草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

反基地闘争は社会主義を絶対視してきたインテリの最後の抵抗だ!

2016年01月25日 | 思想家

山本夏彦に「インテリぎらい」というコラムがある。戦後の日本においてインテリの大半がどのようなことを言ってきたかを、かいつまんで述べている。敗戦直後はアメリカの時代であり、それが反米に転じたのは60年安保前後からであった。親ソ、親中共、親北朝鮮となり、非武装中立、自衛隊解散が政治的なスローガンになった。中ソが不仲になると、ソ連派と中共派とに分かれて争った▼資本主義は悪であり、社会主義は善であるとの公式論を振り回した。それをことさら難しい言葉で飾りたてたのである。中共に味方して習近平主席よりも安倍首相が独裁者であるかのように罵るのは、まさしくその延長なのである。長谷川如是閑の言葉を引きながら「むかしインテリほど没常識で、不心得で、いやなものはないと唾棄した如是閑叟の気持が今こそ腑におちるのである」と山本が書いたのは、インテリのいい加減さを見せつけられたからなのである▼昨日の沖縄の宜野湾市長選挙で、普天間基地の辺野古移設を「新基地建設」と批判していた候補に、自民や公明が推薦する候補が勝ったのも、インテリの力が及ばなくなってきているからだろう。目の前に中共による侵略の危機が迫ってきているのに、能天気ではいられるわけがない▼体制批判をすれば自分たちの立場が安泰であったのは、冷戦時代の55年体制の賜物であった。沖縄での反基地闘争はインテリの最後の拠り所であった。それに加担するマスコミと一緒になって反対運動を繰り広げてきたのである。今回の選挙結果が教えてくれるのは、もはやインテリの出る幕がなくなったということなのである。

  

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