創作日記&作品集

作品集は左のブックマークから入って下さい。日記には小説、俳句、映画、舞台、読書、など…。そして、枕草子。

「わたしなりの枕草子」#320

2012-02-18 08:25:43 | 読書
【本文】
二百六十五段
二百六十五段
 単衣(ひとへ)は
 単衣(ひとへ)は 
 白き。
 日(ひ)の装束(さうぞく)の、紅(くれなゐ)の単(ひとへ)の袙(あこめ)など、かりそめに着たるはよし。されどなほ、白きを。
 黄ばみたる単衣など着たる人は、いみじう心づきなし。
 練色(ねりいろ)の衣どもなど着たれど、なほ、単衣は白うてこそ。

【読書ノート】
 男性の装束についての随想が続きます。
 日(ひ)の装束(さうぞく)=晴れの儀式の正装。
 練色(ねりいろ)=染色の名。淡黄色。前文の黄から連想。