韓国がGSOMIAを破棄したことについてのマスコミ報道は、一つとしてまともなものがない。我が国が交渉に応じないのに業を煮やして、仕方なく文在寅が決断したかのような記事ばかりである。この場に及んでも、アメリカとの同盟関係を維持したいとかいった観測は、あまりにもうがった見方である。産経新聞ですら「文在寅政権が極端な決定に走ったワケ」と書いており、文在寅をまともな政治家だと勘違いしているのである▼安倍政権に不信感を持っているからではなく、文在寅が大統領に就任した時点で、今回のことは予想されていたのである。衝撃的な出来事ではないのだ。金王朝の忠実なしもべである文在寅は、いうまでもなく、朝鮮半島の赤化統一を目指している。そこで邪魔になるのは、日米韓の同盟関係である。北朝鮮と一緒になるためには、そこにくさびを打ち込まなければならないからだ。アメリカ軍に出て行ってもらいたいのである▼今回の決断は、韓国が自由主義陣営に背を向けたことを意味する。文在寅は混乱を望んでおり、そのためのカードを次々と切っているのである。これに反発する韓国民の抗議行動が高まるのは確実である。しかし、それも文在寅は織り込み済みなのであり、北朝鮮軍の武力をあてにしている節もある。我が国がやるべきは、朝鮮半島での内戦に備えることである。難民が押し寄せてきた場合の方針を固めることだ。韓国政府のその場しのぎの言葉を信用してはならないのである。
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