今の日本の左翼は中共、韓国、北朝鮮の手先となっている。香港の現状や、台湾をめぐる攻防を直視すれば、それが全体主義国家に加担することは明白である。多くの日本人から、彼らが内なる敵と呼ばれるのは、それなりの理由があるのだ。あいちトリエンナーレで、津田大介が愚かなことをしでかしたのもまた、日本を貶めるためであった▼日本的なラジカリズムを左翼が体現した時代があった。三島由紀夫は『林房雄論』においてそのことについて触れている。「かつてのマルクス主義への熱情、その志、その“大義”への挺身こそ、攘夷論と同じ、もっとも古くもっとも暗く、かつ無意識的に革新的であるところの、本質的原初的な“日本人のこころ”であった」▼それは大義のために身を捧げる滅私の精神であり、明治維新を実現した源泉であるばかりか、一時期の全共闘運動を支えた心情とも相通じていた。だからこそ、三島は東大全共闘と討論をすることができたのだ。三島は「知識人の自惚れというものの鼻をたたき割ったという功績は絶対に認めます」と全共闘を持ち上げたが、知のヒーラルヒーの解体ということでは、両者は一致していたのである。すでに日本の左翼は暗い情念としての「日本のこころ」を失っており、単なる軽薄なファッションでしかない。今後変革の原理として登場してくるのは、神風連のような反グローバリズムではないだろうか。時代は目まぐるしく変わりつつあるのだ。
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