【本文】
二百六十五段
二百六十五段
単衣(ひとへ)は
単衣(ひとへ)は
白き。
日(ひ)の装束(さうぞく)の、紅(くれなゐ)の単(ひとへ)の袙(あこめ)など、かりそめに着たるはよし。されどなほ、白きを。
黄ばみたる単衣など着たる人は、いみじう心づきなし。
練色(ねりいろ)の衣どもなど着たれど、なほ、単衣は白うてこそ。
【読書ノート】
男性の装束についての随想が続きます。
日(ひ)の装束(さうぞく)=晴れの儀式の正装。
練色(ねりいろ)=染色の名。淡黄色。前文の黄から連想。
二百六十五段
二百六十五段
単衣(ひとへ)は
単衣(ひとへ)は
白き。
日(ひ)の装束(さうぞく)の、紅(くれなゐ)の単(ひとへ)の袙(あこめ)など、かりそめに着たるはよし。されどなほ、白きを。
黄ばみたる単衣など着たる人は、いみじう心づきなし。
練色(ねりいろ)の衣どもなど着たれど、なほ、単衣は白うてこそ。
【読書ノート】
男性の装束についての随想が続きます。
日(ひ)の装束(さうぞく)=晴れの儀式の正装。
練色(ねりいろ)=染色の名。淡黄色。前文の黄から連想。