つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

谷鐡太郎範士による追悼演武

2011年06月23日 | 躰道
         谷鐡太郎範士の追悼演武は石塚健寿教士が唄う「躰道ひとすじ」とともに行われた

入間市武道館で開催された埼玉県躰道優勝大会開会式に引き続いて、3月に亡くなられた埼玉県理事長の酒田訓明六段教士の追悼演武が行われた。

石塚健寿教士が道着姿で「躰道ひとすじ」を唄い、その曲に合わせて谷鐡太郎八段範士が、酒田教士の追悼演武として古流の型「公相君(クーシャンクー)」を演武披露した。
埼玉県大会の来賓席では、酒田訓明教士の奥様である幸子夫人が酒田さんの遺影とともに演武を見守っていた。
大会に参加した選手たちは、なかなか古流の型を見る機会がないので、真剣に谷範士の演武を魅入っていた。

谷範士は74歳となった今でも躰道着を着用して稽古に研鑽するとともに正統な躰道の実技を後進に指導している。祝嶺正献最高師範の創始した躰道をきちんと伝承していこうと常に考えている人です。
大会会長としての挨拶の中で「祝嶺正献最高師範が一番嫌ったのがエゴを出す人である。祝嶺最高師範の教えを忘れて、自己本位の「エゴ」を出して悦に入っている者は、躰道の発展を阻害している大きな要因となっている」と語っていた。

谷鐵太郎先生は、範士や教士の称号を得た人でも、躰道着を着て稽古に精進している人が少ないことを憂慮している。祝嶺最高師範の諭した正統なる実技と理念を伝承することが基本になくてはならない。
範士の中には祝嶺正献最高師範の創作した素晴らしい躰道の実技や法形がありながら、理解しないで勝手に躰道の法形の解釈を変えて左右反対に指導したり、法形を練習もしないし人前で演じたこともない者が審判を担当したり、審査をしている状態では、日頃一生懸命に練習をしている会員に対して迷惑な事である。
そのような人たちは自分の犯している行為に気がついていない。

(6月23日記)
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