野田首相の「官邸かわら版」
首相官邸オフシャルブログ「官邸かわら版」野田首相がスタート!!
一部抜粋で記載します。
国民の皆さん、こんにちは。このたび、内閣総理大臣を拝命しました野田佳彦です。
国民の皆さんに、この内閣の仕事ぶりをお伝えするために、歴代の先輩総理にならって、まずはブログを始めてみることにしました。
私の政治活動の原点は、議員になってから四半世紀の間、暑い日も寒い日も、毎日続けてきた駅前での早朝演説です。そして、手作りのビラに毎週の活動報告やメッセージを記し、「かわら版」と称して、選挙区の方々にお配りし続けてきました。
9月2日に就任して以来、私が何よりも優先したのは、大震災や台風12号の災害に見舞われている現地に足を運び、何が必要なのかを自分の目と耳で確かめることです。8日に福島、9日に三重・奈良・和歌山、10日に宮城・岩手の各県を順に訪問させていただきました。
福島では、福島第一原発の敷地内を視察しました。
防護服に着替え、顔全体を覆うマスクを被ると、息苦しく、暑さも並大抵のものではありません。原子炉の建屋の周辺をバスで回りました。外観上は水素爆発した当時の姿が残る三号機の崩れた建屋を間近から眺めていると、事故収束のための「戦い」が今もなお「現在進行中」であることを実感しました。
放射性物質の除染のモデル事業を行っている伊達市の集会所と小学校では、地域の人々が力を合わせて、生活空間の除染に取り組んでおられる様子を拝見しました。
放射線の除染に関しては、予備費を活用して2200億円の予算を決めたところです。避難指示をした12市町村すべてでモデル事業を立ち上げていくことになっています。
福島県庁では、佐藤雄平知事、そして県内の市町村長と意見交換をさせていただきました。
「福島の再生なくして、元気な日本の再生はない」というこの内閣の考え方を改めてお伝えし、様々なご要望をいただくことができました。
三重、奈良、和歌山の南紀三県で、陸路からとヘリコプターで上空から被災状況を視察しました。
台風12号による被害の爪跡の深さ、そして集中豪雨と土砂崩れの恐ろしさを実感しました。土砂崩れで出来た「天然ダム」では、今後雨が降って水位が上がると決壊するおそれがある場所もあります。住民の方々は、自治体からの情報を注視し、くれぐれも警戒を怠らないようにお願いします。
その後、関係自治体の長と意見交換をさせていただきました。その中には、那智勝浦町の寺本町長の姿もありました。結納を控えた娘さんを亡くされ、奥様も行方不明になったままでありながら、必死に住民の救援・救助の陣頭指揮をとっておられる姿に感銘を受けました。
岩手と宮城の両県を訪問しました。
岩手の陸前高田市では、津波によって損壊した市庁舎の無残な姿が残り、大震災による津波の破壊力を見せつけられました。
津波で被災した気仙沼市の漁港で水揚げが再開され、随所で復興に向けた息吹を感じることもできました。
「この内閣の最重要課題は、原発事故の収束を含む大震災からの復旧・復興である」ということを既に何度か申し上げてきました。
この津波の破壊力を上回るエネルギーを被災地に投入しなければなりません。国としてスピード感をもって対応するために、地元のご意見やご要望をきちんとお伺いした上で、三次補正や来年度の予算編成に反映させていきたいとの思いを強くしたところです。
内閣が一丸となって、原発事故の収束と被災者支援に邁進することで、責任を果たしていきたいと思います。
平成23年9月12日 内閣総理大臣 野田佳彦
首相官邸オフシャルブログ「官邸かわら版」野田首相がスタート!!
一部抜粋で記載します。
国民の皆さん、こんにちは。このたび、内閣総理大臣を拝命しました野田佳彦です。
国民の皆さんに、この内閣の仕事ぶりをお伝えするために、歴代の先輩総理にならって、まずはブログを始めてみることにしました。
私の政治活動の原点は、議員になってから四半世紀の間、暑い日も寒い日も、毎日続けてきた駅前での早朝演説です。そして、手作りのビラに毎週の活動報告やメッセージを記し、「かわら版」と称して、選挙区の方々にお配りし続けてきました。
9月2日に就任して以来、私が何よりも優先したのは、大震災や台風12号の災害に見舞われている現地に足を運び、何が必要なのかを自分の目と耳で確かめることです。8日に福島、9日に三重・奈良・和歌山、10日に宮城・岩手の各県を順に訪問させていただきました。
福島では、福島第一原発の敷地内を視察しました。
防護服に着替え、顔全体を覆うマスクを被ると、息苦しく、暑さも並大抵のものではありません。原子炉の建屋の周辺をバスで回りました。外観上は水素爆発した当時の姿が残る三号機の崩れた建屋を間近から眺めていると、事故収束のための「戦い」が今もなお「現在進行中」であることを実感しました。
放射性物質の除染のモデル事業を行っている伊達市の集会所と小学校では、地域の人々が力を合わせて、生活空間の除染に取り組んでおられる様子を拝見しました。
放射線の除染に関しては、予備費を活用して2200億円の予算を決めたところです。避難指示をした12市町村すべてでモデル事業を立ち上げていくことになっています。
福島県庁では、佐藤雄平知事、そして県内の市町村長と意見交換をさせていただきました。
「福島の再生なくして、元気な日本の再生はない」というこの内閣の考え方を改めてお伝えし、様々なご要望をいただくことができました。
三重、奈良、和歌山の南紀三県で、陸路からとヘリコプターで上空から被災状況を視察しました。
台風12号による被害の爪跡の深さ、そして集中豪雨と土砂崩れの恐ろしさを実感しました。土砂崩れで出来た「天然ダム」では、今後雨が降って水位が上がると決壊するおそれがある場所もあります。住民の方々は、自治体からの情報を注視し、くれぐれも警戒を怠らないようにお願いします。
その後、関係自治体の長と意見交換をさせていただきました。その中には、那智勝浦町の寺本町長の姿もありました。結納を控えた娘さんを亡くされ、奥様も行方不明になったままでありながら、必死に住民の救援・救助の陣頭指揮をとっておられる姿に感銘を受けました。
岩手と宮城の両県を訪問しました。
岩手の陸前高田市では、津波によって損壊した市庁舎の無残な姿が残り、大震災による津波の破壊力を見せつけられました。
津波で被災した気仙沼市の漁港で水揚げが再開され、随所で復興に向けた息吹を感じることもできました。
「この内閣の最重要課題は、原発事故の収束を含む大震災からの復旧・復興である」ということを既に何度か申し上げてきました。
この津波の破壊力を上回るエネルギーを被災地に投入しなければなりません。国としてスピード感をもって対応するために、地元のご意見やご要望をきちんとお伺いした上で、三次補正や来年度の予算編成に反映させていきたいとの思いを強くしたところです。
内閣が一丸となって、原発事故の収束と被災者支援に邁進することで、責任を果たしていきたいと思います。
平成23年9月12日 内閣総理大臣 野田佳彦