やっぱり今は石原慎太郎しかいないのである。いくら後期高齢者になっても、青年の心を失わずに、都政に取り組んでもらいたい。『太陽の季節』で文壇にデビューし、価値紊乱者として登場した石原は、戦後の閉塞した状況に体ごとぶつかってきた。戦後の怒れる世代の代表者として、橋川文三によって「盲目的な体当たりの行動と破壊」(『日本浪漫派批判序説』)と批判されたが、今になってみると、国家たりえない日本にあっては、それはやむを得ないことであった。そして、石原は今、政治家として、最後の総決算の時期を迎えたのである。都知事選への4選出馬は、よくぞ決断してくれたと思う。「新しい文明の造形のために、多くの可能性に満ちているはずのこの日本の将来を毀損しかねぬような問題がいくつも露呈しているのに、現今の政治はそれにほとんど手をつけられぬままに、すべての政党、ほとんどの政治家は、今はただいかに自らの身を保つかという、もっとも利己的でいやらしい、保身の目的のためにしか働いていません」(『国家なる幻想』)との石原の見方は、まさしくその通りである。日本の政治がメルトダウンしているなかでは、リーダーシップのある政治家が求められるのである。負けるな石原慎太郎。
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1 コメント
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- Unknown (・・・)
- 2011-03-14 18:41:00
- 今まで石原が行ってきた政策と結果を見てなお歓迎と言えるなんて・・信じられない。
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