創作日記&作品集

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「わたしなりの枕草子」#317

2012-02-15 07:43:14 | 読書
二百六十二段
【本文】
 歌は
 歌は 風俗(ふぞく)。中にも、杉立てる門。
 神(か)楽(ぐら)歌(うた)もをかし。
 今(いま)様(やう)歌は、長うて曲(くせ)づいたり。

【読書ノート】
 風俗(ふぞく)=風俗(ふぞく)歌。古代の地方民謡。特に平安時代以降,貴族社会に取り入れて遊宴歌謡としたもの。東国のものが多い。くにぶり。ふうぞくうた。大辞林。
 今(いま)様(やう)歌=平安中期から鎌倉初期にかけて流行した新様式の歌。七五(しちご)調四句のものが代表的で、和讃や雅楽の影響から起こる。白(しら)拍(びよ)子(うし)・遊女などが歌い、宮廷貴紳にも愛誦された。「梁塵秘抄」に集大成。広辞苑第六版。
「親鸞」・五木寛之著にも沢山出てきました。当時の世相を反映していたと思います。
広く庶民から貴族までが好んだというのが面白いですね。ちなみに「梁塵秘抄」は後白河法皇撰。