「わたしなりの枕草子」#328 2012-02-26 07:54:55 | 読書 【本文】 二百七十三段 日のうらうらとある昼つ方 日のうらうらとある昼つ方、また、いといたう更けて、「子の時(とき)などいふほどにもなりぬらむかし。大殿ごもりおはしましてにや」など、思ひ参らするほどに、 「男(をのこ)ども」 と召したるこそ、いとめでたけれ。 夜半(よなか)ばかりに、御笛の声の聞えたる、またいとめでたし。 【読書ノート】 帝の真昼や真夜中のお召しは「いつもの用事ではなくて、なんの用かと」思われて素晴らしい。 大殿ごもり=おやすみになる。