく。

折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド) RD:68.66(17)
 「Like a Prayer」「Love Song」「Express Yourself」マドンナ♪ シルバーのレオタード風、黒Vネック。可愛くセクシーな裕香ちゃん、ツイズルまとめ、伸び伸びと滑っていく。回転させながら肩をまたぐポジションのストレートラインリフト。指先まで2人がシンクロして表現する意識の高さを感じた。

エミリー・ブラッティ/イアン・ソマーヴィル(アメリカ) RD:65.21(23)
 「When Doves Cry」「Let's Go Crazy」プリンス♪ 黒にカラフルな指し色のつなぎ、黒系。快調にミッドラインステップ、ハイドロ風が入るステップ。スライディングなどをしてから入るツイズルも素晴らしい。シルバーサンバで男性がまさかの転倒 頑張ってローテーショナルリフトをこなした。

ジェニファー・ヤンス・ヴァン・レンズブルク/ベンヤミン・ステファン(ドイツ) RD:65.86(22)
 「Beds Are Burning」「Don't Leave Me Now」「Runaway」♪ グレーと黒。ツイズルは僅かにずれたがレベルはそろって4。後半スピードを出してミッドラインステップ、何度も手元で回転させながら肩に乗せていくローテーショナルリフト。

 ここで小松原/コレト組にQがついた。

カロラーヌ・スシス/シェーン・フィーラス(アイルランド) RD:68.04(19)
 「Ghetto Life」「Fire And Desire」「Super Freak」♪ 赤つなぎに革ジャン、黒革ジャン。切れのある振付とスピード感のあるステップ、一方で大きくグライドするところも見せる。男性の肩に横向きに乗って女性側がノータッチのローテーショナルリフト。
 シーズンベストにQがついて笑顔のキス&クライ

<G6>
カテリナ・ムラズコヴァ/ダニエル・ムラゼク(チェコ) RD:73.05(13)
 「Self Control」「Total Eclipse of the Heart」「Holding Out for a Hero」♪ ピンク、黒。スピードにのってシルバーサンバに入っていった。イーグルに逆立ち姿勢のカーブリフトで歓声が上がる。若さ溢れる演技

ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:71.44(16)
 「Material Girl」「Into The Groove」「Express Yourself」マドンナ♪ ゴールド、黒。動きが伸びやかでキュート。選曲のバランスがよく、要素ともよく合っていた。
 シーズンベストに笑顔弾ける

ロワシア・デモージョ/テオ・ル・メルシエ(フランス) RD:75.74(11)
 「Rapper's Delight」「Why Can't We Leave Together」♪ 紫、紫と黒。面白い選曲で、まずラップで切れのいいツイズル。ルンバ風でパターンダンスタイプステップ、縦姿勢から横姿勢に変化させるローテーショナルリフト。ラテンぽい曲に変わってシルバーサンバ、ミッドラインステップもアピールたっぷり。
 シーズンベストにうなずく。

ナタリー・タシュレロヴァ/フィリップ・タシュレル(チェコ) RD:68.25(18)
 「The Knowledge」「Juicy Fruit」「Serious Slammin'」♪ 黒系。切れのいい動きでシルバーサンバ、ツイズルは2人の距離がすごく近い。パターンダンスタイプステップでレベル4。しかしリフトしようとして乗せられなかったような、、、?
 ミスはあってもフリー進出に問題はない。

リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:71.89(14)
 「Let’s Go Crazy」「When Doves Cry」プリンス♪ 紫と黒。シニアデビューシーズンのフレッシュなカップル。ツイズル合わせ、一歩を大きく見せながらミッドラインステップ。パターンダンスタイプステップもレベル3が取れた。男性が大きなホップを見せてシルバーサンバに、元気よくローテーショナルリフト。
 ミスなく終わって充実の顔。得点にコーチも喜ぶ

<G7>
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.26(8)
 「Whole Lotta Trouble」「Edge Of Seventeen」♪ ブルーとベージュ、黒。このグループになるとスピード感が違う。ほぼ準備動作なく入るツイズル、ゆっくり逆立ちさせてゆっくり下ろすカーブリフトが凄い。勢いを増しながらシルバーサンバ。充実!
 自己ベスト更新

ユーリア・トゥルッキラ/マティアス・ヴェルスルイス(フィンランド) RD:75.89(9)
 「Tell It to My Heart」「I'll Always Love You」「Prove Your Love」♪ 黒、黒ノースリーブ。クラシック系が得意なカップルだが、女性の髪形など雰囲気を作っている。きちっと姿勢を決めてツイズル、女性の片足を持つところから低い姿勢になるステーショナリーリフトは、立ち上がりながら肩上に乗せる。

マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.30(5)
 マイケル・ジャクソン・メドレー♪ 赤にブルーでパンツ、全身赤系。「スリラー」演出でぐいぐい進むツイズルから、とにかくよく動く。シルバーサンバで向かい合ってステップ踏むところが好き
 自己ベスト更新に会場も興奮

エフゲニア・ロパレヴァ/ジェフリー・ブリソー(フランス) RD:80.01(7)
 「Sans contrefacon」「Tristana」♪ 濃い緑系ストライプ、同系色で透け感。お人形っぽい動きが可愛いプログラムで、問題なくツイズル。女性が途中でニースライドを入れるミッドラインステップ。男性が横に女性を抱えるステーショナリーリフト、女性の表情がいい。
 フレンチポップスの曲なのか、テクノっぽい こちらも自己ベスト!

アリソン・リード/サウリウス・アンブルレヴィシウス(リトアニア) RD:80.99(6)
 「Welcome to the Jungle」「Paradise City」ガンズ・アンド・ローゼズ♪ 黒キャミソールでパンツ、黒。速いツイズルの終わりに男性がバタフライ、カッコいい 深く膝を曲げるイーグルで重なるトランジション、伸びと切れのバランスがいいプログラム。
 自己ベストまであと少し。

<G8>
ロランス・フォルニエ・ボードリー/ニコライ・ソレンセン(カナダ) RD:75.79(10)
 「トップガン」♪ 透ける赤に黒スカート、カーキ。逆立ち状態で前に持ち上げながら片足滑走のストレートラインリフト、下ろしながらぶんぶん回す ツイズルで女性がバランスを崩してしまった ステップの中で見せるちょっとしたホールドやリフトが洗練されている。

パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:86.51(3)
 「No More I love You's」「Addicted To Love」♪ 紫に光るグリーンでパンツ、黒。スライディングや一瞬寝そべるなどの振付が入るステップ、完璧にコントロールされている。ほぼ前触れなく曲の変化と同時に入っていくツイズルもぴったり。肩上から次第に前に移動するローテーショナルリフト。女性の表情を見ているだけでも楽しい

シャルレ―ヌ・ギニャール/マルコ・ファブリ(イタリア) RD:87.52(2)
 「Holding Out For a Hero」「Against All Odds (Take a Look At Me Now) 」♪ ターコイズブルーのつなぎ、そろいのトップス。全ての動きがびしっとポーズを決めている。首に足をかけてイーグルの膝上に立ってからまた首に足をかけて回転して下りる、全部の姿勢で写真が撮れる。
 シーズンベストでトップに立った

マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:90.08(1)
 「地獄に道づれ(Another One Bites The Dust)」「Who Wants To Live Forever」「I Want It All」クイーン♪ 黄色、黒。女性のシャープな動きが目を引く。前半はアップテンポで切れよく、高速のツイズル。パターンダンスタイプステップはメロウな曲で大きなグライドを見せ、横っ飛びに乗るローテーショナルリフトは右肩に乗せて。
 ぞくぞくするアピール満載 シーズンベスト。

ライラ・フィアー/ルイス・ギブソン(イギリス) RD:84.60(4)
 「Sweet Dreams (Are made of this)」「Here Comes the Rain Again」♪ ピンクに黒セパレートでパンツ、ピンクに黒。高速ツイズルの後にそろって寝そべるトランジションがお洒落。男性の靴に女性が手を乗せて回るスピニングのような動きとか、スポーティーでわくわくする。
 シーズンベストには届かず。

 結果、チョック/ベイツがトップに立ち、2.56点差でギニャール/ファブリが2位、1.01点差でギルス/ポワリエが3位につけた。4位フィアー/ギブソン、5位ラジョワ/ラガ、6位リード/アンブルレヴィシウス。
 小松原/コレトは20位でフリー進出。折原/ピリネンも17位でフリー進出となった。
 フリーは明日未明(今夜の深夜?)2時半から。

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世界フィギュアスケート選手権2024ペアFS

2024年03月22日 11時33分18秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024ペア・フリージャッジスコア)。

<G1>
ダリア・ダニロワ/ミケル・チバ(オランダ) SP:59.07(17) FS:113.17(12) Total:172.24(14)
 「The Chain」♪ 紺。3ツイストはまとまっていたが少しマイナス。3サルコウ、2アクセル+1アクセル+1アクセルと揃え、スローもループ、フリップと完璧。背中にのせるダンスリフト、スプリットポジションのリフトと技術は安定。
 パワフルで二人の動きがよくシンクロしていて、見ごたえ十分。終わってぴょんぴょん跳ねて喜んでいた。

アナスタシア・ヴァイパン‐ロー/ルーク・ディグビー(イギリス) SP:54.69(20) FS:98.37(20) Total:153.06(20)
 「Survivor」「Gangsta's Paradise」♪ 黒つなぎ、黒。最初にバックアウト・デススパイラルを持ってくるのは珍しい。3ツイストはレベル2だがいいGOEをもらえた。2トウ、2アクセルとジャンプは予定通りにはいかず。スロー3ループ、スロー3サルコウは頑張った。
 コレオやリフトの下ろし方に女性を横抱きにする動きが多い。最後に女性を男性の頭の上から後ろへ回転させて下ろすアクロバット。

ミラニア・ヴァーナネン/フィリッポ・クレリチ(フィンランド) SP:55.40(19) FS:100.62(17) Total:156.02(18)
 「Young and Beautiful」「Help」♪ ブルー、白。3ツイストはレベル2でも出来は良い。3サルコウがきれいに揃ったが、3トウからのシークエンスはそろわず。スローは2フリップと3ループ、こらえた。ウェストキャッチから上げるリフトが複雑な動き。ペアスピンでリフトから肩を組んでフィニッシュ。
 本人比でいい出来だったようで、めっちゃ喜んでいた 得点はそれほどでもなかった模様。

イウリア・チチェティニナ/ミハル・ウォズニアク(ポーランド) SP:56.24(18) FS:99.67(19) Total:155.91(19)
 「I Love You」♪ 赤紫の濃淡、黒。3ツイストはレベル3でGOEも良い。3トウをそろえてきれいにトランジションに。2アクセルで男性がステップアウト、1アクセル+2アクセルを続けたが? スローフリップは2回転に、スロー3サルコウ頑張る。コレオで肩に抱えるリフト、終盤たたみかけるリフトがシームレス。
 終わって緊張から解き放たれた表情がなんとも

 整氷のザンボが入る前に、キーガン・メッシングが巨大なカナダ国旗を持ってリンクを回り、司会者らしき人(後でナム・ニュエンとパトリック・チャンだと判明)が何かプレゼントらしいものを観客席に飛ばしている。

<G2>
ヴァレンティナ・プラザス/マクシミリアノ・フェルナンデス(アメリカ) SP:61.64(13) FS:112.51(14) Total:174.15(13)
 「トップガン マーヴェリック」「Hold My Hand」♪ ワインカラー、白夏軍服風。3ツイストでレベル4、3トウは女性が転倒、つなぎでも転倒してしまった。2サルコウ+2アクセルなんとか。スロー3フリップ、スロー3ループはOK。女性をリフトした状態から入るペアスピンが面白い。終盤のリフトは男性ワンハンド女性ノータッチで手の上に座るようなポジション、さらに男性が片足になるという
 ミスはあったが自己ベスト更新

ソフィア・ホリチェンコ/アルチョム・ダレンスキイ(ウクライナ) SP:59.34(16) FS:100.05(18) Total:159.39(17)
 「Smells Like Teen Spirit」♪ 黒つなぎで胸と背中にストーン、黒の肩にストーン。2フリップ+2トウ、3サルコウとジャンプをそろえる。3ツイストは下ろす時やや詰まった。スロー3ループ、スロー3サルコウ決まる。女性が逆立ち姿勢になるペアスピン、揃ってスパイラルやイーグルのコレオ。男性の股下をくぐらせてから上げるリフト、キャリーリフトは男性がイナバウアー。最後のデススパイラルで女性が途中で止まってしまった。
 終わって女性が自分の頭をトントン

彭程(ペン・チェン、Cheng PENG)/王磊(ワン・レイ、Lei WANG)(中国) SP:59.50(15) FS:106.17(16) Total:165.67(16)
 「魔法使いの弟子」♪ 黒、白。3トウ、女性が転倒。3ツイストレベル3はさすがの出来。スローループが2回転で転倒、2サルコウを揃えて立て直す。スロー3サルコウの高さが素晴らしい。リフトはどれも安定感がある。足を高く上げてからのバックアウト・デススパイラル。
 組んでからの期間がまだ短く、完成度が今ひとつ。来季はもっとよくなるだろう。

ケリー・アン・ロリン/ルーカス・エチエ(カナダ) SP:60.18(14) FS:109.30(15) Total:169.48(15)
 「You Don't Own Me」「Independent Mind」♪ 前組の得点が出る前から歓声がすごい。3ツイストはレベル2だがいいGOEがつく。2アクセル+1アクセル+2アクセル、できた!と思ったら最後に女性が転倒、惜しい。3サルコウも女性が転倒したが、スロー3ループ、スロー3サルコウは片手付きで耐えた。リフトで女性がエッジと足をホールドする姿勢は偉い。
 転倒は悔しいが、まずは初出場で滑りきれたのが何より。

<G3>
リア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ) SP:64.83(9) FS:122.10(7) Total:186.93(8)
 「グラディエーター」♪ クリーム色にゴールド、赤にゴールド。地元ペアに歓声が凄い 3ツイストでレベル3、3トウ+2アクセル+2アクセルこらえる。スロー3ループは転倒したが、3サルコウ見事に揃えた。デススパイラルを出て女性が両膝をつくポーズの振付が素敵 女性の足を抱えるリフトのコレオ、最後のキャリーリフトでリンク1周近く、ダイナミックだった。ペアスピンから女性を肩の上に載せてフィニッシュ。

アナスタシア・ゴルベヴァ/ヘクター・ジオトプロス・ムーア(オーストラリア) SP:63.35(11) FS:119.36(8) Total:182.71(10)
 「シェルブールの雨傘」♪ ラベンダー、水色シャツ。3ツイストは縦回転に近い。3トウ+1アクセル+2アクセル、頑張った。一瞬リフトからスロー3サルコウ決まる。2人でサルコウは2回転に。後半スロー3ループが素晴らしい出来 リフトも安定して、ラストは足を絡めてのムーブメントで。

エミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ(アメリカ) SP:62.86(12) FS:112.58(13) Total:175.44(12)
 「エクソジェネシス交響曲第3部」ミューズ♪ 紫。3トウ+1アクセル+2アクセル頑張る。3ツイストレベル3の評価は高い。3サルコウはなんとか、スロー3ループは片手つき。足を絡めてのシット姿勢スピンが独特。スロー3サルコウの転倒が悔しいところだが、二人が重なってイーグル連続のコレオとか、逆回転とキャリーから首に足をかけて回して下ろすリフトとか、細かいところが良くてもっと見たくなるプログラム。

エリー・カム/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:64.44(10) FS:115.97(11) Total:180.41(11)
 映画「ノクターナル・アニマルズ」♪ 赤、黒。アメリカのチームにも歓声が大きい。3ツイストレベル3でまとめ、3サルコウが上手く揃った。スロー3ループ、スロー3フリップ共に転倒は悔しい。3トウ+2トウは間にオーバーターンが入ったが2人とも着氷。
 イーグルの膝上に立たせてから上げるリフトは、肩に座らせてから下ろす。個性はあるが、今日は発揮しきれなかった感じ。

<G4>
アニカ・ホック/ロベルト・クンケル(ドイツ) SP:67.64(7) FS:130.59(5) Total:198.23(5)
 「Without You (Extended)」♪ 赤と黒つなぎ、黒に赤ストーン。3ツイストでレベル4、3サルコウそろえ、2アクセル+1アクセル+2アクセルも頑張る。リフトから逆立ちしながら下ろし、スロー3フリップが素晴らしい。キャリーリフトで見せ、スロー3ループも入った。女性がキャッチフットのペアスピンから、その姿勢のまま出てきてフィニッシュへ。
 終わって充実の笑顔 キス&クライではコーチたちもそろってポーズ。自己ベスト更新に感激

ルクレツィア・ベッカリ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:66.12(8) FS:119.28(9) Total:185.40(9)
 「キャッツ」♪ 茶と黒系つなぎ。女性は髪を高い位置で2つのお団子にして、猫耳風 3ツイストはレベル4でうまくいった。3トウ+1アクセル+1アクセル、揃わず。サルコウは2回転に。スロー3ループ、スロー3サルコウは大きなジャンプになった。
 つなぎの中で女性が転倒、どうしたことか。

アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラヴァ(ジョージア) SP:72.02(5) FS:117.28(10) Total:189.30(7)
 「ミリオネア・ワルツ」クイーン♪ 赤、白ブラウスにグレーベスト。ここまでで最高の評価を受けた3ツイストレベル4! 3サルコウ+2アクセル+1アクセル頑張る。スロー3フリップ雄大に、3トウもきれいに揃えた。コレオにスピニングムーブメント、スロー3ループはステップアウト。難しい姿勢のリフトが華やか。しかし最後のリフトが上がりきらず 開脚してから右回り⇒普通のペアスピン。
 こんなはずでは、、、という顔。

マリア・パヴロヴァ/アレクセイ・スヴィアチェンコ(ハンガリー) SP:68.01(6) FS:136.59(4) Total:204.60(4)
 「My Perception Of Love」「Iron 2021」♪ グレーから深緑、ネイビー。冒頭の3ツイストレベル3から全くミスなしのオールグリーン。ペアではほとんど見たことない 3トウ+2アクセル+2アクセル、スロー3フリップ、3サルコウ。背中にのせるようにして下ろすリフト、スロー3ループは壮大。スプリットポジションをきっちり見せるリフト、キャッチフットのまま入るバックアウトデススパイラル、足を絡めるペアスピン。
 技術の見事さに目を瞠る。終わって男性が大きくガッツポーズ、当然の自己ベスト大幅更新

<G5>
ミネルヴァ・ファビアン・ハーセ/ニキータ・ヴォロディン(ドイツ) SP:72.10(4) FS:138.30(3) Total:210.40(3)
 「The Path of Silence」「Power of Mind」♪ 黒つなぎ。3ツイストレベル3、3トウ+2アクセル+2アクセルの最後に女性が転倒。3サルコウはOKで、スロー3ループ、スロー3サルコウ共にスムーズ。ペアスピンの出の横抱きリフト、コレオの逆立ちリフトなどユニークさもある。
 全体をまとめてトップに立つ。

サラ・コンティ/ニッコロ・マチイ(イタリア) SP:72.88(3) FS:124.46(6) Total:197.34(6)
 「ニュー・シネマ・パラダイス」♪ 黒、白シャツにサスペンダー。イタリア人がこの曲を滑るのは本場という感じ。3ツイストは下ろすときにふらついてGOEマイナスがついた。3トウ+2アクセル、少し乱れたところで2人がアイコンタクトで次を跳ばない決定をしたところはさすが。スロー3ループは手をついたが、スロー3サルコウは美しかった。
 リフトを下ろすところでミスが出て、、、終わってがっくりのニッコロと舌を出すサラ。

ディアナ・ステラト‐デュデク/マキシム・デシャン(カナダ) SP:77.48(1) FS:144.08(2) Total:221.56(1)
 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」♪ 黒に赤と白、白シャツの中に赤。レベル4の3ツイストがもう! 3トウ+1アクセル+2アクセル、こらえる。3サルコウまとめ、肩に座らせてから下ろすリフト。スパイラルからキャッチフットのまま入るデススパイラル、リフトから入るペアスピン、スロー3サルコウ、スロー3ループ、どこにも隙がない。最後のリフトからもう観客が大歓声
 終わった瞬間はもう涙。もちろん自己ベスト更新

三浦璃来/木原龍一 SP:73.53(2) FS:144.35(1) Total:217.88(2)
 「Woman – She Was Waiting for Her Mother at the Station in Torino and You Know I Love You Baby」♪ 黒の裾にピンク、黒。3ツイストはレベル3だが雄大。3トウ+2アクセル+2アクセル、そろった! スロー3ルッツ決まり、サルコウは璃来ちゃんが2回転に。スロー3ループもしっかり下りて、得意のランジ・キャリー・ランジのリフト。
 積み上がっていく技術点が前の組に迫る。速い回転のダンスリフトで終わると、前の組を超えていた。全然負けてない、素晴らしいプログラムにカナダの観客もスタンディングオベーション
 しかし、出しきって笑顔の龍一君の横で、璃来ちゃんの渋い顔。サルコウ2回転が許せないらしい。得点を見てまた泣きそうに、、、本気で連覇を狙っていたからこそ、悔しいんだろう。コーチに慰められていた。

 結果、地元カナダのステラト‐デュデク/デシャンが優勝、2位三浦/木原、3位ハーセ/ヴォロディン。4位パヴロヴァ/スヴィアチェンコ、5位ホック/クンケル、昨年3位のコンティ/マチイは6位。
 来季枠は、カナダ・日本・ドイツが3、ハンガリー・イタリア・ジョージア・オーストラリア・アメリカが2。来年、りくりゅう・ゆなすみ・さえルカの3組がそろって出場してほしい
 表彰式、りくりゅうは"medical reason"で参加せず。ちょっと心配、、、大丈夫かな。
 明日はアイスダンス・リズムダンスと女子フリー。みんな頑張れ~~~

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世界フィギュアスケート選手権2024男子SP

2024年03月22日 06時37分49秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024男子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
セメン・ダニリアンツ(アルメニア) SP:73.46(23)
 「マスク」♪ 黄色ジャケ、緑の手袋に顔を描いてある。最初からノリノリの曲で観客が手拍子で、4トウ、3アクセル、後半3ルッツ+3トウと流れる着氷ではなかったが下りる。パーカッションで元気よくステップ。
 今大会男子で最年少の選手が、会場をしっかり温めてくれた

アレクサンドル・ヴラセンコ(ハンガリー) SP:51.50(40)
 「Une Vie D'Amour」シャルル・アズナヴール♪ 白シャツ黒ベスト。今季までジュニアと掛け持ち。冒頭の3アクセルはややふらついたがこらえる。3ループは単独にしたが、フリップが2回転になり、付けたトウも2回転になってしまった。
 シットスピンの途中に入れるジャンプが高い。体の動きが全体に硬いので、表現力はこれからかな。

ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:80.19(15)
 「SexyBack」「4 minutes」♪ 黒系。最初からセクシーな動きで観客にアピール、4サルコウ、3アクセルと楽に決めて波に乗る。両手上げ3ルッツ+3トウ、根性で耐えた。明らかに以前よりスケーティングが良くなっていて、ストレスがない。シットスピンをスライディングで出て、音といい感じに合っている動きのステップも楽しい。
 終わって大きくガッツポーズ、氷にキス 自己ベスト更新の80点台に感激!

アレクサンデル・ズラトコフ(ブルガリア) SP:64.77(37)
 「Je Dors Sur des Roses - Mozart l’Opéra Rock」♪ 黒系。落ち着いてきれいな3ルッツ+3トウ、3ループは下りてイーグルに。キャメルスピンの姿勢がきれいで、出方のジャンプも良い。アクセルは2回転だが流れはある。
 ステップからそのままスピンに入っていく。高難度のジャンプはないが、実力を出しきってオールグリーン ベストも更新。

ヤリ・ケスラー(クロアチア) SP:68.32(29)
 「Angela」♪ 全身グレー。大きく体を動かして滑り出し、3ルッツ+3トウ、3ループとしっかり決める。2アクセルはイーグルから。キャメルスピンで軸足も上げている足もびしっと伸びている姿勢がめっちゃ美しく、チェンジエッジも見事。つなぎで居れる動きや、大きなスプリットジャンプから入るステップなど、運動能力の高さと体の柔らかさを感じる。
 独特の魅力がある選手。シーズンベストが出た。

<G2>
ヴァルター・ヴィルタネン(フィンランド) SP:66.55(34)
 「Saturn」♪ ブルー系。1987年6月生まれ、織田信成や柴田嶺と同期にあたる。氷に跪く姿勢から、ゆったりと滑り出す。3ルッツを決め、大きなイーグルでリンクを一周、3トウ+3トウが入る。長い助走から2アクセル。
 静かに一つ一つの動きに心を込めるステップでじんわり、スケートの回転する音も響くスピン。沁みる演技。

ダヴィド・ルートン・ブレン(モナコ) SP:71.58(26)
 「Sign of The Times」♪ 赤から黒。予定を変えてアクセルは2回転に。3ルッツ+3トウが美しく流れる。キャメルスピンの姿勢がさりげないようできれい。スパイラル姿勢から3ループ、ユニーク ステップやスピンの出に織り込むバタフライがカッコいい。
 実力を出しきった演技で自己ベスト更新

ゲオルギイ・レシュテンコ(チェコ) SP:65.35(36)
 ベートーヴェン「三重協奏曲ハ長調」♪ 赤と黒。大きな4トウに2トウを付け、するっと3アクセルを決めたが、ルッツが2回転になって無効0点になったのが痛い 体の動きはしなやかで、スケーティングは今後伸びそう。

トマス‐ロレン・グアリノ・サバテ(スペイン) SP:68.35(28)
 「St. James Infirmary Blues」「Happy」♪ グレー。さりげなく3アクセルを決め、3トウ+3トウはちょっとこらえた。単独ジャンプは3サルコウ。曲が変わって手拍子をもらいながら、元気よく機敏にステップ、意外と(?!)踊れるところを見せた。スピンの出に片手側転でフィニッシュ。

ブラク・デミルボガ(トルコ) SP:68.18(30)
 「Bones」♪ 黒系。3アクセル問題なく、3ルッツ+3トウと安定。3フリップはちょっとステップアウト。小柄な分、スケーティングも小さく見える気がするが、出来は悪くない。シーズンベスト更新。

<G3>
ニキータ・スタロスティン(ドイツ) SP:67.34(32)
 チャイコフスキー「くるみ割り人形」♪ 白にゴールド、水色パンツ。バレエ音楽らしく優雅なポーズから。アクセルが中途半端な2回転になってしまった しかし両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウが見事に決まり、曲が盛り上がっていくところでスピードに乗って両手上げ3フリップも決まる。しっかり表現しながらステップでレベル4、スピンをジャンプで出てすぐツイズル、キャメルスピンでも締めくくりにふさわしい盛り上がり。

ヴラディミール・サモイロフ(ポーランド) SP:67.81(31)
 「Weapon Of Choice」「Rockafeller Skank」♪ フリンジ付き白グレーTシャツ。イヤホンを外してポケットに入れる仕草でポジションに着き、タテノリしながら滑り出す。4サルコウ、3アクセル、大きく跳び過ぎて(?!)ステップアウト。3ルッツ+3トウもめっちゃ大きくて、なんとかこらえた。イーグルで観客を煽りながらステップ、楽しいプログラム。意外と体が柔らかいところを見せるI字スピンから側転でフィニッシュ。

イヴァン・シュムラトコ(ウクライナ) SP:66.90(33)
 「Melody from The High Pass」♪ 白シャツ。腕に赤ん坊を抱えるような、書物を読むような、ダンスをするような。様々な動きを織り交ぜながら、3アクセルを決める。ルッツが2回転になったが必死に3トウをつけた。3フリップも着氷。
 追い求めるような動き、驚くような表情、思いは全て国のこと。得点より順位より、今の彼には大事なことがある。

キム・ヒョンヨム(韓国) SP:74.89(21)
 「Music」♪ 黒系。ユースオリンピックのチャンピオン。3アクセルは助走にかける時間が長めだが、きれいに決まる。3ルッツ+3トウ入り、キャメルスピンは出てキック。3フリップも問題なし。曲がアップテンポになるところで、切れのいい動きでステップを踏むと手拍子が起こる。いい感じに盛り上がる曲で、スピンも上手だった。
 終わって両手でガッツポーズ。

ルク・エコノミド(フランス) SP:74.02(22)
 「Selah」カニエ・ウェスト♪ グレー系、ところどころ穴を開けてある。3アクセルは少しこらえたが減点にはならず。3フリップ入り、3ルッツ+3トウはぎりぎりだが大丈夫。足替えキャメルスピンは逆回転を見せる。ラップ歌詞で激しく動くステップ、スピンの出に片手側転でフィニッシュ。
 キス&クライにはフローラン・アモディオさん。

マウリツィオ・ザンドロン(オーストリア) SP:69.59(27)
 「L'ultima notte di Amore」♪ ブルーにストーンたくさん。3アクセル、3ループと決めて、流れに乗ってシットスピン。3ルッツ+3トウも丁寧に決めた。一つ一つの要素が安定していた。
 コーチが凄く喜んでいる

<G4>
アンドレアス・ノルデバック(スウェーデン) SP:76.20(20)
 「Personal Jesus」♪ 黒系。面白い振付から駆け出すように滑り出し、3アクセルを決める。3ルッツ+3トウは少しふらついたが耐えた。曲が変わるところでいい感じに踊る振付、3フリップは余裕。シットスピンは途中ジャンプも姿勢も良く、出のバタフライも良し。ステップにも面白い動きが入っていて、基本を抑えながら個性があるプログラム。

ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:84.28(11)
 「Unconscious」♪ グレー。地元の大歓声の中、きりっとした表情で滑り出す。見事な4サルコウ、3アクセル。3ルッツ+3トウも決まると、会場がぐっと沸く。スピンは元々上手いが、ステップも伸びと振付、音の拾い方が完璧。久しぶりに見るノーミス演技に、観客もコーチも大興奮
 シーズンベスト大幅更新

エドワード・アップルビー(イギリス) SP:59.51(38)
 「You Should Be Dancing」「Disco Inferno」♪ ブルー。今季までジュニアと掛け持ち。冒頭の振付から“ディスコ!”のノリで観客はすぐ乗ってきた。3アクセルはステップアウトして両手をつく。3フリップは2トウをつけるのが精いっぱい。両手上げ3フリップはフェンスに近づき過ぎて危なかった。
 スピンをキックで出てステップ、今日は踊りきれたかな

マーク・ゴロドニツキー(イスラエル) SP:80.49(14)
 「月光ソナタ」♪ 白。ギターアレンジの曲で、3アクセル、3フリップ+3トウと短い助走でさくっと跳ぶ。3ルッツを下りてフラメンコのようなポーズ。ステップはさらにフラメンコらしく、きびきびと動く。魅力的なプログラム
 さっそくQが付いた。

イ・シヒョン(韓国) SP:73.23(24)
 「Feeling Good」マイケル・ブーブレ♪ 黒タキシード風に蝶ネクタイ。得意の両手上げで4トウ、決まった。音がパン!と鳴るところで3アクセル、、、と思ったら転倒。両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウは大丈夫。キャメルスピンが少し不安定かも ステップは長身を目いっぱい使って表現。
 転倒のほかに時間オーバーの減点がもったいない。

ヴラディミール・リトヴィンチェフ(アゼルバイジャン) SP:72.16(25)
 「ライオン・キング」より「Circle of Life」♪ オレンジと茶。予定を変えて最初は4トウ、惜しくも転倒。次の3アクセルはきれいに決まった。コンビネーションは3フリップ+3トウ。
 スピンの時、頭が最後まで残っているのがよい。シットスピンをイリュージョンで出て、祝祭感あふれるステップを展開。映画の世界を見せてくれた。
 Qが付かず、ちょっと渋い顔。

<G5>
ウェスリー・チウ(カナダ) SP:78.00(18)
 「ロミオとジュリエット」♪ 紫系、胸に剣が刺さったハートの刺繍。4トウで手をついたが巧く2トウをつける。3アクセル鮮やか、3ルッツ問題なし。伸びやかなステップは小さいジャンプをしたところで一瞬バランスを崩したのがもったいない。しっかり物語を見せる終盤のスピン。
 Qがついてほっとした顔のキス&クライ。

アダム・ハガラ(スロバキア) SP:65.37(35)
 「Another Love」♪ 白赤黒。世界ジュニア銅メダリスト。3フリップ+3トウはスムーズだったが、ツイズルから入る3アクセルでステップアウト、手をついた。キャメルスピンでバランスを崩して無効に 観客の励ましの拍手に、きれいな3ルッツで応える。最後まで丁寧に滑り切った。

アレクサンドル・セレフコ(エストニア) SP:84.08(12)
 「Pharaoh Ramses II」「The Mummy's Curse」♪ 黒。エジプト風の曲で、4トウは手をついたが着氷。3アクセル、めっちゃ力強い。3ルッツ+3トウ頑張った。
 「ほら行くよ!」という感じで煽ってから、個性的なホップなどが入るステップ。指を付いてハイドロのような動きから入るスピンで締めくくった。

ガブリエレ・フランジパーニ(イタリア) SP:82.63(13)
 「Keeping Me Alive」♪ 黒。イーグルから4トウ+3トウが入った。4サルコウは転倒したが、ゆったりと3アクセルが入る。氷に手をついて開脚とか、ステップに織り込んだ片手側転とかが面白い。キャメルスピンではちょっとトラベリングが目立ったが、終わって本人は満足そう。

金博洋(ジン・ボーヤン、Boyang JIN)(中国) SP:58.53(39)
 「Vienna」♪ 黒。冒頭のルッツが2回転になり、次のトウも2回転になって、ジャンプ2つが0点になるなんて 3アクセルはオーバーターン気味だが下りる。観客が手拍子で後押しする中、曲の世界観を表現するダイナミックなステップでレベル4。スピンの姿勢もジュニア時代に比べるとすごくきれいになった。

ジェイソン・ブラウン(アメリカ) SP:93.87(4)
 「Adios」♪ ♪ 黒に赤。ステップの一部のように軽々と跳ぶ3フリップ! 「6分間練習で苦労していた」と解説が言う3アクセル、見事に決まった! 3ルッツ+3トウ、しっかり決めると会場がぐっと沸く。回転が速く姿勢が美しいキャメルスピンは彼の代名詞。ステップはただ息をのんで見つめてしまう。
 滑る芸術品、みんな夢中

<G6>
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:78.85(17)
 「A Different Kind of Love」♪ 黒Vネック。冒頭の4トウ、回ったが転倒。3アクセルは膝を深く曲げてきれいに着氷、3ルッツ+3トウもスムーズ。盛り上がるタイプの曲ではないが、滑らかなスケーティングをステップでしっかり見せる。シットスピンをダイナミックなスライディングで出てフィニッシュ。

ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:80.02(16)
 「マトリックス」より「Clubbed to Death」♪ 裾の長い黒ジャケに緑。冒頭の4ルッツ、抑える着氷。3アクセルはスムーズ、キャメルスピンの足がピンと伸びてきれい。4トウ+3トウ、バランスを崩した。シットスピンをバタフライで出て、ステップには片手側転も。
 今日は少し勢いが足りなかったかも 得点に不満そうな顔。

ニコライ・メモラ(イタリア) SP:93.10(6)
 ラフマニノフ「前奏曲嬰ハ短調」♪ 赤。冒頭の4ルッツが完璧 3アクセルも美しく、3ルッツ+3トウも言うことなし。キャメルスピンの難しい姿勢、長身をきれいに動かすステップ。ピアノの音を丁寧に拾いながら、曲の世界観を存分に表現した。
 終わって大きくガッツポーズ。自己ベスト更新

デニス・ヴァシリエフス(ラトビア) SP:89.42(8)
 「ハレルヤ」♪ 黒Vネック。カナダの観客にとって大切な曲で、3ルッツ+3トウ、3フリップ、4回転じゃなくても人を魅了するジャンプができる キャメルスピンの見事さ、後半3アクセルも高いGOEをもらった。ステップは足元も上半身の動きも曲と一体で、ただ見とれる。最後のシットスピンはトレードマーク、これも見惚れるばかり。
 今日はできたぜ! シーズンベストにコーチたち、ランビエールさんにブリアンさんも笑顔。

ルーカス・ブリツィギ(スイス) SP:93.41(5)
 「I'm In the Mood for Love」「Superstition」♪ 黒上着。4トウ+3トウをしっかり決めると、3アクセルは軽々。シットスピンを終えると、お待ちかね!上着のボタンを外して色とりどりのシャツを見せ、元気よく踊り出す。3ルッツが決まればあとは楽しいステップ、片膝を伸ばしてスライディングとか
 自己ベスト更新!

ニカ・エガゼ(ジョージア) SP:92.08(7)
 「アヴェ・マリア」♪ グレー系。短い助走で4サルコウ+3トウ、回転が速い。4トウも3アクセルも、スピードを全く落とさずに跳んでいく。動きがシャープでぐいぐい惹きつける。
 また神演技で自己ベスト大幅更新

<G7>
鍵山優真 SP:106.35(2)
 「Believer」♪ 黒系。びしびしとポーズを決めながら動き出し、高さと幅と着氷と完璧な4サルコウ。4トウ+3トウも危なげなく、キャメルスピンは腕の動きでも見せる。3アクセルが決まればあとはステップ、滑走と言う言葉がふさわしい。そのエッジワークと表現、ただ息をのんだ。
 終わって顔をおさえて喜ぶ。シーズンベストとほぼ同じ得点でトップに立つ。

三浦佳生 SP:85.00(10)
 「This Place Was a Shelter」♪ ダークグレー。4サルコウを巧く下り、3アクセルはややこらえたが着氷。4トウで転倒、コンビネーションにできなかったのが痛い 心を込めてステップ、スピードは落ちず。最後のシットスピンはちょっとトラベリングの跡が氷に残っていた。

チャ・ジュンファン(韓国) SP:88.21(9)
 ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」♪ 白ブラウス。得意の4サルコウ、きれいに下りた!と思ったら、続けた3トウで転倒 しかし次の4トウが見事。慎重に3アクセルも決め、そのまま入るシットスピンの途中ジャンプと出のバタフライが美しい。コンビネーションスピンでは得意のレイバック姿勢も見せ、動きが優雅で雄大なステップ、スライディングを豪快に決めてフィニッシュ。

イリア・マリニン(アメリカ) SP:105.97(3)
 「マラゲーニャ」♪ 赤と黒。楽々と半分くらいの力で4トウ、4ルッツ+3トウに高いGOEがつく。イーグルからの3アクセルは鮮やか。フラメンコらしくポーズを決めながらステップ、手拍子と共に。空中横回転は何度見ても凄い
 終わってほっとしたような顔。

宇野昌磨 SP:107.72(1)
 「I Love You Kung Fu」「Clair de Lune」♪ ラベンダー。軽やかに動き出し、4フリップで高いGOE。4トウ+3トウ、跳べた キャメルスピンは回転速く、3アクセルはスピードと幅がある。あっという間に終わる気がするステップ、スピンとシームレスだった。
 得点を見てびっくりしている。十分に値する演技だった。

アダム・シャオ・イム・ファ(フランス) SP:77.49(19)
 「The Prophet」ゲイリー・ムーア♪ 黒Vネック。4ルッツ、ステップアウトして単独に。3アクセルの着氷で引っ掛かってしまい、4トウは完全に軸が傾いて転倒 観客が励ます拍手、片手側転から入るステップでは横宙返りなども入れて魅了する。スピンを大きなジャンプで出てフィニッシュ。
 やってしまった、、、

 結果、宇野昌磨がトップ、1.33点差で鍵山優真が2位、0.38点差でマリニンが3位。上位3人が100点越え。ブラウン4位、ブリツィギ5位、メモラ6位、ここまでがフリー最終グループ。エガゼ7位、ヴァシリエフス8位、チャ・ジュンファン9位、三浦佳生が10位。
 地元カナダ勢はサドフスキー11位が最高。フリー進出ボーダーラインは73点台だった。金博洋、世界ジュニア3位のハガラがまさかのショート落ち。。。
 フリーは日本時間で日曜の朝から。

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ちょっと口惜しい

2024年03月21日 22時51分27秒 | フィギュアスケート

 日本時間の今日午前に行われた、世界フィギュアスケート選手権2024女子ショートプログラム。千葉百音は62.64だったが、キミー・ルポンドも全く同じ62.64。ショートプログラムは同点の場合、技術点が高いほうが順位を上とするので、キミー・ルポンドが12位、千葉百音が13位となった。
 フリーは6人ずつ4グループで行われるので、千葉百音は第2グループ、キミー・ルポンドは第3グループになる。これは仕方ないが、グループ内での滑走順が
 第1・第2グループは6人全員のドローらしく、千葉百音は全体の8番目で第2グループの2番目。第3・第4グループは前半後半3人ずつのドローで、キミー・ルポンドは全体の13番目で第3グループの最初。ちょっと滑走順が開いてしまった。
 6点満点の採点法だった時代ほどではないが、滑走順が早いほうが少し不利と言われる。SPで同点なのに、、、ちょっと口惜しいと思うのは私だけ?
 コロナ禍の時期は、ドロー回数を減らすためにフリーはショートプログラムの順位逆順になることが多かった。コロナの影響がほぼなくなった今、ジャッジに先入観を与えないというスタンスから、フリーもドローをするようになっているようだ。
 それはいいとしても、後半グループが3人ずつのドローなら、前半もそうしてもいいんじゃないだろうか。最終グループは特に優勝・メダル争いに関わるから、SP1位の選手が早々に滑り終わってしまわないように3人ずつにしているのだと思うが・・・
 千葉選手がフリーで最高の演技をして、最終グループくらいまで漬物石(暫定首位)になるといいな

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世界フィギュアスケート選手権2024女子SP

2024年03月21日 11時42分43秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024女子ショートプログラムジャッジスコア)。

<G1>
メダ・ヴァリアコイテ(リトアニア) SP:40.04(35)
 「Bang Bang」♪ 黒つなぎ。世界ジュニアにも出場していた16歳。冒頭の3サルコウはきれいに決まったが、両手上げ3トウで転倒。2アクセルもステップアウトした。
 スピンのY字姿勢やビールマンはきれい。曲に少し遅れてステップで終わった。

ヴァネサ・セルメコヴァ(スロバキア) SP:48.94(30)
 「Golden Hour」♪ 赤茶色。右回りの選手。冒頭に3ルッツ+3トウ頑張る。3フリップ転倒したが、2アクセルは流れがあった。レイバックスピンやコンビネーションスピンの見せ方、滑走姿勢や雰囲気が柔らかで魅力的。

アナスタシア・ゴズヴァ(ウクライナ) SP:40.28(34)
 「Vuelvo al Sur」♪ 赤系。3ルッツ下りたが1トウしか付けられず、3フリップ転倒。2アクセルはクリーン。ドーナツから面白い姿勢になるキャメルスピン、コンビネーションスピンではI字姿勢など。ラストのビールマンスピンを出るときのイリュージョンがちょっと中途半端だった
 全体に頑張っているけど・・・という感じ。

ミア・リサ・ゴメス(ノルウェー) SP:55.09(23)
 「Metamorphosis Two」♪ ブルー。両手上げ3ルッツを鮮やかに決め、3トウ+3トウも入る。2アクセルは下りてツイズルに。笑顔を浮かべながらステップ、きれいなビールマンで締めくくると大きな笑顔
 コーチはアグネス・ザワツキ、かつて村上佳菜子と世界ジュニアで優勝を争った選手だった。

アナスタシア・グラシェワ(モルドバ) SP:46.12(33)
 「セントルイス・ブルース」♪ サンライズレッド。3フリップはこらえて単独に。2アクセル入り、3ルッツはなんとか2トウを付ける。キャメルスピンの途中に小さなジャンプを入れるのが面白い。

<G2>
エリスカ・ブレジノヴァ(チェコ) SP:50.90(28)
 「Running Up That Hill」♪ 黒系。3トウ+3トウ、ぎりぎりこらえた。3ルッツも傾いたが耐える。2アクセルの着氷が流れてしまった ドーナツからキャッチフットのキャメルスピン、キャッチフットしたまま姿勢を解くのがお洒落。弾むようなステップは魅力的だがあまり評価されてない

クリスティナ・イザエフ(ドイツ) SP:50.07(29)
 「Why Don't You Do Right?」♪ 赤。3トウ+3トウ、3ルッツときれいに入ったのに、アクセルが1回転に スピン、ステップは体もよく動いていて、大人の雰囲気も出せていたので惜しい。

ネッラ・ペルコネン(フィンランド) SP:56.82(21)
 「Lo Vas A Olvidar」♪ 黒ノースリーブ。3‐3予定は3トウ+2トウになったが、3ルッツは傾いてもこらえた。イーグルからスムーズな2アクセル。キャメルスピンの姿勢など細かい工夫がある。

ニーナ・ポヴェイ(イギリス) SP:53.50(25)
 「Hold My Hand」レディ・ガガ♪ 黒系。3フリップ+2トウなんとか、3ループも頑張る。2アクセルOK。29歳のベテランが初出場、この場を楽しんで滑れた

ナタリー・ランゲルバウアー(エストニア) SP:53.81(24)
 「Love on the Brain」リアーナ♪ 黒。両手上げ3フリップ+両手上げ2トウ、両手上げ3ループと着氷。キャメルスピンをイリュージョンで出て、足替えなしのシットスピン。ステップからの流れで入る2アクセルをきれいに決めた。
 プラン通りではないがほぼノーミスで充実の表情。

マリア・セニウク(イスラエル) SP:46.57(32)
 「Animal」♪ 蛍光ピンク。両手上げ3フリップに両手上げ3トウを続けようとしたが、2回転でステップアウト。慎重に2アクセルを決めたが、3ループもステップアウトになった。生き生きと動くステップでは手拍子をもらう。シットスピンから立ち上がりながらキャッチフットでイリュージョンを入れてフィニッシュ。

<G3>
アレクサンドラ・フェイギン(ブルガリア) SP:53.33(26)
 「Le Di A La Caza Alcance」「Cernunnos」♪ ブルー系。入りから出まで美しい流れの3トウ+3トウ、下りてきれいなイーグルに繋げる3ループ。2アクセルは着氷で体重が後ろにかかってしまった。手を足首に添える姿勢のシットスピンがユニーク。
 全体にすっきりした感じのプログラム。

ヨセフィン・タリエガード(スウェーデン) SP:61.55(15)
 「Wicked Game」♪ 黒に赤。予定を変えて3フリップ+2トウから、さらに単独3トウ、どちらも素晴らしい出来。きちっとした姿勢のキャメルスピン、2アクセルも高さを出した。曲と一体になったステップ、一歩が大きく表現が豊かで心打たれる。スライディングで拍手が起こる。
 終わって感激の顔。自己ベスト更新

丁子涵(ティン・ツーハン、Tzu-Han TING)(台湾) SP:56.32(22)
 「クリムゾン・ピーク」♪ 赤に黒。3ルッツ+3トウ、やや詰まったが頑張る。3フリップは少しステップアウト。キャメルスピンの回転が速い。イナバウアーなどを織り込むトランジションから、2アクセル滑らか。一つ一つしっかりとこなして、大きなミスなく終わってガッツポーズ。
 Qがついて笑顔のキス&クライ

リヴィア・カイザー(スイス) SP:65.05(10)
 「Lost Without You」♪ ピンク濃淡。両手上げ3ルッツ+3トウ、2アクセル、両手上げ3フリップと、体も細いが軸も細いジャンプを次々決める。レイバックスピンをホップジャンプで出るのが可愛い。ステップも伸び伸びしていた。

サリナ・ジョース(イタリア) SP:59.39(19)
 「Caruso」♪ ワインカラー。基礎技術の高さが光る。両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、両手上げ2アクセル、両手上げ3ループと着氷。つなぎでもステップでも一歩がしっかり伸びている。スケーティングの安定感もいい。曲の表現もしっくり。

オルガ・ミクティナ(オーストリア) SP:60.77(16)
 「El Mariachi」「Uccen (DWTS Remix) 」♪ 黒で裾が赤。3ルッツ+3トウを決め、2アクセルは下りてイーグルに。3フリップは下りてキック、カッコよく決める。レイバックスピンの途中でバランスを崩し、一旦止まってしまった ラテンのリズムとパーカッションで弾むようなステップ。終わって「やっちゃった」という顔。

<G4>
ロヒン・シルド(フランス) SP:59.41(18)
 「Ojos De Serpiente」♪ ブルー。冒頭の3ルッツで少し傾いたがなんとか3トウを付けた。3ループは下りてきれいなトランジションに。スペイン語詞の曲で、ムーディーな雰囲気のステップ。終盤に流れのある2アクセル、ビールマンスピンをスライディングで出てフィニッシュ。

ユリア・ザウター(ルーマニア) SP:52.52(27)
 「Oh My God」アデル♪ 黒。ノリノリの曲に最初から手拍子が起こる。3トウ+3トウ、かなりギリギリの回転になってしまった。両手上げ3ルッツはステップアウト。2アクセルは下りて両足ジャンプに繋げる。ステップは曲とよく合って楽しい。
 終わってちょっと肩をすくめる。Qが付かず。。。

ソフィア・ステプセンコ(ラトビア) SP:46.74(31)
 「All Eyes On Me」♪ 濃紺にワインカラー。ルッツが1回転になったが根性で両手上げ3トウを付けた。SPで2つ目の要素にステップを持ってくるのは珍しい。2アクセルは下りたとき引っ掛かる感じで詰まった。両手上げ3ループは大丈夫。
 スピンの出のイリュージョンはちゃんとしていた。キャメルスピンのキャッチフット姿勢で少しバランスを崩したのが惜しい。

ユ・ヨン(韓国) SP:67.37(5)
 「ブエノスアイレスの秋」アストル・ピアソラ♪ 赤系。大きな歓声で迎えられる。それに応えるような大きな3ルッツ+3トウ イナバウアーから2アクセル、各姿勢をじっくり見せるレイバックスピン。3フリップを下りると自信たっぷりに、腕を前に出したり足に添えたりするI字スピン、観客を煽ってから情熱的なステップ。
 素晴らしい演技にシーズンベスト

アンバー・グレン(アメリカ) SP:64.53(9)
 「Heads Will Roll」♪ 黒系つなぎ。熱狂的な歓声の中、3フリップ+3トウをきちっと決める。楽々と2アクセル、3ループも、、、と思ったらまさかの転倒 しかし手拍子が背中を押して、力強くステップを踏んだ。

キミー・ルポンド(スイス) SP:62.64(12)
 「Voilà」♪ ピンク。3フリップ+3トウ、2アクセルと高さも距離もあるジャンプ。しかし3ルッツで転倒、起き上がるのに少し間を取ってしまった。スピンやステップでは細い長い手足を存分に見せつけて表現。それにしても細い

<G5>
ニーナ・ペトロキナ(エストニア) SP:66.23(7)
 「Run」♪ 黒。スピードにのって2アクセル、3フリップ+両手上げ2トウはやや詰まった。ドーナツスピン、ターンから3ルッツを決めて、その後も自信を持ってこなしていった。

千葉百音 SP:62.64(13)
 「Les Yeux Noirs (黒い瞳)」♪ 黒に青と赤スカート、赤いバラ模様。いつもの美しい滑りから、3フリップ+3トウをしっかり決める。2アクセルを下りてアラベスクがきれい。ルッツがまさかのパンク くじけずにスピン、手拍子がどんどん盛り上げてくれてステップはレベル4。美しいビールマンスピンで締めくくった。

マデリン・シーザス(カナダ) SP:59.65(17)
 「Farrucas」「Solea Grana」♪ 赤と黒。右回りの選手。3ルッツ+両手上げ2トウを決め、3ループはなんとか耐えた。2アクセルが決まると大歓声 シット姿勢から一気にキャメル、ビールマンとスピンも良かったが、なんといってもステップの勢いかな。

エカテリーナ・クラコワ(ポーランド) SP:62.34(14)
 チャイコフスキー「感傷的なワルツ」♪ ピンクからダークグレー。両手上げ3ルッツに片手上げ2トウを付ける。膝曲げイーグルから2アクセル、カッコいい。両手上げ3ループがきれいに入った。
 曲が長調になったパートで情感たっぷりに、スライディングなどを織り込んだステップ。スピンの途中でまた短調に戻り、ビールマンスピンを大きなスライディングで出てフィニッシュ。今日の出来は悪くない

ニーナ・ピンザローネ(ベルギー) SP:64.04(11)
 「ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋」より「Charms」♪ 紺と緑。振付はブノワ・リショー。3ルッツ+3トウはやや不安定。足を高く上げてからの2アクセル、3ループと落ち着いて決めた。ビールマン姿勢に足を持ちあげるところが、普通とちょっと違ってダイナミック。

吉田陽菜 SP:64.56(8)
 「Koo Koo Fun」♪ カーキと緑のヒョウ柄風。独特で面白い振付を最初から、広くリンクをカバーする2アクセル。3ルッツ+3トウは後ろに傾いたがこらえる。足替えなしのシットスピン、一点だけで回るのがよくわかる。3ループ決まって、あとは伸び伸びとステップ。
 このプログラムもみんなに愛されている

<G6>
イ・ヘイン(韓国) SP:73.55(3)
 「Why Don't You Do Right?」「Bei Mir Bist Du Schoen」♪ 深緑。3ルッツ+3トウ、イナバウアーから2アクセルと決まる。3フリップも流れの中で鮮やかに。足替えなしのシットスピンもイリュージョンで出てレベル4、ラストのステップは壮大な曲と共にぐいぐい盛り上げ、ジャッジ前で大きく手を広げてフィニッシュ。
 完全に復調 シーズンベスト大幅更新。

アナスタシア・グバノワ(ジョージア) SP:58.66(20)
 「Mojo」♪ ワインカラーのつなぎ。キュートな仕草の振付でスタート、両手上げ3ルッツ、2アクセルと決める。3フリップで次が続けられず、まさかの+comboに ステップは最後まで頑張った。

キム・チェヨン(韓国) SP:66.91(6)
 「Pantomeme」「Lillies of the Valley」♪ ワインカラー。動きも滑りもシャープ。2アクセル、3ルッツ+3トウ、3フリップと隙がない。基本に忠実で安定した技術は変な癖がないのが何よりの強み。スケートを始めた年齢が遅かったのがむしろ良かった? 運動能力の高さがよくわかる。

イザボー・レヴィト(アメリカ) SP:73.73(2)
 「ネッラ・ファンタジア」♪ ラベンダーの濃淡。滑り出しからスケーティングの美しさが際立つ。3ルッツ+3トウ、2アクセルとなめらか。踏み切る直前の前傾姿勢が気になる3フリップだが、空中姿勢はピンとしている。
 スピンの姿勢変化が華やかで目を引く。ステップの一歩一歩が柔らかく、曲とマッチしていた。自己ベスト更新

ルナ・ヘンドリクス(ベルギー) SP:76.98(1)
 「I'm nin'alu (Mor Avrahami Remix)」/「Living for Love」マドンナ♪ 赤系。エネルギッシュ! 両手上げ3フリップ+両手上げ3トウ、長く足を上げてからの2アクセル。ぐんぐん速度を増していくI字スピン。両手上げ3ルッツを着氷すると、リンクいっぱいに展開するステップのヴァイタリティに圧倒される。迫力満点のビールマンスピンをスライディングで出て終わると、氷を叩いて喜んだ。
 自己ベスト更新

坂本香織 SP:73.29(4)
 「Baby, God Bless You」♪ グレーからピンク。スピードに乗って、いつもの2アクセルを跳ぶと、会場全体が「これこれ!」という感じ。3ルッツは危なかったがこらえ、思わず苦笑い。後半3フリップ+3トウが決まってほっとする。片手ビールマンからステップ、一瞬つまずきかけて焦るが大丈夫。落ち着いてスピンでまとめた。
 やはりスケーティングスキルの評価は高く、ミスはあったが70点台を出す。

 結果、ヘンドリクスが頭一つ抜けた感じでトプに立ち、2位レヴィト、3位イ・ヘイン、坂本香織が4位につけた。ここまでが70点台。5位ユ・ヨン、6位キム・チェヨンと韓国勢が3人そろってフリー最終グループとなった。
 吉田陽菜が8位、千葉百音はレポンドと同点だが技術点の差で13位。フリーで巻き返したいところ。
 フリー進出のボーダーラインは53点台。29歳ポヴェイは0.31の差でフリー進出を逃した。
 フリーは明後日の朝7時過ぎから。
 

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世界フィギュアスケート選手権2024ペアSP

2024年03月21日 05時11分08秒 | フィギュアスケート

 フィギュアスケート・世界選手権2024が今日開幕
 最初の種目はペア・ショートプログラムジャッジスコア)。フリーに進めるのは20組。

<G1>
フェデリカ・シミオリ/アレッサンドロ・ザルボ(チェコ) SP:46.84(24)
 「You Never Can Tell」チャック・ベリー/「Misirlou」♪ 白ポロに黒ホットパンツ、白ポロに黒ジャケ。見事な3ツイストでさっそく観客の拍手。スロー3ループも鮮やか。2サルコウで女性が転倒が惜しいが、リフトやデススパイラルは問題なし。ステップはやや二人の距離が離れたかな。大会全体の第1滑走を堂々と務めた。

イウリア・チチェティニナ/ミハル・ウォズニアク(ポーランド) SP:56.24(18)
 「Down」♪ 透けるブルーにホットパンツ、透ける黒。きれいな3ツイストはレベル2、3トウが見事にそろう。スロー3フリップ頑張り、逆立ち姿勢から入るデススパイラル。短いリフトを織り込むステップで手拍子。
 よくまとまっていて、笑顔のフィニッシュ シーズンベスト更新。

ソフィア・ホリチェンコ/アルチョム・ダレンスキイ(ウクライナ) SP:59.34(16)
 「Hit The Road Jack」♪ ベージュ系。3ツイストはレベル1だがきれいに決まる。3サルコウ美しく、スロー3ループ大きい。リフトは逆回転も入れた。足を高く上げてから入るデススパイラル、トランジションで男性が女性のエッジをつかんで回すユニークな動き。ぴたりと合わせたスピンに拍手。
 高得点に選手も会場も盛り上がる。

ソフィア・シャラー/リヴィオ・マイアー(オーストリア) SP:49.54(22)
 「Helium」「Cheer Me Up」♪ 紫。3ツイストまとめたが、3サルコウで女性が転倒。リフトは素早くワンハンドになる。スロー3サルコウ、うまくこらえた。スピンはややずれた 全体にシームレス。

<G2>
イザベラ・ガメス/アレクサンドル・コロヴィン(フィリピン) SP:49.70(21)
 「My Love」♪ ワインカラー、黒。高々と上がる3ツイストはレベル3。スロー3ループは力強い。3サルコウで女性が転倒したが、リフトのポジションチェンジがスムーズで、美しいスプリットポジションを見せる。スピンはずれが修正できず。きりっとしたスピンでフィニッシュ。
 女性はちょっと残念そうな顔

ミラニア・ヴァーナネン/フィリッポ・クレリチ(フィンランド) SP:55.40(19)
 「Bad to the Bone」♪ 黒系つなぎ、黒T。3ツイストまとめ、3トウをきれいに下りてツイズル。スロー3ループ決まり、ウェストをホールドして回転させながら挙げるユニークなリフト。スピンのずれは最後に合わせ、「Deep edges」とコメントされるステップへ。デススパイラル中に男性がガッツポーズの振付
 無事に終わって喜び過ぎる女性

グレタ・クラフォード/ジョン・クラフォード(スウェーデン) SP:49.05(23)
 「Bring me Sunshine」♪ レモンイエロー、白シャツ黒ベスト。双子ペア。軽くリフトしてから3ツイスト。スロー3ループは片手をついたが頑張る。2アクセルの男性の転倒が痛いが、リフトのワンハンドでノータッチの仰向け姿勢がダイナミック。ステップは二人の距離感が近いノータッチパートから、スムーズにホールドのパートに入っていく。
 スピンからキュートなポーズでフィニッシュ。

彭程(ペン・チェン、Cheng PENG)/王磊(ワン・レイ、Lei WANG)(中国) SP:59.50(15)
 「The Storm Driven Sea - The Drop That Contained the Sea」♪ ラベンダー、グレー。多くのペアと違ってサイドバイサイドジャンプから入った。その3トウは女性がステップアウト。3ツイストは縦回転に近く、レベル1止まり。スロー3ループの高さ! スピンのシンクロぶりに歓声が上がる。ステップで見せるダンスリフトや動きの複雑さはさすが。
 トップに立ってフリー進出を決めるが、シーズンベストにはやや遠い、、、

<G3>
アナスタシア・ヴァイパン‐ロー/ルーク・ディグビー(イギリス) SP:54.69(20)
 「Never Tear Us Apart」♪ グレー。3ツイストはレベル1だが悪くはない。3トウで女性がステップアウト。リフトはスプリットポジションがきれい。スロー3サルコウが雄大に決まった。最後のスピンがずっとずれてしまい
 とりあえずQは付いた。

アナスタシア・メテルキナ/ルカ・ベルラヴァ(ジョージア) SP:72.02(5)
 「Summertime」♪ ターコイズにピンク、ターコイズに紫。ヨーロッパ選手権銀メダル、世界ジュニア優勝の実力者。素晴らしい高さの3ツイストはレベルも4獲得。鮮やかに3サルコウをそろえ、スロー3フリップも見事。リフトの下ろし方もユニーク。スピンでは男性がよく見て合わせている。
 音に合わせて緩急のある振付、男性が踊るの好きそう シーズンベスト更新

エリー・カム/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:64.44(10)
 「エデンの東」♪ ペールグリーン、グリーン。スムーズな3ツイスト、3サルコウと高いGOEが付いた。スロー3ループは転倒したが、スピンの回転が速くタイミングもよく合わせている。男性イーグルでダンスリフトしてから上げるリフトが素敵。デススパイラルの出は女性の両腕をホールドして空中で回転させる。
 スケーティングが滑らかで、見ていてとても気持ち良い ミスがあっても自己ベスト更新。

ケリー・アン・ロリン/ルーカス・エチエ(カナダ) SP:60.18(14)
 「All Right Now」♪ 黒系。地元の物凄い歓声の中に登場。3ツイスト、3サルコウと決まるだけで大騒ぎ キャッチフットをきちんとするリフト、スロー3ループは片手をついたがこらえた。デススパイラル、ステップと丁寧にこなしていく。スピンでフィニッシュすると感極まっていた。自己ベスト更新に笑顔弾ける

<G4>
ダリア・ダニロワ/ミケル・チバ(オランダ) SP:59.07(17)
 「Everybody Wants to Rule the World」「The Hanging Tree」♪ 黒つなぎ。映画「The Hunger Games」の曲で、レベル4の3ツイストから。3サルコウで男性が両手をついてしまったが、素晴らしい高さのスロー3フリップが目を引く。デススパイラルもきっちりレベル4を取り、勢いよく挙げるリフトに。
 女性アカペラボーカルにのって軽快にステップ。スピンを完璧に合わせてフィニッシュ。シーズンベストが出た。

ミネルヴァ・ファビアン・ハーセ/ニキータ・ヴォロディン(ドイツ) SP:72.10(4)
 「Stay」リアーナ♪ 紫、紫にカーキジャケット。3ツイスト、3サルコウ、スロー3ループとスムーズにすいすいと決めていく。いきなり後ろからウェストをホールドして持ち上げるリフトが面白い。スピンのずれは即座に修正、滑らかなステップ。
 終わって女性が大きくガッツポーズ 僅差でトップに立つ。

リア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ) SP:64.83(9)
 「River」♪ 紺、黒。ものすごい歓声の中、堂々と自信を持って滑り出す。3ツイストまとめ、3トウが決まるとまた歓声。スロー3ループは下りてイーグル、スピンの一瞬のずれはすぐ修正。男性がイーグルから入るデススパイラルを決めてフィニッシュ。
 手先の動きなど、細かいところで常にシンクロさせる意識が良し

アナスタシア・ゴルベヴァ/ヘクター・ジオトプロス・ムーア(オーストラリア) SP:63.35(11)
 「Architect of the Mind」♪ 黒。女性が縦回転に近い3ツイスト、GOEはマイナスになった。3トウは男性が片手をつく。スロー3ループからリフトの流れがいい。体を大きく使うステップがよく合っていて、入りのキャメル姿勢が美しいスピンも完璧に合わせた。

<G5>
ルクレツィア・ベッカリ/マッテオ・グアリゼ(イタリア) SP:66.12(8)
 「Run」♪ 白とオレンジ。3ツイストは着氷でやや詰まったが大丈夫。3トウもそろえ、抱え込んでから投げるスロー3ループ決める。スピンはやや回転遅めだが、キャメル姿勢できれいに合わせた。

エミリー・チャン/スペンサー・アキラ・ハウ(アメリカ) SP:62.86(12)
 「Craw-Fever」「I Got A Feelin' In My Body」エルヴィス・プレスリー♪ ゴールド、白にゴールドのカラー。シーズン前半はほとんど大会に出ていなかったので久しぶりに見る。高さも回転の速さも素晴らしい3ツイストはレベル4。3トウ鮮やか、男性が女性を跨いでから入るデススパイラルもレベル4。スロー3ループは両足着氷になった。
 リフトがあまりスムーズにいかず、レベル3止まり。途中のアピールがカッコいいステップ、スピンは足替えジャンプのタイミングがずれてGOEマイナスになった模様。とはいえ、なかなか素敵なプログラムで、どこかでまた見たい

マリア・パヴロヴァ/アレクセイ・スヴィアチェンコ(ハンガリー) SP:68.01(6)
 「地獄に道づれ(Another One Bites The Dust)」クイーン♪ 黒系つなぎ、白シャツ黒ベスト。高く上がった3ツイストはレベル4。幅のある3トウもそろう。スロー3フリップ決まり、途中で逆立ちのような姿勢が入るリフトもダイナミック。ステップはちょっと長く感じた スピンをきれいに合わせてフィニッシュすると大喜び。
 シーズンベスト大幅更新。

ヴァレンティナ・プラザス/マクシミリアノ・フェルナンデス(アメリカ) SP:61.64(13)
 ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」♪ ピンクがかった紫。美しい3ツイストでレベル4が取れたが、3トウで女性が転倒。スロー3ループは膝を深く曲げて耐える。ロマンティックなダンスリフトを挟んでデススパイラルに。ランジから入るスピンを丁寧に合わせ、ラストに持ってきたリフトは抱えてツイストさせながら下ろした。
 自己ベスト更新にコーチたちも納得の顔。

<G6>
アニカ・ホック/ロベルト・クンケル(ドイツ) SP:67.64(7)
 「I Love Rock n Roll」「Voulez-Vous」♪ 黒系つなぎ。ロック シャープな3ツイストでレベル4、3サルコウはぴったり重なるシンクロぶり。スロー3フリップ高い! リフトは逆立ち姿勢で降りて来る。リズミカルでスピード感たっぷりのステップで観客もノリノリ、両手ホールドで振り回してから入るデススパイラル。スピン頑張ってフィニッシュすると、ノーミスに大喜び
 得点は期待したほどではなかったかな。

三浦璃来/木原龍一 SP:73.53(2)
 「Dare You to Move」♪ ライトグリーン、濃紺。いきなりスピードが変わる。美しい3ツイストはレベルは3だがOK。3トウ頑張り、ランジから上げて逆回転とキャリーしてランジで下ろすリフトは観客もお待ちかね。スロー3ルッツ、フリーフットをついたかも?だがきれいに流れる。スピンの合い方といい、多幸感あふれるステップといい、お帰り!の気分。男性の首に足をかけて回転してから入るデススパイラル。
 とりあえずトップに立って、まずは良し

ディアナ・ステラト‐デュデク/マキシム・デシャン(カナダ) SP:77.48(1)
 「Oxygene」♪ ブルー系。地元の爆発的な歓声の中、見事な3ツイストから。3トウもそろい、リフトのレイバック姿勢が素晴らしい。スロー3ループをびしっと決め、スピンも合わせる。ステップでじわじわ盛り上げ、デススパイラルまでノーミス、終わって女性は喜びのあまり遠くまで行ってしまった さすが

サラ・コンティ/ニッコロ・マチイ(イタリア) SP:72.88(3)
 「Oblivion Una Sombra Mas」アストル・ピアソラ♪ 赤から黒、クリーム色シャツに黒ベスト。女性が縦回転に近い3ツイスト、問題なくレベル4。スロー3ループ、3サルコウとスムーズに、スプリットポジションをじっくり見せるリフト。アイスダンスのスピニングムーブメントのようなトランジションからデススパイラル、ほぼノータッチで合わせるステップからスピンでフィニッシュ。
 大人のムードのプログラム、いい出来で大喜び シーズンベストにも大喜び。

 結果、ステラト‐デュデク/デシャンがトップに立ち、三浦/木原が2位、コンティ/マチイが3位につけた。4位ハース/ヴォロディンまでがフリー最終グループ。世界ジュニアチャンピオンのメテルキナ/ベルラヴァも5位といい位置につけている。
 ペアは20組がフリー進出だが、40点台の4組が落ちる形になった。
 フリーは明日、日本時間の午前7時過ぎから。

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点検と確認

2024年03月20日 20時34分53秒 | Weblog

 今日は春のお彼岸。というわけで墓参りに行ってきた。
 墓石の掃除をして、花を活けて、さてお線香に火をつけようとしたところで、問題発生。
 火がつかない 100円ライターを墓参りセットに3つも入れてあったのに、どれも火がついてもすぐ消える。風のせいもあるが、そもそも火力が弱い。中身が少なくなっているし、着火の部分もすり減っているかも
 昨夜のうちに点検しておくべきだった。持って行ったお線香全部には火がつかなかったが、一部ついたので、それだけお供えして勘弁してもらうことにした。
 半年行かないだけで、最寄り駅の周りもいろいろ変化がある。駅ビルにあったパン屋がなくなってタリーズコーヒーになってたし、バス乗り場近くにあったデイリーヤマザキが閉店。いつも花を買う花屋は改装が終わってずいぶんお洒落になっていた。
 お供えのお菓子は前日に用意していたが、駅ビルのファミリーマートくらいしか買えるところがなかったかも。できるだけ事前に確認したほうがよさそうだ。
 年に数回だからこそ、準備が大事かな

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世界選手権に向けて準備

2024年03月19日 14時26分30秒 | フィギュアスケート

 明日開幕する世界フィギュアスケート選手権2024、ネット観戦の準備をせねば
 テレビ放送は競技時間から大きく遅れて22日(金)19時からなので、FODプレミアムか、vpnを使ってISU公式チャンネルで見るか。FODは会場音のみ、ISU公式は英語解説がある。
 準備するのは、、、ライブで見ながらブログを書きたいので、選手名と曲名をリストにしておく。私だけ昼夜逆転するから、夕飯の準備とかも考えておかねば
 競技時間と放送はこんな感じ。

  現地   日本 カテゴリ   地上波放送
3/20 12:00-15:45 3/21 1:00-4:45 ペアSP    
  17:00-21:52   6:00-10:52 女子SP    
3/21 11:10-16:55 3/22 0:10-5:55 男子SP    
  18:10-21:53   7:10-10:53 ペアFS    
          3/22 19:00-20:54 男女ショート
3/22 11:20-16:53 3/23 0:20-5:53 ダンスRD    
  18:00-21:52   7:00-20:52 女子FS    
3/23 13:30-16:50 3/24 2:30-5:50 ダンスFD    
  18:00-21:52   7:00-10:52 男子FS    
          3/23 19:00-21:48 男女フリー
3/24 14:00-16:30 3/25 3:00-5:30 エキシビション    
          3/25 26:10-27:10 ペア・アイスダンス
          3/28 25:55-26:55 エキシビション

 なおJ SPORTS 4では25日から録画放送が始まる。25日ペア、26日女子、27日アイスダンス、28日男子、29日エキシビション。HDD録画容量もしっかり確保せねば
 明日は墓参りに行くし、さっさと始めよう


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独り占めしちゃった

2024年03月18日 21時22分21秒 | Weblog
 担任していた卒業クラスの学生にもらった。くれた学生は卒業せず進級するんだけど、1年お世話になりました、的な?
 箱が小ぶりなのでそんなに入ってないと思い、シェアせずに持って帰ったが…

 けっこう入ってた😍 よく見たら箱に20って書いてある。
 独り占めしないで教員室で開ければよかったかな😅
 明日から私は春休み。ゆっくりいただこう😋

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いい副作用⁈

2024年03月17日 23時42分16秒 | Weblog

 緑内障の目薬、とりあえず忘れずに点眼している。
 処方箋の注意書きに副作用も細かく出ているが、「まれに目の充血や刺激感、まぶたの皮膚の色がくすんだり、まつ毛や虹彩の色が濃くなったりすることがあります。」という文がある。
 眼科でも薬局でも、「目からはみ出たらすぐ拭いて、目の周りが黒くなったりまつ毛が濃くなったりするから」と言われた。
 ・・・目の周りが黒くなるのは嫌だが、まつ毛が濃くなるのは嬉しいかも
 といっても、まつ毛だけ巧くかかるように目薬をはみ出させる、なんて無理だな

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アイスダンス、世界選手権でどこまでいけるか

2024年03月16日 21時26分35秒 | フィギュアスケート

 来週開幕する世界フィギュアスケート選手権2024が待ち遠しくて
 出場選手関連の記事もいろいろ出ているが、アイスダンスの小松原美里/ティム・コレト(小松原尊)組の記事に「まずはフリー進出をめざそう」というコメントがついていた。日本勢これまでの最高は村元哉中/クリス・リード組及び村元哉中/高橋大輔組の11位。日本チーム悲願の10位以内&2枠獲得は、未だ達成されたことがない。
 小松原組、まずはフリー進出安全圏なのか、10位に入れる可能性はあるのか。シーズンベストでチェックしてみた。
 出場選手の中で、リズムダンスのシーズンベストは71.29で18番目。フリー進出は20位までだが、20番目は折原裕香/ユーホ・ピリネン(フィンランド)で69.52。そんなに差はないので、ベストに近いスコアは必要になりそう。
 RD16位~20位はフリーで第1グループになる。もう少し上の11位~15位第2グループに入るにはどのくらい必要かというと、、、15番目はハナ・リム/イェ・クァン(韓国)の73.76。四大陸選手権よりさらに一段階上のレベルに上がれるか。ちなみに10番目はダイアナ・デービス/グレブ・スモルキン(ジョージア)の77.62。ジャンプのないアイスダンスで6点以上は、けっこうな差と言わざるを得ない
 フリーはどうか。小松原組は111.41で16番目。10番目はクリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ)の116.99と5点以上の差がある。トータルでも182.70で16番目、10番目カレイラ/ポノマレンコが194.14で実に12点の差・・・10位以内はちょっと遠い
 現実的な目標として、72~73点台を出してフリー進出、フリー113~114点台・トータル185点越えで15位以内、できれば12位くらいに入る、というあたりだろうか。
 2024/2025シーズンから世界選手権で予選が復活するという話はどうなったのか、よくわからないが、、、オリンピック出場枠に関わる2025年世界選手権に、少しでも有利な状況にしたいところ。
 まずは実力を出しきってほしい
 
 

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サラダパン

2024年03月16日 12時23分46秒 | Weblog

 つれあいが旅先で買ってきた。


 たくわん漬けが入っているらしい。
 「これをどう食べようか」と言うつれあい。どうって…

<追記>
 中はこんな感じ。

 細かく刻んだたくわんがタルタルソースであえてある。程よい塩気とパンのほんわかした甘みとのバランスがいい。中高生のおやつとか、夜なべするときの夜食とかによさそう。
 長浜の名物になってるそうで 午後4時ごろのスーパーの売り場に2つくらいしか残っていなくて、すぐそばに「本日は完売しました」の札が用意されていたとか。日々完売しているらしい。
 そこでしか買えないお土産でした
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治療開始

2024年03月14日 00時07分22秒 | Weblog

 先月、洗髪中にシャンプーの原液が目に入り、翌日ひどい充血したので眼科へ。あれこれ検査して、とりあえずシャンプーが入った以外は急を要する状態ではないので、目薬を出してもらった。
 しかし一応検査したほうがいいということで、視野検査2回、眼底検査1回に通う。私の眼は、視覚情報を脳に伝える部分の入り口が小さく、血管が集中することによって傷つきやすく、などの原因で、緑内障があると診断された。
 まあ、子どもの頃からの強い近視で 幼稚園(私が住んでいた地域の公立幼稚園は当時1年保育だったので、年長さんの年齢)で初めて視力検査をしたら、0.5くらいしかなくて、先生が驚いて母に知らせたらしい。
 私はといえば、どうして他の子どもたちはあんなに遠くが見えるんだろうと思っていた。よく見えないので星や月に興味なし。少し高い所から飛び降りたりする動作を、私が同じ年頃の子どもと比べてかなり怖がっていたのは、よく見えなかったせいだったと母は腑に落ちたようだ。
 電車で4つほど先の眼科に連れていかれ、パッチをこめかみに当てて電気を通すみたいな治療をさせられたが、私の裸眼視力は0.6が限界だった。字が読めるようになるそばから本ばかり読んでいた子が、そうそう目が良くなるわけはない。
 小3で眼鏡を作り、小5くらいからは常時かけるようになり、眼鏡は文字通り顔の一部という人生。近年は老眼もあって小さい字も見づらいが、それは眼鏡を外してうんと近くに持ってくれば見える。
 パソコンもスマホも見ない日はないから、確かに眼は酷使している。ひょんなことから検査して、状態がわかってよかったかもしれない。
 治療としては進行を遅らせるために毎日点眼なのだそうだ。家族にも協力してもらうようにと、なんだか立派なファイルを渡された。初めは月1、その後は2カ月に1回検査をしていくとのこと。
 今後も見たいものは山ほどある。ずっと見続けられるように、真面目に治療します

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アスリートが食べないもの

2024年03月11日 23時37分56秒 | テレビ

 「ネプリーグ」のフィギュアスケートチーム、今日のテーマはグルメだったが、、、
 最初のお菓子問題でまさかのブレーキになった本田武史。「ミルキー」と「カラムーチョ」答えられず。「うまい棒」は知ってたが、あまりお菓子は食べない人らしい。
 ラストのラーメン都道府県問題では、本田真凜も時間がかかり、安藤美姫も2周目でアウトになった。フィギュアスケート界のラーメン好きといえば友野一希だが、体重管理もあるから女子選手はそれこそ滅多に食べないかも? 知らなくても仕方ないか
 世界フィギュア放送の番組宣伝に忙しい解説陣。22日(金)の放送時には男女ショートとペア総合の結果が出ている。正直、情報は出回った状態での放送になるから、みんながいい順位を取っているかどうかが視聴率を左右しそう。
 いい結果を知った上で楽しみながら見られたら嬉しいな

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13年前とこれから

2024年03月11日 21時00分24秒 | Weblog

 2011年3月11日の地震が起きたとき、私は家にいた。長男は留学中で、次男は高校に行っていた。帰宅できず高校に一晩泊めてもらえたのは助かった
 今、非常勤だが学校で仕事している。授業中に震災が起きたら、、、 何年もクラス担任していたのに、そのことについてきちんと考えたことがなかった。
 どこへ、どんな手順で避難させるかとか、シミュレーションしたことがないような 来日まもないクラスは特に配慮が必要だろう。
 家族とも、避難先とか連絡の取り方とか、決めてなかった 少しは考えなくては。

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