北朝鮮による日本人の拉致問題について発言することは、長い間タブーであった。それを口にするのは右翼であり、正義であるはずの社会主義国家を誹謗中傷することであった。マスコミの多くは北朝鮮を礼讃し、それと対立していた軍事政権の韓国は諸悪の根源であった。韓国の民主化を後押しするために、岩波の月刊誌「世界」などはキャンペーンを張っていた▼北朝鮮が工作船を使って罪もない日本人を拉致したのに、それを面と向かって批判できなかったのである。安倍首相はその異常さに気付き、家族会と力を合わせて現状を打開しようとした。その点は誰もが認めるはずである。元家族会事務局長の蓮池透の書いた本だけを頼りに、衆議院の予算委員会で安倍首相をこきおろした民主党の緒方林太郎は最低の政治家である▼元の社会党の人間たちが現在の民主党の中核を担っていることを知っていないわけはあるまい。日本人拉致の実行犯に協力した人間をかばったのが彼らであった。拉致被害者が日本に戻ってきたときに、北朝鮮に返すべきだとコメントしていたのは、今の民主党代表の岡田克也ではなかったか。盗っ人猛々しいにもほどがある▼安倍首相が再度政権の座に復帰できたのは政治利用したからではない。国民の多くが安倍首相しかいないと思ったからなのである。安倍首相を攻撃するのは間違っている。北朝鮮による日本分断に手を貸してよいわけがないからだ。緒方はなぜあんな質問をしたのだろう。まったく理解に苦しむ。
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